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第三章
一
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信長の命を受けた木下秀吉による美濃国人衆の切り崩しは着実に進んでいた。
しかし、どうにも竹中半兵衛の調略だけは上手く進んでいない。
「兄さぁ」
「何じゃ小一郎」
秀吉は、異父兄弟の小一郎秀長を怪訝そうに見やった。
「稲葉山城を去った竹中半兵衛殿は、近江との国境に近い西美濃の不破の岩手で逼塞しておるそうじゃ」
「ふん、そうか」
素っ気なく言い捨てる兄秀吉に、
「聞くところによると、北近江の浅井が、竹中殿に手を伸ばしとるそうじゃ」
小一郎は渋面を作り言った。
「北近江の浅井と言えば、小谷の山に居を構えるあの浅井かぁ……」
美濃川並衆蜂須賀党の頭目蜂須賀小六が、小一郎に訊ねた。
口の周りに髭を蓄えた強面の中年男性だ。元々は、尾張国と美濃国の境を流れる木曽川沿いに勢力を持ったとされる土豪で、生駒屋敷に出入りしていた縁で、信長配下の秀吉と知り合ったのだ。
美濃攻めが始まった頃より、小六率いる蜂須賀党は、秀吉の配下に入った。現在は間者として裏の仕事をこなしている。
「小六さぁ、北近江に他に浅井と申す大名は無(にゃ)でよ」
信長の前では決して使わぬ尾張訛りで秀吉は言った。
「言うたな、この猿がぁ」
小六は秀吉の頭を叩いた。
「痛ぇっ、何するんだぎゃ小六さぁ」
「兄さぁも小六さぁも喧嘩しとる場合じゃないでよ。早よ、半兵衛さぁを調略せな、儂ら御屋形様に斬られてしまうだぎゃ」
「小一郎。調略する言(ちゅ)うても、伊吹の峰越えて今から近江に足運ぶのきゃ」
「難儀じゃぞ」
小六が口を挟むと、秀吉も同調するように頷いた。
竹中半兵衛重治は、永禄七年(一五六四)二月六日、舅である安藤伊賀守守就とともに主君斎藤龍興を追放しその居城稲葉山城を奪い取った。しかし、何故かその後龍興に稲葉山城を返し、以降は所領の岩手に戻り隠遁生活を送っていた。
秀吉は、配下の美濃川並衆を引き連れ、何度か西美濃の岩手まで足を運び、竹中半兵衛に面会を求めたのだが、その度に門前払いを喰らっていた。
この日も岩手陣屋の前で、竹中家に仕える家人に門前払いを喰らったのだが、諦めず粘っていると、珍しく、
「茶の一服でも進ぜよう」
と声を掛けられた。
秀吉は茶道の嗜みが全くなく、どうしたものか狼狽えたのだが、
「今日は泉州堺から客人が訪ねて来ている故、そこもとも一緒に如何か」
と半兵衛に勧められ、茶を頂くことにした。
「そ、某、お、尾張織田上総介信長の家臣、き、きき木下藤吉郎秀吉と申す」
秀吉は緊張のあまり舌を噛んでしまった。
「私は泉州堺で塩魚を扱う商人の魚屋(ととや)田中与四郎(後の千利休)と申します」
「与四郎殿、こちらの木下殿が仕える御主君織田殿は何れ、この日ノ本を平らげるほどの御仁と御見受け致す。お近づきなられても損はないかと」
「然様でっか……」
半兵衛に言われ、与四郎は意味あり気な含み笑いを浮かべた。
与四郎が点てた薄茶を、作法も何もかも無視して飲み干すと、秀吉は驚嘆の表情浮かべた。
「美味ゃーでいかんわ」
思わず尾張訛りが出てしまった。
「木下様には御満足頂けようで……」
与四郎は満面の笑みで答えた。
暫く雑談をしたあと、秀吉は不意に半兵衛に核心に迫る質問を投げ掛けた。
「稲葉山城は難攻不落の天然の要塞。落とすには如何なる手を用いればっ!?」
すると半兵衛は鼻の頭をひと掻きしてから、
「長良川西岸の洲股(墨俣)の地に砦を築かれよ」
そう告げ、奥の書院に下がった。
「洲股に砦を……。忝うござる半兵衛殿」
礼の言葉を述べると、秀吉は小牧山に取って返した。
小牧屋城本丸主殿の寝所では、信長が全裸になった於市と交わっていた。
「あぁあぁああぁん」
於市は絶頂を迎え、女の悦びの声を発した。今まさに果てようとしていた。
「ゴホン」
咳払いが聞こえた。
今夜の宿直を務めるのは毛利新介。あの桶狭間で今川義元の首級を挙げた男だ。
「……何用じゃ新介っ。この無粋者めがぁっ!」
於市を抱く信長は、唸り声を発した。
「……もうっ」
於市も不機嫌そうに溜め息を吐く。
「木下藤吉郎が、御屋形様に至急御目通りを願っておりまする」
「ちっ猿めがぁっ、あとに致せと申し渡せっ」
信長は舌打ちし、言い捨てた。
「はっ」
情事を終えたあと、信長は白い湯帷子を纏い、縁側へ出た。障子を隔てた寝所では、激しい劣情の余韻に浸る於市がいた。
満月が南天に浮かんでいた。月を一瞥すると信長は、月影に目をやった。
「何用じゃ猿。こんな夜分っ」
「御屋形様に謹んで申し上げ奉りまする」
「うん、申してみよ」
「先刻、不破の岩手の竹中殿の屋敷に足を運び」
「して、竹中半兵衛調略は成ったのか」
「……いいえ、然にあらず」
「この戯けがぁっ、しくじったと申すかぁっ。斯様なこといちいち俺の耳に入れんでもよいっ」
信長は秀吉を罵倒し、顔面に足蹴りを喰らわせた。
「ひぃぃぃっ」
仰け反り悶絶したあと、秀吉は、
「御屋形様、半兵衛殿は稲葉山城を攻め落とすための知恵をこの猿めに御教授され申した」
「稲葉山城を攻め落とすための知恵じゃと……? 申せっ」
「はぁっ」
いま一度平伏すると、秀吉は、
「長良川西岸の洲股(墨俣)の地に砦を築けと仰せになられました」
「……洲股に砦をっ!?」
一瞬信長は我が耳を疑った。
「確かに半兵衛殿は某にそう申されました。洲股に砦を築けと」
「ふむ。洲股に砦か……? 市っ、聞いておったであろう。其方はどう思う」
信長は振り向き、障子の向こうにいる筈の愛妾於市に問い掛けた。
「妙案かと」
於市は短く答えた。
「よし、決まった。猿っ直ぐに手配致せっ。その方と配下の美濃川並衆で、洲股に砦を築くのじゃ」
「承知致しました」
秀吉は恭しく額ずいた。
信長は、猿面冠者の背中を一瞥すると、障子を開け於市が待つ寝所へ足を向けた。
岳父斎藤道三亡き後、美濃との仲は険悪な状態が続いていた。信長は度々自ら軍勢を率い美濃に侵攻するが、未だ雌雄を決するに至ってはいない。
その間、京では三好長慶亡き後、その跡を継いだ三好義継と三好三人衆、松永弾正久秀が畿内を席巻し権勢を誇り、室町幕府第十三代将軍足利義輝の立場を危ういものとしていた。
永禄八年(一五六五)五月十九日。その義輝が、三好義継、三好三人衆と、松永久秀の嫡男久通に討たれると事変が発生した。永禄の変である。
殺害された義輝には弟がおり、事変当時僧籍になった鹿苑院院主周暠も三好一派に手によって殺害された。もう一人の弟、興福寺一乗院門跡覚慶は、細川藤孝の協力を得て幽閉先から脱出し、近江、若狭を通り越前へ逃れた。覚慶は還俗し、足利義秋と名乗る。
しかし、どうにも竹中半兵衛の調略だけは上手く進んでいない。
「兄さぁ」
「何じゃ小一郎」
秀吉は、異父兄弟の小一郎秀長を怪訝そうに見やった。
「稲葉山城を去った竹中半兵衛殿は、近江との国境に近い西美濃の不破の岩手で逼塞しておるそうじゃ」
「ふん、そうか」
素っ気なく言い捨てる兄秀吉に、
「聞くところによると、北近江の浅井が、竹中殿に手を伸ばしとるそうじゃ」
小一郎は渋面を作り言った。
「北近江の浅井と言えば、小谷の山に居を構えるあの浅井かぁ……」
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「小六さぁ、北近江に他に浅井と申す大名は無(にゃ)でよ」
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「言うたな、この猿がぁ」
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「痛ぇっ、何するんだぎゃ小六さぁ」
「兄さぁも小六さぁも喧嘩しとる場合じゃないでよ。早よ、半兵衛さぁを調略せな、儂ら御屋形様に斬られてしまうだぎゃ」
「小一郎。調略する言(ちゅ)うても、伊吹の峰越えて今から近江に足運ぶのきゃ」
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小六が口を挟むと、秀吉も同調するように頷いた。
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秀吉は、配下の美濃川並衆を引き連れ、何度か西美濃の岩手まで足を運び、竹中半兵衛に面会を求めたのだが、その度に門前払いを喰らっていた。
この日も岩手陣屋の前で、竹中家に仕える家人に門前払いを喰らったのだが、諦めず粘っていると、珍しく、
「茶の一服でも進ぜよう」
と声を掛けられた。
秀吉は茶道の嗜みが全くなく、どうしたものか狼狽えたのだが、
「今日は泉州堺から客人が訪ねて来ている故、そこもとも一緒に如何か」
と半兵衛に勧められ、茶を頂くことにした。
「そ、某、お、尾張織田上総介信長の家臣、き、きき木下藤吉郎秀吉と申す」
秀吉は緊張のあまり舌を噛んでしまった。
「私は泉州堺で塩魚を扱う商人の魚屋(ととや)田中与四郎(後の千利休)と申します」
「与四郎殿、こちらの木下殿が仕える御主君織田殿は何れ、この日ノ本を平らげるほどの御仁と御見受け致す。お近づきなられても損はないかと」
「然様でっか……」
半兵衛に言われ、与四郎は意味あり気な含み笑いを浮かべた。
与四郎が点てた薄茶を、作法も何もかも無視して飲み干すと、秀吉は驚嘆の表情浮かべた。
「美味ゃーでいかんわ」
思わず尾張訛りが出てしまった。
「木下様には御満足頂けようで……」
与四郎は満面の笑みで答えた。
暫く雑談をしたあと、秀吉は不意に半兵衛に核心に迫る質問を投げ掛けた。
「稲葉山城は難攻不落の天然の要塞。落とすには如何なる手を用いればっ!?」
すると半兵衛は鼻の頭をひと掻きしてから、
「長良川西岸の洲股(墨俣)の地に砦を築かれよ」
そう告げ、奥の書院に下がった。
「洲股に砦を……。忝うござる半兵衛殿」
礼の言葉を述べると、秀吉は小牧山に取って返した。
小牧屋城本丸主殿の寝所では、信長が全裸になった於市と交わっていた。
「あぁあぁああぁん」
於市は絶頂を迎え、女の悦びの声を発した。今まさに果てようとしていた。
「ゴホン」
咳払いが聞こえた。
今夜の宿直を務めるのは毛利新介。あの桶狭間で今川義元の首級を挙げた男だ。
「……何用じゃ新介っ。この無粋者めがぁっ!」
於市を抱く信長は、唸り声を発した。
「……もうっ」
於市も不機嫌そうに溜め息を吐く。
「木下藤吉郎が、御屋形様に至急御目通りを願っておりまする」
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信長は舌打ちし、言い捨てた。
「はっ」
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満月が南天に浮かんでいた。月を一瞥すると信長は、月影に目をやった。
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「……いいえ、然にあらず」
「この戯けがぁっ、しくじったと申すかぁっ。斯様なこといちいち俺の耳に入れんでもよいっ」
信長は秀吉を罵倒し、顔面に足蹴りを喰らわせた。
「ひぃぃぃっ」
仰け反り悶絶したあと、秀吉は、
「御屋形様、半兵衛殿は稲葉山城を攻め落とすための知恵をこの猿めに御教授され申した」
「稲葉山城を攻め落とすための知恵じゃと……? 申せっ」
「はぁっ」
いま一度平伏すると、秀吉は、
「長良川西岸の洲股(墨俣)の地に砦を築けと仰せになられました」
「……洲股に砦をっ!?」
一瞬信長は我が耳を疑った。
「確かに半兵衛殿は某にそう申されました。洲股に砦を築けと」
「ふむ。洲股に砦か……? 市っ、聞いておったであろう。其方はどう思う」
信長は振り向き、障子の向こうにいる筈の愛妾於市に問い掛けた。
「妙案かと」
於市は短く答えた。
「よし、決まった。猿っ直ぐに手配致せっ。その方と配下の美濃川並衆で、洲股に砦を築くのじゃ」
「承知致しました」
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信長は、猿面冠者の背中を一瞥すると、障子を開け於市が待つ寝所へ足を向けた。
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