115 / 354
第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』
第108話 甘言のシーヴィー
しおりを挟む
「----ボタンがぁ」
ココアに指を突き付けられたシーヴィーは、こちらをまるで見ようとしていなかった。
ただボタンを、ココアの雷魔法によって破壊されてしまったボタンを見ていた。
「ボタンが壊されたボタンが破壊されたボタンが亡くなったボタンが失われた----ボタンが、ボタンが、ボタンがぁぁぁぁ!! ボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタン----」
ただ『ボタン』という単語を連呼する、シーヴィー。
彼女の背中からは悲哀感というか、悲しみを醸し出していた。
「シーヴィー!! 妾を倒し、エルダードラゴンエッグを奪ったお主を妾の手で----」
「そんな事は、もう、どうでも良い」
シーヴィーはそう言って立ち上がると、こちらへと振り返る。
その瞳はボタンの瞳ではなく、瞳の中にハート模様が浮かんでいた。
「良くもうちのチャームポイントであるボタンを、命よりも大事なボタンを、良くもっ……!」
そのハート模様の瞳からは激しい憎悪がにじみ出ており、その手には壊れた堕落戦車サンダーイの主砲の先に取り付けられていた音波増幅装置を手にしていた。
「《死亡保険》赤鬼に、君の仲間の召喚獣を倒すように命じてたけど、恐らく無理でしょう。
同じように、後衛である【召喚士】のこのうちに、ラブホちゃん相手するには分が悪すぎる」
----なので、計画を変えましょう。
すーっと、彼女は大きく息を吸い込む。
「----?! 気を付けろ、ココア! 恐らく【蕩ける声】を使う気だ!!」
「えぇ、分かってるのじゃ!」
【蕩ける声】----それは、彼女が使う恐るべきスキル。
その能力は、声が通った場所にある物の存在を問答無用で溶かすスキル。
前回はココアのバリアで防いだが、音波増幅装置を手に入れた今のシーヴィーの力は、計り知れないっ!!
「【堕落ちよ、メルティーポエム】!!」
----と、シーヴィーは【蕩ける声】を俺達の方----ではなく、上へと放っていた。
あらゆる物を蕩かすシーヴィーの音波攻撃はダンジョンの天井を緩やかに溶かしていき、天井によって閉じ込められていた大量の魔力がシーヴィーに向かって降り注いでいた。
「そう言えば、うちがあの戦車を使ってどういう作戦をするのか話していませんでしたね」
ゆらーりと、シーヴィーは俺とココアを睨みつけるようにこう言った。
「うちの作戦、それはこの堕落戦車サンダーイと【蕩ける声】を合わせて、ダンジョンの入り口の魔力の膜を蕩けさせて、魔物をダンジョンの外へと溢れさせる。
----世に言う、魔物を外が溢れる事による大災害……スタンピードって言う奴ですよ」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そもそもダンジョンの中の空間と言うのは、とても異質な空間だ。
この空間の中には空気とは別に、魔力と呼ばれる特殊な気体によって満ち満ちており、魔物や召喚獣達はこの魔力によって生きている。
ダンジョンの外には、魔力がない。
だからこそ、ダンジョンの外に魔物が出て行かないというのは正しい認識だが、もう一つ、ちゃんと覚えておかなかなければならない認識がある。
それは、ダンジョンの入り口に、感知できないほどの薄い膜があるということだ。
触っても気付かないし、感知も出来ない。
しかしながら、ちゃーんと魔力をダンジョンの外へと出さないための膜みたいな物がある。
----その膜を、甘言のシーヴィーは蕩かせて破壊しようとしていたのだ。
堕落戦車サンダーイに乗って、【蕩ける声】を増幅させて、この辺りにあるダンジョンの入り口を20個ばかり破壊しようとしていた。
ダンジョン入り口を破壊することで、魔力を垂れ流し状態にする。
そうやって魔力を外へと出しまくり、外でも魔物が活動できるようにして、魔物を現実世界に大量に溢れさせる。
……溢れさせる目的?
それは勿論、【甘言】のためだ。
"吊り橋効果"と呼ばれる効果がある。
吊り橋の上のような不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象のことなのだが、この不安や恐怖を強く感じる場所というのを作り出そうとしているのだ。
魔物を現実世界に溢れさせれば、きっと多くの人々が困惑し、不安や恐怖を強く感じるだろう。
そういう時に、シーヴィーは颯爽と駆けつけて、イケボと美少女声の二大パワーで、誘惑して篭絡する-----
これが、シーヴィーが考えていた計画、【スタンピードで、メロメロなマッチポンプ大作戦】であるっ!!
「----でも、もうどうでも良いですよ」
シーヴィーは【蕩ける声】によって、溶かした天井から降り注ぐ大量の魔力を浴びながら、ギロリと俺とココアを睨みつけていた。
「命より大事なボタンを失い、堕落戦車サンダーイを破壊され、さらには【召喚士】であるうちを取り囲むようにして、もう打つ手はない……。
"マスター"から貰った大事なボタンを壊されたうちに残されたのは、オマエラを倒すことくらいだ」
シーヴィーは左手をエルダードラゴンエッグに、そして右手を自分自身に触れていた。
エルダードラゴンエッグ、そしてシーヴィー自身も、ドロドロに溶け始めていく。
「見せてあげましょう……この甘言のシーヴィーの存在を賭けて!
----お前らだけはぶっ殺すっ!! 行くぞ、【融合召喚】!!」
「"龍の力を受け継ぎしドラゴンエッグよ、全ての生物の中でも頂点に達するドラゴンの力を見せよ!
我が怒りの甘言よ、全ての物を蕩かせて万物をメロメロにして見せよ!
大量の魔力と共に、今、この世に生誕せし、その名をとくと耳に聞こえさせよ!
今、この場にて、3つの力が合わさり、新たなる召喚獣の王が誕生するっ!!
----【融合召喚】! 出てこい、最強の破壊神たる召喚獣!
現れ出でよ、壊龍族!! 声融解龍オーゴショCVリヴァイアさん!!"」
そして、エルダードラゴンエッグ、Sランクダンジョンの大量の魔力、さらには甘言のシーヴィー自身がスライム状の物質になったかと思うと、3つが融合して、ダンジョンの天井を突き破るほど、巨大なる龍が現れた。
その龍は海蛇を思わせる長い龍の姿をしており、全身に白と黒のボタンを複数付けている。
腕は4つ、脚も4つと合計8つの両手足の先には、音を増幅させるためのスピーカーを手にしている。
そして恐ろしい龍の顔と、頭にヘッドホンを付けたその龍は、【グォォォォォンッッ!!】と大きな雄たけびをあげるのであった。
===== ===== =====
【声融解龍オーゴショCVリヴァイアさん】 ランク;☆☆☆ 壊龍族
ドラゴンの中でも神に近い、世界を破壊する権能を司る壊龍族の1体。音の力によって、ありとあらゆる物を破壊する、神域の生物
ドラゴンの中でも大御所と呼ばれる分類に入るらしく、あらゆる物を融かす無類の声を持つ。オーゴショCVリヴァイアさんの声は人や生物だけではなく、物ですら融かすことが出来るのだとされる
===== ===== =====
ココアに指を突き付けられたシーヴィーは、こちらをまるで見ようとしていなかった。
ただボタンを、ココアの雷魔法によって破壊されてしまったボタンを見ていた。
「ボタンが壊されたボタンが破壊されたボタンが亡くなったボタンが失われた----ボタンが、ボタンが、ボタンがぁぁぁぁ!! ボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタンボタン----」
ただ『ボタン』という単語を連呼する、シーヴィー。
彼女の背中からは悲哀感というか、悲しみを醸し出していた。
「シーヴィー!! 妾を倒し、エルダードラゴンエッグを奪ったお主を妾の手で----」
「そんな事は、もう、どうでも良い」
シーヴィーはそう言って立ち上がると、こちらへと振り返る。
その瞳はボタンの瞳ではなく、瞳の中にハート模様が浮かんでいた。
「良くもうちのチャームポイントであるボタンを、命よりも大事なボタンを、良くもっ……!」
そのハート模様の瞳からは激しい憎悪がにじみ出ており、その手には壊れた堕落戦車サンダーイの主砲の先に取り付けられていた音波増幅装置を手にしていた。
「《死亡保険》赤鬼に、君の仲間の召喚獣を倒すように命じてたけど、恐らく無理でしょう。
同じように、後衛である【召喚士】のこのうちに、ラブホちゃん相手するには分が悪すぎる」
----なので、計画を変えましょう。
すーっと、彼女は大きく息を吸い込む。
「----?! 気を付けろ、ココア! 恐らく【蕩ける声】を使う気だ!!」
「えぇ、分かってるのじゃ!」
【蕩ける声】----それは、彼女が使う恐るべきスキル。
その能力は、声が通った場所にある物の存在を問答無用で溶かすスキル。
前回はココアのバリアで防いだが、音波増幅装置を手に入れた今のシーヴィーの力は、計り知れないっ!!
「【堕落ちよ、メルティーポエム】!!」
----と、シーヴィーは【蕩ける声】を俺達の方----ではなく、上へと放っていた。
あらゆる物を蕩かすシーヴィーの音波攻撃はダンジョンの天井を緩やかに溶かしていき、天井によって閉じ込められていた大量の魔力がシーヴィーに向かって降り注いでいた。
「そう言えば、うちがあの戦車を使ってどういう作戦をするのか話していませんでしたね」
ゆらーりと、シーヴィーは俺とココアを睨みつけるようにこう言った。
「うちの作戦、それはこの堕落戦車サンダーイと【蕩ける声】を合わせて、ダンジョンの入り口の魔力の膜を蕩けさせて、魔物をダンジョンの外へと溢れさせる。
----世に言う、魔物を外が溢れる事による大災害……スタンピードって言う奴ですよ」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そもそもダンジョンの中の空間と言うのは、とても異質な空間だ。
この空間の中には空気とは別に、魔力と呼ばれる特殊な気体によって満ち満ちており、魔物や召喚獣達はこの魔力によって生きている。
ダンジョンの外には、魔力がない。
だからこそ、ダンジョンの外に魔物が出て行かないというのは正しい認識だが、もう一つ、ちゃんと覚えておかなかなければならない認識がある。
それは、ダンジョンの入り口に、感知できないほどの薄い膜があるということだ。
触っても気付かないし、感知も出来ない。
しかしながら、ちゃーんと魔力をダンジョンの外へと出さないための膜みたいな物がある。
----その膜を、甘言のシーヴィーは蕩かせて破壊しようとしていたのだ。
堕落戦車サンダーイに乗って、【蕩ける声】を増幅させて、この辺りにあるダンジョンの入り口を20個ばかり破壊しようとしていた。
ダンジョン入り口を破壊することで、魔力を垂れ流し状態にする。
そうやって魔力を外へと出しまくり、外でも魔物が活動できるようにして、魔物を現実世界に大量に溢れさせる。
……溢れさせる目的?
それは勿論、【甘言】のためだ。
"吊り橋効果"と呼ばれる効果がある。
吊り橋の上のような不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象のことなのだが、この不安や恐怖を強く感じる場所というのを作り出そうとしているのだ。
魔物を現実世界に溢れさせれば、きっと多くの人々が困惑し、不安や恐怖を強く感じるだろう。
そういう時に、シーヴィーは颯爽と駆けつけて、イケボと美少女声の二大パワーで、誘惑して篭絡する-----
これが、シーヴィーが考えていた計画、【スタンピードで、メロメロなマッチポンプ大作戦】であるっ!!
「----でも、もうどうでも良いですよ」
シーヴィーは【蕩ける声】によって、溶かした天井から降り注ぐ大量の魔力を浴びながら、ギロリと俺とココアを睨みつけていた。
「命より大事なボタンを失い、堕落戦車サンダーイを破壊され、さらには【召喚士】であるうちを取り囲むようにして、もう打つ手はない……。
"マスター"から貰った大事なボタンを壊されたうちに残されたのは、オマエラを倒すことくらいだ」
シーヴィーは左手をエルダードラゴンエッグに、そして右手を自分自身に触れていた。
エルダードラゴンエッグ、そしてシーヴィー自身も、ドロドロに溶け始めていく。
「見せてあげましょう……この甘言のシーヴィーの存在を賭けて!
----お前らだけはぶっ殺すっ!! 行くぞ、【融合召喚】!!」
「"龍の力を受け継ぎしドラゴンエッグよ、全ての生物の中でも頂点に達するドラゴンの力を見せよ!
我が怒りの甘言よ、全ての物を蕩かせて万物をメロメロにして見せよ!
大量の魔力と共に、今、この世に生誕せし、その名をとくと耳に聞こえさせよ!
今、この場にて、3つの力が合わさり、新たなる召喚獣の王が誕生するっ!!
----【融合召喚】! 出てこい、最強の破壊神たる召喚獣!
現れ出でよ、壊龍族!! 声融解龍オーゴショCVリヴァイアさん!!"」
そして、エルダードラゴンエッグ、Sランクダンジョンの大量の魔力、さらには甘言のシーヴィー自身がスライム状の物質になったかと思うと、3つが融合して、ダンジョンの天井を突き破るほど、巨大なる龍が現れた。
その龍は海蛇を思わせる長い龍の姿をしており、全身に白と黒のボタンを複数付けている。
腕は4つ、脚も4つと合計8つの両手足の先には、音を増幅させるためのスピーカーを手にしている。
そして恐ろしい龍の顔と、頭にヘッドホンを付けたその龍は、【グォォォォォンッッ!!】と大きな雄たけびをあげるのであった。
===== ===== =====
【声融解龍オーゴショCVリヴァイアさん】 ランク;☆☆☆ 壊龍族
ドラゴンの中でも神に近い、世界を破壊する権能を司る壊龍族の1体。音の力によって、ありとあらゆる物を破壊する、神域の生物
ドラゴンの中でも大御所と呼ばれる分類に入るらしく、あらゆる物を融かす無類の声を持つ。オーゴショCVリヴァイアさんの声は人や生物だけではなく、物ですら融かすことが出来るのだとされる
===== ===== =====
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる