291 / 354
第8章『【街】/武装姫ヘミングウェイの章』
第275話 【街】
しおりを挟む
----広大な海、インド洋。
インドから遥か南のインド洋に、1つの巨大な大陸が浮かんでいた。
その大陸の名は----古代の大陸、レムリア大陸。
本来の歴史では沈んでしまって滅亡したこの大陸では、数々の高度な文明が存在していた。
----人々が頼んだことだけを教えてくれる、宇宙存在からの伝達。
----ワープによる、移動。
----テレパシーによる、意思疎通。
----超能力で、空を飛ぶ人達。
他にも、極めて高度な文明が広がっており、この地球でも随一の快適さを誇る大陸である。
そんなレムリア大陸に、絶望スカレットが率いる【街】のアジトは存在していた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「さぁ、我らが領土、レムリア大陸にようこそ。
新たに【街】に加わりし、2人の同胞----【回帰】担当のダブルエムさん、そして暗黒武装姫ヘミングウェイさん」
----じゃっじゃぁ~んっ!
絶望スカレットは連れて来た2人に、そう声をかける。
「…………」
「----はいっ」
ダブルエムは返答せずに黙りつつ、隣で返答するヘミングウェイを見ていた。
「(完全に#洗脳 されてますね、この人)」
暗黒武装姫ヘミングウェイ……【召喚士】冴島渉の、召喚獣。
合一召喚獣であったヘミングウェイ、それをスカレットは強制的にレベルⅥの召喚獣である【冥界姫ラセツ】と合一するように変更した。
その結果、今では【街】の配下となっているヘミングウェイを、ダブルエムはどう扱った物かと悩んでいた。
「(あの冴島渉という【召喚士】に#恨み #妬み などはありませんが、こちらに来られると厄介なんですよね)」
このヘミングウェイが居る以上、冴島渉達が来るのは確実だと、ダブルエムはそう考えていた。
ダブルエムは、【召喚士】冴島渉を高く評価していた。
絶望スカレットの正体たる赤坂帆波。
そして、このダンジョン世界が産まれるきっかけとなった元勇者、空海大地。
2人ともこの世界ではない、別の世界で勇者、もしくは魔王という強力な力を得た者。
一方で、冴島渉の経歴に、異世界で勇者をしていたなどの記述はない。
ただ単に、この世界で冒険者として活躍した結果、レベルⅤ相当にまで成長した一般人。
世界を変えるのは案外こういった者であることは、ダブルエムの経験上、確かな事であった。
「(私の#目的達成 するまでは、空海大地にも、勿論ながら冴島渉にも#邪魔 される訳にはいかない。
----なにかしら、手を打っておくべきでしょう)」
「難しい顔をして、どうしたんだい? ダブルエム?」
脳内で考えを巡らせていると、絶望スカレットがダブルエムの顔を覗き込んでいた。
「このレムリア大陸に、なんの不満があるんだい? まぁ、不満があるならば続々と言ってくれたまえ。
あったら、このように----」
----パチンッ!
スカレットが指を鳴らすと共に、いきなり地面から鎖が現れる。
現れた鎖は、そのまま物凄い勢いで回転しつつ、あっという間にヘミングウェイを絡みとっていた。
「----っ?!」
「そのまま、処置室に連れていきたまえ」
【----了承しました----】
そして、鎖に絡みとられたヘミングウェイは、そのまま鎖に巻き付かれ、地面の中へと消えて行った。
「今のは……?」
「なぁに、大したことはない。暗黒武装姫ヘミングウェイは今のままだと弱いからね。
ちょっとばかり細工を施すだけさ、ここには何でもあるからね」
スカレットはそう言うと、ダブルエムに1枚の紙を差し出してくる。
受け取ったダブルエムは、そこに書かれていた内容を見て、唖然とする。
それは、1枚の紙に書けるくらいの、些細な事。
しかしながら、『実現』という事を考えると、難しい問題。
「スカレット様……あなたは、これをヘミングウェイに、ヤツの召喚獣に#組み込む、と?」
「勿論、ですとも。なにせ、私達は【街】。
----自分達の住みやすい街を作るため、活動する組織なのですし」
そして、スカレットは堂々と言い放つ。
「冴島渉。彼には、この世界を再構築する鍵となってもらいます」
インドから遥か南のインド洋に、1つの巨大な大陸が浮かんでいた。
その大陸の名は----古代の大陸、レムリア大陸。
本来の歴史では沈んでしまって滅亡したこの大陸では、数々の高度な文明が存在していた。
----人々が頼んだことだけを教えてくれる、宇宙存在からの伝達。
----ワープによる、移動。
----テレパシーによる、意思疎通。
----超能力で、空を飛ぶ人達。
他にも、極めて高度な文明が広がっており、この地球でも随一の快適さを誇る大陸である。
そんなレムリア大陸に、絶望スカレットが率いる【街】のアジトは存在していた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「さぁ、我らが領土、レムリア大陸にようこそ。
新たに【街】に加わりし、2人の同胞----【回帰】担当のダブルエムさん、そして暗黒武装姫ヘミングウェイさん」
----じゃっじゃぁ~んっ!
絶望スカレットは連れて来た2人に、そう声をかける。
「…………」
「----はいっ」
ダブルエムは返答せずに黙りつつ、隣で返答するヘミングウェイを見ていた。
「(完全に#洗脳 されてますね、この人)」
暗黒武装姫ヘミングウェイ……【召喚士】冴島渉の、召喚獣。
合一召喚獣であったヘミングウェイ、それをスカレットは強制的にレベルⅥの召喚獣である【冥界姫ラセツ】と合一するように変更した。
その結果、今では【街】の配下となっているヘミングウェイを、ダブルエムはどう扱った物かと悩んでいた。
「(あの冴島渉という【召喚士】に#恨み #妬み などはありませんが、こちらに来られると厄介なんですよね)」
このヘミングウェイが居る以上、冴島渉達が来るのは確実だと、ダブルエムはそう考えていた。
ダブルエムは、【召喚士】冴島渉を高く評価していた。
絶望スカレットの正体たる赤坂帆波。
そして、このダンジョン世界が産まれるきっかけとなった元勇者、空海大地。
2人ともこの世界ではない、別の世界で勇者、もしくは魔王という強力な力を得た者。
一方で、冴島渉の経歴に、異世界で勇者をしていたなどの記述はない。
ただ単に、この世界で冒険者として活躍した結果、レベルⅤ相当にまで成長した一般人。
世界を変えるのは案外こういった者であることは、ダブルエムの経験上、確かな事であった。
「(私の#目的達成 するまでは、空海大地にも、勿論ながら冴島渉にも#邪魔 される訳にはいかない。
----なにかしら、手を打っておくべきでしょう)」
「難しい顔をして、どうしたんだい? ダブルエム?」
脳内で考えを巡らせていると、絶望スカレットがダブルエムの顔を覗き込んでいた。
「このレムリア大陸に、なんの不満があるんだい? まぁ、不満があるならば続々と言ってくれたまえ。
あったら、このように----」
----パチンッ!
スカレットが指を鳴らすと共に、いきなり地面から鎖が現れる。
現れた鎖は、そのまま物凄い勢いで回転しつつ、あっという間にヘミングウェイを絡みとっていた。
「----っ?!」
「そのまま、処置室に連れていきたまえ」
【----了承しました----】
そして、鎖に絡みとられたヘミングウェイは、そのまま鎖に巻き付かれ、地面の中へと消えて行った。
「今のは……?」
「なぁに、大したことはない。暗黒武装姫ヘミングウェイは今のままだと弱いからね。
ちょっとばかり細工を施すだけさ、ここには何でもあるからね」
スカレットはそう言うと、ダブルエムに1枚の紙を差し出してくる。
受け取ったダブルエムは、そこに書かれていた内容を見て、唖然とする。
それは、1枚の紙に書けるくらいの、些細な事。
しかしながら、『実現』という事を考えると、難しい問題。
「スカレット様……あなたは、これをヘミングウェイに、ヤツの召喚獣に#組み込む、と?」
「勿論、ですとも。なにせ、私達は【街】。
----自分達の住みやすい街を作るため、活動する組織なのですし」
そして、スカレットは堂々と言い放つ。
「冴島渉。彼には、この世界を再構築する鍵となってもらいます」
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる