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第十五章 見えない愛
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焚火の炎を両の瞳に映しながら、先ほどからワクはミイルの身の上話に耳を傾けています。
野宿の夜。オジジとカアサ、アミはもう寝ています。
皆で酒を飲みつつ楽しい時を過ごしていました。三人が寝袋に入っても、二人は興に乗って話すうち、いつしか話題はお互いの身の上に及んでいました。
ミイルの生まれは、「お助け団」の旅の終点にあたる村です。ここから一年と少し歩いたところにあります。実家は、村では比較的裕福な家でしたが、父親は豪傑とも言うべき性格で、生まれつき神経質なミイルには不満を抱いている様子でした。対して弟は父親に似て豪気な性格で、父親のお気に入りでした。ミイルの繊細な性質は、母方の血を引いているようです。母親はそれなりに優しい人でしたが、父親の機嫌を損ねないようにすることが使命のような人で、実際のところミイルのことをどう思っているのか、いまひとつ分からない…のだそうです。父親は、何かにつけミイルに厳しく接しました。もっと男らしく、もっと活発に。ミイルは父親から認められていないという劣等感にさいなまれつつ育ったのです。十九になったとき、半ば追い出されるように家を出ました。父親曰く、男は故郷を捨て、旅に出るものだ。親元を離れて、自分の世界を切り拓いてゆくのだ。旅になど出たくはなかったのですが、もうこの家に自分の居場所はないのだと感じたミイルは、仕方なく出発しました。旅立つときにこっそりとお守りを持たせてくれたときの母親の顔が、未だに忘れられません。
故郷の村を出て、約一年間、ミイルは必死に生きる道を探しました。人見知りの激しいミイルが、知らない土地で知らない人を相手に生きていくのは相当辛いことだったでしょう。その頃のことはもう思い出したくないと言います。心身ともに疲れ果て、雑草だらけの空き地の片隅に座り込んでぼんやりしていたところをオジジとカアサに拾われました。そう、それは文字通り「拾われた」というのがぴったりでした。
「ちょうどここのすぐ隣の町です。オジジさんたちと出会ったのは。」
二人はミイルの考え深さ、人情味のある性質を認め、高く買ってくれました。自分の繊細さを活かした緻密な作戦能力が、「お助け団」の役に立っていることを実感して、自分を認める気持ちが育ってきている。オジジとカアサには本当に感謝している。本当の両親以上に慕っていると言っても過言ではない――。
ワクは、自らの生い立ちと比べて、ミイルの辛さや悲しみに思いを馳せずにはいられませんでした。自分と同じように巣立ちで旅に出たミイル。でも自分の場合は、旅立ちのときには希望でいっぱいでした。
「ワクさんのお父さんは、どんな人なんですか?」
「あ、俺の親父? そうだなあ…、親友、かなぁ。俺は山の向こうの楽園を見つけたら、親父を連れに戻るんだ。」
ワクは父親のことが大好きです。父親に認められていないと実感しているミイルの心中はいかなるものなのでしょうか。
「親友?」
ミイルはとても複雑な表情をしました。羨ましいような、でも世の中にそんな父子関係があるのか、と訝っているような。
ミイルが家を出て、世間をさまよいあがいていたのは十九の年。十九といえば、ワクは茅葺の親方の家で、ナズナに想いを寄せていた頃です。茅葺の仕事は楽しかったし、家には憧れの女性がいて、それは決して不幸な生活ではありませんでした。その想いは実りませんでしたが、甘酸っぱい、良き想い出です。同じ十九でこうも違うものかと、ワクはミイルの境遇に胸が痛くなりました。
ところで、この時のワクは、まだはっきりと認識していませんでした。故郷の家を出てから、一体何年が過ぎているのでしょう。山に着くのはまだまだ何年も先のことになりそうです。山に着き、その後引き返して父親を迎えに行って、それからまた山へ戻るのは、一体いつのことになるのでしょうか。それまで父親が生きているでしょうか。いや、ワク自身だって、相当な年寄りになっているはずです。――
ワクが「お助け団」に加わってから、二年が過ぎようとしていました。それはすなわち、コハルやコマリと別れてから二年ということです。
この二年でワクは少しずつ、少しずつ心の整理をしてきました。別れは確かに辛いことでした。それは自分だけではなく、当時のコハルやコマリにとってもそうだったでしょう。そう信じています。が、彼女たちにはカイジがいます。彼女たちと心から向き合ってくれる気持ちになった、実の夫、実の父親がいるのです。これ以上に幸せなことはありません。あとは自分が幸せになりさえすればそれでよいのです。
そうは思うのですが…もう生涯、女性はいらない。コハル以上の女なんていやしないから。どうしてもそういう思いに至ってしまうワクでした。
さて、ここのところとても気持ち良い快晴が続いています。少し前まで真っ青な空で幅を利かせていた入道雲をあまり見かけなくなったと思ったら、ひつじ雲がちらほらと見え始めました。夏が、秋にたすきを渡そうとしているのです。どこまでも登って行けそうな高揚感の後で、ちょっぴり物悲しくなる季節です。
「お助け団」には、数日前からひとりの同行者がありました。旅の途中で両親とはぐれた、少年エキボウです。
彼は、ワクたちと同じ宿に、一人で宿泊していました。いえ、最初は家族と一緒だったのですが、今は一人。そして、宿から追い出されようとしていました。
「困ったねえ。事情は分かるけれども、おばさんたちも商売だからねぇ。お代の払えない子供をいつまでも置いておくわけにもいかないんだよ。」
受付の前を通りかかったときに耳に入った、こんな言葉がワクの心にひっかかりました。
声の方を見やると、宿の女将が、一人の少年と向き合っています。十歳くらいでしょうか。少年は、涙をこらえるように口をきゅっと結んでいます。
「本当に心当たりがないのかい?」
少年は首を横に振ります。
「それか、親戚か知り合いの人とか、誰かあてはないのかい?」
少年は首を横に振ります。
「困ったねえ。おばさんだって何もあんたに意地悪がしたいわけじゃないんだよ。でも、子供ひとりでは、お代も払えないし、いつまでいることになるかも分からないしね。」
少年はたまらず、溢れ出た涙を袖でぬぐっています。ワクは見かねて声を掛けました。
「いったいどうしたんだい、女将さん?」
「あらお客さん。変なところをお見せしちまって。いやね、この子の両親がちょっと前から姿が見えないのでね。」
「ちょっとって?」
「今日で――四日目かしらね。お父さんと、お腹の大きいお母さんと三人だったのが、急にご両親がいなくなっちまって。それであたしも困っているんですの。可哀そうだからただで置いてやって、今日は帰ってくるか今日は来るかと思っているのだけれど、ちっとも帰って来ないんですもの。」
少年はとうとう、しゃくり上げ始めました。大粒の涙が目からポロポロとこぼれます。
ワクは少年が気の毒で、思わず頭を乱暴に撫でました。少年は涙で光った目でこちらを見つめてきます。
「よし分かった。俺が何とかしてやる。」
「え? ちょっとお客さん、それって…?」
「連れのみんなに相談するよ。ちょっとこの子借りていいかい?」
「は、はあ…。」
ワクは少年の手を引っ張り、自分の部屋へ向かいました。少年は、突然知らないおじさんに手を引かれ、怯えているようです。
部屋でワクは、他の者にたった今のいきさつを話しました。少年は皆からの注目を浴び、ワクの隣で縮こまっています。
「ほう、それは大変じゃったの。な、ボク、名前は何というんじゃ?」
「エキボウ。」
「エキボウくんか。珍しい名前じゃな。なあ、エキボウくんよ。お前さんのご両親はどこへ行かれたのじゃ?」
「…分かんない。」
「そうか。じゃ、最後に会ったのはどこじゃ?」
「…お、お父さんと最後に会ったのは、駄菓子屋さん。」
「駄菓子屋さん? 駄菓子屋というのは、この前の通り沿いにある、あの店か?」
「うん。」
それから、エキボウは家族とはぐれたいきさつを話し始めました。
両親に連れられて旅に出た。遠くに住む、母親の両親、つまりエキボウの祖父母のところへ行く途中だった。お腹の大きい母親が少し体調を崩したので、この宿屋へ泊って、一週間ほど経った日、父親と一緒に町中へ出掛けた折り、あの駄菓子屋で、菓子を選んでいる間に父親がいなくなった。それは本当に短い間の出来事だった。店の中も周辺も散々探したが見つからず、宿屋に帰ってみると、母親もいなくなっていた。それから三日間、探し続けて見つからず、とうとう宿屋のおばさんから小言を言われ始めた。
「さあて、どうしたもんか。お父さんとお母さんは、どこへ行くとも何とも言ってなかったのじゃな?」
とオジジ。
「うん。」
「この子を捨てて逃げたのかしら?」
とアミ。
「これ!」
とカアサ。
「…。」
とミイル。
「探してやろう。この子の両親を。見つかるまでは、俺たちと一緒にいればいい。」
とワク。
「しかし、じゃな。」
「何だい?」
「いや…まあとにかく、今夜はとりあえずここへ一緒に泊まるといい。なあエキボウ?」
「うん。」
夜。エキボウが布団に入って寝息を立て始めた後、皆はこの件について意見を交わしました。
(オジジ)ワクの気持ちは分かる。このまま放っておくわけにはいかんの。
(カアサ)そうね。だけど…。
(オジジ)そうじゃ。
他の者には何のことやら分かりません。
(アミ)何が、そうじゃ、なの?
(カアサ)ご両親がいなくなった理由が分からないと判断は難しい、ということよ。
(ミイル)なるほど。
ワクとアミは、今ひとつピンと来ていません。
(ワク)どういうことだ?
(オジジ)もしこの子の両親が見つからなかったらどうするか? この子を「お助け団」に加えて、一緒に旅をするか?
(ワク)そうだな。
(オジジ)大人ならそれでもいい。じゃが、相手が子供の場合は、責任が重大じゃ。親が見つかったら引き渡すかどうか。見つからない場合は、この子を養子にして育てる覚悟がないと。
(ワク)なるほど。
ワクにも、事の重大さが少し分かってきました。
(オジジ)しかも、カアサの言うとおり、親がいなくなった理由によって、ワシらのとるべき対応が変わってくるからのう。
(アミ)どんなふうに?
(オジジ)もしこの子が両親と、単純にはぐれたのならば、両親はきっとこの子を探しているはずだ。それならば、両親を見つけて引き渡せばよい。事は単純じゃ。じゃが、話を聞く限り、どうもはぐれたような感じではないな。それに、探しているのなら、まずはここへ戻ってくるはず。それが、来ないということは…。事故か何かに遭って、会いに来られない可能性もある。最悪、もうこの世にいないということも、なくはない。さらに、仮に両親が…言いづらいことじゃが、両親がこの子を捨てたのならば、両親を探し当てたとしても、迷惑がられるかもしれん。そうなれば、一番傷つくのはこの子じゃ。何しろ、ワシらはこの子の目から見た事実しか知らされとらん。事の真相は分からないんじゃ。
(ミイル)…。(何かをじっと考えている様子)
(アミ)難しいのね。
(カアサ)そうね。簡単に考えて手を出すと、かえってこの子を不幸にしかねない。
(ミイル)両親の方から名乗り出てくるように仕向ける方法…。
(一同)?
ミイルが、こめかみに右手の人差し指を強く押し当てました。「熟考のポーズ」です。
(アミ)何か名案があるの? ねえ、ミイル?
(一同)…。
ミイルはしばらくして、「熟考のポーズ」から覚めました。おそるおそる口を開きます。
「ちょっと乱暴な作戦なんですけど…。」
「うん、話してみなさい。」
「エキボウを中心にして、旅の曲芸団を演じるんです。」
「え!」
「これはまた突飛な。」
ちょっと今までにない類いの作戦です。
「それで、エキボウをみんなでいじめるんです。」
「!」
皆はさらにびっくり。
「あの、もちろん、いじめるふりですが。」
「どういうこった?」
「面白い曲芸団があって、かつ、その団には、大人たちからいじめを受けている、かわいそうな子供の曲芸師がいる、という評判を近隣の町村で立たせるんです。もしご両親がこの近辺にまだいれば――まだ数日なので、生きていればきっとまだ近辺にいると思いますが――きっと評判が両親の耳にも入ります。両親がもし、一旦はエキボウを捨てたのだけれどやっぱり愛情がある、というのなら、きっと心配して見に来る。もし来なかったら、それは両親がこの子を欲していない、もしくはもうこの近辺にはいない、もしくはこの世にいない…。」
「なるほど、両親の方から名乗り出てくるように仕向けるんじゃな。出てこないときは、それなりの事情があるのだから諦める、と。」
「そうです。」
「今までになく難しい作戦ね。」
「諦めるということは、その時には「お助け団」でエキボウを引き受ける、ということじゃぞ。いいのか?」
「やってみましょうよ。面白そう!」
「こら、面白いとはなんだ。」
「たしかに、今度ばかりは、面白いでは済まんのう。」
「…どうする?」
ミイルが一言、
「ぼ、僕はやりたい。」
気弱なミイルには珍しい、決然とした口調でした。この件には特に思い入れがありそうです。ひょっとしたら自分と父親のいきさつを、この件に重ねていたのでしょうか。
「わしやカアサはもう歳じゃ。エキボウを引き取っても、それほど長くは一緒に居られんかも知れん。ワクは、ずっとワシらと一緒にいるわけじゃない。そうなると、場合によっては、ミイル、アミ、お前さんたちがエキボウの親代わりになる、ということじゃぞ?」
「はい、分かっています。」
とミイル。
アミはさすがに、そこまでの覚悟はできていない様子です。そこへミイルが、
「アーちゃんは責任を感じることはないよ。ボクが責任をもってエキボウを育てていく。」
「分かった。お前さんの気持ちはよく分かったぞ、ミイル。」
カアサも目を細めてうなずきながら、
「まあ、ご両親が見つかったらそんな心配はないわけだからね。まずは良い方へ考えましょう。」
「よし、やってみようぜ!」
「やりましょう。」
「じゃ、決定ね! 言ってよ、あれを。発動じゃ! って。」
「いや。」
「?」
「この子にワシらの考えをよく話して、納得してもらった上でないとな。下手をすると、この子をとんでもなく傷つけることになりかねんのでな。それにもう少し、この子本人から、普段のご両親の様子を聞いてみてからの方がいいじゃろの。」
「そうね。慎重にする必要がある。」
「分かったわ。」
翌日、エキボウを囲んで皆で朝食を済ませた後、オジジは何気なくエキボウに話しかけました。
「お前さんは、お父さん、お母さんのことが好きかの?」
「うん。」
「お父さんは何の仕事をしておられるんじゃ?」
「お店屋さん。」
「お店で何を売っておる?」
エキボウはちょっと考えて、
「ええと…布?」
「ほう、反物屋さんか。」
「でも、なんか、辞めるって言ってた。」
「ほう、辞めると? 本当かい?」
「よく分かんない。お客さんがいなくて、もう辞めようかなって言ってた。お金がない、って。」
「お父さんやお母さんはエキボウに優しくしてくれたのかい?」
と、これはミイル。
「うん。やさしいよ。」
迷わず答えるエキボウ。どうやら、両親の愛情に恵まれていたことは間違いないようです。
「なあ、エキボウ、わしらはな、できればお前さんのご両親を見つけてやりたいと思っておる。」
「うん。」
「じゃが、当てもなく探し回っても見つけることは難しい。そこで、面白いお芝居をやって、お父さんたちが見に来てくれることを期待しようと思っておる。」
「うん。」
「評判になるような出し物をみんなで作るんじゃ。」
「う。うん。」
「どうじゃ、やってみんか?」
「…。」
エキボウは、戸惑ったように首をかしげます。小さな子供に、いきなり出し物に参加せよと言っても、戸惑うのは無理もないでしょう。
「とにかく、お父さんたちがエキボウを見つけてくれるように、目立てばいいんだぜ。やってみないか?」
とワク。
「う、うん。いいけど…。」
「そうか。きっと見つかるよ。」
「うん。何をやるの?」
「それはこれからちゃんと考えるんだが、例えば、歌を歌ったり、踊ったり、お芝居をしたり…。何でもいい、お客さんに拍手をしてもらえそうなことをするんじゃ。」
「空中回転なんてどうだ? 俺が教えてやるよ。」
と横からワク。
空中回転と聞いて、エキボウの目が輝いたように、ワクには思えました。
「うん!」
エキボウは初めて、元気よく答えました。
「やってみる!」
「よし! お芝居では、ちょっとかわいそうな子供の役もやってもらうが…。」
「うん、やるやる。」
それからワクがエキボウを連れて、宿の女将に自分たちがエキボウを引き取ることを告げに行きました。
「あの…四日間もらっていない宿代も肩代わりしていただけますぅ?」
「ああ、仕方がねえな。」
部屋ではオジジが、皆に言いました。
「本人が何とかやる気になってくれたので、やってみようかの。ただし、両親が一向に現れなかったときは、あの子がとても傷つくことになりかねん。そのことも念頭に置いて、慎重に様子を見ながら進めることにするか。」
「分かった。」
「では、お助け団、発動じゃ!」
野宿の夜。オジジとカアサ、アミはもう寝ています。
皆で酒を飲みつつ楽しい時を過ごしていました。三人が寝袋に入っても、二人は興に乗って話すうち、いつしか話題はお互いの身の上に及んでいました。
ミイルの生まれは、「お助け団」の旅の終点にあたる村です。ここから一年と少し歩いたところにあります。実家は、村では比較的裕福な家でしたが、父親は豪傑とも言うべき性格で、生まれつき神経質なミイルには不満を抱いている様子でした。対して弟は父親に似て豪気な性格で、父親のお気に入りでした。ミイルの繊細な性質は、母方の血を引いているようです。母親はそれなりに優しい人でしたが、父親の機嫌を損ねないようにすることが使命のような人で、実際のところミイルのことをどう思っているのか、いまひとつ分からない…のだそうです。父親は、何かにつけミイルに厳しく接しました。もっと男らしく、もっと活発に。ミイルは父親から認められていないという劣等感にさいなまれつつ育ったのです。十九になったとき、半ば追い出されるように家を出ました。父親曰く、男は故郷を捨て、旅に出るものだ。親元を離れて、自分の世界を切り拓いてゆくのだ。旅になど出たくはなかったのですが、もうこの家に自分の居場所はないのだと感じたミイルは、仕方なく出発しました。旅立つときにこっそりとお守りを持たせてくれたときの母親の顔が、未だに忘れられません。
故郷の村を出て、約一年間、ミイルは必死に生きる道を探しました。人見知りの激しいミイルが、知らない土地で知らない人を相手に生きていくのは相当辛いことだったでしょう。その頃のことはもう思い出したくないと言います。心身ともに疲れ果て、雑草だらけの空き地の片隅に座り込んでぼんやりしていたところをオジジとカアサに拾われました。そう、それは文字通り「拾われた」というのがぴったりでした。
「ちょうどここのすぐ隣の町です。オジジさんたちと出会ったのは。」
二人はミイルの考え深さ、人情味のある性質を認め、高く買ってくれました。自分の繊細さを活かした緻密な作戦能力が、「お助け団」の役に立っていることを実感して、自分を認める気持ちが育ってきている。オジジとカアサには本当に感謝している。本当の両親以上に慕っていると言っても過言ではない――。
ワクは、自らの生い立ちと比べて、ミイルの辛さや悲しみに思いを馳せずにはいられませんでした。自分と同じように巣立ちで旅に出たミイル。でも自分の場合は、旅立ちのときには希望でいっぱいでした。
「ワクさんのお父さんは、どんな人なんですか?」
「あ、俺の親父? そうだなあ…、親友、かなぁ。俺は山の向こうの楽園を見つけたら、親父を連れに戻るんだ。」
ワクは父親のことが大好きです。父親に認められていないと実感しているミイルの心中はいかなるものなのでしょうか。
「親友?」
ミイルはとても複雑な表情をしました。羨ましいような、でも世の中にそんな父子関係があるのか、と訝っているような。
ミイルが家を出て、世間をさまよいあがいていたのは十九の年。十九といえば、ワクは茅葺の親方の家で、ナズナに想いを寄せていた頃です。茅葺の仕事は楽しかったし、家には憧れの女性がいて、それは決して不幸な生活ではありませんでした。その想いは実りませんでしたが、甘酸っぱい、良き想い出です。同じ十九でこうも違うものかと、ワクはミイルの境遇に胸が痛くなりました。
ところで、この時のワクは、まだはっきりと認識していませんでした。故郷の家を出てから、一体何年が過ぎているのでしょう。山に着くのはまだまだ何年も先のことになりそうです。山に着き、その後引き返して父親を迎えに行って、それからまた山へ戻るのは、一体いつのことになるのでしょうか。それまで父親が生きているでしょうか。いや、ワク自身だって、相当な年寄りになっているはずです。――
ワクが「お助け団」に加わってから、二年が過ぎようとしていました。それはすなわち、コハルやコマリと別れてから二年ということです。
この二年でワクは少しずつ、少しずつ心の整理をしてきました。別れは確かに辛いことでした。それは自分だけではなく、当時のコハルやコマリにとってもそうだったでしょう。そう信じています。が、彼女たちにはカイジがいます。彼女たちと心から向き合ってくれる気持ちになった、実の夫、実の父親がいるのです。これ以上に幸せなことはありません。あとは自分が幸せになりさえすればそれでよいのです。
そうは思うのですが…もう生涯、女性はいらない。コハル以上の女なんていやしないから。どうしてもそういう思いに至ってしまうワクでした。
さて、ここのところとても気持ち良い快晴が続いています。少し前まで真っ青な空で幅を利かせていた入道雲をあまり見かけなくなったと思ったら、ひつじ雲がちらほらと見え始めました。夏が、秋にたすきを渡そうとしているのです。どこまでも登って行けそうな高揚感の後で、ちょっぴり物悲しくなる季節です。
「お助け団」には、数日前からひとりの同行者がありました。旅の途中で両親とはぐれた、少年エキボウです。
彼は、ワクたちと同じ宿に、一人で宿泊していました。いえ、最初は家族と一緒だったのですが、今は一人。そして、宿から追い出されようとしていました。
「困ったねえ。事情は分かるけれども、おばさんたちも商売だからねぇ。お代の払えない子供をいつまでも置いておくわけにもいかないんだよ。」
受付の前を通りかかったときに耳に入った、こんな言葉がワクの心にひっかかりました。
声の方を見やると、宿の女将が、一人の少年と向き合っています。十歳くらいでしょうか。少年は、涙をこらえるように口をきゅっと結んでいます。
「本当に心当たりがないのかい?」
少年は首を横に振ります。
「それか、親戚か知り合いの人とか、誰かあてはないのかい?」
少年は首を横に振ります。
「困ったねえ。おばさんだって何もあんたに意地悪がしたいわけじゃないんだよ。でも、子供ひとりでは、お代も払えないし、いつまでいることになるかも分からないしね。」
少年はたまらず、溢れ出た涙を袖でぬぐっています。ワクは見かねて声を掛けました。
「いったいどうしたんだい、女将さん?」
「あらお客さん。変なところをお見せしちまって。いやね、この子の両親がちょっと前から姿が見えないのでね。」
「ちょっとって?」
「今日で――四日目かしらね。お父さんと、お腹の大きいお母さんと三人だったのが、急にご両親がいなくなっちまって。それであたしも困っているんですの。可哀そうだからただで置いてやって、今日は帰ってくるか今日は来るかと思っているのだけれど、ちっとも帰って来ないんですもの。」
少年はとうとう、しゃくり上げ始めました。大粒の涙が目からポロポロとこぼれます。
ワクは少年が気の毒で、思わず頭を乱暴に撫でました。少年は涙で光った目でこちらを見つめてきます。
「よし分かった。俺が何とかしてやる。」
「え? ちょっとお客さん、それって…?」
「連れのみんなに相談するよ。ちょっとこの子借りていいかい?」
「は、はあ…。」
ワクは少年の手を引っ張り、自分の部屋へ向かいました。少年は、突然知らないおじさんに手を引かれ、怯えているようです。
部屋でワクは、他の者にたった今のいきさつを話しました。少年は皆からの注目を浴び、ワクの隣で縮こまっています。
「ほう、それは大変じゃったの。な、ボク、名前は何というんじゃ?」
「エキボウ。」
「エキボウくんか。珍しい名前じゃな。なあ、エキボウくんよ。お前さんのご両親はどこへ行かれたのじゃ?」
「…分かんない。」
「そうか。じゃ、最後に会ったのはどこじゃ?」
「…お、お父さんと最後に会ったのは、駄菓子屋さん。」
「駄菓子屋さん? 駄菓子屋というのは、この前の通り沿いにある、あの店か?」
「うん。」
それから、エキボウは家族とはぐれたいきさつを話し始めました。
両親に連れられて旅に出た。遠くに住む、母親の両親、つまりエキボウの祖父母のところへ行く途中だった。お腹の大きい母親が少し体調を崩したので、この宿屋へ泊って、一週間ほど経った日、父親と一緒に町中へ出掛けた折り、あの駄菓子屋で、菓子を選んでいる間に父親がいなくなった。それは本当に短い間の出来事だった。店の中も周辺も散々探したが見つからず、宿屋に帰ってみると、母親もいなくなっていた。それから三日間、探し続けて見つからず、とうとう宿屋のおばさんから小言を言われ始めた。
「さあて、どうしたもんか。お父さんとお母さんは、どこへ行くとも何とも言ってなかったのじゃな?」
とオジジ。
「うん。」
「この子を捨てて逃げたのかしら?」
とアミ。
「これ!」
とカアサ。
「…。」
とミイル。
「探してやろう。この子の両親を。見つかるまでは、俺たちと一緒にいればいい。」
とワク。
「しかし、じゃな。」
「何だい?」
「いや…まあとにかく、今夜はとりあえずここへ一緒に泊まるといい。なあエキボウ?」
「うん。」
夜。エキボウが布団に入って寝息を立て始めた後、皆はこの件について意見を交わしました。
(オジジ)ワクの気持ちは分かる。このまま放っておくわけにはいかんの。
(カアサ)そうね。だけど…。
(オジジ)そうじゃ。
他の者には何のことやら分かりません。
(アミ)何が、そうじゃ、なの?
(カアサ)ご両親がいなくなった理由が分からないと判断は難しい、ということよ。
(ミイル)なるほど。
ワクとアミは、今ひとつピンと来ていません。
(ワク)どういうことだ?
(オジジ)もしこの子の両親が見つからなかったらどうするか? この子を「お助け団」に加えて、一緒に旅をするか?
(ワク)そうだな。
(オジジ)大人ならそれでもいい。じゃが、相手が子供の場合は、責任が重大じゃ。親が見つかったら引き渡すかどうか。見つからない場合は、この子を養子にして育てる覚悟がないと。
(ワク)なるほど。
ワクにも、事の重大さが少し分かってきました。
(オジジ)しかも、カアサの言うとおり、親がいなくなった理由によって、ワシらのとるべき対応が変わってくるからのう。
(アミ)どんなふうに?
(オジジ)もしこの子が両親と、単純にはぐれたのならば、両親はきっとこの子を探しているはずだ。それならば、両親を見つけて引き渡せばよい。事は単純じゃ。じゃが、話を聞く限り、どうもはぐれたような感じではないな。それに、探しているのなら、まずはここへ戻ってくるはず。それが、来ないということは…。事故か何かに遭って、会いに来られない可能性もある。最悪、もうこの世にいないということも、なくはない。さらに、仮に両親が…言いづらいことじゃが、両親がこの子を捨てたのならば、両親を探し当てたとしても、迷惑がられるかもしれん。そうなれば、一番傷つくのはこの子じゃ。何しろ、ワシらはこの子の目から見た事実しか知らされとらん。事の真相は分からないんじゃ。
(ミイル)…。(何かをじっと考えている様子)
(アミ)難しいのね。
(カアサ)そうね。簡単に考えて手を出すと、かえってこの子を不幸にしかねない。
(ミイル)両親の方から名乗り出てくるように仕向ける方法…。
(一同)?
ミイルが、こめかみに右手の人差し指を強く押し当てました。「熟考のポーズ」です。
(アミ)何か名案があるの? ねえ、ミイル?
(一同)…。
ミイルはしばらくして、「熟考のポーズ」から覚めました。おそるおそる口を開きます。
「ちょっと乱暴な作戦なんですけど…。」
「うん、話してみなさい。」
「エキボウを中心にして、旅の曲芸団を演じるんです。」
「え!」
「これはまた突飛な。」
ちょっと今までにない類いの作戦です。
「それで、エキボウをみんなでいじめるんです。」
「!」
皆はさらにびっくり。
「あの、もちろん、いじめるふりですが。」
「どういうこった?」
「面白い曲芸団があって、かつ、その団には、大人たちからいじめを受けている、かわいそうな子供の曲芸師がいる、という評判を近隣の町村で立たせるんです。もしご両親がこの近辺にまだいれば――まだ数日なので、生きていればきっとまだ近辺にいると思いますが――きっと評判が両親の耳にも入ります。両親がもし、一旦はエキボウを捨てたのだけれどやっぱり愛情がある、というのなら、きっと心配して見に来る。もし来なかったら、それは両親がこの子を欲していない、もしくはもうこの近辺にはいない、もしくはこの世にいない…。」
「なるほど、両親の方から名乗り出てくるように仕向けるんじゃな。出てこないときは、それなりの事情があるのだから諦める、と。」
「そうです。」
「今までになく難しい作戦ね。」
「諦めるということは、その時には「お助け団」でエキボウを引き受ける、ということじゃぞ。いいのか?」
「やってみましょうよ。面白そう!」
「こら、面白いとはなんだ。」
「たしかに、今度ばかりは、面白いでは済まんのう。」
「…どうする?」
ミイルが一言、
「ぼ、僕はやりたい。」
気弱なミイルには珍しい、決然とした口調でした。この件には特に思い入れがありそうです。ひょっとしたら自分と父親のいきさつを、この件に重ねていたのでしょうか。
「わしやカアサはもう歳じゃ。エキボウを引き取っても、それほど長くは一緒に居られんかも知れん。ワクは、ずっとワシらと一緒にいるわけじゃない。そうなると、場合によっては、ミイル、アミ、お前さんたちがエキボウの親代わりになる、ということじゃぞ?」
「はい、分かっています。」
とミイル。
アミはさすがに、そこまでの覚悟はできていない様子です。そこへミイルが、
「アーちゃんは責任を感じることはないよ。ボクが責任をもってエキボウを育てていく。」
「分かった。お前さんの気持ちはよく分かったぞ、ミイル。」
カアサも目を細めてうなずきながら、
「まあ、ご両親が見つかったらそんな心配はないわけだからね。まずは良い方へ考えましょう。」
「よし、やってみようぜ!」
「やりましょう。」
「じゃ、決定ね! 言ってよ、あれを。発動じゃ! って。」
「いや。」
「?」
「この子にワシらの考えをよく話して、納得してもらった上でないとな。下手をすると、この子をとんでもなく傷つけることになりかねんのでな。それにもう少し、この子本人から、普段のご両親の様子を聞いてみてからの方がいいじゃろの。」
「そうね。慎重にする必要がある。」
「分かったわ。」
翌日、エキボウを囲んで皆で朝食を済ませた後、オジジは何気なくエキボウに話しかけました。
「お前さんは、お父さん、お母さんのことが好きかの?」
「うん。」
「お父さんは何の仕事をしておられるんじゃ?」
「お店屋さん。」
「お店で何を売っておる?」
エキボウはちょっと考えて、
「ええと…布?」
「ほう、反物屋さんか。」
「でも、なんか、辞めるって言ってた。」
「ほう、辞めると? 本当かい?」
「よく分かんない。お客さんがいなくて、もう辞めようかなって言ってた。お金がない、って。」
「お父さんやお母さんはエキボウに優しくしてくれたのかい?」
と、これはミイル。
「うん。やさしいよ。」
迷わず答えるエキボウ。どうやら、両親の愛情に恵まれていたことは間違いないようです。
「なあ、エキボウ、わしらはな、できればお前さんのご両親を見つけてやりたいと思っておる。」
「うん。」
「じゃが、当てもなく探し回っても見つけることは難しい。そこで、面白いお芝居をやって、お父さんたちが見に来てくれることを期待しようと思っておる。」
「うん。」
「評判になるような出し物をみんなで作るんじゃ。」
「う。うん。」
「どうじゃ、やってみんか?」
「…。」
エキボウは、戸惑ったように首をかしげます。小さな子供に、いきなり出し物に参加せよと言っても、戸惑うのは無理もないでしょう。
「とにかく、お父さんたちがエキボウを見つけてくれるように、目立てばいいんだぜ。やってみないか?」
とワク。
「う、うん。いいけど…。」
「そうか。きっと見つかるよ。」
「うん。何をやるの?」
「それはこれからちゃんと考えるんだが、例えば、歌を歌ったり、踊ったり、お芝居をしたり…。何でもいい、お客さんに拍手をしてもらえそうなことをするんじゃ。」
「空中回転なんてどうだ? 俺が教えてやるよ。」
と横からワク。
空中回転と聞いて、エキボウの目が輝いたように、ワクには思えました。
「うん!」
エキボウは初めて、元気よく答えました。
「やってみる!」
「よし! お芝居では、ちょっとかわいそうな子供の役もやってもらうが…。」
「うん、やるやる。」
それからワクがエキボウを連れて、宿の女将に自分たちがエキボウを引き取ることを告げに行きました。
「あの…四日間もらっていない宿代も肩代わりしていただけますぅ?」
「ああ、仕方がねえな。」
部屋ではオジジが、皆に言いました。
「本人が何とかやる気になってくれたので、やってみようかの。ただし、両親が一向に現れなかったときは、あの子がとても傷つくことになりかねん。そのことも念頭に置いて、慎重に様子を見ながら進めることにするか。」
「分かった。」
「では、お助け団、発動じゃ!」
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