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第4章『ダンジョンの試練、最強の黒鬼と雪ん子に師匠?!/雪ん子(オーバーロード)の章』
第123話 こぶトリまぞく(1)
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「----合成四大力【黒の鋼掌】!!」
青肌の女冒険者、油留木和花は技名を叫ぶと、身体を変化させる。
彼女の全身を青い膜のような物に包まれており、両腕と両足が黒く、金属質溢れる性質に変化されているようであった。
そして、ファイントが放った魔法を、拳でぶち飛ばしていた。
「うわぁー、すごい威力だなぁー(棒)」
と、魔法を打ち破られたファイントは、驚いているみたいだった。
……まぁ、棒読みだから、彼女の中では予想の範囲内ということなのだろう。
「おい、ファイント。魔法を一瞬でぶち壊されてるが?」
「えー、だってあの冒険者、絶対に勝てないタイプですもん。ご主人、私を万能視しすぎですよ、まったくー」
ぷんぷんっ、頬を膨らませて抗議するファイント。
「あの人、四大力を全て、使ってるみたいですもん。《オーラ》も、《マナ》も、《スピリット》も、それから《プラーナ》も、ぜーんぶ高い威力でやってるみたいですもの」
「まぁ、合成とか言ってたしな」
ファイントが言うには、油留木和花は四大力を全部、同時に使っているそうなのだ。
あの全身を覆う青い膜は《マナ》の力、両腕と良う脚が金属質で黒く変色しているのは《スピリット》の力----その辺は見て分かる。
そして、身体を急激に強化する《オーラ》の力、急激に強化した身体の崩壊を防ぐために《プラーナ》の力も使っているそうだ。
まさしく、四大力全てを使っているという戦い方----それが【魔族】油留木和花の強さ。
高威力ながら、(本人曰く)単純な魔法であるファイントの攻撃程度では、止めるのが精一杯なのだそうだ。
「だから、こちらもそれに対処できる召喚獣で行くしかないでしょうね。例えば、彼女のように」
と、こちらに歩み寄ろうとする和花の足元から、轟々と火炎の火柱が舞い昇っていた。
舞い昇る火炎の火柱に、余裕そうにしていた和花も、びっくりして後ろに退く。
「……へぇ、楽しめないと思ってたのに、良い召喚獣を持ってるね。
良いじゃん! 良いじゃん! すごく楽しめそうじゃん!!」
「《ぴぴっ! 楽しくない! 早く倒れて、倒れて!》」
火炎の火柱を放った俺の召喚獣、雪ん子は剣を構えながら、そう言っていた。
ココアとマルガリータを倒されて、ファイントの魔法が効かないとなると、後は雪ん子に任せるしかないよな。
「【召喚士】ってはずれ職業と聞いていたんですが、ここまで強い召喚獣を出せるのか。
……でもまぁ、そこの白髪ちゃんを出してから、新たに召喚獣を出してないのを見ると、君が最後の壁、という感じでしょうか」
「《ぴぴ! 砦、砦!!》」
「それは、突破するのが"楽しそう"」
和花はそう言って、今度は黒い魔法の球体を生み出していた。
「----魔族魔法【黒の破裂球】!!」
和花が次に生み出したのは、巨大な黒い魔法の球体である。
黒い球体の中ではうねうねと蛇のような模様が蠢いており、さらに周囲の空気を圧倒的な魔力によって歪められていた。
そして、放とうとしている和花の身体からは、傷口が開き、血が大量にぴゅーぴゅーと吹き出ていた。
「(あの血の流出量からして、【魔族】の副作用か)」
【魔族】----この油留木和花は四大力を全て扱うが、本来は《マナ》系統の、俺の【召喚士】とは別ベクトルでのはずれ職業である。
威力は非常に高い代わりに、大量の魔力、そして体力すらも削って放つ職業。
威力の調整は出来ず、どんなに弱い相手であろうとも全力全開で高威力の魔法を放ってしまい、自分の体力を自分の魔法で全部削り取って自滅する。
それが、【魔族】という職業である。
「(しかし、躊躇なく行うな)」
あれだけ血が出ていれば、けっこう痛そうだが……。
「喰らえ、【黒の破裂球】!!」
油留木和花はその巨大な黒い球体を、雪ん子に向かって放つ。
放たれた黒い球体は周囲を歪めていき、その黒い球体に雪ん子は剣で斬ることによって立ち向かう。
「《ぴぴぴぃぃぃぃ!!》」
黒い魔法球体と雪ん子の剣は、最初は雪ん子の方が押し負けていた。
しかし、すぐさま彼女は炎と氷の力、そして悪属性の力を剣に付与して組み込み、雪ん子はあの巨大な黒い魔法の球を一刀両断していた。
「----アハハっ! 今の超強力な魔法を剣でぶった斬る?! すごい強い、すごい強いよ、白髪女!
名前は? お前の名は、なんという?! 私の戦闘経験として、名まで記憶させてもらいましょう!!」
「《ぴぴっ? 名前? 雪ん子っ!!》」
「そうですか、雪ん子……良い名前ですな。よしっ、きちんと記憶させてもらいましょう。
良いですね、雪ん子! それなら、雪ん子よ----この攻撃を"受けきって見せよ"」
油留木和花はそう言って、腕を軽く振るう。
そして、雪ん子の身体から、"血が噴き出した"。
「《ぴぴぴぃぃぃぃ!!》」
「----雪ん子っ!!」「雪ん子ちゃん!!」
いきなり雪ん子の身体から血が噴き出て、そして体力全開になった油留木和花は満面の笑みで告げる。
「Fランクダンジョン《押し付け合い神社》から手に入れたレアスキル、【鬼怒楽園】。このスキルは、私が偶然に手に入れた最強のレアスキル。
入手条件は、【一度も回復せず、ボス魔物が放つ108の状態異常と怪我による呪い押し付け攻撃を全部を受けた状態で、ボス魔物を倒す】。
スキル効果は----【自分が受けたダメージを、相手へと押し付ける】」
体力を全回復した油留木和花と、受けていたダメージを押し付けられて傷だらけとなった雪ん子。
「さぁ、第2ラウンド開始だよ、雪ん子! 最高の闘争を始めようじゃないか!!」
「《ぴぴぴぴぃぃぃー》」
そうして雪ん子と油留木和花の2人の戦いは、さらに激化するのであった----。
青肌の女冒険者、油留木和花は技名を叫ぶと、身体を変化させる。
彼女の全身を青い膜のような物に包まれており、両腕と両足が黒く、金属質溢れる性質に変化されているようであった。
そして、ファイントが放った魔法を、拳でぶち飛ばしていた。
「うわぁー、すごい威力だなぁー(棒)」
と、魔法を打ち破られたファイントは、驚いているみたいだった。
……まぁ、棒読みだから、彼女の中では予想の範囲内ということなのだろう。
「おい、ファイント。魔法を一瞬でぶち壊されてるが?」
「えー、だってあの冒険者、絶対に勝てないタイプですもん。ご主人、私を万能視しすぎですよ、まったくー」
ぷんぷんっ、頬を膨らませて抗議するファイント。
「あの人、四大力を全て、使ってるみたいですもん。《オーラ》も、《マナ》も、《スピリット》も、それから《プラーナ》も、ぜーんぶ高い威力でやってるみたいですもの」
「まぁ、合成とか言ってたしな」
ファイントが言うには、油留木和花は四大力を全部、同時に使っているそうなのだ。
あの全身を覆う青い膜は《マナ》の力、両腕と良う脚が金属質で黒く変色しているのは《スピリット》の力----その辺は見て分かる。
そして、身体を急激に強化する《オーラ》の力、急激に強化した身体の崩壊を防ぐために《プラーナ》の力も使っているそうだ。
まさしく、四大力全てを使っているという戦い方----それが【魔族】油留木和花の強さ。
高威力ながら、(本人曰く)単純な魔法であるファイントの攻撃程度では、止めるのが精一杯なのだそうだ。
「だから、こちらもそれに対処できる召喚獣で行くしかないでしょうね。例えば、彼女のように」
と、こちらに歩み寄ろうとする和花の足元から、轟々と火炎の火柱が舞い昇っていた。
舞い昇る火炎の火柱に、余裕そうにしていた和花も、びっくりして後ろに退く。
「……へぇ、楽しめないと思ってたのに、良い召喚獣を持ってるね。
良いじゃん! 良いじゃん! すごく楽しめそうじゃん!!」
「《ぴぴっ! 楽しくない! 早く倒れて、倒れて!》」
火炎の火柱を放った俺の召喚獣、雪ん子は剣を構えながら、そう言っていた。
ココアとマルガリータを倒されて、ファイントの魔法が効かないとなると、後は雪ん子に任せるしかないよな。
「【召喚士】ってはずれ職業と聞いていたんですが、ここまで強い召喚獣を出せるのか。
……でもまぁ、そこの白髪ちゃんを出してから、新たに召喚獣を出してないのを見ると、君が最後の壁、という感じでしょうか」
「《ぴぴ! 砦、砦!!》」
「それは、突破するのが"楽しそう"」
和花はそう言って、今度は黒い魔法の球体を生み出していた。
「----魔族魔法【黒の破裂球】!!」
和花が次に生み出したのは、巨大な黒い魔法の球体である。
黒い球体の中ではうねうねと蛇のような模様が蠢いており、さらに周囲の空気を圧倒的な魔力によって歪められていた。
そして、放とうとしている和花の身体からは、傷口が開き、血が大量にぴゅーぴゅーと吹き出ていた。
「(あの血の流出量からして、【魔族】の副作用か)」
【魔族】----この油留木和花は四大力を全て扱うが、本来は《マナ》系統の、俺の【召喚士】とは別ベクトルでのはずれ職業である。
威力は非常に高い代わりに、大量の魔力、そして体力すらも削って放つ職業。
威力の調整は出来ず、どんなに弱い相手であろうとも全力全開で高威力の魔法を放ってしまい、自分の体力を自分の魔法で全部削り取って自滅する。
それが、【魔族】という職業である。
「(しかし、躊躇なく行うな)」
あれだけ血が出ていれば、けっこう痛そうだが……。
「喰らえ、【黒の破裂球】!!」
油留木和花はその巨大な黒い球体を、雪ん子に向かって放つ。
放たれた黒い球体は周囲を歪めていき、その黒い球体に雪ん子は剣で斬ることによって立ち向かう。
「《ぴぴぴぃぃぃぃ!!》」
黒い魔法球体と雪ん子の剣は、最初は雪ん子の方が押し負けていた。
しかし、すぐさま彼女は炎と氷の力、そして悪属性の力を剣に付与して組み込み、雪ん子はあの巨大な黒い魔法の球を一刀両断していた。
「----アハハっ! 今の超強力な魔法を剣でぶった斬る?! すごい強い、すごい強いよ、白髪女!
名前は? お前の名は、なんという?! 私の戦闘経験として、名まで記憶させてもらいましょう!!」
「《ぴぴっ? 名前? 雪ん子っ!!》」
「そうですか、雪ん子……良い名前ですな。よしっ、きちんと記憶させてもらいましょう。
良いですね、雪ん子! それなら、雪ん子よ----この攻撃を"受けきって見せよ"」
油留木和花はそう言って、腕を軽く振るう。
そして、雪ん子の身体から、"血が噴き出した"。
「《ぴぴぴぃぃぃぃ!!》」
「----雪ん子っ!!」「雪ん子ちゃん!!」
いきなり雪ん子の身体から血が噴き出て、そして体力全開になった油留木和花は満面の笑みで告げる。
「Fランクダンジョン《押し付け合い神社》から手に入れたレアスキル、【鬼怒楽園】。このスキルは、私が偶然に手に入れた最強のレアスキル。
入手条件は、【一度も回復せず、ボス魔物が放つ108の状態異常と怪我による呪い押し付け攻撃を全部を受けた状態で、ボス魔物を倒す】。
スキル効果は----【自分が受けたダメージを、相手へと押し付ける】」
体力を全回復した油留木和花と、受けていたダメージを押し付けられて傷だらけとなった雪ん子。
「さぁ、第2ラウンド開始だよ、雪ん子! 最高の闘争を始めようじゃないか!!」
「《ぴぴぴぴぃぃぃー》」
そうして雪ん子と油留木和花の2人の戦いは、さらに激化するのであった----。
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