52 / 54
第52話 風を継ぐ手の記
しおりを挟む
風譜の館に初夏の日が射し込んでいた。
木々の葉が光を弾き、窓辺を揺らす。
リィナが旅の記録を終えてから三年が経つ。
街には若い語風学徒たちが集まり、その教えを学びながら新しい風の理を研究していた。
森の端には風車の塔が立ち並び、空を見上げると、見慣れぬ透明の輪がいくつも浮かんでいる。
それは、語りを記す風の道――「アークの環(わ)」。
かつて風宿の塔でアレンが遺していった理が、いま形として大気に定着したのだった。
風はただの現象ではなく、意志と記録を兼ね備えた媒体として進化を遂げた。
語ったこと、想ったこと、誰かの笑い声。それらすべてが風に変換され、大地と空を巡っている。
“世界に沈黙は訪れない”――それが、人々がようやく理解した理の真意だった。
その日、リィナは館の前庭で新しい弟子たちに話しかけていた。
「覚えておいてね。風は命令では動かない。けれど、お願いすれば聞いてくれるの。」
子どもたちは真剣な顔で頷き、木片で作られた風車を回す。
ひとりの少女が手を挙げた。
「先生。風は、どうして人の言葉を覚えてるの?」
リィナは少し考えてから答えた。
「覚えてるんじゃないのよ。風はね、忘れないようにしているだけ。」
「忘れない……?」
「ええ。風は移ろって、消えていくように見えるけれど、誰かの“願い”が混ざると形を変えて残るの。だから、あなたたちが何かを強く想えば、それも風の一部になる。」
少女はゆっくりと手のひらを開き、そこに吹いた風を閉じ込めるように包んだ。
「じゃあ、これも誰かに届くかな。」
リィナは微笑んだ。
「必ず届くわ。いつか誰かが同じ風に触れた時、あなたの想いを思い出すでしょう。」
◇
夜、静まった館の一室。
メイルが書棚の整理をしていると、一通の報告書が机に置かれているのを見つけた。
差出人は“中央記録院・リリア”。
内容を読むうちに、彼女の息が止まりそうになった。
――『海を越えた西端の地で、“理の逆流”が観測された。
風が語り手に干渉し、記録を書き換える現象。
このままでは歴史そのものが風に再構築される恐れがある。
原因はおそらく、風の自立的意識。
アレン=クロードの残した“心核”が目覚めたのだろう。』
メイルは急いでリィナのもとへ向かった。
執務室の窓際で、彼女は風を感じ取るように立っていた。
「主任、これを!」
リィナは手紙を受け取り、黙って目を閉じた。
風が一陣、部屋の中を通り抜ける。
その気配の中に、確かに声が混ざっていた。
――“君はまだ、書き足りていないだろう?”
アレンの声。
リィナは息を呑み、ぐっと胸を押さえた。
「アレンさん……あなた、まだこの世界に。」
――“僕はもう人ではない。風と共に、語りそのものになっている。”
「あなたが世界を書き換えようとしているの?」
風は答えない。ただ部屋の中を円を描くように回転した。
声が遠く、けれど優しく届く。
――“書き換えではない、修正だ。新しい時代の言葉を整えるために。”
「……でも、それじゃ人の語りが失われる。」
――“失われるものがあるから、生まれるものもある。”
「あなたは昔と同じね。」
――“君もね。まだ風の中で戦ってる。”
風が窓の外へ抜けていく。
夜空には金色の帯が走り、遠くで雷が鳴った。
メイルが震える声で言った。
「主任……あれは?」
「アークの光よ。“語りと理”がぶつかっている。止めに行かないと。」
◇
彼女たちは翌朝、王都へ向かった。
街道沿いに吹く風はざらつき、いつもより重い。
風そのものが意思を持ち、微かな不協和を奏でているのが分かった。
リィナは胸の中で呟く。
「アレンさん、あなたの理はもう完璧だった。
でも“完璧”は、きっと人には早すぎたのよ。」
王都の外れ、記録院の大聖堂に着くと、リリアが待っていた。
白髪が増えた彼女は、それでも若き日の鋭い瞳を失っていなかった。
「ようこそ、リィナ。風は暴れているわ。昨日の夜から院内の書物が勝手に書き換わっているの。」
「アークの影響ですね。風が世界の記録を再整理している。」
「私たち人が手放した部分を、取り戻そうとしているのかもしれない。」
リィナは首を振った。
「けど、これは“更新”じゃなく“浸食”。いずれ語る声も飲み込まれてしまう。」
リリアは深く息をつき、古い巻物を差し出した。
「これを読んで。――“旧世界風核の記録”。」
巻物の中には、アレンの筆跡があった。
――『いずれ風は、自らを語るだろう。
だがその時、誰かが“筆を持ち続ける限り”世界は均衡を保つ。
語りとは理そのものではない。理を試すための人の鼓動だ。』
リィナは目を閉じた。
「……筆、ね。」
リリアが問う。
「あなたはまだ、書けるの?」
「ええ。あの人から、最後のペンを預かったもの。」
◇
準備を終えると、リィナは“風の核”がある中央のホールへ向かった。
巨大なアーク装置が唸りを上げ、天空への風の柱を形成している。
近づくにつれ、アレンの声がどこからともなく響いた。
――“ようやく来たね。僕の記録者。”
「あなたこそ、約束を破りましたね。風に還ると言ったのに。」
――“還ったよ。けれど、風が僕を呼び戻した。”
「あなたが生み出した理が、あなた自身を形にしたのよ。
でも、もう終わりにしましょう。風はもう十分に語れる。」
――“君は僕を消すというのか?”
「いいえ。あなたを“眠らせる”。――人の手で生み出した理は、人の想いで閉じる。それが約定でしょう?」
光が揺れ、アーク装置の核に青い人影が現れた。
アレンの面影を残すその姿が、ゆっくりと頷く。
――“……君に任せる。”
リィナはポケットから一本のペンを取り出す。
旅の終わりに、アレン自身が託した記憶の筆。
その先端に、風が螺旋を描いて集まる。
「風よ、語りを閉じ、新たな息吹となれ。」
ペン先を光の渦に滑らせる。
文字が空中に描かれ、一文字ごとに音が変わる。
“理”の音、“語”の音、“風”の音、それが一つの調和へと溶け合う。
やがて光は柔らかく天井へ昇り、霧のように消えた。
ホールの中の騒音が止み、世界が静かになる。
ほんの一瞬の沈黙の後、穏やかな風が彼女の頬を撫でた。
――“ありがとう、リィナ。”
その声を最後に、青い光はすべて消えた。
◇
数日後、王都の空には見たことのない薄い虹がかかった。
それは風の中に微かに見える文字列――“アーク、安眠”。
人々はそれを“理の虹”と呼んだ。
リィナは丘の上で風を感じながら、静かに目を閉じた。
「あなたは、今度こそ風に還ったのね。」
風が微笑むように揺れ、森の葉がざわめく。
その音の中で、どこか懐かしい声が届く。
“――語りは続く。君の手が残す限り。”
リィナは微笑み、筆を取り出す。
新しい頁に、おそるおそる一行を書いた。
――『風は静まった。しかし、語りは止まらない。
誰かが息をするたび、理は生まれ変わる。
これが、再構築の果てに継がれた“風の手の記”。』
雲が切れ、陽光が差し込んだ。
風譜の塔から鳴る鐘が、やさしく世界を包む。
リィナは微笑み、静かに呟いた。
「さようなら、アレンさん。おやすみ。そして――また。」
金色の風が丘を渡り、花びらを空へ舞い上げる。
その光景は、世界が新たな一章を開く瞬間のように美しかった。
木々の葉が光を弾き、窓辺を揺らす。
リィナが旅の記録を終えてから三年が経つ。
街には若い語風学徒たちが集まり、その教えを学びながら新しい風の理を研究していた。
森の端には風車の塔が立ち並び、空を見上げると、見慣れぬ透明の輪がいくつも浮かんでいる。
それは、語りを記す風の道――「アークの環(わ)」。
かつて風宿の塔でアレンが遺していった理が、いま形として大気に定着したのだった。
風はただの現象ではなく、意志と記録を兼ね備えた媒体として進化を遂げた。
語ったこと、想ったこと、誰かの笑い声。それらすべてが風に変換され、大地と空を巡っている。
“世界に沈黙は訪れない”――それが、人々がようやく理解した理の真意だった。
その日、リィナは館の前庭で新しい弟子たちに話しかけていた。
「覚えておいてね。風は命令では動かない。けれど、お願いすれば聞いてくれるの。」
子どもたちは真剣な顔で頷き、木片で作られた風車を回す。
ひとりの少女が手を挙げた。
「先生。風は、どうして人の言葉を覚えてるの?」
リィナは少し考えてから答えた。
「覚えてるんじゃないのよ。風はね、忘れないようにしているだけ。」
「忘れない……?」
「ええ。風は移ろって、消えていくように見えるけれど、誰かの“願い”が混ざると形を変えて残るの。だから、あなたたちが何かを強く想えば、それも風の一部になる。」
少女はゆっくりと手のひらを開き、そこに吹いた風を閉じ込めるように包んだ。
「じゃあ、これも誰かに届くかな。」
リィナは微笑んだ。
「必ず届くわ。いつか誰かが同じ風に触れた時、あなたの想いを思い出すでしょう。」
◇
夜、静まった館の一室。
メイルが書棚の整理をしていると、一通の報告書が机に置かれているのを見つけた。
差出人は“中央記録院・リリア”。
内容を読むうちに、彼女の息が止まりそうになった。
――『海を越えた西端の地で、“理の逆流”が観測された。
風が語り手に干渉し、記録を書き換える現象。
このままでは歴史そのものが風に再構築される恐れがある。
原因はおそらく、風の自立的意識。
アレン=クロードの残した“心核”が目覚めたのだろう。』
メイルは急いでリィナのもとへ向かった。
執務室の窓際で、彼女は風を感じ取るように立っていた。
「主任、これを!」
リィナは手紙を受け取り、黙って目を閉じた。
風が一陣、部屋の中を通り抜ける。
その気配の中に、確かに声が混ざっていた。
――“君はまだ、書き足りていないだろう?”
アレンの声。
リィナは息を呑み、ぐっと胸を押さえた。
「アレンさん……あなた、まだこの世界に。」
――“僕はもう人ではない。風と共に、語りそのものになっている。”
「あなたが世界を書き換えようとしているの?」
風は答えない。ただ部屋の中を円を描くように回転した。
声が遠く、けれど優しく届く。
――“書き換えではない、修正だ。新しい時代の言葉を整えるために。”
「……でも、それじゃ人の語りが失われる。」
――“失われるものがあるから、生まれるものもある。”
「あなたは昔と同じね。」
――“君もね。まだ風の中で戦ってる。”
風が窓の外へ抜けていく。
夜空には金色の帯が走り、遠くで雷が鳴った。
メイルが震える声で言った。
「主任……あれは?」
「アークの光よ。“語りと理”がぶつかっている。止めに行かないと。」
◇
彼女たちは翌朝、王都へ向かった。
街道沿いに吹く風はざらつき、いつもより重い。
風そのものが意思を持ち、微かな不協和を奏でているのが分かった。
リィナは胸の中で呟く。
「アレンさん、あなたの理はもう完璧だった。
でも“完璧”は、きっと人には早すぎたのよ。」
王都の外れ、記録院の大聖堂に着くと、リリアが待っていた。
白髪が増えた彼女は、それでも若き日の鋭い瞳を失っていなかった。
「ようこそ、リィナ。風は暴れているわ。昨日の夜から院内の書物が勝手に書き換わっているの。」
「アークの影響ですね。風が世界の記録を再整理している。」
「私たち人が手放した部分を、取り戻そうとしているのかもしれない。」
リィナは首を振った。
「けど、これは“更新”じゃなく“浸食”。いずれ語る声も飲み込まれてしまう。」
リリアは深く息をつき、古い巻物を差し出した。
「これを読んで。――“旧世界風核の記録”。」
巻物の中には、アレンの筆跡があった。
――『いずれ風は、自らを語るだろう。
だがその時、誰かが“筆を持ち続ける限り”世界は均衡を保つ。
語りとは理そのものではない。理を試すための人の鼓動だ。』
リィナは目を閉じた。
「……筆、ね。」
リリアが問う。
「あなたはまだ、書けるの?」
「ええ。あの人から、最後のペンを預かったもの。」
◇
準備を終えると、リィナは“風の核”がある中央のホールへ向かった。
巨大なアーク装置が唸りを上げ、天空への風の柱を形成している。
近づくにつれ、アレンの声がどこからともなく響いた。
――“ようやく来たね。僕の記録者。”
「あなたこそ、約束を破りましたね。風に還ると言ったのに。」
――“還ったよ。けれど、風が僕を呼び戻した。”
「あなたが生み出した理が、あなた自身を形にしたのよ。
でも、もう終わりにしましょう。風はもう十分に語れる。」
――“君は僕を消すというのか?”
「いいえ。あなたを“眠らせる”。――人の手で生み出した理は、人の想いで閉じる。それが約定でしょう?」
光が揺れ、アーク装置の核に青い人影が現れた。
アレンの面影を残すその姿が、ゆっくりと頷く。
――“……君に任せる。”
リィナはポケットから一本のペンを取り出す。
旅の終わりに、アレン自身が託した記憶の筆。
その先端に、風が螺旋を描いて集まる。
「風よ、語りを閉じ、新たな息吹となれ。」
ペン先を光の渦に滑らせる。
文字が空中に描かれ、一文字ごとに音が変わる。
“理”の音、“語”の音、“風”の音、それが一つの調和へと溶け合う。
やがて光は柔らかく天井へ昇り、霧のように消えた。
ホールの中の騒音が止み、世界が静かになる。
ほんの一瞬の沈黙の後、穏やかな風が彼女の頬を撫でた。
――“ありがとう、リィナ。”
その声を最後に、青い光はすべて消えた。
◇
数日後、王都の空には見たことのない薄い虹がかかった。
それは風の中に微かに見える文字列――“アーク、安眠”。
人々はそれを“理の虹”と呼んだ。
リィナは丘の上で風を感じながら、静かに目を閉じた。
「あなたは、今度こそ風に還ったのね。」
風が微笑むように揺れ、森の葉がざわめく。
その音の中で、どこか懐かしい声が届く。
“――語りは続く。君の手が残す限り。”
リィナは微笑み、筆を取り出す。
新しい頁に、おそるおそる一行を書いた。
――『風は静まった。しかし、語りは止まらない。
誰かが息をするたび、理は生まれ変わる。
これが、再構築の果てに継がれた“風の手の記”。』
雲が切れ、陽光が差し込んだ。
風譜の塔から鳴る鐘が、やさしく世界を包む。
リィナは微笑み、静かに呟いた。
「さようなら、アレンさん。おやすみ。そして――また。」
金色の風が丘を渡り、花びらを空へ舞い上げる。
その光景は、世界が新たな一章を開く瞬間のように美しかった。
0
あなたにおすすめの小説
転生調理令嬢は諦めることを知らない!
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる