116 / 722
第116話 覚悟とケジメ
しおりを挟む
シャーリーは寝ていてわからなかったが、九条は朝方に帰って来たらしい。
依頼の出発日は明日の朝だとバイスから聞かされたシャーリーは、昼から作戦会議を始めるとのことで午前中は暇であった。
装備は九条が用意すると言っていたが、それに甘えるほど落ちぶれてはいない。
九条に返す予定だったお金を持って来ていたのが幸いし、それで最低限の装備でも揃えようと街に繰り出そうとしたのだが、バイスからは屋敷から出るなと言われてしまった。
仕方がないとシャーリーは暫くミアと九条の従魔達をもふもふして過ごしていた。
そして、九条が起きて来たのは昼をやや過ぎた頃。
「ふわぁ~。皆、おはよう」
大きな口を開けて情けなく欠伸をしながらの登場である。バイスとシャーリーは既に待ちくたびれていた。
「顔でも洗ってきた方がいいんじゃない?」
「いや、大丈夫だ。時間がおしい」
なら、もっと早く起きればいいのにと思ったシャーリーであったが、それを言わなかったのは自分が呼ばれた理由を早く聞きたかったからだ。
「それで? 私はどうすればいいの?」
「あっ、じゃぁ私は出て行くね」
シャーリーの言葉に反応を見せたのはミアだ。それはノルディックに配慮してのこと。
グレイスもノルディック側の作戦会議は聞いていないのだ。ミアだけがどっちも聞いてしまうのは不公平。
「別にそこまでしなくてもいいんだぞ?」
「ダメ! 今回だけはおにーちゃんの担当じゃないから」
そして、ミアはカガリと共に部屋を出て行った。
ノルディックの作戦会議終了後、ミアはその内容を話さなかった。だが、カガリは違った。その内容をあっさりと九条に暴露したが、おかしなところは特にはなかった。
「えっ? ミアちゃんは担当じゃないの?」
「ああ、今回だけな。最初から説明するよ」
今回の全容をシャーリーに説明し、理解を得たところで九条は椅子から立ち上がり、シャーリーの前へと躍り出た。
「俺はシャーリーに謝らなければならないことがある」
その強張った表情はいつになく真剣だ。迷いのない真っ直ぐな瞳でシャーリーを見据える九条は、少々の恐怖を覚えるほど。
「……何?」
「謝って済む問題じゃないかもしれないが、驚かないで聞いてくれ。……俺の炭鉱は知っていると思うが、その奥のダンジョンにいたリビングアーマーは俺が生み出したものなんだ」
「……そう……」
シャーリーは少し曇った表情を見せただけで、それほどの衝撃を受けた様子はなかった。
シャーリーは薄々気づいていた。コクセイにワダツミ、それに白狐。炭鉱で九条に助けられた時、ダンジョン内で見た夢に似た景色。九条が魔獣達に何かを話している場面が薄っすらと記憶に残っていた。
その魔獣達が今、目の前にいる。九条がプラチナであり、ダンジョンも所有していると知ったのはシャーリーが助けられてからだ。
リビングアーマーがどう作られているのかシャーリーには見当もつかないが、プラチナほどの実力があればそれも可能かもしれない。
だが、それを知ってもシャーリーが憤慨することはなかった。
(九条が私を助けてくれたのは事実。そもそも十分な準備もなく無断でダンジョンへと足を踏み入れた私達が悪い。九条が謝る必要なんてないのに……)
「友を。コイツ等を守ってやりたかったんだ……。すまない……」
九条は自分の行動に後悔はしていない。だが、これはケジメなのだ。
なんであれ13人もの命を奪った。それだけのことをして、尚シャーリーに助けてくれと願い出ているのだ。
(虫が良いのはわかっている。殴られても文句は言えない……)
「そっか……。でも大丈夫、頭を上げて? 結果はどうあれ、九条は私を助けてくれた。それだけで十分だよ……」
九条に差し伸べられた右手。白く透き通るような綺麗な手だ。それを掴む資格があるのか……。シャーリーには九条が迷っているように見えたのだ。
「そんなに気にしなくていいって! 冒険者が死んじゃうことなんて良くあることだし、九条だってこの子達を守りたかったんでしょ?」
「ああ」
シャーリーがチラリと視線を向けた先には3匹の魔獣が大人しく座っていた。
あの時はリビングアーマーの存在感の強さに気が付かなかったが、この3匹だけでもキャラバンは全滅していただろう。完全に藪蛇なのだ。
「じゃぁおあいこ。私達がダンジョンに入りさえしなければ、こうはならなかったんだしね」
シャーリーが笑顔を見せると、九条の頬が少しだけ綻びを見せ、九条はようやくシャーリーの手を取った。
「いつまでもめそめそしないでよ。大の男が情けない……」
「なっ……。めそめそなんかしてないだろ」
「どーだか……」
いつもの調子を取り戻した九条と、それをからかうシャーリー。その様子に冷やかな視線を向けていたのは、蚊帳の外であるバイスだ。
「なぁ。そろそろ本題に入った方がいいんじゃないか?」
テーブルで頬杖をつき、不貞腐れているようにも見えるバイスに、顔を真っ赤にして席に着くシャーリー。
大きく咳ばらいをした九条が着席すると、ようやく作戦会議の開始である。
「今回バイスさんとシャーリーに頼みたいのは、ダンジョンの最速攻略。タイムアタックだ」
「タイムアタック?」
「そうだ。兎に角最速で最下層まで到達し、調査を終え帰還する」
「メンバーは揃ったんだし、普通に調査して帰って来ればいいんじゃないの?」
「それは俺から説明しよう」
バイスが1枚の紙をテーブルに置いた。それはギルドの依頼用紙。その内容を読んだシャーリーは、驚きのあまり声を上げた。
「嘘でしょ!? こんなんでこんなに報酬が貰えるの?」
ベルモントよりも更に南に位置する港湾都市ハーヴェスト。そこまでの要人護衛任務。馬車で移動し拘束期間は2週間だ。
募集要項はシルバー以上のレンジャーであることで、その人数は無制限。そしてその報酬は破格の金貨120枚。これはシルバープレート冒険者の平均年収の半分に相当する。
「おかしいと思わないか? こんなに旨い依頼はそうそうない。百歩譲ってあったとしてもレンジャーだけに限定するのは理解出来ないだろ? 護衛任務ならバランスよく募集するべきだ。これじゃぁまるで、狩りにでも行くみたいじゃないか」
「確かに……。バイスはこれがノルディック側で糸を引いているんじゃないか、ってことが言いたいわけね?」
「そうだ。だが、確証はない。そしてその理由も不明だ」
「……九条の依頼を失敗させたい……とか?」
「それもあるかもな。後は時間稼ぎとか……。だが、それに対する相手側のメリットが何なのかわからない……」
もちろんそれは全て憶測であり、証拠があるわけではない。
ならば、速攻で依頼を達成してどんな状況にも対応できるよう待機しておけばいいと、九条は結論付けた。
「兎に角、さっさと終わらせてしまえばいいんです」
「まぁ、九条の言う通りだな。最速で攻略しちまえば問題ないだろ?」
「最速で攻略ったって何層あるかわかんないんでしょ? 今いる3人と九条の従魔、それとグレイスさんだっけ? 九条の従魔が強いのはわかるけど、50層を超えるような大迷宮だったらどうするの? 入口の大きさは?」
「ダンジョン発見者からの情報だと、少なく見積もって30層前後じゃないかって話だ」
冒険者の考え方の1つだ。全てがそうではないが、ダンジョンは入口の大きさが深さに比例していることが多い。
深さが魔物の強さに比例しているのと同じようなものだ。因みに、広さだけは入ってみないとわからない。
「30層か……。それをどれくらいで攻略する予定?」
「九条の希望は2日だ」
「2日!? マジで言ってるの!?」
それを聞いて目を丸くするシャーリー。それも当然。どんなに小さなダンジョンでさえ10層を攻略するのに往復で1日は掛かる。未開のダンジョンであれば尚更だ。
体力や魔力の回復に休憩も必要。それに深ければ深いほど魔物の強さが増すのである。出来る訳がない。
「正確には1日で最深部まで潜り、攻略を終わらせて、帰りの1日を調査に当てる」
その作戦はセオリーとは正反対。そもそも最深部まで攻略できるかわからない。故に調査しながらゆっくり進んで行くのが一般的だ。
しかし、それでは間に合わない。期限を2日にしたのは、ノルディック達の遺跡調査が移動日を除き2日程だと推測されるからだ。
相手はあくまで冒険者。遺跡調査は完璧に行うはず。何か不審な動きを見せるとすれば、その後だ。
「無茶言わないで! そんな自殺志願者じゃないんだから。疲れ切ったところを魔物に襲われたらどうするの?」
「大丈夫だって。九条が秘策を用意してるみたいだから、それに期待しようぜ?」
「いや、策でどうにかなる問題じゃないと思うんだけど……」
シャーリーはニヤリと不敵な笑みを浮かべる九条とバイスに、湧き上がる不安と困惑を隠せずにはいられなかった。
依頼の出発日は明日の朝だとバイスから聞かされたシャーリーは、昼から作戦会議を始めるとのことで午前中は暇であった。
装備は九条が用意すると言っていたが、それに甘えるほど落ちぶれてはいない。
九条に返す予定だったお金を持って来ていたのが幸いし、それで最低限の装備でも揃えようと街に繰り出そうとしたのだが、バイスからは屋敷から出るなと言われてしまった。
仕方がないとシャーリーは暫くミアと九条の従魔達をもふもふして過ごしていた。
そして、九条が起きて来たのは昼をやや過ぎた頃。
「ふわぁ~。皆、おはよう」
大きな口を開けて情けなく欠伸をしながらの登場である。バイスとシャーリーは既に待ちくたびれていた。
「顔でも洗ってきた方がいいんじゃない?」
「いや、大丈夫だ。時間がおしい」
なら、もっと早く起きればいいのにと思ったシャーリーであったが、それを言わなかったのは自分が呼ばれた理由を早く聞きたかったからだ。
「それで? 私はどうすればいいの?」
「あっ、じゃぁ私は出て行くね」
シャーリーの言葉に反応を見せたのはミアだ。それはノルディックに配慮してのこと。
グレイスもノルディック側の作戦会議は聞いていないのだ。ミアだけがどっちも聞いてしまうのは不公平。
「別にそこまでしなくてもいいんだぞ?」
「ダメ! 今回だけはおにーちゃんの担当じゃないから」
そして、ミアはカガリと共に部屋を出て行った。
ノルディックの作戦会議終了後、ミアはその内容を話さなかった。だが、カガリは違った。その内容をあっさりと九条に暴露したが、おかしなところは特にはなかった。
「えっ? ミアちゃんは担当じゃないの?」
「ああ、今回だけな。最初から説明するよ」
今回の全容をシャーリーに説明し、理解を得たところで九条は椅子から立ち上がり、シャーリーの前へと躍り出た。
「俺はシャーリーに謝らなければならないことがある」
その強張った表情はいつになく真剣だ。迷いのない真っ直ぐな瞳でシャーリーを見据える九条は、少々の恐怖を覚えるほど。
「……何?」
「謝って済む問題じゃないかもしれないが、驚かないで聞いてくれ。……俺の炭鉱は知っていると思うが、その奥のダンジョンにいたリビングアーマーは俺が生み出したものなんだ」
「……そう……」
シャーリーは少し曇った表情を見せただけで、それほどの衝撃を受けた様子はなかった。
シャーリーは薄々気づいていた。コクセイにワダツミ、それに白狐。炭鉱で九条に助けられた時、ダンジョン内で見た夢に似た景色。九条が魔獣達に何かを話している場面が薄っすらと記憶に残っていた。
その魔獣達が今、目の前にいる。九条がプラチナであり、ダンジョンも所有していると知ったのはシャーリーが助けられてからだ。
リビングアーマーがどう作られているのかシャーリーには見当もつかないが、プラチナほどの実力があればそれも可能かもしれない。
だが、それを知ってもシャーリーが憤慨することはなかった。
(九条が私を助けてくれたのは事実。そもそも十分な準備もなく無断でダンジョンへと足を踏み入れた私達が悪い。九条が謝る必要なんてないのに……)
「友を。コイツ等を守ってやりたかったんだ……。すまない……」
九条は自分の行動に後悔はしていない。だが、これはケジメなのだ。
なんであれ13人もの命を奪った。それだけのことをして、尚シャーリーに助けてくれと願い出ているのだ。
(虫が良いのはわかっている。殴られても文句は言えない……)
「そっか……。でも大丈夫、頭を上げて? 結果はどうあれ、九条は私を助けてくれた。それだけで十分だよ……」
九条に差し伸べられた右手。白く透き通るような綺麗な手だ。それを掴む資格があるのか……。シャーリーには九条が迷っているように見えたのだ。
「そんなに気にしなくていいって! 冒険者が死んじゃうことなんて良くあることだし、九条だってこの子達を守りたかったんでしょ?」
「ああ」
シャーリーがチラリと視線を向けた先には3匹の魔獣が大人しく座っていた。
あの時はリビングアーマーの存在感の強さに気が付かなかったが、この3匹だけでもキャラバンは全滅していただろう。完全に藪蛇なのだ。
「じゃぁおあいこ。私達がダンジョンに入りさえしなければ、こうはならなかったんだしね」
シャーリーが笑顔を見せると、九条の頬が少しだけ綻びを見せ、九条はようやくシャーリーの手を取った。
「いつまでもめそめそしないでよ。大の男が情けない……」
「なっ……。めそめそなんかしてないだろ」
「どーだか……」
いつもの調子を取り戻した九条と、それをからかうシャーリー。その様子に冷やかな視線を向けていたのは、蚊帳の外であるバイスだ。
「なぁ。そろそろ本題に入った方がいいんじゃないか?」
テーブルで頬杖をつき、不貞腐れているようにも見えるバイスに、顔を真っ赤にして席に着くシャーリー。
大きく咳ばらいをした九条が着席すると、ようやく作戦会議の開始である。
「今回バイスさんとシャーリーに頼みたいのは、ダンジョンの最速攻略。タイムアタックだ」
「タイムアタック?」
「そうだ。兎に角最速で最下層まで到達し、調査を終え帰還する」
「メンバーは揃ったんだし、普通に調査して帰って来ればいいんじゃないの?」
「それは俺から説明しよう」
バイスが1枚の紙をテーブルに置いた。それはギルドの依頼用紙。その内容を読んだシャーリーは、驚きのあまり声を上げた。
「嘘でしょ!? こんなんでこんなに報酬が貰えるの?」
ベルモントよりも更に南に位置する港湾都市ハーヴェスト。そこまでの要人護衛任務。馬車で移動し拘束期間は2週間だ。
募集要項はシルバー以上のレンジャーであることで、その人数は無制限。そしてその報酬は破格の金貨120枚。これはシルバープレート冒険者の平均年収の半分に相当する。
「おかしいと思わないか? こんなに旨い依頼はそうそうない。百歩譲ってあったとしてもレンジャーだけに限定するのは理解出来ないだろ? 護衛任務ならバランスよく募集するべきだ。これじゃぁまるで、狩りにでも行くみたいじゃないか」
「確かに……。バイスはこれがノルディック側で糸を引いているんじゃないか、ってことが言いたいわけね?」
「そうだ。だが、確証はない。そしてその理由も不明だ」
「……九条の依頼を失敗させたい……とか?」
「それもあるかもな。後は時間稼ぎとか……。だが、それに対する相手側のメリットが何なのかわからない……」
もちろんそれは全て憶測であり、証拠があるわけではない。
ならば、速攻で依頼を達成してどんな状況にも対応できるよう待機しておけばいいと、九条は結論付けた。
「兎に角、さっさと終わらせてしまえばいいんです」
「まぁ、九条の言う通りだな。最速で攻略しちまえば問題ないだろ?」
「最速で攻略ったって何層あるかわかんないんでしょ? 今いる3人と九条の従魔、それとグレイスさんだっけ? 九条の従魔が強いのはわかるけど、50層を超えるような大迷宮だったらどうするの? 入口の大きさは?」
「ダンジョン発見者からの情報だと、少なく見積もって30層前後じゃないかって話だ」
冒険者の考え方の1つだ。全てがそうではないが、ダンジョンは入口の大きさが深さに比例していることが多い。
深さが魔物の強さに比例しているのと同じようなものだ。因みに、広さだけは入ってみないとわからない。
「30層か……。それをどれくらいで攻略する予定?」
「九条の希望は2日だ」
「2日!? マジで言ってるの!?」
それを聞いて目を丸くするシャーリー。それも当然。どんなに小さなダンジョンでさえ10層を攻略するのに往復で1日は掛かる。未開のダンジョンであれば尚更だ。
体力や魔力の回復に休憩も必要。それに深ければ深いほど魔物の強さが増すのである。出来る訳がない。
「正確には1日で最深部まで潜り、攻略を終わらせて、帰りの1日を調査に当てる」
その作戦はセオリーとは正反対。そもそも最深部まで攻略できるかわからない。故に調査しながらゆっくり進んで行くのが一般的だ。
しかし、それでは間に合わない。期限を2日にしたのは、ノルディック達の遺跡調査が移動日を除き2日程だと推測されるからだ。
相手はあくまで冒険者。遺跡調査は完璧に行うはず。何か不審な動きを見せるとすれば、その後だ。
「無茶言わないで! そんな自殺志願者じゃないんだから。疲れ切ったところを魔物に襲われたらどうするの?」
「大丈夫だって。九条が秘策を用意してるみたいだから、それに期待しようぜ?」
「いや、策でどうにかなる問題じゃないと思うんだけど……」
シャーリーはニヤリと不敵な笑みを浮かべる九条とバイスに、湧き上がる不安と困惑を隠せずにはいられなかった。
21
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月中旬出棺です!!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる