5 / 32
第一章
四
しおりを挟む
天文十八年(一五四九)、信長と道三の娘帰蝶との婚姻が執り行われたその年の秋。庭の樹々が紅色に染まり始めた頃、森山城の信光の許に、兄信秀の権勢の翳りを示す良くない報せが届いたのである。
「安祥城が落ちたか……平手中務とあろう者が」
信光は憮然と呟いた。
太原雪斎率いる今川勢は、信秀の庶子信広が籠る安祥城に迫った。信秀は家老平手政秀を援軍として送ったが、十一月に攻め落とされ、信広が今川方の人質となってしまったのだ。
「生臭坊主めが、三郎五郎(信広)殿を質に取りおった」
「殿、するとやはり末森の義兄上は……?」
北の方が、信光の顔色を伺いながら訊ねた。
「三河の小倅(竹千代)を差し出すことに決めたそうじゃ」
「まあ?」
北の方は驚きの表情を作った。
「器用の御仁と謳われた義兄上もやはり人の親、御子息を喪うは耐えられぬということですね」
「親子の情には勝てぬ。儂も、強き者に尻尾を振るか。これが乱世を生き抜く術よ」
太原雪斎の策謀通り、信秀は長男信広と松平竹千代との人質交換に応じた。
この天文十八年(一五四九)三月六日、三河岡崎城内で松平広忠が、近習の岩松八弥によって刺殺されるという事件が起こった。奇しくも八弥が主君広忠刺殺に使用した刀があの村正であり、親子二代にわたり松平家に禍を齎すことになった。更に、八弥を討ちその首を挙げた人物もあの植村新六郎氏明であった。
主を失った岡崎城には、今川方の武将が城代として入城した。雪斎は、今川家による三河支配を強化するためにどうしても竹千代が必要であり、斯くして信秀の長男信広が籠る安祥城を攻め、信広を捕縛し人質交換の材料としたのだ。
結果、織田家は西三河での勢力を失うことになった。
翌天文十九年(一五五〇)には、今川勢の攻勢により織田方の水野家が降伏した。
この状況下で、信光の兄信秀が病に倒れたのである。
天文二十一年(一五五二)三月三日、器用の御仁と謳われた織田信秀がこの世を去った。享年四十二歳、働き盛りであった。家督は嫡男の信長が継ぐことになった。
信秀の葬儀は、織田家の菩提寺である万松寺で盛大に執り行われた。喪主は改めていうまでもなく家督を継いだ嫡男の信長である。だが、葬儀当日、焼香の刻限になっても、喪主である信長の姿は万松寺にはなかった。
「ええいぃっ、斯くなる上は御舎弟勘十郎(信勝)殿からということで」
一番家老林佐渡守新五郎秀貞が、信長の傅役を務める平手政秀に詰め寄った。
「あいや、暫く、今暫くお待ちを」
困惑気味の政秀は、苦笑したまま溜め息を吐き、首を立てに振ることはなかった。
その直後、境内の辺りから突如馬の啼き声が聞こえた。秀貞と政秀はお互いの顔を見て頷き合う。
そこに、先ほどから気を揉んでいた信光が口を挟んだ。
「これ、新五郎(秀貞)、誰ぞに表を見て参るよう命じよ」
「心得ました」
秀貞は傍らで控える柴田権六郎勝家の方に目を向けた。
「権六、その方が見て参れ」
「はっ」
頷くと勝家は、ゆっくりとその巨体を起こした。葬儀に列席する織田一族や近隣の諸侯に恭しく一礼する。本堂を離れ渡り廊下の方に足を運んだ。
秀貞たちは、遠ざかる勝家の背中を目で追った。すると、渡り廊下の途中で、突如勝家が、その動きをピタリと止めてしまったのである。何かに驚いたように強張ったままその場から一歩も動くことはなかった。
「まさか……」
秀貞は、遂その言葉を口から発してしまった。
「退けっ! 権六っ!」
信長の癇高い唸り声が響いた。
秀貞とその隣に座る政秀は固唾を飲んだ。
ざわめきが起こった。葬儀の参列者の目が点になった。
そこには普段と全く何一つ変わらない茶筅髷、半袴に湯帷子の袖を落とし、三五縄に瓢箪や火打袋をぶら下げ、堂々と闊歩する大うつけの姿があったのだ。
信長は、自身を白い目で見る参列者を睨みつける。彼と目が合った者は、忽ち視線を外した。
「御母上……」
北の方の膝の上に座る幼い於市が不安気に訊ねる。
「見てはなりません」
北の方は好奇心旺盛な幼子を窘めるように告げ、娘の視界を手のひらで遮った。
はっと我に返り、信光は慌てて秀貞の背中を扇子の先で突いた。秀貞が振り返る。
「と、止めよ……新五郎。あのような身形の者を兄上の菩提の前に……」
信光は、秀貞に指図した。
「承知仕った」
頷くと秀貞は立ち上がり、焼香台へと向かって歩く信長の前に立ちはだかった。二番家老の政秀も後に続く。
信長は無言のまま二人を睨みつけた。その勢いに気圧され、秀貞は思わず後退ってしまった。
目の前を通り抜け、焼香台へと進んで行く信長の後姿を、秀貞は凝視する以外に他に為す術はなかった。信光も呆気にとられ傍観した。
信長はグイッと抹香を鷲掴み、それを亡父信秀の位牌に向けて投げつけた。
「喝っ!!」
本堂内が再びざわめき出した。参列者は皆声を潜ませ、この日の信長の行動を批判するかのように囁き合った。ざつわつく本堂の中を、信長は悠然と闊歩し消えて去った。
「あれが尾張の大うつけか……」
「織田は終わりじゃ」
「あれほどまで酷いとはのぉ」
「もはや目も当てられぬ……」
参列者たちは、口々に信長の蛮行を批判する。
その中になって、筑紫(九州)から招かれた僧侶の一人が徐に口を開いた。
「あれこそは何れ国を治める漢(おとこ)ぞ……」
意味あり気な言葉を呟いた。
数日後、居城森山城にいた信光は、甥信長の傅役平手政秀を呼びつけた。
「その方の育て方が悪かったのじゃ。これでは先か思いやれる。何れ、今川に敗れるか、道三入道に喰われるか、二つに一つ。いっそ我ら身内の手であの大うつけを亡き者にっ」
信光は、恭しく恐縮する政秀を前にして、自らの胸中に秘めた思いを公言した。
「孫三郎様、その義ばかり何卒……何卒、平にご容赦を」
「出来ぬと申すか、中務っ」
「御幼少の砌から某が手塩にかけてお育て遊ばした三郎君に手を掛けるのは……」
「この臆病者めが……ならば勘十郎についた林佐渡の手の者に命じるまで」
「林殿に、でござるか?」
「ああ」
信光は恐ろしい顔で頷いた。
「いま一度お考え直し下され、孫三郎様」
「家来の分際で、主家筋に当たる儂に逆らうと申すかっ!」
「某に一計がございます」
「一計……?」
「はい」
政秀は真顔で頷く。
「どのような手を使う?」
身を乗り出して信光が訊ねた。
「胸中に秘めた思いを、そう易々と他人に明かす訳には参りませぬ」
政秀は膝を前に進み、信光の双眸を睨みつけた。
「相分かった。ならばこれ以上は訊ねん。中務、その方の好きに致せ。ただし、その方がしくじった時には、我らで手を打つ」
「承知仕った」
政秀は、信光に深々と頭を下げ退席した。
客が去ったあと、信光は別室に控える林秀貞と柴田勝家を呼んだ。
「各々方、聞いての通りじゃ。ここは平手中務に任せてみては如何かな?」
「孫三郎殿がそれでよしと申されるのであれば、当方に異存はござらん。左様であろう、権六」
秀貞は、脇に控える勝家に訊ねた。
「もとより拙者には異存はござらぬ」
勝家は頷いた。
「安祥城が落ちたか……平手中務とあろう者が」
信光は憮然と呟いた。
太原雪斎率いる今川勢は、信秀の庶子信広が籠る安祥城に迫った。信秀は家老平手政秀を援軍として送ったが、十一月に攻め落とされ、信広が今川方の人質となってしまったのだ。
「生臭坊主めが、三郎五郎(信広)殿を質に取りおった」
「殿、するとやはり末森の義兄上は……?」
北の方が、信光の顔色を伺いながら訊ねた。
「三河の小倅(竹千代)を差し出すことに決めたそうじゃ」
「まあ?」
北の方は驚きの表情を作った。
「器用の御仁と謳われた義兄上もやはり人の親、御子息を喪うは耐えられぬということですね」
「親子の情には勝てぬ。儂も、強き者に尻尾を振るか。これが乱世を生き抜く術よ」
太原雪斎の策謀通り、信秀は長男信広と松平竹千代との人質交換に応じた。
この天文十八年(一五四九)三月六日、三河岡崎城内で松平広忠が、近習の岩松八弥によって刺殺されるという事件が起こった。奇しくも八弥が主君広忠刺殺に使用した刀があの村正であり、親子二代にわたり松平家に禍を齎すことになった。更に、八弥を討ちその首を挙げた人物もあの植村新六郎氏明であった。
主を失った岡崎城には、今川方の武将が城代として入城した。雪斎は、今川家による三河支配を強化するためにどうしても竹千代が必要であり、斯くして信秀の長男信広が籠る安祥城を攻め、信広を捕縛し人質交換の材料としたのだ。
結果、織田家は西三河での勢力を失うことになった。
翌天文十九年(一五五〇)には、今川勢の攻勢により織田方の水野家が降伏した。
この状況下で、信光の兄信秀が病に倒れたのである。
天文二十一年(一五五二)三月三日、器用の御仁と謳われた織田信秀がこの世を去った。享年四十二歳、働き盛りであった。家督は嫡男の信長が継ぐことになった。
信秀の葬儀は、織田家の菩提寺である万松寺で盛大に執り行われた。喪主は改めていうまでもなく家督を継いだ嫡男の信長である。だが、葬儀当日、焼香の刻限になっても、喪主である信長の姿は万松寺にはなかった。
「ええいぃっ、斯くなる上は御舎弟勘十郎(信勝)殿からということで」
一番家老林佐渡守新五郎秀貞が、信長の傅役を務める平手政秀に詰め寄った。
「あいや、暫く、今暫くお待ちを」
困惑気味の政秀は、苦笑したまま溜め息を吐き、首を立てに振ることはなかった。
その直後、境内の辺りから突如馬の啼き声が聞こえた。秀貞と政秀はお互いの顔を見て頷き合う。
そこに、先ほどから気を揉んでいた信光が口を挟んだ。
「これ、新五郎(秀貞)、誰ぞに表を見て参るよう命じよ」
「心得ました」
秀貞は傍らで控える柴田権六郎勝家の方に目を向けた。
「権六、その方が見て参れ」
「はっ」
頷くと勝家は、ゆっくりとその巨体を起こした。葬儀に列席する織田一族や近隣の諸侯に恭しく一礼する。本堂を離れ渡り廊下の方に足を運んだ。
秀貞たちは、遠ざかる勝家の背中を目で追った。すると、渡り廊下の途中で、突如勝家が、その動きをピタリと止めてしまったのである。何かに驚いたように強張ったままその場から一歩も動くことはなかった。
「まさか……」
秀貞は、遂その言葉を口から発してしまった。
「退けっ! 権六っ!」
信長の癇高い唸り声が響いた。
秀貞とその隣に座る政秀は固唾を飲んだ。
ざわめきが起こった。葬儀の参列者の目が点になった。
そこには普段と全く何一つ変わらない茶筅髷、半袴に湯帷子の袖を落とし、三五縄に瓢箪や火打袋をぶら下げ、堂々と闊歩する大うつけの姿があったのだ。
信長は、自身を白い目で見る参列者を睨みつける。彼と目が合った者は、忽ち視線を外した。
「御母上……」
北の方の膝の上に座る幼い於市が不安気に訊ねる。
「見てはなりません」
北の方は好奇心旺盛な幼子を窘めるように告げ、娘の視界を手のひらで遮った。
はっと我に返り、信光は慌てて秀貞の背中を扇子の先で突いた。秀貞が振り返る。
「と、止めよ……新五郎。あのような身形の者を兄上の菩提の前に……」
信光は、秀貞に指図した。
「承知仕った」
頷くと秀貞は立ち上がり、焼香台へと向かって歩く信長の前に立ちはだかった。二番家老の政秀も後に続く。
信長は無言のまま二人を睨みつけた。その勢いに気圧され、秀貞は思わず後退ってしまった。
目の前を通り抜け、焼香台へと進んで行く信長の後姿を、秀貞は凝視する以外に他に為す術はなかった。信光も呆気にとられ傍観した。
信長はグイッと抹香を鷲掴み、それを亡父信秀の位牌に向けて投げつけた。
「喝っ!!」
本堂内が再びざわめき出した。参列者は皆声を潜ませ、この日の信長の行動を批判するかのように囁き合った。ざつわつく本堂の中を、信長は悠然と闊歩し消えて去った。
「あれが尾張の大うつけか……」
「織田は終わりじゃ」
「あれほどまで酷いとはのぉ」
「もはや目も当てられぬ……」
参列者たちは、口々に信長の蛮行を批判する。
その中になって、筑紫(九州)から招かれた僧侶の一人が徐に口を開いた。
「あれこそは何れ国を治める漢(おとこ)ぞ……」
意味あり気な言葉を呟いた。
数日後、居城森山城にいた信光は、甥信長の傅役平手政秀を呼びつけた。
「その方の育て方が悪かったのじゃ。これでは先か思いやれる。何れ、今川に敗れるか、道三入道に喰われるか、二つに一つ。いっそ我ら身内の手であの大うつけを亡き者にっ」
信光は、恭しく恐縮する政秀を前にして、自らの胸中に秘めた思いを公言した。
「孫三郎様、その義ばかり何卒……何卒、平にご容赦を」
「出来ぬと申すか、中務っ」
「御幼少の砌から某が手塩にかけてお育て遊ばした三郎君に手を掛けるのは……」
「この臆病者めが……ならば勘十郎についた林佐渡の手の者に命じるまで」
「林殿に、でござるか?」
「ああ」
信光は恐ろしい顔で頷いた。
「いま一度お考え直し下され、孫三郎様」
「家来の分際で、主家筋に当たる儂に逆らうと申すかっ!」
「某に一計がございます」
「一計……?」
「はい」
政秀は真顔で頷く。
「どのような手を使う?」
身を乗り出して信光が訊ねた。
「胸中に秘めた思いを、そう易々と他人に明かす訳には参りませぬ」
政秀は膝を前に進み、信光の双眸を睨みつけた。
「相分かった。ならばこれ以上は訊ねん。中務、その方の好きに致せ。ただし、その方がしくじった時には、我らで手を打つ」
「承知仕った」
政秀は、信光に深々と頭を下げ退席した。
客が去ったあと、信光は別室に控える林秀貞と柴田勝家を呼んだ。
「各々方、聞いての通りじゃ。ここは平手中務に任せてみては如何かな?」
「孫三郎殿がそれでよしと申されるのであれば、当方に異存はござらん。左様であろう、権六」
秀貞は、脇に控える勝家に訊ねた。
「もとより拙者には異存はござらぬ」
勝家は頷いた。
0
あなたにおすすめの小説
【アラウコの叫び 】第1巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
また動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
【アラウコの叫び 】第3巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎週月曜07:20投稿】
3巻からは戦争編になります。
戦物語に関心のある方は、ここから読み始めるのも良いかもしれません。
※1、2巻は序章的な物語、伝承、風土や生活等事を扱っています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
【アラウコの叫び 】第2巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
【戦国時代小説】 甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助
蔵屋
歴史・時代
わたしは、以前、甲斐国を観光旅行したことがある。
何故、甲斐国なのか?
それは、日本を象徴する富士山があるからだ。
さて、今回のわたしが小説の題材にした『甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助』はこの甲斐国で殆どの戦国乱世の時代を生き抜いた。そして越後の雄•上杉謙信との死闘は武田信玄、山本勘助にとっては人生そのものであったことだろう。
そんな彼らにわたしはスポットライトを当て読者の皆さんに彼らの素顔を知って頂く為に物語として執筆したものである。
なお、この小説の執筆に当たり『甲陽軍鑑』を参考にしていることを申し述べておく。
それでは、わたしが執筆した小説を最後までお楽しみ下さい。
読者の皆さんの人生において、お役に立てれば幸いです。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
影武者の天下盗り
井上シオ
歴史・時代
「影武者が、本物を超えてしまった——」
百姓の男が“信長”を演じ続けた。
やがて彼は、歴史さえ書き換える“もう一人の信長”になる。
貧しい百姓・十兵衛は、織田信長の影武者として拾われた。
戦場で命を賭け、演じ続けた先に待っていたのは――本能寺の変。
炎の中、信長は死に、十兵衛だけが生き残った。
家臣たちは彼を“信長”と信じ、十兵衛もまた“信長として生きる”ことを選ぶ。
偽物だった男が、やがて本物を凌ぐ采配で天下を動かしていく。
「俺が、信長だ」
虚構と真実が交差するとき、“天下を盗る”のは誰か。
時は戦国。
貧しい百姓の青年・十兵衛は、戦火に焼かれた村で家も家族も失い、彷徨っていた。
そんな彼を拾ったのは、天下人・織田信長の家臣団だった。
その驚くべき理由は——「あまりにも、信長様に似ている」から。
歴史そのものを塗り替える——“影武者が本物を超える”成り上がり戦国譚。
(このドラマは史実を基にしたフィクションです)
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる