43 / 58
43話 ナチラス聖国の動向
しおりを挟むリュウトたちが、魔法の訓練を終えて砂漠から領地に戻ると、諜報部のハンドイがナチラス聖国とドアイル帝国のその後の動きを報告に来て。
「リュウト様、聖国と帝国の動きがおかしいく不気味なほどに何の動きも無いのですが」
「俺も、直ぐにでも何か仕掛けて来るか宣戦布告をしてくるかと思っていたが、意外だな」
「はい、両国には50人の諜報員が監視していますが軍の移動も無く、普段と変わりなく諜報員たちも余りにも動きが無く静かなので戸惑っています」
「分かった。引き続き監視の手を緩めずに何か動きがあったら知らせてくれ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その頃ナチラス聖国の大聖堂の奥の部屋では、堕天使でサリスン・ナチラス教皇と聖騎士団長で魔人ゲドウに同じく二人の第一分身(子供?)で魔人の今は帝国のギャラン新皇帝の3人が密談をしていたのだ。
堕天使の教皇が苦々しそうに。
「巫女長がまた失敗をしおって、あの突然、現れたリュウト公爵の母親を拉致して人質にして、リュウト公爵誘き出して殺そうとしたが母親の誘拐に失敗したのじゃ」
ギャランが軽蔑した顔で。
「彼女にオスガン王国を任したのは間違いだったようですな」
「そうかもしれない。どうも、あのリュウトと言う者が現れてからは失敗続きじゃわい。あ奴に邪魔をされてことごとく失敗しているのだ。ゲドウはどう思うのじゃ」
「そうですな、教皇様はリュウトと言う者が龍神王かと疑っているのですか?わしも疑っているのですが、もし、龍神王なら2千年前の様に直ぐにでも我々を倒しに来ると思うのです。未だにそんな動きを見せないのと言う事は龍神王と違うのかもしれませんな」
「ふむぅ、其処なんじゃ。素性を調べさしたが貧民街生まれなのにどういうわけか母親が孤児院の園長になり、リュウトはその息子だが、短期間で騎士爵から、天使教会の追放と反逆を企てたゾンダイ公爵を倒した功績で、異例な事に公爵になったらしい。もし、あ奴が龍神王なら我々が堕天使と知っていて、ゲドウの言う通り直ぐにでも倒しに来るはずだ。今だに倒しに来ないのは、どうしてか分からんのじゃ。だから龍神王かどうか判断出来ずに迷っているのじゃ。2人はどう思う」
ギャランが恐る恐る発言して。
「そのリュウトと言う者が龍神王だった場合は、我々に勝ち目はあるのでしょうか」
「馬鹿者! 何を言うか。堕天使から魔人に昇格したわしらは、この世界最強で他にもわしらの分身がいる。、魔物を召喚出来る今は、2千年前の様に負けるはずが無く。今回は此の大陸どころか天界までも我々の支配下にしてくれるわ」
「そうよのぅ~。前回はA級魔物までしか召喚出来なかったが、今回はSS級魔物も召喚出来そうで数も前回は5千だった。今回は5万の魔物を召喚出来そうだと報告が来ておる。それに前回は、龍神王の配下に4人の強力な魔法使いと吸血王がいたが、今回はいないみたいだ」
ギャランが喜んで。
「それなら、軟弱な人間の兵士に頼らなくても勝てますな」
「馬鹿者、人間の兵士は捨て駒にして戦えばこちらが有利に戦えるのを忘れるな」
「はい、承知しています。奴隷兵も増やしております、実際に魔物を召喚する所を見てみたいです」
「よかろう。私についてまいれ」
教皇に付いて飛んで行き、広い荒れ地に降りると教会のような建物があり。中に入ると50人の巫女がいて教皇の姿を見ると全員が膝を付いて。
「教皇様、いらっしゃいませ」
「召喚の方は上手くいっておるか」
「はい、S級の魔物は召喚出来るようになり、今はSS級魔物の召喚出来るように励んでおります」
「そうか、ではS級魔物を召喚して見せてくれ」
巫女の一人が召喚魔法を使い始めると、
最初に黒い霧が立ち込めその中にゆらゆらと真っ黒な洞窟が現れて、その洞窟の中から、鎧姿の巨大なオーガが斧を持った姿で現れたのだ。
豚顔のオーガは体長が5m位ありオーガの中の王、オーガキングで其の斧を一振りすれば人間の兵士なら20人以上は吹き飛ばす力があると言われている。
「あの魔物を、一度にどの位召喚できる」
「はい、千体は可能です。もう少し下級の普通のオークとゴブリンキングなら1万体が可能です」
付いて来たギャランは喜色満面の笑顔で。
「教皇様、素晴らしいですな。此れならゲドウ様の言う、天界を手に入れるのも可能だと思います」
「巫女よ、SS級魔物を召喚出来るにはいつ頃になる」
「はい、早ければ半年後、遅くとも1年後には召喚が可能になります」
「ゲドウよ、此の巫女たちがSS級魔物を召喚出来る様になったら知らせよ。その時こそ我々がこの世界と天界を手に入れる為に立ち上る時だ。それまでは敵に特に龍神王と思われるリュウト公爵には知られないようにしなさい」
「はい、承知致しました。表だった行動は控えます」
こうして、聖国と帝国は不気味な程、鳴りを潜めていたのだ。
教皇とゲドウは大聖堂に帰り、2人と別れたギャランは帝国に帰ったのである。
82
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる