28 / 54
第28話 大きく響く雨の音
しおりを挟む
それからだ、と濡れて重みを持ったオリイの髪をかき上げながら彼は思う。
それから彼は、Secret Gardenのスカウトに応じたのだ。
決められた何かの元で働くことにずっと嫌気がさしていたのに、どういう風の吹き回しだろう、と自分でも思った。
定住する場所が欲しい訳ではなかった、と思う。はっきり言って、彼自身、そうしたいと思った本当の理由が判らないのだ。
そうするのは嫌がるのを判っていても、マルタを自分の部屋に呼んで、情報収集と、それ以外のことをする。
自分は何をやっているのだろう、と彼は思う。
そして、そんな自分を、この元被保護者は、どう見ているのだろうか、と。
だがその答えは、もう判っているのだ。
判ってはいるのだけど。
微かに見上げる視線が、一瞬だけ、あの奇妙な形を描き出す。
耳の中には、雨の音が、延々続いている。気の遠くなりそうな、一定の高さの音が、心地よい雑音となって、他の全ての音をかき消す。
髪の毛が、揺れた。服の裾のしわから手が離れた、と思うと、相手の腕が、自分の首に巻き付くのを彼は感じる。時々、相棒はこんなことをする。
意味は、判っているはずだ。何度も、何度も、そのたびに彼は訊ねた。答えは無い。だが、判っているはずだ。オリイはマルタをどんな目で見ている?
重ねた唇は、蒸留水の味がする。乾いていない。相手の腕に込められた力が、その熱さが、彼に相手の思いを伝えてくる。じっとりと、濡れた腕の水の、温度も上がっているだろう。
だから、その熱につられたのだ、と彼は頭の半分で弁解をする。
腕を回し、その腕に力を込めてしまった、自分について、彼はそう弁解をする。
そしてそんな彼の力に気付いたのか、相手はより一層の深さで、彼にそれ以上を、求めてくる。唇から離れた唇が、頬をたどり、耳の脇をかすめる。
だが、その時、目の前の黒髪が、瞬間的に、一つの映像を彼の中に映し出す。
彼は抱きしめていた手を外すと、相手の肩を掴み、ぐっと押し出す。髪から水滴が落ちる。唇が赤い。赤い。いつもよりずっと。ああとても綺麗だ。
だけど。
彼は、ひどく困惑した顔の相棒に向かって、ごめん、とつぶやいた。
相棒は、首を横に振る。手を取り、何故、と何度も書き付ける。
嫌い? と短い言葉が、殆ど叩きつけるような勢いでつづられる。嫌いじゃない、と彼は答える。何を言っている。嫌いだったら、今までずっと一緒に居る訳がない。
好き? と再びつづられる。好きだよと彼は答える。それも間違いじゃない。決して間違いではない。彼はこの相棒が、とても好きだった。居心地が良い。一緒にこんなに長い時間居る相手は初めてだ。
では、とオリイは別の単語をつづった。
そして鷹はそこで言葉に詰まった。
それは、彼が一度として、使ったことの無い言葉だったのだ。
あの、失った相手にも、そんな言葉は使ったことはない。ただの一人も、彼は、そんな言葉を口にしたことはないのだ。
いや口にしないだけではない。彼は思う。俺は誰かにそんな感情を本当に持ったことがあっただろうか?思わず左手で顔の半分を押さえる。無い。全く無い。本当に無いのだ。
相手の視線が突き刺さる。まるで咎めているようだ、と彼は思う。
わからない、と彼はつぶやいた。嘘、と相手はつづった。嘘ではない。彼は本当に、判らないのだ。その言葉の意味する感情が。
「嘘じゃない。俺は、判らないんだ」
オリイはその言葉に、目を軽く細めた。
ひどく、雨の音が鷹の耳の中には大きく響いた。
*
「どうしたの?」
サァラは食事の手を止めたディックに問いかける。
「え?」
「さっきからシチューがスプーンからこぼれおちてるわよ」
くすくす、と彼女は笑う。どうやら仕事のほうにはある程度きりがついた様で、彼女の表情はずいぶんと明るくなっていた。
「あれ?」
自分の皿は、彼女の半分も減ってはいなかった。ディックはそれに気付くと、慌ててかきこむように、シチューを口にする。
「やだ。そんながっつくもんじゃないわよ」
「じゃどうしろって言うんだよ」
「もう少し味わって食べてよ。久しぶりにちゃんとあたし、料理したんだから。冷蔵庫にはジェリーも作ってあるんだからね」
スプーンを振り回しながら彼女は言う。忙しくなると、彼女は料理もしなくなる。ディックも時々作るが、彼は彼で仕事が忙しいことが多いので、そうなるとどうしても、外食が多くなる。そんな二人にとって、部屋で二人揃ってとる食事の時間は貴重だった。
「はいはい。でも本当、これ美味しい。でもあまり食べたことが無い味だな。何処で習ったの? あそこで?」
「ううん、施設じゃない。何か、知ってたのよ。ぼんやりとだけどね。で、あとは味の記憶」
「へえ。そういう記憶ってのもあるんだ」
彼は感心した様にうなづく。やや黄色の濃いシチューの中には、色とりどりの野菜が、形をきっちり残して、だけど口に入るととろけるくらいに煮込まれている。
肉はほんの時々にしか口には当たらないが、それでも決して満足感が損なわれる訳ではない。そしてやや変わったスパイスの香りがする。
「うん。で、マーケットに行ったら、結構ここいらでも、欲しい材料……じゃないかな、ってのがたくさんあったから、じゃ、作ってみようかな、って思って」
「美味しいよ、これ」
「でしょ」
彼女はにっこりと笑う。
「うん。何か、『おふくろの味』って感じ」
「……じゃやっぱり、あたしこれお母さんから習ったのかなあ?」
お母さん、と彼は彼女の言葉を繰り返す。
「うん。何となく、ぼんやりとはあるんだけどね。こういう人じゃないか、っていうのは。お父さんは…… こっちは全く出てこないんだけど、やっぱりお母さんっていうのは違うのね。ぼんやりとは出てくるのよ。やっぱり黒い髪の毛だったな、とか、それをちゃんと毎日編んでいたな、とか……でもやっぱりその人の名前とかそういうのは判らないんだけど」
「探してみたい?」
んー、と彼女は首を傾ける。
「どうなのかな。今はどうなんだろ。そりゃ、会えたら会いたいとは思うけど」
「探してみようとは、思わない?」
「うん。まだ、早いと思う」
「早い?」
どう言ったらいいんだろ、とサァラはスプーンをくわえながら、再び首を傾げた。
「もしも、会っても、その時あたしがその人をお母さんって言えなかったら、何かやっぱり、悪いじゃない」
「きっと判るよ」
だが、サァラは首を横に振る。
「どうかしら。正直言って、あたしには自信が無いわ。あたしは自分が本当にサァラという人間なのかどうなのか、それすらもよく判っていないのよ。お母さんに会ったところで、本当にそれを実感できるのか、って……自信はないな」
「……そう」
「それより、ディック、あなた今何について調べてるんだった?確か、えーと……」
「LB社のことだけど」
「そう、そのLB社なんだけど、何か今、このルナパァク中のデザイン関係に手を染めてるひとに手当たり次第声をかけてるんだって」
「へえ?」
彼は食事を再開する。あまり冷めると、この類のシチューは少し固くなってしまうような気がするのだ。それは困る。だから彼はあいづちをうちながらせっせとスプーンを口に運ぶ。
「何で?」
「それがね、遊園地を、また再開させようっていうのよ!だから、その内部の改装に、トータルデザインを担当する人材が欲しいんだって」
「でもトータルだったら、お前の出番は無いだろ?」
「ううん、そうじゃないの。トータルはトータルで公募するんだけど、スタッフに関しては色々あるのよ。あたし、その中の映像関係に申し込もうと思うの」
へえ、と彼は目を丸くする。
「だけどお前、今抱えている仕事は大丈夫?」
「そっちは何とかなったわ。だけど、ここで、一つ大きな仕事に賭けてみたい、って気がするのよ。そうでなかったら、いつまでも、手間ばかりかかってそれでいて納得のいかないものでも間に合わせてしまうような、そういう感じの仕事ばかりをこなしてくばかりじゃない……」
ディックはスプーンを皿の上に下ろした。スプーンを守護体を持つように握りしめながらサァラは言葉をつなげた。
「それで、勝算はあるの?」
「無いわ」
きっぱりと彼女は言った。そして伏せていた目を大きく開く。
「だけど、条件は同じよ。この街に住むデザイン屋にとっては皆ね」
ディックはうなづく。弱気な時にはとことん弱気なのに、こういう所では強気だ。こうするしかない、と決めた時、彼女は強い。
「そうだな。だったら俺がどうこう言うことじゃない。がんばれよ」
「あ、そう言ってくれるの?」
「うん。実は今日、貫天楼の工事に行ってきたんだ」
「そんな所に入れたの!いいわね!で、どんな感じだったの?今回、そこだけはその公募の中には入って無いのよ」
「どんなって……」
彼は昼間の記憶を振り返る。
「何っていうんだろう…… 何か、眩暈がしたな」
「眩暈?」
「うん。何か、あれは、ひどく奇妙な感覚だった」
「外装はどうだったの?」
「外装はまだ。布の中だったらかね。内装は…… うん、綺麗だったな」
「……あなた物書きしてるくせに、表現力ないのね」
もっともだ、とディックは笑った。
それから彼は、Secret Gardenのスカウトに応じたのだ。
決められた何かの元で働くことにずっと嫌気がさしていたのに、どういう風の吹き回しだろう、と自分でも思った。
定住する場所が欲しい訳ではなかった、と思う。はっきり言って、彼自身、そうしたいと思った本当の理由が判らないのだ。
そうするのは嫌がるのを判っていても、マルタを自分の部屋に呼んで、情報収集と、それ以外のことをする。
自分は何をやっているのだろう、と彼は思う。
そして、そんな自分を、この元被保護者は、どう見ているのだろうか、と。
だがその答えは、もう判っているのだ。
判ってはいるのだけど。
微かに見上げる視線が、一瞬だけ、あの奇妙な形を描き出す。
耳の中には、雨の音が、延々続いている。気の遠くなりそうな、一定の高さの音が、心地よい雑音となって、他の全ての音をかき消す。
髪の毛が、揺れた。服の裾のしわから手が離れた、と思うと、相手の腕が、自分の首に巻き付くのを彼は感じる。時々、相棒はこんなことをする。
意味は、判っているはずだ。何度も、何度も、そのたびに彼は訊ねた。答えは無い。だが、判っているはずだ。オリイはマルタをどんな目で見ている?
重ねた唇は、蒸留水の味がする。乾いていない。相手の腕に込められた力が、その熱さが、彼に相手の思いを伝えてくる。じっとりと、濡れた腕の水の、温度も上がっているだろう。
だから、その熱につられたのだ、と彼は頭の半分で弁解をする。
腕を回し、その腕に力を込めてしまった、自分について、彼はそう弁解をする。
そしてそんな彼の力に気付いたのか、相手はより一層の深さで、彼にそれ以上を、求めてくる。唇から離れた唇が、頬をたどり、耳の脇をかすめる。
だが、その時、目の前の黒髪が、瞬間的に、一つの映像を彼の中に映し出す。
彼は抱きしめていた手を外すと、相手の肩を掴み、ぐっと押し出す。髪から水滴が落ちる。唇が赤い。赤い。いつもよりずっと。ああとても綺麗だ。
だけど。
彼は、ひどく困惑した顔の相棒に向かって、ごめん、とつぶやいた。
相棒は、首を横に振る。手を取り、何故、と何度も書き付ける。
嫌い? と短い言葉が、殆ど叩きつけるような勢いでつづられる。嫌いじゃない、と彼は答える。何を言っている。嫌いだったら、今までずっと一緒に居る訳がない。
好き? と再びつづられる。好きだよと彼は答える。それも間違いじゃない。決して間違いではない。彼はこの相棒が、とても好きだった。居心地が良い。一緒にこんなに長い時間居る相手は初めてだ。
では、とオリイは別の単語をつづった。
そして鷹はそこで言葉に詰まった。
それは、彼が一度として、使ったことの無い言葉だったのだ。
あの、失った相手にも、そんな言葉は使ったことはない。ただの一人も、彼は、そんな言葉を口にしたことはないのだ。
いや口にしないだけではない。彼は思う。俺は誰かにそんな感情を本当に持ったことがあっただろうか?思わず左手で顔の半分を押さえる。無い。全く無い。本当に無いのだ。
相手の視線が突き刺さる。まるで咎めているようだ、と彼は思う。
わからない、と彼はつぶやいた。嘘、と相手はつづった。嘘ではない。彼は本当に、判らないのだ。その言葉の意味する感情が。
「嘘じゃない。俺は、判らないんだ」
オリイはその言葉に、目を軽く細めた。
ひどく、雨の音が鷹の耳の中には大きく響いた。
*
「どうしたの?」
サァラは食事の手を止めたディックに問いかける。
「え?」
「さっきからシチューがスプーンからこぼれおちてるわよ」
くすくす、と彼女は笑う。どうやら仕事のほうにはある程度きりがついた様で、彼女の表情はずいぶんと明るくなっていた。
「あれ?」
自分の皿は、彼女の半分も減ってはいなかった。ディックはそれに気付くと、慌ててかきこむように、シチューを口にする。
「やだ。そんながっつくもんじゃないわよ」
「じゃどうしろって言うんだよ」
「もう少し味わって食べてよ。久しぶりにちゃんとあたし、料理したんだから。冷蔵庫にはジェリーも作ってあるんだからね」
スプーンを振り回しながら彼女は言う。忙しくなると、彼女は料理もしなくなる。ディックも時々作るが、彼は彼で仕事が忙しいことが多いので、そうなるとどうしても、外食が多くなる。そんな二人にとって、部屋で二人揃ってとる食事の時間は貴重だった。
「はいはい。でも本当、これ美味しい。でもあまり食べたことが無い味だな。何処で習ったの? あそこで?」
「ううん、施設じゃない。何か、知ってたのよ。ぼんやりとだけどね。で、あとは味の記憶」
「へえ。そういう記憶ってのもあるんだ」
彼は感心した様にうなづく。やや黄色の濃いシチューの中には、色とりどりの野菜が、形をきっちり残して、だけど口に入るととろけるくらいに煮込まれている。
肉はほんの時々にしか口には当たらないが、それでも決して満足感が損なわれる訳ではない。そしてやや変わったスパイスの香りがする。
「うん。で、マーケットに行ったら、結構ここいらでも、欲しい材料……じゃないかな、ってのがたくさんあったから、じゃ、作ってみようかな、って思って」
「美味しいよ、これ」
「でしょ」
彼女はにっこりと笑う。
「うん。何か、『おふくろの味』って感じ」
「……じゃやっぱり、あたしこれお母さんから習ったのかなあ?」
お母さん、と彼は彼女の言葉を繰り返す。
「うん。何となく、ぼんやりとはあるんだけどね。こういう人じゃないか、っていうのは。お父さんは…… こっちは全く出てこないんだけど、やっぱりお母さんっていうのは違うのね。ぼんやりとは出てくるのよ。やっぱり黒い髪の毛だったな、とか、それをちゃんと毎日編んでいたな、とか……でもやっぱりその人の名前とかそういうのは判らないんだけど」
「探してみたい?」
んー、と彼女は首を傾ける。
「どうなのかな。今はどうなんだろ。そりゃ、会えたら会いたいとは思うけど」
「探してみようとは、思わない?」
「うん。まだ、早いと思う」
「早い?」
どう言ったらいいんだろ、とサァラはスプーンをくわえながら、再び首を傾げた。
「もしも、会っても、その時あたしがその人をお母さんって言えなかったら、何かやっぱり、悪いじゃない」
「きっと判るよ」
だが、サァラは首を横に振る。
「どうかしら。正直言って、あたしには自信が無いわ。あたしは自分が本当にサァラという人間なのかどうなのか、それすらもよく判っていないのよ。お母さんに会ったところで、本当にそれを実感できるのか、って……自信はないな」
「……そう」
「それより、ディック、あなた今何について調べてるんだった?確か、えーと……」
「LB社のことだけど」
「そう、そのLB社なんだけど、何か今、このルナパァク中のデザイン関係に手を染めてるひとに手当たり次第声をかけてるんだって」
「へえ?」
彼は食事を再開する。あまり冷めると、この類のシチューは少し固くなってしまうような気がするのだ。それは困る。だから彼はあいづちをうちながらせっせとスプーンを口に運ぶ。
「何で?」
「それがね、遊園地を、また再開させようっていうのよ!だから、その内部の改装に、トータルデザインを担当する人材が欲しいんだって」
「でもトータルだったら、お前の出番は無いだろ?」
「ううん、そうじゃないの。トータルはトータルで公募するんだけど、スタッフに関しては色々あるのよ。あたし、その中の映像関係に申し込もうと思うの」
へえ、と彼は目を丸くする。
「だけどお前、今抱えている仕事は大丈夫?」
「そっちは何とかなったわ。だけど、ここで、一つ大きな仕事に賭けてみたい、って気がするのよ。そうでなかったら、いつまでも、手間ばかりかかってそれでいて納得のいかないものでも間に合わせてしまうような、そういう感じの仕事ばかりをこなしてくばかりじゃない……」
ディックはスプーンを皿の上に下ろした。スプーンを守護体を持つように握りしめながらサァラは言葉をつなげた。
「それで、勝算はあるの?」
「無いわ」
きっぱりと彼女は言った。そして伏せていた目を大きく開く。
「だけど、条件は同じよ。この街に住むデザイン屋にとっては皆ね」
ディックはうなづく。弱気な時にはとことん弱気なのに、こういう所では強気だ。こうするしかない、と決めた時、彼女は強い。
「そうだな。だったら俺がどうこう言うことじゃない。がんばれよ」
「あ、そう言ってくれるの?」
「うん。実は今日、貫天楼の工事に行ってきたんだ」
「そんな所に入れたの!いいわね!で、どんな感じだったの?今回、そこだけはその公募の中には入って無いのよ」
「どんなって……」
彼は昼間の記憶を振り返る。
「何っていうんだろう…… 何か、眩暈がしたな」
「眩暈?」
「うん。何か、あれは、ひどく奇妙な感覚だった」
「外装はどうだったの?」
「外装はまだ。布の中だったらかね。内装は…… うん、綺麗だったな」
「……あなた物書きしてるくせに、表現力ないのね」
もっともだ、とディックは笑った。
0
あなたにおすすめの小説
銀河太平記
武者走走九郎or大橋むつお
SF
いまから二百年の未来。
前世紀から移住の始まった火星は地球のしがらみから離れようとしていた。火星の中緯度カルディア平原の大半を領域とする扶桑公国は国民の大半が日本からの移民で構成されていて、臣籍降下した扶桑宮が征夷大将軍として幕府を開いていた。
その扶桑幕府も代を重ねて五代目になろうとしている。
折しも地球では二千年紀に入って三度目のグローバリズムが破綻して、東アジア発の動乱期に入ろうとしている。
火星と地球を舞台として、銀河規模の争乱の時代が始まろうとしている。
Millennium226 【軍神マルスの娘と呼ばれた女 6】 ― 皇帝のいない如月 ―
kei
歴史・時代
周囲の外敵をことごとく鎮定し、向かうところ敵なし! 盤石に見えた帝国の政(まつりごと)。
しかし、その政体を覆す計画が密かに進行していた。
帝国の生きた守り神「軍神マルスの娘」に厳命が下る。
帝都を襲うクーデター計画を粉砕せよ!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる