383 / 722
第383話 2つの依頼
しおりを挟む
「じゃぁ九条は黒き厄災とは無関係って事で話を進めるけど、九条に指名の依頼があるのよ」
「唐突ですね……。お断りします」
「まぁ話だけでも聞きなさい。依頼内容は黒き厄災の調査よ」
なるほど。それでネストは俺とドラゴンとの関係を気にしていた訳か。
最悪、調査内容はでっち上げればいいので楽な仕事ではあるのだが、だからと言って意気揚々と引き受けますなどと言えば疑わしい事この上ない。
「面倒臭そうなので……」
「それがそうもいかないのよ……。依頼してきた相手は、グランスロード王国。黒き厄災が封印されていた地らしいんだけど、それが争いの火種にならないようにと特使まで派遣されてきたのよ……」
「それが俺と何の関係が?」
「グランスロードの特使は、封印が勝手に解けただけで王国とは無関係だと主張しているの。それで封印が解けてしまった原因を究明する為、白羽の矢が立ったのが九条なのよ。私達は同じ古代種の金の鬣も倒してるでしょ? 更に九条はプラチナで、魔獣使いの適性まで持ってる。指名されるには十分な理由じゃない?」
理屈はわかる。黒き厄災がどういった状態で封印されていたのかは不明だが、それが他の国に迷惑を掛けるとグランスロード王国の管理責任が問われるから助けてほしい……そんなところだろう。
俺がその依頼を見事解決できればスタッグ王国はグランスロード王国に恩を売れ、外交政策を有利に進めることが出来る。
身から出た錆であり俺にも責任の一端はあるのだろうが、正直言って見知らぬ国を助けてやる義理はない。
「わかりました。お断りします」
俺からの返事がわかっていたのだろう。ネストは間髪入れず目の前で手を合わせ、頭を下げた。
「お願い! リリー様のお顔を立てると思ってッ!」
「ちょっと待って下さいよ。何故それが王女の顔を立てることに繋がるんです?」
「今回の依頼なんだけど、リリー様が直接エドワード様から頼まれた事なの!」
「……エドワードって誰です?」
「エドワード様はスタッグ王国の元第3王子。今はグランスロード王国の姫君とご結婚なされて、あっちで暮らしているの。友好国からの依頼で、元身内ともなると断り辛いのはわかるでしょ!?」
道理で王宮でも目にしたことがないと思った。まさか第3王子が他国に婿として嫁いでいるとは……。しかも、相手は獣人族の姫。
政略結婚が当たり前の世界だ。それほど驚く事でもないが、だからと言ってそれは依頼を受ける理由にはなり得ない。
「シルトフリューゲル軍を追い払った後、黒き厄災はどうしてるんです? 何が他に被害はあったんですか?」
「ニールセン公が差し出した第2王女派閥の証を手にして、何処かへ飛び去ったって……。それ以上の目撃情報はないわ」
「ならもういいんじゃないですか? 被害が出てから考えるってことで……。多分もう何も起きないと思うんですよね。ちょっと暴れちゃったのは寝覚めが悪かったってことにして……」
「被害が出てからじゃ遅いのはわかるでしょ? それとも占いでそういう結果でも出てるの?」
「いえ……。そういうわけでは……」
はいそうですと言えればどれだけ楽であったか……。これ以上は占える状況ではなく、流石に黒き厄災との関係を怪しまれかねない。
最悪、デメちゃんが黒き厄災だと気付かれていなければ、バレたところで言い訳は可能。
それこそ魔獣使いのスキルで……などと言っておけば誤魔化しは利いたのだが、まさか2000年も前の知識を有している者がいようとは……。誤算である。
「お願い! 絶対楽な仕事だから!」
それは知っている。俺が原因なのだから調査なんか適当でいいのだ。これ以上黒き厄災たるデメちゃんが人里に降りてくることはないのだから。
「その根拠はなんです?」
「調査には一応専門家も同行するの」
「ちょっと待って下さいよ。仮に依頼を受けるとしても、1人の方がやりやすいのは知ってるでしょう? 俺の秘密を知らない人と組むのは……」
「ケシュアよ」
俺がその名を聞いた瞬間、まるで全ての感情がなくなったかの如く真顔になった。
「やりましょう」
突然180度意見を変えた俺に対し、目をぱちくりとさせるネスト。それがすぐには信じられないのだろう。
「え? 聞き間違いかしら? 今なんて言ったの?」
「その依頼を受けると言ったんです」
それを聞いても素直には喜ばず、辺りをキョロキョロと見渡すネスト。
部屋には俺達以外誰もおらず、静かなものだ。聞こえるのは僅かな虫の音と、眠気の限界に達してしまったミアの幸せそうな寝息くらい。
ネストはそのままテーブルに身を乗り出し、俺にコッソリ耳打ちをした。
「九条ってもしかして、……ケシュアのことが好きなの?」
確かに見た目は悪くないが、人の秘密をバラすような者を好きになるかと言われれば、答えはNOだ。
ケシュアとは1度しか顔を合わせたことがない。故に深くは知らないのが現状であり、会うのは金の鬣討伐時以来だ。
「違いますよ。ケシュアさんには借りを返そうと思ってたんです」
「何か借りてたの?」
「ええ」
不自然なくらい満面の笑みを浮かべる俺に、不審な目を向けるネスト。
嘘は言っていない。エルザに俺の秘密をバラした報いを受けてもらう絶好の機会。そう考えると、会うのが今から楽しみでならない。
もしかして、この気持ちが恋なのだろうか? ……いいや、違うな。
「金の鬣と状況は似てるかもね。ケシュアが黒き厄災のことを知ってたのよ。さすがは博識のエルフ族ってところかしら」
エルフだから博識なのではなく、ネクロガルドだからこその知識だろう。余計な事を……。
「それで、出発の予定日なんだけど……」
その時だ。夜分遅くにも拘らずバァンという盛大な音に視線を奪われると、全開の扉の隣で得意気な表情を浮かべ仁王立ちしていたのはシャーリーである。
「話は聞かせてもらったわ! いつ出発する!?」
薄手のだぼついたワンピースは恐らくは寝間着のまま。
うっすらと透けて見える下着は目のやり場に困ってしまうが、気付いてないのかそもそも気にしていないのか……。
それだけの音を響かせれば、流石のミアも目を覚ます。
「ふぇ? ね……寝てないよ?」
別に寝るなとは言っていないが、ミアの口元には涎の跡。それで寝てないと言い張るには少々無理がある。
「なにしてんだよシャーリー。ミアが起きちゃっただろうが」
「えっ、そっち?」
恐らくネストは盗み聞ぎされていた事を指摘すると思ったのだろう。
確かに盗聴は良くないが、どうせ話す事にはなるだろうからそれほど気にしてはいない。
そもそも建築技術の拙い世界での木造建築に、防音効果を期待する方がおかしな話。そんなことより、気持ちよく寝ていたところを起こされたミアの方が不憫でならない。
シャーリーはそのままズカズカと部屋に上がり込み、キョロキョロと椅子を探しては空いていない事を悟ると、虚ろな目でボーっとしていたミアの隣に腰を下ろす。
「私はいつでもいいわよ?」
「シャーリーには聞いてねぇだろ……」
同行する気マンマンなのは構わないが、せめて何かを羽織るべき。とは言え、眼福なので口にはしない。
「シャーリー。悪いんだけどあなたには別の仕事を頼みたいのよ」
「えぇ!? なんでよ?」
「本来は九条に頼む仕事だったんだけどね」
「いやいや、どんだけ仕事させるつもりなんすか?」
「だから片方に絞ってあげたんじゃない。黒き厄災は派閥のお仕事。もう1つはギルドからのお仕事なんだけど、派閥の方を優先させたいからギルドの方をシャーリーとアーニャに任せようと思って」
「ネストがギルドの仕事を受ければいいじゃない。代わりに私が九条についてくから……」
「出来ればそうしてあげたいんだけどね。残念ながら私もバイスも貴族のお仕事でサザンゲイアまで遠征しないといけないのよ。しかも失敗するのがわかってるから性質の悪い仕事なわけ」
お手上げとばかりに肩を竦め天を仰ぐネスト。その表情はやる気の欠片も見られない。
「断れないんですか?」
「アルバート様からのお達しでね。サザンゲイアと同盟を結ぶ為の書状を届けるの。本当は言っちゃいけないんだけど、愚痴りたくもなるのよ……」
ネストの話を要約すると、シルトフリューゲルとは停戦協定を結べたが、純粋な軍事力では負けている為、今のうちに南のサザンゲイアを味方につけたいのだそう。
その勅命を受けたのが第4王女のリリーであり、王族の使者として親書を届けなければならないらしい。
しかし、サザンゲイアにはメリットのない話。手土産もなしに無条件で同盟を結べるとは到底思えない……とのことのようだ。
「そっちはそっちで大変そうですね……」
「はぁ……。わかったわよ。それで? 私とアーニャは何をすればいいの?」
「ありがとうシャーリー。……前から言われてるけど、冒険者の数が年々減って来てるのは知ってるでしょ? ギルドはその事実を重く受け止め、対策に乗り出そうとしているのよ」
「それで?」
「スタッグ国内から選りすぐりのシルバープレート冒険者を集めるから、それを鍛えてほしいんだって。冒険者の数を増やすより、質の向上を目的としているみたい。九条には派閥の仕事させるって言ったら、シャーリーとアーニャでもいいって。特にシャーリーは最近ゴールドに昇格したから大歓迎だそうよ?」
「えぇ……めんどくさそう……」
「さっきわかったって言ったじゃない。九条みたいなこと言わないでよ」
ジッと俺を見つめるシャーリー。ネストに文句の1つでも言ってやれとでも思っているのだろうが、俺も話を聞いていて面倒そうだと思ってしまったので、口が裂けても心外だとは言えなかった。
「唐突ですね……。お断りします」
「まぁ話だけでも聞きなさい。依頼内容は黒き厄災の調査よ」
なるほど。それでネストは俺とドラゴンとの関係を気にしていた訳か。
最悪、調査内容はでっち上げればいいので楽な仕事ではあるのだが、だからと言って意気揚々と引き受けますなどと言えば疑わしい事この上ない。
「面倒臭そうなので……」
「それがそうもいかないのよ……。依頼してきた相手は、グランスロード王国。黒き厄災が封印されていた地らしいんだけど、それが争いの火種にならないようにと特使まで派遣されてきたのよ……」
「それが俺と何の関係が?」
「グランスロードの特使は、封印が勝手に解けただけで王国とは無関係だと主張しているの。それで封印が解けてしまった原因を究明する為、白羽の矢が立ったのが九条なのよ。私達は同じ古代種の金の鬣も倒してるでしょ? 更に九条はプラチナで、魔獣使いの適性まで持ってる。指名されるには十分な理由じゃない?」
理屈はわかる。黒き厄災がどういった状態で封印されていたのかは不明だが、それが他の国に迷惑を掛けるとグランスロード王国の管理責任が問われるから助けてほしい……そんなところだろう。
俺がその依頼を見事解決できればスタッグ王国はグランスロード王国に恩を売れ、外交政策を有利に進めることが出来る。
身から出た錆であり俺にも責任の一端はあるのだろうが、正直言って見知らぬ国を助けてやる義理はない。
「わかりました。お断りします」
俺からの返事がわかっていたのだろう。ネストは間髪入れず目の前で手を合わせ、頭を下げた。
「お願い! リリー様のお顔を立てると思ってッ!」
「ちょっと待って下さいよ。何故それが王女の顔を立てることに繋がるんです?」
「今回の依頼なんだけど、リリー様が直接エドワード様から頼まれた事なの!」
「……エドワードって誰です?」
「エドワード様はスタッグ王国の元第3王子。今はグランスロード王国の姫君とご結婚なされて、あっちで暮らしているの。友好国からの依頼で、元身内ともなると断り辛いのはわかるでしょ!?」
道理で王宮でも目にしたことがないと思った。まさか第3王子が他国に婿として嫁いでいるとは……。しかも、相手は獣人族の姫。
政略結婚が当たり前の世界だ。それほど驚く事でもないが、だからと言ってそれは依頼を受ける理由にはなり得ない。
「シルトフリューゲル軍を追い払った後、黒き厄災はどうしてるんです? 何が他に被害はあったんですか?」
「ニールセン公が差し出した第2王女派閥の証を手にして、何処かへ飛び去ったって……。それ以上の目撃情報はないわ」
「ならもういいんじゃないですか? 被害が出てから考えるってことで……。多分もう何も起きないと思うんですよね。ちょっと暴れちゃったのは寝覚めが悪かったってことにして……」
「被害が出てからじゃ遅いのはわかるでしょ? それとも占いでそういう結果でも出てるの?」
「いえ……。そういうわけでは……」
はいそうですと言えればどれだけ楽であったか……。これ以上は占える状況ではなく、流石に黒き厄災との関係を怪しまれかねない。
最悪、デメちゃんが黒き厄災だと気付かれていなければ、バレたところで言い訳は可能。
それこそ魔獣使いのスキルで……などと言っておけば誤魔化しは利いたのだが、まさか2000年も前の知識を有している者がいようとは……。誤算である。
「お願い! 絶対楽な仕事だから!」
それは知っている。俺が原因なのだから調査なんか適当でいいのだ。これ以上黒き厄災たるデメちゃんが人里に降りてくることはないのだから。
「その根拠はなんです?」
「調査には一応専門家も同行するの」
「ちょっと待って下さいよ。仮に依頼を受けるとしても、1人の方がやりやすいのは知ってるでしょう? 俺の秘密を知らない人と組むのは……」
「ケシュアよ」
俺がその名を聞いた瞬間、まるで全ての感情がなくなったかの如く真顔になった。
「やりましょう」
突然180度意見を変えた俺に対し、目をぱちくりとさせるネスト。それがすぐには信じられないのだろう。
「え? 聞き間違いかしら? 今なんて言ったの?」
「その依頼を受けると言ったんです」
それを聞いても素直には喜ばず、辺りをキョロキョロと見渡すネスト。
部屋には俺達以外誰もおらず、静かなものだ。聞こえるのは僅かな虫の音と、眠気の限界に達してしまったミアの幸せそうな寝息くらい。
ネストはそのままテーブルに身を乗り出し、俺にコッソリ耳打ちをした。
「九条ってもしかして、……ケシュアのことが好きなの?」
確かに見た目は悪くないが、人の秘密をバラすような者を好きになるかと言われれば、答えはNOだ。
ケシュアとは1度しか顔を合わせたことがない。故に深くは知らないのが現状であり、会うのは金の鬣討伐時以来だ。
「違いますよ。ケシュアさんには借りを返そうと思ってたんです」
「何か借りてたの?」
「ええ」
不自然なくらい満面の笑みを浮かべる俺に、不審な目を向けるネスト。
嘘は言っていない。エルザに俺の秘密をバラした報いを受けてもらう絶好の機会。そう考えると、会うのが今から楽しみでならない。
もしかして、この気持ちが恋なのだろうか? ……いいや、違うな。
「金の鬣と状況は似てるかもね。ケシュアが黒き厄災のことを知ってたのよ。さすがは博識のエルフ族ってところかしら」
エルフだから博識なのではなく、ネクロガルドだからこその知識だろう。余計な事を……。
「それで、出発の予定日なんだけど……」
その時だ。夜分遅くにも拘らずバァンという盛大な音に視線を奪われると、全開の扉の隣で得意気な表情を浮かべ仁王立ちしていたのはシャーリーである。
「話は聞かせてもらったわ! いつ出発する!?」
薄手のだぼついたワンピースは恐らくは寝間着のまま。
うっすらと透けて見える下着は目のやり場に困ってしまうが、気付いてないのかそもそも気にしていないのか……。
それだけの音を響かせれば、流石のミアも目を覚ます。
「ふぇ? ね……寝てないよ?」
別に寝るなとは言っていないが、ミアの口元には涎の跡。それで寝てないと言い張るには少々無理がある。
「なにしてんだよシャーリー。ミアが起きちゃっただろうが」
「えっ、そっち?」
恐らくネストは盗み聞ぎされていた事を指摘すると思ったのだろう。
確かに盗聴は良くないが、どうせ話す事にはなるだろうからそれほど気にしてはいない。
そもそも建築技術の拙い世界での木造建築に、防音効果を期待する方がおかしな話。そんなことより、気持ちよく寝ていたところを起こされたミアの方が不憫でならない。
シャーリーはそのままズカズカと部屋に上がり込み、キョロキョロと椅子を探しては空いていない事を悟ると、虚ろな目でボーっとしていたミアの隣に腰を下ろす。
「私はいつでもいいわよ?」
「シャーリーには聞いてねぇだろ……」
同行する気マンマンなのは構わないが、せめて何かを羽織るべき。とは言え、眼福なので口にはしない。
「シャーリー。悪いんだけどあなたには別の仕事を頼みたいのよ」
「えぇ!? なんでよ?」
「本来は九条に頼む仕事だったんだけどね」
「いやいや、どんだけ仕事させるつもりなんすか?」
「だから片方に絞ってあげたんじゃない。黒き厄災は派閥のお仕事。もう1つはギルドからのお仕事なんだけど、派閥の方を優先させたいからギルドの方をシャーリーとアーニャに任せようと思って」
「ネストがギルドの仕事を受ければいいじゃない。代わりに私が九条についてくから……」
「出来ればそうしてあげたいんだけどね。残念ながら私もバイスも貴族のお仕事でサザンゲイアまで遠征しないといけないのよ。しかも失敗するのがわかってるから性質の悪い仕事なわけ」
お手上げとばかりに肩を竦め天を仰ぐネスト。その表情はやる気の欠片も見られない。
「断れないんですか?」
「アルバート様からのお達しでね。サザンゲイアと同盟を結ぶ為の書状を届けるの。本当は言っちゃいけないんだけど、愚痴りたくもなるのよ……」
ネストの話を要約すると、シルトフリューゲルとは停戦協定を結べたが、純粋な軍事力では負けている為、今のうちに南のサザンゲイアを味方につけたいのだそう。
その勅命を受けたのが第4王女のリリーであり、王族の使者として親書を届けなければならないらしい。
しかし、サザンゲイアにはメリットのない話。手土産もなしに無条件で同盟を結べるとは到底思えない……とのことのようだ。
「そっちはそっちで大変そうですね……」
「はぁ……。わかったわよ。それで? 私とアーニャは何をすればいいの?」
「ありがとうシャーリー。……前から言われてるけど、冒険者の数が年々減って来てるのは知ってるでしょ? ギルドはその事実を重く受け止め、対策に乗り出そうとしているのよ」
「それで?」
「スタッグ国内から選りすぐりのシルバープレート冒険者を集めるから、それを鍛えてほしいんだって。冒険者の数を増やすより、質の向上を目的としているみたい。九条には派閥の仕事させるって言ったら、シャーリーとアーニャでもいいって。特にシャーリーは最近ゴールドに昇格したから大歓迎だそうよ?」
「えぇ……めんどくさそう……」
「さっきわかったって言ったじゃない。九条みたいなこと言わないでよ」
ジッと俺を見つめるシャーリー。ネストに文句の1つでも言ってやれとでも思っているのだろうが、俺も話を聞いていて面倒そうだと思ってしまったので、口が裂けても心外だとは言えなかった。
20
あなたにおすすめの小説
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
美女エルフの異世界道具屋で宝石職人してます
網野ホウ
ファンタジー
小説家になろうで先行投稿してます。
異世界から飛ばされてきた美しいエルフのセレナ=ミッフィール。彼女がその先で出会った人物は、石の力を見分けることが出来る宝石職人。
宝石職人でありながら法具店の店主の役職に就いている彼の力を借りて、一緒に故郷へ帰還できた彼女は彼と一緒に自分の店を思いつく。
セレナや冒険者である客達に振り回されながらも、その力を大いに発揮して宝石職人として活躍していく物語。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる