王女殿下のモラトリアム

あとさん♪

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卒業記念祭、準備・前夜

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 学年末最終試験の結果、わたくしは見事一位をもぎ取ったわ!
 これで年間通して首位を独占。

 頑張ったわぁ……。

 ここ最近は美容にも気を遣うようになったから、勉強の為とはいえ徹夜すると筆頭侍女マチルダに怒られるのよね。
 目の下に隈ができるとか、肌荒れするとか言って睡眠時間をきちんと確保しないと怒られるの。
『苦言』じゃないのよ、『怒られる』のよ?
 だから怒られないよう時間の使い方には気を遣うようになったわ。
 一歩間違えると大変なことになるから……ん? よく考えればわたくし王女じゃなかったかしら?
 なぜ侍女に怒られなければならないの?
 あぁ、恐らくきっと、お義姉様からそういうお達しがきているのだわ。
 自分の身の回りに無頓着なわたくしの為にそうしなさいと。
 むぅー。お義姉様からの警告なら致し方ないわ。甘んじて受けましょう。

 つまり。
 今日のわたくしも絶好調にお肌も髪も調子が良いのよ。
 今日はカチューシャで髪を飾っているわ。
 髪型というのも奥が深いのね。
 使っていないお飾りは多々あるけれど、学園に着けて行ける物は限られているから、選抜に苦労するわね、侍女たちが。

 そして! 今日は!
 待ちに待った卒業式&卒業記念祭よ!!!

 大変だったんだから! 昨日までが!!

 兎にも角にも設営! 各所いたる所の!

 中庭には臨時舞台を設営。
 ここで有志の学生が歌を披露したり楽器演奏したりするのよ。
 その為のプログラムを組むのも大変だったわ!
 パンフレット作製もね。

 舞台設営する為の建築業者との話合いも何日もまえからしたのよ。
 臨時の舞台でも強度はそれなりにないといけないし、卒業式当日だけの舞台だから、解体も速やかにできる資材でなければならない。

 建築業者と騎士科の一、二年生の合同で設営させたわ。
 これは来年度以降、自分たちで舞台設営できるように、必要スキルを身に付けさせる為。

 噴水広場には出展ブースとテントの設営。
 各領地から来た特産品やら学生が作った小間物や焼き菓子。
 その場で調理するブースもあるのよ。
  食べ物ばかりではなく、学生の研究してきたものを披露するブースもあるわね。

 学園通用門には、来場する方たちの目印になるよう看板と飾り付けを。
 これらの設営は全部、来年度からはわたくし達学生の手でできるようにプロに習った。

『何故、こんなことを俺たちがしなければならない?』と疑問を呈する騎士科の学生たちに、

『わたくし達、学生の学生による学生の為の初めての祭りよ!
 それを永続できるかどうかは、今日のわたくし達の手腕に掛かっているの!』

 そう檄を飛ばしてやる気を出させたわ。

 そもそもみんな貴族子女なのよ。自分のことも自分の手でできない子ばかりなの。騎士科の子たちもね。
 それを、『貴方たちは騎士科の学生でしょう? いざとなれば戦地へ赴くのよ? 自分たちの寝泊りする場を自分たちで用意しなければならないのよ? それを作る技術をプロから盗めるのよ、チャンスだわ!』とも言い包めたわ。

 それを聞いていた騎士科の三年生たちが笑いながらヤジを飛ばす。
『そうだそうだ、プロに一から教わるなんて贅沢だぞ!』
『お前ら、野営訓練の予行演習だとしても、随分優しく丁寧な教えを受けてるぞ?』
『二年の奴らは来年の野営訓練で思い知りやがれ!』
 騎士科の後輩たちはおとなしく作業をしてくれるようになったわ。

 もちろん騎士科の学生たちだけでなく、手の空いている専科の男子は漏れなく巻き込んだわ。
 皆、わたくしが笑顔でお願いしたら快く引き受けてくれたわ。なんていい子たちでしょう! うふふ。

 淑女科の女子学生たちには食堂と協力して貰って、設営に勤しむ者たちの為の夜食作りに勤しんで貰ったわ。
 もちろんプロの料理人に作らせた物を淑女科の学生に運ばせただけよ。
 皆、貴族子女ですもの、料理なんてできないわ。
 でも観察していたら自ら料理できる子もいるのよ。下位貴族の令嬢だったかしら。
『あら素敵! 手作り料理でお目当ての先輩の胃袋も掴むのね?』
 と訊いたら、真っ赤な顔で否定していたけど、周りにいる他の女子の目の色が変わったわよ。
『古今東西、男の気を引くのは胃袋から! と物の本で読みましたわ』
 そう伝えたら、ぽつぽつと自力で料理しようとする子たちが出てきたから面白いわね。
 無理しないで少しずつね、とは言っておいたけど、あれ、その後どうなったかしらね。

 卒業式その物の準備は、わたくし達学生会は関わっていないけれど、卒業式の会場からこちらの祭りメイン会場まで誘導する為のお花の飾り付けを、庭師の者たちに協力して貰ったわ。
 なぜかこれのリーダーにレオニーが名乗り出てくれて、わたくしは進捗状況と前日の出来栄えを確認するだけで済んで楽させて貰ったわ。

 そうね。各所リーダーを選任してわたくしはやる気のない子たちの説得とか、見回りが主な仕事だったかも。
 その前段階の建築業者との話し合いとか、学園食堂の料理人の説得とか庭師の手配とかを担当したわね。

 あとはどの場所にどのブースを設置するか、どのようなタイムスケジュールを組むか、とかはメルツェ様がしてくれたし……。
 メルツェ様、ご自分が卒業生なのに働かせてしまって、なんだか申し訳なかったわ。
 反省しなくては……。

 そんなこんなの前準備は、卒業式前日の深夜まで行われたわ。
 わたくしは最高責任者だから最後までいたかったけど、王宮からマチルダが迎えに来たのにはびっくりしたわ。
 マチルダを守る為の護衛騎士も一緒に来たし、もう他の学生たちが恐縮しまくりで可哀想だったわ。

『さぁ! 帰りますよ!』
『ダメ! わたくしは責任者なの! 見届けない訳にはいかないの!』

 こんな会話で会場を歩いたら、なぜか皆の作業スピードがアップしたらしいわ。
 最後は泊まり込みになるという学生会の男子たちに、とてもいい笑顔で『我々の為に、帰ってください!』と懇願されたから、あとを任せて帰ったけれど。

 彼らは仕事をまっとうしたわ!
 当日の朝(つまり今日)、わたくしが思い描いたとおりに設営が済んでいたもの。素晴らしいわ。
 一人一人の手を握って労って、皆の素晴らしい仕事振りを称えたわ。

「まぁ! 素晴らしい舞台ができ上がっていますね!」

 そう声を掛けて下さったのはメルツェ様。
 制服の上に踝まである長く黒いガウンを着ています。
 これが卒業記念に卒業生全員に配られたガウンですね!
 そして今日はひとりひとり壇上で卒業記念の帽子を授与される、と。
 わたくし達一、二年生は出席が許されていないのが残念だわ。
 理由は会場に全員入りきらないから、らしいのだけど。

 メルツェ様の後ろには、エーデルシュタイン伯爵と夫人。そして彼らの護衛兵と侍従。
 伯爵夫妻からの挨拶を鷹揚に受けていたら、わたくしの前にはそんな風にわたくしに挨拶する為の列ができ上がっていたわぁ。
 仕方なく(面倒臭いっなんてちょっとしか思ってないわよ)、設営の確認はレオニー達に任せて、わたくしは卒業式の会場へ向かったの。
 会場入り口でわたくしが立っている方が、効率よく卒業生とその親御さん達を入場させることができると踏んで。
 これ、後で先生方からとても感謝されたのよ。
 どの方達にとっても『初めてのこと』だもの。
 勝手が分からなくてウロウロする前にはっきりとした目印がいて良かったって。
 王妃殿下おかあさまそっくりのこの顔は、親族の皆様たちには絶大の目印だったみたい。
 来年からは案内板も作るべきかしらね。
『卒業生親族の皆様はこちらへ』と書いた紙をあちこちに貼るべきだわ。
『学園関係者以外立ち入り禁止』とかも必要かも。

 個別に話したそうにする小父様たちを
『本日はご子息のご卒業、おめでとうございます。さ! 中へどうぞ!』
『ご息女のご卒業、おめでとうございます。さぁ! 是非会場の中へ!』
 と連呼するのは、なかなかの重労働だったわよ。
 それほど爵位の高くない方々だったから笑顔で押し切れたけどね!

 あらかたの親族の方たちの入場が済み、卒業式が始まる時間が迫ってきたころ、お兄様が学園長先生と共にやって来たわ。
 わたくしは最敬礼のカーテシーでお兄様をお出迎え。
『名誉総裁・王太子殿下』としての臨席ですものね。
 無駄口はせず、お兄様も『お役目、ご苦労だね』とだけ言って、入場していったわ。

 ホールの扉が閉じられたのを見届けて、ホッとしたわぁ。

 さて!
 卒業生親族の皆様にはそれぞれ護衛兵や侍従や侍女が付き添っていましたね!
 その方達をわたくし達の出店ブースに招きましょう!
 従者たち専用の控室から出て貰って、各領地から来た出店品を食べて貰う。
 中には販売ブースもあるわ。安価に設定させたけどね。
 お付きの皆様たちだって、お祭りを楽しんで貰わなければね!
 どうせ卒業式の時間は、待機しているだけで暇なのでしょう?

「いえ、我らは皆さまと同じ場所には立てないので……」

 なんて遠慮することは想定済よ?

「このあと卒業式終了後、親族の皆様にも各展示ブースを見学していただく所存ですの。
 そのとき貴方達にはご自分の主へ、どこに何があるのか把握して案内をして貰わなければなりませんから、じっくり観察してちょうだいね」

 歩く人間マップになりなさい!
 自分の主の好みも把握しているでしょうし、自分の領地の物を真っ先に見たがる人もいるでしょうしね。

 そして売り子役をする皆には、ように指示しているの。
 最初は身分の低い人間が来るけれど、侮るな。
 客対応に慣れていないわたくし達の練習台なのだから、と。
 万が一、粗相したとしても、丁寧に対応するように。
 その練習をしていないと、本物の伯爵閣下の前で粗相したら上手く対応できないから、と。

 人間、ある程度の想定・覚悟をしておけば、緊急事態の対応はそれなりに取れるものよ。
 無防備な状況で殴られるときと、拳が来ると分かって身構えた状態では、受けるダメージが違うでしょう? と説明したら理解して貰えたわ。

 ……まぁ、どちらにせよ殴られれば痛いのだけどね。

 みんな売り子なんて初めてだろうけど、冬祭りを体験している子が大半だった。(羨ましいわ!)
 冬祭りで出店しているのは平民が主だけど、彼らにどのように対応されたのかは皆、覚えている。
 今回は自分たちがその売り子役をやるのだと、楽しみにしている子たち。羨ましいうえに可愛いわ!
 女の子だけの出店ブースには用心棒代わりに騎士科の学生も配置しているの。
 会場内見回りも彼らの役目。騎士科の子たちは昨日の設営から大活躍だけど、今日の見回り任務は実践の予行演習になると、本物の騎士団から派遣されている講師役の騎士からお墨付きをいただいたわ。

 まぁ、今日の会場にはその本物の騎士団にこっそり警備して貰うけどね。
 王太子殿下もいるから当然よね。

 校舎内の控室には、舞台に出る子たちが控えている。
 みな一芸を披露する為に練習を重ねたのですって!
 彼らにも出店ブースを楽しむように言伝したわ。出番前じゃないと、祭りを楽しむ時間が無いものね。


 あぁ、なんだか、わたくし、ワクワクしてきたわ!



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