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第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』
第95話 ココア姉妹VS甘言のシーヴィー(1)
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シーヴィーを追う、ココアとリョクチャの召喚獣姉妹。
身体能力を上げるスキル《ジンバーロック》を使ってるリョクチャは、物凄い勢いで駆け抜けていく。
シーヴィーが逃げた先は赤い床の通路で、通路を抜けた奥の部屋に二丁拳銃を構えるシーヴィーの姿が見えた。
「(けん、じゅう……?)」
なんで拳銃を構えてるのかとリョクチャが思っていたら、シーヴィーが銃の引き金を引いているのが見えた。
引き金が引かれ、銃口から禍々しい紫色のビームエネルギーが放たれていた。
「【ししいか】!!」
「なんじゃ、その単語?!」
向かって来る禍々しい紫のエネルギーに対し、リョクチャは咄嗟に書きやすい文字を宙に描く。
意味はこの際どうでも良い、大切なのはそれをエネルギーとして具現化し、ビームエネルギーを防ぐ事だから。
----ドゴォォォォォンッッ!!
大きな爆破音と共に、ココアとリョクチャは風で押し戻される。
「リョクチャ?! なにが起きたんじゃ?!」
「妾お姉ちゃん、"てんてき"です!!」
「分かったのじゃ! "見敵"じゃな!」
と、米俵のようにかつがれていたココアが肩から降り、魔法を2つ構える。
リョクチャもココアの真似をして、同じように、先が龍の尻尾のようになっている杖を構えていた。
「ぬぬっ?! この杖、ひらひらしてて、扱い辛いぬっ?!」
「リョクチャ、それはお主が召喚した際に出てきた杖じゃろう?!」
「アホみたいな漫才をしに来たのなら、倒しちゃいますよ? 喰らえ、"召喚銃"!!」
そう言い、シーヴィーは身構えている拳銃の引き金を引く。
そうすると共に、拳銃から禍々しい紫のエネルギーが放たれる。
「また来たっ?!」
「なるほど、これじゃな!!」
と、ココアは構えていた2つの魔法を1つに合わせると、鏡のような魔法を生み出す。
生み出された鏡はキランっと光ると共に、構えていた禍々しい紫のエネルギーを吸収していく。
「2つを1つにして強力な力を生み出すのは、そっちの専売特許だけじゃないわい! これぞ、合成魔法の《ミラーシールド》じゃ!!」
「へぇ、凄いねラブホちゃん。でも、いつまで持つかなぁ?」
2つの異なる魔法を、【妖狐】の力によって調整して合成した、普通の魔法よりも強力な合成魔法。
そんな合成魔法という強力な魔法でも、シーヴィーの銃から放たれる禍々しい紫のエネルギーを、受け止めきれない。
どんどん、魔法で生み出した鏡の盾が割れ始め、止められなかったエネルギーの一部が漏れ出している。
「むむっ……!! 強いエネルギーなのじゃ!!」
「妾お姉ちゃん、私も----って、うぐぐっ?!!」
ココアが魔法を2つ重ねてガードして、それが破られそうなのを見て、リョクチャも文字を書いて手伝おうとする。
しかし、その前にリョクチャの身体は、腰が砕けたかのようにその場に座り込んでしまっていた。
「リョクチャ!!」
「だいじょーぶ、妾お姉ちゃん!! すぐだいじょーぶになるぬ!」
「(スキル《ジンバーロック》の効果が切れたんじゃな……)」
と、ココアはそう判断した。
彼女が持つ固有スキル《ジンバーロック》は攻撃力や防御力など複数のステータスを2段階上げる事が出来るという強力な力ではあるが、その分、反動も大きいスキルだと、ココアは考えていた。
だから、リョクチャが座り込んだのも、その影響なのだと。
「妹の前ならばっ!! お姉ちゃんならばっ!!」
どっせーいっ!!
自分でも思っても見ないような、火事場の馬鹿力で、鏡の盾を放り投げるココア。
放り投げられた鏡の盾はその直後に爆破し、こちらに向かっていた残りの紫のエネルギーを吹き飛ばしていた。
「へぇ~、やるねぇ」
ぽいっと、用済みになったかのように二丁拳銃を捨てるシーヴィー。
けれども、また別の二丁拳銃を、虚空から召喚して手に持っていた。
「説明すると、この二丁拳銃の名前は【召喚銃】。この甘言のシーヴィーの切札と言っても良い武器さ。
この二丁拳銃は弾丸が1発しか入らない、その理由はこの銃が【融合召喚】をしてるから」
クルクルッと、二丁拳銃を回転させるシーヴィー。
その回転中、ココアは拳銃の中の音を集中して聞いていた。
「(液体……2種類の液体が入っておる? それに【融合召喚】ってことは、まさか?!)」
「おっ、その顔は気付いてくれたようだね! 流石はラブホちゃん!」
「まさか、その拳銃には、妾達の同胞----つまりは2種類の召喚獣が入っておるのか!?」
「正解♪」と、嬉しそうに笑うシーヴィー。
「【融合召喚】はほとんどが失敗作さ。同じ召喚獣を組み合わせたり、あるいはまったく種類が違う召喚獣を組み合わせたりと、成功する組み合わせのパターンが、このうちですら分からない。
そして、失敗すると、強力なエネルギーとなって爆発して霧散するんだけど----」
「その爆破するエネルギーを、銃として放っている訳じゃな……」
言うなれば、あの銃は爆弾。
液体----《スピリット》の力によってスライムのような液体状になってる召喚獣を、2体分、2種類の液体を拳銃の中に入れておく。
そして引き金を引くと共に、2種類の液体に変えられた召喚獣は、混ざり合い、【融合召喚】失敗という名のもとに爆破エネルギーとして、相手に放っているのだ。
「召喚獣を、爆弾のように使うとは……!!」
「良いでしょ、この戦い方! 召喚獣任せではない、【召喚士】だからこそ出来る新たな戦い方だよ。出来れば、君の主殿さんに見せておきたかったよ。ラブホちゃん」
カチッと、手にする拳銃の銃口を2つとも、ココアへと向けるシーヴィー。
「----でも、そろそろお遊びも終わりとしましょうかね」
シーヴィーは2つの銃の引き金に手をかける。
「(マズいのじゃ?! 1発分でもギリギリ防げたくらいなのに、2発分ともなると!!)」
どうするか、ココアが迷っていると----
「避ける気もするし、"こうしましょ"」
シーヴィーは銃口をココアではなく、"リョクチャ"へと向ける。
まだ《ジンバーロック》の影響で、ぜぇぜぇ息を吐いて、動けずにいる、ココアの妹へと。
「~~~っ!! シーヴィーっ!!」
「はい、ばいなら♪」
銃は放たれ、そして----
「妾お姉ちゃああああああああああああああああんんんんんんんっ!!!!」
リョクチャは、禍々しい紫のエネルギーに飲み込まれ、そのまま消されるのであった。
身体能力を上げるスキル《ジンバーロック》を使ってるリョクチャは、物凄い勢いで駆け抜けていく。
シーヴィーが逃げた先は赤い床の通路で、通路を抜けた奥の部屋に二丁拳銃を構えるシーヴィーの姿が見えた。
「(けん、じゅう……?)」
なんで拳銃を構えてるのかとリョクチャが思っていたら、シーヴィーが銃の引き金を引いているのが見えた。
引き金が引かれ、銃口から禍々しい紫色のビームエネルギーが放たれていた。
「【ししいか】!!」
「なんじゃ、その単語?!」
向かって来る禍々しい紫のエネルギーに対し、リョクチャは咄嗟に書きやすい文字を宙に描く。
意味はこの際どうでも良い、大切なのはそれをエネルギーとして具現化し、ビームエネルギーを防ぐ事だから。
----ドゴォォォォォンッッ!!
大きな爆破音と共に、ココアとリョクチャは風で押し戻される。
「リョクチャ?! なにが起きたんじゃ?!」
「妾お姉ちゃん、"てんてき"です!!」
「分かったのじゃ! "見敵"じゃな!」
と、米俵のようにかつがれていたココアが肩から降り、魔法を2つ構える。
リョクチャもココアの真似をして、同じように、先が龍の尻尾のようになっている杖を構えていた。
「ぬぬっ?! この杖、ひらひらしてて、扱い辛いぬっ?!」
「リョクチャ、それはお主が召喚した際に出てきた杖じゃろう?!」
「アホみたいな漫才をしに来たのなら、倒しちゃいますよ? 喰らえ、"召喚銃"!!」
そう言い、シーヴィーは身構えている拳銃の引き金を引く。
そうすると共に、拳銃から禍々しい紫のエネルギーが放たれる。
「また来たっ?!」
「なるほど、これじゃな!!」
と、ココアは構えていた2つの魔法を1つに合わせると、鏡のような魔法を生み出す。
生み出された鏡はキランっと光ると共に、構えていた禍々しい紫のエネルギーを吸収していく。
「2つを1つにして強力な力を生み出すのは、そっちの専売特許だけじゃないわい! これぞ、合成魔法の《ミラーシールド》じゃ!!」
「へぇ、凄いねラブホちゃん。でも、いつまで持つかなぁ?」
2つの異なる魔法を、【妖狐】の力によって調整して合成した、普通の魔法よりも強力な合成魔法。
そんな合成魔法という強力な魔法でも、シーヴィーの銃から放たれる禍々しい紫のエネルギーを、受け止めきれない。
どんどん、魔法で生み出した鏡の盾が割れ始め、止められなかったエネルギーの一部が漏れ出している。
「むむっ……!! 強いエネルギーなのじゃ!!」
「妾お姉ちゃん、私も----って、うぐぐっ?!!」
ココアが魔法を2つ重ねてガードして、それが破られそうなのを見て、リョクチャも文字を書いて手伝おうとする。
しかし、その前にリョクチャの身体は、腰が砕けたかのようにその場に座り込んでしまっていた。
「リョクチャ!!」
「だいじょーぶ、妾お姉ちゃん!! すぐだいじょーぶになるぬ!」
「(スキル《ジンバーロック》の効果が切れたんじゃな……)」
と、ココアはそう判断した。
彼女が持つ固有スキル《ジンバーロック》は攻撃力や防御力など複数のステータスを2段階上げる事が出来るという強力な力ではあるが、その分、反動も大きいスキルだと、ココアは考えていた。
だから、リョクチャが座り込んだのも、その影響なのだと。
「妹の前ならばっ!! お姉ちゃんならばっ!!」
どっせーいっ!!
自分でも思っても見ないような、火事場の馬鹿力で、鏡の盾を放り投げるココア。
放り投げられた鏡の盾はその直後に爆破し、こちらに向かっていた残りの紫のエネルギーを吹き飛ばしていた。
「へぇ~、やるねぇ」
ぽいっと、用済みになったかのように二丁拳銃を捨てるシーヴィー。
けれども、また別の二丁拳銃を、虚空から召喚して手に持っていた。
「説明すると、この二丁拳銃の名前は【召喚銃】。この甘言のシーヴィーの切札と言っても良い武器さ。
この二丁拳銃は弾丸が1発しか入らない、その理由はこの銃が【融合召喚】をしてるから」
クルクルッと、二丁拳銃を回転させるシーヴィー。
その回転中、ココアは拳銃の中の音を集中して聞いていた。
「(液体……2種類の液体が入っておる? それに【融合召喚】ってことは、まさか?!)」
「おっ、その顔は気付いてくれたようだね! 流石はラブホちゃん!」
「まさか、その拳銃には、妾達の同胞----つまりは2種類の召喚獣が入っておるのか!?」
「正解♪」と、嬉しそうに笑うシーヴィー。
「【融合召喚】はほとんどが失敗作さ。同じ召喚獣を組み合わせたり、あるいはまったく種類が違う召喚獣を組み合わせたりと、成功する組み合わせのパターンが、このうちですら分からない。
そして、失敗すると、強力なエネルギーとなって爆発して霧散するんだけど----」
「その爆破するエネルギーを、銃として放っている訳じゃな……」
言うなれば、あの銃は爆弾。
液体----《スピリット》の力によってスライムのような液体状になってる召喚獣を、2体分、2種類の液体を拳銃の中に入れておく。
そして引き金を引くと共に、2種類の液体に変えられた召喚獣は、混ざり合い、【融合召喚】失敗という名のもとに爆破エネルギーとして、相手に放っているのだ。
「召喚獣を、爆弾のように使うとは……!!」
「良いでしょ、この戦い方! 召喚獣任せではない、【召喚士】だからこそ出来る新たな戦い方だよ。出来れば、君の主殿さんに見せておきたかったよ。ラブホちゃん」
カチッと、手にする拳銃の銃口を2つとも、ココアへと向けるシーヴィー。
「----でも、そろそろお遊びも終わりとしましょうかね」
シーヴィーは2つの銃の引き金に手をかける。
「(マズいのじゃ?! 1発分でもギリギリ防げたくらいなのに、2発分ともなると!!)」
どうするか、ココアが迷っていると----
「避ける気もするし、"こうしましょ"」
シーヴィーは銃口をココアではなく、"リョクチャ"へと向ける。
まだ《ジンバーロック》の影響で、ぜぇぜぇ息を吐いて、動けずにいる、ココアの妹へと。
「~~~っ!! シーヴィーっ!!」
「はい、ばいなら♪」
銃は放たれ、そして----
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