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第499話 闇の組織の生きる術
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「どっから沸いて出た!?」
唖然とする俺たちを横目に、エルザは俺の隣に腰掛けた。
神出鬼没と言うべきか、扉を開けて入って来たとは思えないほどの気配のなさ。
どこからどう見てもただの老婆。その風貌故に、ある意味よそ者の中では一番村に溶け込んでいると言っても過言ではない。
そんなエルザが、杖をテーブルに立て掛け一息ついたと思ったら、図々しくもレベッカに向けて一言。
「今日は、A定食にしようかのぉ」
「おい。営業時間はまだ……」
「いや、いいんだ九条」
俺に付いてきたコクセイが店先にいるのを見て、営業中だと勘違いをしたのだろうと思ったのだが、どうやらそうではないらしい。
「最近の混み具合は知ってるだろ? いつだったか朝食を取りに来たエルザさんを、お昼時まで待たせちまったことがあってさ。流石に何度も待たせちゃ悪いし、営業前でも特別に食事を提供してるんだ。……あぁ、みんなは気にしないで、そのままゆっくりしていってくれ」
レベッカはそう言いながらも立ち上がり、テーブルに置かれたお茶をグイっと飲み干し厨房へと消えていく。
エルザのおかげで、先程の和気あいあいとしていた空気は一転。辺りは気まずい雰囲気に。
と言っても、そう感じているのは俺とシャーリーくらいだろう。
アーニャは、そんなことよりアイスクリームに夢中である。
「飯くらい自分の家で食ったらどうだ?」
「お主だって人の事は言えんじゃろ……。これはレベッカが言い出した事じゃ。迷惑は掛けておらんと思うが?」
確かにその通りではあるが、今じゃなくてもいいはずだ。遠慮という言葉を知らないのだろうか?
俺たちが退散してからでも、時間はまだたっぷりあるというのに……。
このエルザという女。か弱そうな老婆の皮を被ってはいるが、その中身は女豹である。
俺だって相手がただの高齢者であれば、厳しくなど当たらない。
「最近は色々と忙しくてのぉ。料理も満足に出来んわい」
「お前んとこの魔法書店、そんなに繁盛してたか?」
「そっちじゃのうて、本業の方じゃ。お主のおかげで部下の往来が可能となってからは、色々と情報が入ってくるからの。目まぐるしゅうて仕方ないわい」
片手で反対側の肩を押さえながら、グルグルと腕を回すエルザ。
本当に疲れているのかもしれないが、なまじ戦闘モードのエルザを知っている為、胡散臭く見えてしまう。
「大袈裟なんだよ。どうせ大したことないんだろ?」
「それは、受け取り手次第じゃろうな。自分にとっては大事でも、他人にとってはどうでもいい事などいくらでもあるじゃろう? ……ここだけの話、お主にとって大事になるかもしれぬ情報も入って来ておるぞ?」
「ほう。どんなことだ?」
「気になるか? 気になるのか!?」
気にはなるが、そう前のめりでこられると、何か裏があるのではないかと勘繰るのも当然のこと。
日頃の行いである。
「……なら、結構だ」
「イッヒッヒ……冗談じゃよ。そう邪見にするでない。別にこの程度で見返りを求めようなどとは思っておらんわ」
ムッとした俺を見て、楽しそうに笑うエルザ。
別に今更苛立ちはしないが、そういう所が信用を無くすことになるのだと何故気付かないのか……。
相変わらず、つかみどころのないババアである。
「恐らく、そう遠くない内にお主の耳にも入るとは思うが、スタッグ国王が崩御なされた」
「えっ!? ホントに!?」
俺が驚きの声を上げるよりも早く反応を見せたのは、シャーリー。
確か、ノルディック騒動の時だったか……。シャーリーも、一度だけ王様に謁見したことがあったはず。
「お悔やみ申し上げる……と、言いたいところだが、何時頃の話だ?」
「お主とワシ等が、グランスロードを離れる少し前じゃな。病に伏せっておったんじゃろう?」
ネストからは第2王女が原因でぶっ倒れたと聞いている。それを病と呼ぶのかは不明だが、一般にはそう公言されていてもおかしなことではない。
「ああ。確かにそうだったが……」
それにしても、少し急すぎやしないだろうか? それとも、心労以外に何か別の病を発症していた……?
……まぁ、医療従事者でもない俺があれこれ考えても仕方ないのだが、残念であることには変わりない。
惜しい人を亡くしたものだ。リリーにとっては、良き理解者でもあっただろうに……。
人の命など儚いもの。俺に多くは出来ないが、その魂が迷わず浄土へと行けるよう影ながら祈り、引導を渡そうではないか。
「馬車をガルフォードに返すのは、暫く待つべきじゃな」
「そう言う事なら、仕方ないか……」
王都に行って、帰って来た所に訃報が……なんてことになれば、二度手間である。
エルザは、俺が葬儀に招待される可能性を示唆しているのだ。
第4王女派閥に属しているのだから、無関係とは言えない立場。
恐らく葬儀では、国内外問わず多くの権力者たちが一堂に会することとなるだろう。参列者としてではなく、リリーの護衛という名目での参加もあり得る話だ。
「……ってことは、サザンゲイアに行ってるバイスやネストたちも帰って来るってことよね?」
「だろうな。……俺たちよりも先に訃報が届いてなきゃおかしいからな。……既に王都に帰って来てたりするんじゃないか?」
葬送の儀式。その準備の忙しさは、職業柄良く知っている。それが王族ともなれば、桁違いなのは間違いない。
王宮での開催は決まっているとしても、招待客に返礼品の選定。振舞う料理に僧侶の手配にその全てにかかる費用。更には次期国王の戴冠式まで視野に入れたら、目が回るほどの忙しさであろうことは想像に難くない。
それこそ、俺たちを構っている暇はない――という可能性も、あり得るのではないだろうか?
そんな俺の考えを、エルザが即座に一蹴した。
「いや、現在はラッシルド付近じゃな。グリムロックまでは、あと数日といった道のりじゃろう」
「迂回ルートかぁ。まぁ、王女様の安全を考えたら、そうなっちゃうわよね」
確か、ラッシルドはグリムロックの東側に位置する都市だ。さらにそこから東に進むとサザンゲイアの王都であるトゥームレイズが位置している。
本来であれば、トゥームレイズから船で北上し、シルトフリューゲルを経由してミスト領に入るルートが最短距離……。なのだが、シャーリーの言う通り安全性を第一に考えれば、シルトフリューゲルを経由する選択肢はないだろう。
「……そんなことまで知ってるのか?」
「言ったじゃろ? 情報が入ってくると。表立って動けんワシ等にとっては、情報は生命線のようなもの。常に先を読まんと、足をすくわれかねんからな」
澄ましているようにも見えるが、内から溢れる誇らしげなオーラは隠せていない。
今にも、我が組織は凄いじゃろ――とでも言い出しそうだ。
「もしかして、交渉の結果まで知ってたりするのか?」
「うむ。残念じゃが、同盟の締結には至らずといったところかの。随分と粘っていたようじゃが、サザンゲイア側からの条件は呑めなかったようじゃ」
「条件?」
「最初の要求は、武器の輸出に掛かる関税の撤廃じゃな」
鍛冶や彫金。金属を触らせたら、右に出る者はいないと言われるほど卓越した技術を持つドワーフたち。
そんな者達が作り上げるクオリティの高い製品が、国内生産品と同価格で市場に流れれば、国内の鍛冶師たちがいずれ淘汰されてしまうだろう事は想像に難くない。
だからこそ関税をかけ輸入を制限しているのだろうが、リリーとはいえ、その場での返事は難しいのだろう。
ひとまずは、持ち帰って検討する――というのが、妥当な感じはする。
「他にも条件があるような口ぶりだが?」
「関税の撤廃に難色を示した王女に対し、ドワーフの王は代案としてプラチナプレート冒険者の移籍を提示したらしい」
「……もしかして、俺のことか?」
「それ以外に誰がいる? 腐ってもプラチナじゃからな。お主の身1つで一国の後ろ盾が買えるんじゃ。十分釣り合いは取れていると思うがの」
ヴィルザール教が幅を利かせているからか、それともマイナーな適性故か……。不遇……とまでは言わずとも、その扱いはお世辞にもいいとは言えない死霊術師。
そのうえ、俺に限って言うならば、良くも悪くも色々な噂を聞いているはずだ。
にも拘らず、顔も合わせたことがない他国の人間が、俺を高く買ってくれているのかと思うと、少しだけだが自尊心をくすぐられてしまう。
「サザンゲイアの方が、待遇は良さそうだな……。移住もアリか?」
「嘘でしょ! 九条!?」
アイスクリームを平らげ、御満悦だったアーニャも血相を変えるほどの慌てっぷり。
「いや、冗談だよ……」
俺が移住するという事は、当然フードルはダンジョンへと置き去りだ。
恐らくアーニャは見捨てられるとでも思ったのだろうが、俺がそんなことをするわけがないだろう。
冗談の通じない奴である。
そもそも同盟の話は決裂しているのだから、リリーはそれを保留、もしくは断ったのだ。
確かに俺に対する評価は高いのだろうが、その程度で移住してやるほど甘くはないのである。
唖然とする俺たちを横目に、エルザは俺の隣に腰掛けた。
神出鬼没と言うべきか、扉を開けて入って来たとは思えないほどの気配のなさ。
どこからどう見てもただの老婆。その風貌故に、ある意味よそ者の中では一番村に溶け込んでいると言っても過言ではない。
そんなエルザが、杖をテーブルに立て掛け一息ついたと思ったら、図々しくもレベッカに向けて一言。
「今日は、A定食にしようかのぉ」
「おい。営業時間はまだ……」
「いや、いいんだ九条」
俺に付いてきたコクセイが店先にいるのを見て、営業中だと勘違いをしたのだろうと思ったのだが、どうやらそうではないらしい。
「最近の混み具合は知ってるだろ? いつだったか朝食を取りに来たエルザさんを、お昼時まで待たせちまったことがあってさ。流石に何度も待たせちゃ悪いし、営業前でも特別に食事を提供してるんだ。……あぁ、みんなは気にしないで、そのままゆっくりしていってくれ」
レベッカはそう言いながらも立ち上がり、テーブルに置かれたお茶をグイっと飲み干し厨房へと消えていく。
エルザのおかげで、先程の和気あいあいとしていた空気は一転。辺りは気まずい雰囲気に。
と言っても、そう感じているのは俺とシャーリーくらいだろう。
アーニャは、そんなことよりアイスクリームに夢中である。
「飯くらい自分の家で食ったらどうだ?」
「お主だって人の事は言えんじゃろ……。これはレベッカが言い出した事じゃ。迷惑は掛けておらんと思うが?」
確かにその通りではあるが、今じゃなくてもいいはずだ。遠慮という言葉を知らないのだろうか?
俺たちが退散してからでも、時間はまだたっぷりあるというのに……。
このエルザという女。か弱そうな老婆の皮を被ってはいるが、その中身は女豹である。
俺だって相手がただの高齢者であれば、厳しくなど当たらない。
「最近は色々と忙しくてのぉ。料理も満足に出来んわい」
「お前んとこの魔法書店、そんなに繁盛してたか?」
「そっちじゃのうて、本業の方じゃ。お主のおかげで部下の往来が可能となってからは、色々と情報が入ってくるからの。目まぐるしゅうて仕方ないわい」
片手で反対側の肩を押さえながら、グルグルと腕を回すエルザ。
本当に疲れているのかもしれないが、なまじ戦闘モードのエルザを知っている為、胡散臭く見えてしまう。
「大袈裟なんだよ。どうせ大したことないんだろ?」
「それは、受け取り手次第じゃろうな。自分にとっては大事でも、他人にとってはどうでもいい事などいくらでもあるじゃろう? ……ここだけの話、お主にとって大事になるかもしれぬ情報も入って来ておるぞ?」
「ほう。どんなことだ?」
「気になるか? 気になるのか!?」
気にはなるが、そう前のめりでこられると、何か裏があるのではないかと勘繰るのも当然のこと。
日頃の行いである。
「……なら、結構だ」
「イッヒッヒ……冗談じゃよ。そう邪見にするでない。別にこの程度で見返りを求めようなどとは思っておらんわ」
ムッとした俺を見て、楽しそうに笑うエルザ。
別に今更苛立ちはしないが、そういう所が信用を無くすことになるのだと何故気付かないのか……。
相変わらず、つかみどころのないババアである。
「恐らく、そう遠くない内にお主の耳にも入るとは思うが、スタッグ国王が崩御なされた」
「えっ!? ホントに!?」
俺が驚きの声を上げるよりも早く反応を見せたのは、シャーリー。
確か、ノルディック騒動の時だったか……。シャーリーも、一度だけ王様に謁見したことがあったはず。
「お悔やみ申し上げる……と、言いたいところだが、何時頃の話だ?」
「お主とワシ等が、グランスロードを離れる少し前じゃな。病に伏せっておったんじゃろう?」
ネストからは第2王女が原因でぶっ倒れたと聞いている。それを病と呼ぶのかは不明だが、一般にはそう公言されていてもおかしなことではない。
「ああ。確かにそうだったが……」
それにしても、少し急すぎやしないだろうか? それとも、心労以外に何か別の病を発症していた……?
……まぁ、医療従事者でもない俺があれこれ考えても仕方ないのだが、残念であることには変わりない。
惜しい人を亡くしたものだ。リリーにとっては、良き理解者でもあっただろうに……。
人の命など儚いもの。俺に多くは出来ないが、その魂が迷わず浄土へと行けるよう影ながら祈り、引導を渡そうではないか。
「馬車をガルフォードに返すのは、暫く待つべきじゃな」
「そう言う事なら、仕方ないか……」
王都に行って、帰って来た所に訃報が……なんてことになれば、二度手間である。
エルザは、俺が葬儀に招待される可能性を示唆しているのだ。
第4王女派閥に属しているのだから、無関係とは言えない立場。
恐らく葬儀では、国内外問わず多くの権力者たちが一堂に会することとなるだろう。参列者としてではなく、リリーの護衛という名目での参加もあり得る話だ。
「……ってことは、サザンゲイアに行ってるバイスやネストたちも帰って来るってことよね?」
「だろうな。……俺たちよりも先に訃報が届いてなきゃおかしいからな。……既に王都に帰って来てたりするんじゃないか?」
葬送の儀式。その準備の忙しさは、職業柄良く知っている。それが王族ともなれば、桁違いなのは間違いない。
王宮での開催は決まっているとしても、招待客に返礼品の選定。振舞う料理に僧侶の手配にその全てにかかる費用。更には次期国王の戴冠式まで視野に入れたら、目が回るほどの忙しさであろうことは想像に難くない。
それこそ、俺たちを構っている暇はない――という可能性も、あり得るのではないだろうか?
そんな俺の考えを、エルザが即座に一蹴した。
「いや、現在はラッシルド付近じゃな。グリムロックまでは、あと数日といった道のりじゃろう」
「迂回ルートかぁ。まぁ、王女様の安全を考えたら、そうなっちゃうわよね」
確か、ラッシルドはグリムロックの東側に位置する都市だ。さらにそこから東に進むとサザンゲイアの王都であるトゥームレイズが位置している。
本来であれば、トゥームレイズから船で北上し、シルトフリューゲルを経由してミスト領に入るルートが最短距離……。なのだが、シャーリーの言う通り安全性を第一に考えれば、シルトフリューゲルを経由する選択肢はないだろう。
「……そんなことまで知ってるのか?」
「言ったじゃろ? 情報が入ってくると。表立って動けんワシ等にとっては、情報は生命線のようなもの。常に先を読まんと、足をすくわれかねんからな」
澄ましているようにも見えるが、内から溢れる誇らしげなオーラは隠せていない。
今にも、我が組織は凄いじゃろ――とでも言い出しそうだ。
「もしかして、交渉の結果まで知ってたりするのか?」
「うむ。残念じゃが、同盟の締結には至らずといったところかの。随分と粘っていたようじゃが、サザンゲイア側からの条件は呑めなかったようじゃ」
「条件?」
「最初の要求は、武器の輸出に掛かる関税の撤廃じゃな」
鍛冶や彫金。金属を触らせたら、右に出る者はいないと言われるほど卓越した技術を持つドワーフたち。
そんな者達が作り上げるクオリティの高い製品が、国内生産品と同価格で市場に流れれば、国内の鍛冶師たちがいずれ淘汰されてしまうだろう事は想像に難くない。
だからこそ関税をかけ輸入を制限しているのだろうが、リリーとはいえ、その場での返事は難しいのだろう。
ひとまずは、持ち帰って検討する――というのが、妥当な感じはする。
「他にも条件があるような口ぶりだが?」
「関税の撤廃に難色を示した王女に対し、ドワーフの王は代案としてプラチナプレート冒険者の移籍を提示したらしい」
「……もしかして、俺のことか?」
「それ以外に誰がいる? 腐ってもプラチナじゃからな。お主の身1つで一国の後ろ盾が買えるんじゃ。十分釣り合いは取れていると思うがの」
ヴィルザール教が幅を利かせているからか、それともマイナーな適性故か……。不遇……とまでは言わずとも、その扱いはお世辞にもいいとは言えない死霊術師。
そのうえ、俺に限って言うならば、良くも悪くも色々な噂を聞いているはずだ。
にも拘らず、顔も合わせたことがない他国の人間が、俺を高く買ってくれているのかと思うと、少しだけだが自尊心をくすぐられてしまう。
「サザンゲイアの方が、待遇は良さそうだな……。移住もアリか?」
「嘘でしょ! 九条!?」
アイスクリームを平らげ、御満悦だったアーニャも血相を変えるほどの慌てっぷり。
「いや、冗談だよ……」
俺が移住するという事は、当然フードルはダンジョンへと置き去りだ。
恐らくアーニャは見捨てられるとでも思ったのだろうが、俺がそんなことをするわけがないだろう。
冗談の通じない奴である。
そもそも同盟の話は決裂しているのだから、リリーはそれを保留、もしくは断ったのだ。
確かに俺に対する評価は高いのだろうが、その程度で移住してやるほど甘くはないのである。
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