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第三章 真相
2. 奨学金
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「俺、テリソート友好奨学金を獲って、留学しただろう?あれが獲れたのは、正直ラッキーだった、俺よりも成績いいやつがたくさん出していたから。当時は俺の熱意が通じたと思っていた。……でも今にして思えば、男爵家の俺が選ばれたのは少し変だ。」
「あの奨学金って、確かテリソート王家に縁があるから、アルバ家が出資しているのよね。」
「アルバ公爵が一番の出資者だよ。そして彼にすべての決定権がある。」
「そういえば、ベルトランって、留学後すぐに外交官に就職したわよね?もしかしてそれも誰かの推薦があったの?」
「ああ。アルバ公爵が推薦してくれた。もちろん、俺とアルバ公爵に接点なんかない。公爵のおかげで、俺は文官の中で、花形と呼ばれている外交官の職につけた。」
パズルのピースが合わさっていく感覚があった。
「ねえ、アルバ公爵も番と結婚したのよね?もしかして、アルバ公爵は私がロレンシオの番かもしれないから、そんなことを?」
「ああ。これは、仮説ではあるんだけど……、アルバ公爵が俺と君との婚約が破棄されるように、俺をテリソートに縁づかせたのかもしれない。それにセレスティノとの婚約破棄も、裏でアルバ家が糸を引いていた可能性は十分にある。」
「――なんか、恐ろしくなってきたわ。」
「まあ俺は留学もできて、職も見つかって、いい経験させてもらった。番だっていう女性とも出会えたし。――でもやっぱりちょっと薄気味悪いな。」
「私ね、実はあなたたちの後、3人と婚約したの。――それが全て破談になった。」
私はそれぞれの婚約破棄のことを話した。二人とも呆気にとられた様子だ。
「ねえ、そういえば誓印ってなんなのかしら?突然、キスするようにロレンシオが耳裏につけたのよ。」
「ああ、甘噛みされたんでしょ?番が婚約する時につけるんだ。誓印をつけると自分が貞操を守っている限り、相手の貞操も守られる。」
「えっ、私ロレンシオと婚約なんかしていないわよ。これ自分では解けないの?」
「解くためには、相手の貞操が破られるしかない。――たぶん難しいだろうね。もう諦めたら?番を認識した獣人から逃げられる人間なんて、まずいないと思うよ。うちの嫁も、猛アタックしてきて、すごかった。でも毎日、ゴロゴロ言いながら、甘えてくるんだ。――まあ獣人との結婚も悪くないよ。」
「ちょっと、ベルトラン簡単に言わないでよ。」
そこまで聞いて、オスカルが顎に手を当てながら言った。
「ねえ、姉上。ロレンシオ様の求婚を受けるのやめたら?獣人なんてやっぱり怖いよ。俺は姉上がずっとこの家にいてくれて構わない。アイナだってそう言っている。」
「――ありがとう。そう言ってもらえるとうれしいわ。他の元婚約者にも何があったか、ちょっと調べてみる。だって不気味だから。」
オスカル、ありがとう。心の底からそう思った。
ベルトランとセレスティノは、テリソート土産の砂糖菓子とアレジャーノ領特産のナッツと、そして少しばかりの不穏な空気を置いて、去っていった。
「あの奨学金って、確かテリソート王家に縁があるから、アルバ家が出資しているのよね。」
「アルバ公爵が一番の出資者だよ。そして彼にすべての決定権がある。」
「そういえば、ベルトランって、留学後すぐに外交官に就職したわよね?もしかしてそれも誰かの推薦があったの?」
「ああ。アルバ公爵が推薦してくれた。もちろん、俺とアルバ公爵に接点なんかない。公爵のおかげで、俺は文官の中で、花形と呼ばれている外交官の職につけた。」
パズルのピースが合わさっていく感覚があった。
「ねえ、アルバ公爵も番と結婚したのよね?もしかして、アルバ公爵は私がロレンシオの番かもしれないから、そんなことを?」
「ああ。これは、仮説ではあるんだけど……、アルバ公爵が俺と君との婚約が破棄されるように、俺をテリソートに縁づかせたのかもしれない。それにセレスティノとの婚約破棄も、裏でアルバ家が糸を引いていた可能性は十分にある。」
「――なんか、恐ろしくなってきたわ。」
「まあ俺は留学もできて、職も見つかって、いい経験させてもらった。番だっていう女性とも出会えたし。――でもやっぱりちょっと薄気味悪いな。」
「私ね、実はあなたたちの後、3人と婚約したの。――それが全て破談になった。」
私はそれぞれの婚約破棄のことを話した。二人とも呆気にとられた様子だ。
「ねえ、そういえば誓印ってなんなのかしら?突然、キスするようにロレンシオが耳裏につけたのよ。」
「ああ、甘噛みされたんでしょ?番が婚約する時につけるんだ。誓印をつけると自分が貞操を守っている限り、相手の貞操も守られる。」
「えっ、私ロレンシオと婚約なんかしていないわよ。これ自分では解けないの?」
「解くためには、相手の貞操が破られるしかない。――たぶん難しいだろうね。もう諦めたら?番を認識した獣人から逃げられる人間なんて、まずいないと思うよ。うちの嫁も、猛アタックしてきて、すごかった。でも毎日、ゴロゴロ言いながら、甘えてくるんだ。――まあ獣人との結婚も悪くないよ。」
「ちょっと、ベルトラン簡単に言わないでよ。」
そこまで聞いて、オスカルが顎に手を当てながら言った。
「ねえ、姉上。ロレンシオ様の求婚を受けるのやめたら?獣人なんてやっぱり怖いよ。俺は姉上がずっとこの家にいてくれて構わない。アイナだってそう言っている。」
「――ありがとう。そう言ってもらえるとうれしいわ。他の元婚約者にも何があったか、ちょっと調べてみる。だって不気味だから。」
オスカル、ありがとう。心の底からそう思った。
ベルトランとセレスティノは、テリソート土産の砂糖菓子とアレジャーノ領特産のナッツと、そして少しばかりの不穏な空気を置いて、去っていった。
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