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第7章『たまにはゆっくり、旅館でいい気分♪/吸血女帝ココアの章』
第266話 さぁ、絶望に沈める時間です(2)
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「さぁ、絶望に沈める時間です」
どんな攻撃すら届かせない、最強の盾。
そんな代物を手に、スカレットは用いて、3人の元勇者達に立ち塞がる。
「「おりゃああああああ----っっ!!」」
その立ち塞がるスカレットに対し、いちはやく攻撃に転じたのは空海大地と天地海里の、2人。
魔王を倒した勇者であるこの2人には、最強の盾を持つ敵や、相手の攻撃を封じる能力を持つ敵など、スカレットと似たような敵と戦った経験がある。
そして、それらを策と仲間と、それから能力で乗り切った勇者達には、どうすれば勝てるのかが分かっていた。
そう、勝つためには、自分達の勝ち筋は----
「「(気持ちで負けた方が、負けるっ! そう、勝つために必要なのは、勝とうという意思の強さだ!)」」
2人の元勇者は、初っ端から全力を注ぎこむ。
勇者達が使える5つの文明----火文明、水文明、自然文明、光文明、闇文明。
その5つの文明全てを、全身に取り込む。
1つでも強力な文明を、5つ分取り込み、その全てを一撃に出し尽くす。
「「----【超絶勇者武術・全力斬】!!」」
大地達が選んだ方法は、超強力な攻撃をスカレットにぶち込む方法。
超強力な斬撃は、スカレットの無限距離の壁にぶち当たり、動きが止まる。
しかし、攻撃は消える事無く、むしろどんどん大きくなっていた。
「いくら、距離を無限に出来るからって、それには限度があるだろう!」
「なら、その限度をぶち破るほどの、超強力な攻撃で相手にぶち込めば良い!」
スカレットは攻撃を無効化しているのではなく、ただ単に攻撃の威力が消えるまで距離を無限にしているだけ。
そこで2人の元勇者はその無限距離の壁にぶち当たっても、威力を落とさず、むしろ高める事により、無限の距離という壁を突破して、相手にダメージを与えようとしたのだ。
「「単純な理屈! それで、コイツは倒せる!」」
----バリッ!!
スカレットの無限距離の壁に、ヒビが入っていく。
そのヒビから、2人の元勇者の攻撃が徐々に侵食して、スカレットへと向かう。
「「喰らえ~!!」」
「ちっ……!」
スカレットは舌打ちし、その場を跳んで脱出。
2人の攻撃はスカレットが居なくなったことで、そのまま激突して消滅する。
「やはり無限距離などと言っても、ただの虚勢か! 力を込めれば、壊せる!」
「あぁ、大地! もう一度、【超絶勇者武術・全力斬】を叩きこむぞ!」
2人はそう言って、力を込めようとして----剣を手から離していることに気付いた。
「「----?!」」
そして、そのまま2人は地面を滑ってコケて、立ち上がろうとしてもコケる。
それはまるで、地面がコケる映像を永遠にループしているかのように、全く同じことが、永遠と繰り返されていた。
「大地くん?! 海里ちゃん?!」
「無限の距離を作れる私が、自分にしかその能力を使わないとでも?」
スカレットは、赤坂帆波に沿う疑問を呈すかのように語る。
「スキル【無限再生】。彼らは永遠に終わりを訪れさせない、ただ永遠と転び続けるだけ。それは本当に絶望的でしょう? 終わらせるという、そういう希望すら与えないんですから」
「そして、私には別の絶望を味わわせようとしてるのか?」
スカレットは頷く。
「色々な希望があるように、絶望にも色々な種類がある。
あなたが真に絶望する方法は、これではないと思いまして」
「言っときますけど----」
赤坂帆波は、【奴隷商人】の力で悪魔との契約を強制解約し、【アイテムボックス】から剣を取り出す。
「----私、意外とSAN値チェックしても、減らない自信があります。なので、絶望させるよりも、普通に倒す事をお勧めしちゃいますよ?」
「いえ、この方法であれば、絶対にあなたを発狂させると、そういう絶対的な自信があります」
スカレットは、断言した。
そして、彼女はペストマスクに手をかける。
「なにせ、あなたの事なら、私が一番分かるのだから」
スカレットはそう言って、ペストマスクを外した。
そしてスカレットの素の顔を見た瞬間、赤坂帆波はその場に座り込んだ。
何故か?
それはスカレットが言ったように、発狂したからだ。
「ルトナウムとは、人をレベルアップしてくれる魔法の液体?
いいや、ルトナウムとはそこの2人の元勇者が、この世界へと帰って来る際の衝撃で生み出した亀裂に巻き込まれた人間の存在そのもの。魂と身体が、液体状となったモノ。
----そしてそのルトナウムとなった"私"は、今ここに召喚獣【ファントム】の身体を乗っ取って、ここに居る」
----そう、スカレットの素顔。
それは赤坂帆波、本人の顔。
===== ===== =====
【絶望スカレット/アカサカ・ホナミ】 レベル;Ⅹ 【パティシエ】
【街】所属にして、【絶望】担当の少女。その正体は、ルトナウムとなってしまった【赤坂帆波】本人が、召喚獣【ファントム】の身体を奪い取った形で現界した者
【パティシエ】の能力を使い、相手の精神や魂そのものを"かき混ぜて"、別人のような性格や思考回路にする事や、他にも多種多様な戦闘方法にて場を"かき回す"
生前、赤坂帆波という人物は、多くの仲間と共に、皆で平和な生活を送る事を夢見ていた。しかし、彼女はルトナウムになった影響なのか、その欲望はかなり歪んだ、混沌の様相と介している
===== ===== =====
「さぁ、絶望に沈める時間です」
(※)赤坂帆波とスカレット
赤坂帆波は、元勇者の帰還による世界破壊の影響で死んでしまう。そして魂と身体は、その際にルトナウムとなって、ダンジョンのドロップアイテムの1つとして生まれる
ダブルエムと日野シティーミティーの2人は、【赤坂帆波の魂(亀裂あり)】と【フギンとムニンの液体瓶(ダブルエム特別仕様)】、さらには冴島渉の【召喚 レベルアップ可能】というスキルを用い、世界中に散らばっていた赤坂帆波の記憶……正確には、『世界中に広がっていた赤坂帆波に関する資料という名の記憶』を集めて、召喚獣【赤坂帆波】を生み出した
一方で、ルトナウムとなっていた方の赤坂帆波は、偶然にも召喚獣【ファントム】が触れた際に、かの召喚獣の身体を奪い取る事に成功し、ペストマスクを被って【絶望スカレット】として名を改め、荒廃ラトライト、災害ブイオーと共に、【街】として目的を果たそうとしているのであった
どんな攻撃すら届かせない、最強の盾。
そんな代物を手に、スカレットは用いて、3人の元勇者達に立ち塞がる。
「「おりゃああああああ----っっ!!」」
その立ち塞がるスカレットに対し、いちはやく攻撃に転じたのは空海大地と天地海里の、2人。
魔王を倒した勇者であるこの2人には、最強の盾を持つ敵や、相手の攻撃を封じる能力を持つ敵など、スカレットと似たような敵と戦った経験がある。
そして、それらを策と仲間と、それから能力で乗り切った勇者達には、どうすれば勝てるのかが分かっていた。
そう、勝つためには、自分達の勝ち筋は----
「「(気持ちで負けた方が、負けるっ! そう、勝つために必要なのは、勝とうという意思の強さだ!)」」
2人の元勇者は、初っ端から全力を注ぎこむ。
勇者達が使える5つの文明----火文明、水文明、自然文明、光文明、闇文明。
その5つの文明全てを、全身に取り込む。
1つでも強力な文明を、5つ分取り込み、その全てを一撃に出し尽くす。
「「----【超絶勇者武術・全力斬】!!」」
大地達が選んだ方法は、超強力な攻撃をスカレットにぶち込む方法。
超強力な斬撃は、スカレットの無限距離の壁にぶち当たり、動きが止まる。
しかし、攻撃は消える事無く、むしろどんどん大きくなっていた。
「いくら、距離を無限に出来るからって、それには限度があるだろう!」
「なら、その限度をぶち破るほどの、超強力な攻撃で相手にぶち込めば良い!」
スカレットは攻撃を無効化しているのではなく、ただ単に攻撃の威力が消えるまで距離を無限にしているだけ。
そこで2人の元勇者はその無限距離の壁にぶち当たっても、威力を落とさず、むしろ高める事により、無限の距離という壁を突破して、相手にダメージを与えようとしたのだ。
「「単純な理屈! それで、コイツは倒せる!」」
----バリッ!!
スカレットの無限距離の壁に、ヒビが入っていく。
そのヒビから、2人の元勇者の攻撃が徐々に侵食して、スカレットへと向かう。
「「喰らえ~!!」」
「ちっ……!」
スカレットは舌打ちし、その場を跳んで脱出。
2人の攻撃はスカレットが居なくなったことで、そのまま激突して消滅する。
「やはり無限距離などと言っても、ただの虚勢か! 力を込めれば、壊せる!」
「あぁ、大地! もう一度、【超絶勇者武術・全力斬】を叩きこむぞ!」
2人はそう言って、力を込めようとして----剣を手から離していることに気付いた。
「「----?!」」
そして、そのまま2人は地面を滑ってコケて、立ち上がろうとしてもコケる。
それはまるで、地面がコケる映像を永遠にループしているかのように、全く同じことが、永遠と繰り返されていた。
「大地くん?! 海里ちゃん?!」
「無限の距離を作れる私が、自分にしかその能力を使わないとでも?」
スカレットは、赤坂帆波に沿う疑問を呈すかのように語る。
「スキル【無限再生】。彼らは永遠に終わりを訪れさせない、ただ永遠と転び続けるだけ。それは本当に絶望的でしょう? 終わらせるという、そういう希望すら与えないんですから」
「そして、私には別の絶望を味わわせようとしてるのか?」
スカレットは頷く。
「色々な希望があるように、絶望にも色々な種類がある。
あなたが真に絶望する方法は、これではないと思いまして」
「言っときますけど----」
赤坂帆波は、【奴隷商人】の力で悪魔との契約を強制解約し、【アイテムボックス】から剣を取り出す。
「----私、意外とSAN値チェックしても、減らない自信があります。なので、絶望させるよりも、普通に倒す事をお勧めしちゃいますよ?」
「いえ、この方法であれば、絶対にあなたを発狂させると、そういう絶対的な自信があります」
スカレットは、断言した。
そして、彼女はペストマスクに手をかける。
「なにせ、あなたの事なら、私が一番分かるのだから」
スカレットはそう言って、ペストマスクを外した。
そしてスカレットの素の顔を見た瞬間、赤坂帆波はその場に座り込んだ。
何故か?
それはスカレットが言ったように、発狂したからだ。
「ルトナウムとは、人をレベルアップしてくれる魔法の液体?
いいや、ルトナウムとはそこの2人の元勇者が、この世界へと帰って来る際の衝撃で生み出した亀裂に巻き込まれた人間の存在そのもの。魂と身体が、液体状となったモノ。
----そしてそのルトナウムとなった"私"は、今ここに召喚獣【ファントム】の身体を乗っ取って、ここに居る」
----そう、スカレットの素顔。
それは赤坂帆波、本人の顔。
===== ===== =====
【絶望スカレット/アカサカ・ホナミ】 レベル;Ⅹ 【パティシエ】
【街】所属にして、【絶望】担当の少女。その正体は、ルトナウムとなってしまった【赤坂帆波】本人が、召喚獣【ファントム】の身体を奪い取った形で現界した者
【パティシエ】の能力を使い、相手の精神や魂そのものを"かき混ぜて"、別人のような性格や思考回路にする事や、他にも多種多様な戦闘方法にて場を"かき回す"
生前、赤坂帆波という人物は、多くの仲間と共に、皆で平和な生活を送る事を夢見ていた。しかし、彼女はルトナウムになった影響なのか、その欲望はかなり歪んだ、混沌の様相と介している
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「さぁ、絶望に沈める時間です」
(※)赤坂帆波とスカレット
赤坂帆波は、元勇者の帰還による世界破壊の影響で死んでしまう。そして魂と身体は、その際にルトナウムとなって、ダンジョンのドロップアイテムの1つとして生まれる
ダブルエムと日野シティーミティーの2人は、【赤坂帆波の魂(亀裂あり)】と【フギンとムニンの液体瓶(ダブルエム特別仕様)】、さらには冴島渉の【召喚 レベルアップ可能】というスキルを用い、世界中に散らばっていた赤坂帆波の記憶……正確には、『世界中に広がっていた赤坂帆波に関する資料という名の記憶』を集めて、召喚獣【赤坂帆波】を生み出した
一方で、ルトナウムとなっていた方の赤坂帆波は、偶然にも召喚獣【ファントム】が触れた際に、かの召喚獣の身体を奪い取る事に成功し、ペストマスクを被って【絶望スカレット】として名を改め、荒廃ラトライト、災害ブイオーと共に、【街】として目的を果たそうとしているのであった
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