俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政

文字の大きさ
278 / 354
第7章『たまにはゆっくり、旅館でいい気分♪/吸血女帝ココアの章』

第264話 ココアVSブイオー

しおりを挟む
『なんでじゃあああああ!! なんで狐の尻尾も増えておるんじゃああああ!!』

 ココアのその悲痛な叫びは、彼女を探していたブイオー達にも届いていた。

「----あぁ、上に逃げていましたか」

 ブイオーは声の反響具合から、お目当ての敵さんの居場所を感知した。

「てっきり下に逃げているかと思っていたら、上に逃げてるのかぁ。
 ----まぁ、時間が欲しかったのはこちらもだから、良いんだけど」

 ブイオーはそう言って、自らの軍団に向き合う。
 ブイオーへと変えた5体の人造兵器ボウケンシャ達、そして雪ん子と向き合う。

 スキル【悲嘆の刃】によって、ブイオーへと変えられた6人。
 人造兵器ボウケンシャ達はもう完全にブイオーへと変えられ切っており、もう完全に同化が完了していると言って良いだろう。

 雪ん子に関しては、ほとんど前とは変えていない。
 エルフ耳に変えた事、そして背中に自分と同じサンダーバードを思わせる大きな鳥の翼に変えさせた所以外は、ほとんど雪ん子の姿と変えていない。
 これは敢えて同化を進めていないのであり、この雪ん子の姿の方が、ココアにはダメージと、人質となるだろう。

「そして、ココアをぶっ殺す! それこそが私の目的、私の生き甲斐なのだから!」

 そう、『吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世をぶっ殺す』。
 この目的こそが私、【災害】担当となったブイオーの生きる目的。
 "それ・・"こそが、この私の目的なのであり、それ以外はどうでも良いのだから。

「(昔は、"マスター"を支えるという崇高な目的があったけど……何故か、そう考えようとすると、頭が痛むんですよね)」

 今のブイオーにとって、重要なのはココアを殺す事。それだけ。

 そう考えると楽しくてしょうがなくて、心に勇気が湧いてきて、やりたくてやりたくてしょうがない。
 それ以外を考えようとすると、頭がズキズキと痛んで、それをやりたくなくなる。

「----あぁ、ココアを殺す殺す殺す! そう考えれば考えるほど、ワクワクして溜まらないなぁ~!!」

 ココアを殺すことを楽しみに、6人のブイオー達を引き連れて、ココアを殺しに飛んで向かうのであった。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「----なんでじゃあああ! 吸血鬼の王の力を受け継いだのに、尻尾が増えてるんじゃあああ!!」

 ココアは絶叫していた。

 俺はココアに夜魔ヴァンパイア・キングの核を融合させて、新たな姿へと、吸血女帝ココア・ガールハント・ヒアリングへと進化した。
 そしてココアは吸血鬼の王としての地位を授かり、さらに尻尾がさらに9本の九尾の姿となっていた。

「なんでじゃあ! 妾は吸血鬼の王の力を得て、ようやく妖狐の呪縛から逃れられると思ったのに!
 なんで尻尾も増えておるんじゃよおおお!!」
「(まぁ……ココアにとって、尻尾が増えるのは嫌な事だしな)」

 ココアは、吸血鬼に誇りを持っている。
 だからこそ、狐の尻尾が増えるという、妖狐らしさが増える事は彼女にとってはマイナスの事なのだ。

「えぇい、文句や愚痴を垂れ流したい所じゃが、それは後回しじゃな!」

 ココアが言うように、俺達になにか文句とかを言っている時間はないらしい。


「見つけたぞ、我が因縁の宿敵ココアよ」


 ----パリンッ!!

 窓が割れて、ブイオー達が入って来る。
 その中にはもちろん、雪ん子の姿もあり----


「宿敵ココアよ。さぁ、もう一度歌い殺す時間です」
「妾の家族、雪ん子を返してもらうのじゃ。このボタン狂いの、地獄帰り女め」

 そして、ブイオー達とココアの戦いが始まるのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。 与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。 そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。 「──誰か、養ってくれない?」 この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

処理中です...