38 / 45
37.マイクに向かう女性の姿
しおりを挟む
はっとして彼は、頭をすくめた。
頭上を石がかすめていく。
あれからずっと、何処へ行くともなくソングスペイはこの都市の中をさまよっていた。その間にも、事態は分刻みで展開していく。
図書館を飛び出した時から、その気配はあった。芝生広場のテントは、妙にごつごつとしたものが押し込められているような印象が前からあったが、その中身がはみ出していた。
大道具と思っていたのは、立て看板らしい。
いや、彼らにしてみれば、それが「大道具」なのだろう。彼らは舞台をその場から動かそうとしていた。
大通りの、理学群付近では、拡声器を持った学生が、何ごとか叫んでいた。それは秩序を持ったものではないらしい。あちこちでそんな声が、不揃いに飛び交っている。
坂を下る。
とにかく学校から出よう、とソングスペイは思った。
そうしないと、この全身の震えは治まらないような気がした。走っている間はまだいい。だが止まると、震えが出そうだった。止まってはいけない。止まって、奴に、所在を知られてはいけない。
だが外に出ても、事態は学校内と変わらない。既にそれは始まりつつあったのだ。
き…… ん、というヴォリュームの調整を間違えた時の音が耳に飛び込み、彼は反射的に振り向いた。街頭のTVの画像が乱れながらも、点いている。
放送は限定されていたから、その時間も定まった時でしかない。彼はそばに立つ時計を見る。まだ早い。まだそんな時間じゃない。
だが大きな受像器は、砂嵐を立てながらも、点いている。放送が、送られようとしているのだ。その異変に気付いた人々が、次第に、足を止めつつあった。
彼はその場から妙に動けない自分に気付いていた。逃げなくてはならない。少しでも遠くに。だがその気持ちとは裏腹に、今から何がここで起こるのか、見たいような気もしていた。
そして。
ぱん、と音を立てて、画像が、開いた。おお、と周囲に群がりつつある人々の口から声が漏れた。
カメラワークがひどくぎこちない。何やらふらふらとしている。映し出されている場所の照明もそうだ。確かにいつものニュースを行う場所のように見えたが、そのわりには、変にすさんでいる。
ああそうか、と彼は急に一つのことに気付いた。デスクの上の花瓶が倒れているのだ。
そしてそのデスクに乗せたマイクに向かう女性が、映し出された。
『市民のみなさんこんにちは。こちらは中央大共同行動隊です』
耳を隠すくらいの長さの髪の女性が、ぱっと目の覚めるようなはっきりとした、通る声を響かせた。
『市民の皆さんに報告致します。たった今、我々共同行動隊は、州中央放送局を占拠しました』
おお、と今度はどよめきが、集まった市民の口から漏れた。それを見ながらソングスペイは、画面の女性に目を奪われていた。
……見覚えがある。
それもそのはずだった。画面の中でマイクに向かう女性は、ヴェラだった。
途端に、あの同僚の顔をしていた連絡員の笑いが脳裏に浮かぶ。そして自分に向かって訊ねた言葉。
ウーモヴァ姉妹を知っているか?
彼女は時々草稿らしきものを読みながら、画像を流していた。それは、今までこの地では流されたことのない、他州からの映像だった。
『……我々はこのように圧迫された生活を送らなくてはならない義務は何処にも無いはずです。少なくとも、盗聴されることを怖れて、子供達が電話を遊びに使うこともできないような環境は、間違っています!』
彼ははっ、と顔を上げた。何かが彼の記憶を押した。電話と盗聴。もしや。
その当時、自分達は、そんな遊びをしてはいなかったか?
そしてその時の遊び相手は……
顔を上げる。アナウンスをする女性に、草稿の続きを手渡すもう一人の女性が居た。
*
「ご苦労様ジーナ。いい出来だ」
「ありがとう編集長。だけどヴェラだから、ああいう言葉が似合うんだわ。あたしはヴェラの様には喋れない。ただ書くだけよ」
いいや、とイリヤは手を振った。
「そのかわりヴェラは書けないさ。向き不向きなんてのは、人それそれだからな」
「そうでしょうか」
「そうだ」
ゾーヤもうなづく。つい数時間前に占拠した際に出た「ゴミ」の処理に、彼らは追われていた。
筋書きはカシーリン教授が用意した。彼は自分の提唱した「言葉の力」を実践すべく、文系サークルの学生達に指示をしたことになっている。
無論その指示の実体は、「MM」の筋書きに他ならない。既にそのお膳立ては出来ていたのだ。シミョーン医師の弾劾から始まり、それは司政官自体の政治、現状のこの州の体制批判へとつながった。
ヴェラはあれからずっと市民に向けて語り続けている。時々流す、他州からのフィルム、VTR、そういったものの合間にしか休憩を取らない。
これが、彼らの今回の演劇のコース変更の結果だった。当初は批判を中に込めた、あくまで「劇」。ただの演劇だったはずなのだが、それはやがて、現実とリンクするものへと変わっていった。
「とりあえず、俺はずいぶんと君に対しての見方が変わったよ」
ありがとう、とジナイーダはうなづいた。実際、彼女はこの一連の活動に、言い様のない充実した気持ちを感じていたのは事実だったのだ。そして、どうして自分がずっと鬱屈していたのか、それがひどく不思議に思える。
何故だろう。
彼女は時々考える。そのたびに、何かが頭の隅をよぎるのだが、そのたびに、ライトや日射しのきらきらする光が目に入って、うるさい。そしてそのうちに、そんなことを考えていたことを忘れてしまうのだ。
だがそれはそれでいい、と彼女は思う。
そんなことをいちいち考えている暇は無いのだ。今の自分には、やるべきことがあまりにもたくさんある。
「……そう言えば、お腹すきませんか?」
ジナイーダは二人に問いかけた。
そう言えばそうだな、とイリヤはゾーヤと顔を見合わせる。彼は立ち上がり、束の間の休憩を取っている仲間に向かい、問いかけた。皆そういえば、という顔を見合わせた。時計は既に、夕刻を指していた。
ふう、とジナイーダは姉の姿をうかがう。元気な声を張り上げてはいるが、その顔にはやや疲れが見える。
「じゃああたし、食料調達に行ってきます」
「いやそれは危険だ」
イリヤは慌てて切り返す。だが彼女は首を横に振った。
「大丈夫です。それにどっちかといえば、女のほうが、気付かれないんじゃないかしら」
「……それも一理あるぞ、イリヤ」
ゾーヤも腕を組んでうなづく。
「食料は調達しておいたほうがいい。我々の行動は確かに計画は計画としてあるが、それはあくまで机上のことだ。この先何があるか判らない。せめてきちんと腹ごしらえくらいはしておいた方が得策だ。彼女一人で危険というなら、私も行こう」
彼女はあくまで冷静に言う。
女なら、という仮定は実は彼女は考えていない。そこまで当局は甘くはない。だがどうやら言い出したら、この最近元気になった友人の妹は、今は何でもやりたい矢先のようである。使っても悪くはない。
そこまで自分の恋人が考えているかを推測しているかは判らなかったが、そうだな、とイリヤもうなづいた。
「それじゃ、とりあえず外へ行きます。何か食料以外に必要なものはありますか?」
「化粧水シートを買ってきて!」
姉の声が飛んだ。慌ててマイクの方を見ると、フィルムが流れてる様子だった。
「何かお肌がかさかさしてるわ。これじゃあアップに耐えられない!」
無論、「お肌」だけではないのだ。疲れが目の端や髪の毛の乱れにもやや出かかっている。そういうのを彼女は嫌うのだ、とジナイーダは知っていた。
放送のちょっとの隙をついて何度もヴェラは化粧を直していた。できれば一度完全に落として、さっばりとした顔にもう一度念入りに「舞台メイク」をしたいところだろう。
だがそういう場所ではない。そしてそんな弱音を吐くのも彼女の嫌うところである。
判った、とジナイーダは声を張り上げた。
頭上を石がかすめていく。
あれからずっと、何処へ行くともなくソングスペイはこの都市の中をさまよっていた。その間にも、事態は分刻みで展開していく。
図書館を飛び出した時から、その気配はあった。芝生広場のテントは、妙にごつごつとしたものが押し込められているような印象が前からあったが、その中身がはみ出していた。
大道具と思っていたのは、立て看板らしい。
いや、彼らにしてみれば、それが「大道具」なのだろう。彼らは舞台をその場から動かそうとしていた。
大通りの、理学群付近では、拡声器を持った学生が、何ごとか叫んでいた。それは秩序を持ったものではないらしい。あちこちでそんな声が、不揃いに飛び交っている。
坂を下る。
とにかく学校から出よう、とソングスペイは思った。
そうしないと、この全身の震えは治まらないような気がした。走っている間はまだいい。だが止まると、震えが出そうだった。止まってはいけない。止まって、奴に、所在を知られてはいけない。
だが外に出ても、事態は学校内と変わらない。既にそれは始まりつつあったのだ。
き…… ん、というヴォリュームの調整を間違えた時の音が耳に飛び込み、彼は反射的に振り向いた。街頭のTVの画像が乱れながらも、点いている。
放送は限定されていたから、その時間も定まった時でしかない。彼はそばに立つ時計を見る。まだ早い。まだそんな時間じゃない。
だが大きな受像器は、砂嵐を立てながらも、点いている。放送が、送られようとしているのだ。その異変に気付いた人々が、次第に、足を止めつつあった。
彼はその場から妙に動けない自分に気付いていた。逃げなくてはならない。少しでも遠くに。だがその気持ちとは裏腹に、今から何がここで起こるのか、見たいような気もしていた。
そして。
ぱん、と音を立てて、画像が、開いた。おお、と周囲に群がりつつある人々の口から声が漏れた。
カメラワークがひどくぎこちない。何やらふらふらとしている。映し出されている場所の照明もそうだ。確かにいつものニュースを行う場所のように見えたが、そのわりには、変にすさんでいる。
ああそうか、と彼は急に一つのことに気付いた。デスクの上の花瓶が倒れているのだ。
そしてそのデスクに乗せたマイクに向かう女性が、映し出された。
『市民のみなさんこんにちは。こちらは中央大共同行動隊です』
耳を隠すくらいの長さの髪の女性が、ぱっと目の覚めるようなはっきりとした、通る声を響かせた。
『市民の皆さんに報告致します。たった今、我々共同行動隊は、州中央放送局を占拠しました』
おお、と今度はどよめきが、集まった市民の口から漏れた。それを見ながらソングスペイは、画面の女性に目を奪われていた。
……見覚えがある。
それもそのはずだった。画面の中でマイクに向かう女性は、ヴェラだった。
途端に、あの同僚の顔をしていた連絡員の笑いが脳裏に浮かぶ。そして自分に向かって訊ねた言葉。
ウーモヴァ姉妹を知っているか?
彼女は時々草稿らしきものを読みながら、画像を流していた。それは、今までこの地では流されたことのない、他州からの映像だった。
『……我々はこのように圧迫された生活を送らなくてはならない義務は何処にも無いはずです。少なくとも、盗聴されることを怖れて、子供達が電話を遊びに使うこともできないような環境は、間違っています!』
彼ははっ、と顔を上げた。何かが彼の記憶を押した。電話と盗聴。もしや。
その当時、自分達は、そんな遊びをしてはいなかったか?
そしてその時の遊び相手は……
顔を上げる。アナウンスをする女性に、草稿の続きを手渡すもう一人の女性が居た。
*
「ご苦労様ジーナ。いい出来だ」
「ありがとう編集長。だけどヴェラだから、ああいう言葉が似合うんだわ。あたしはヴェラの様には喋れない。ただ書くだけよ」
いいや、とイリヤは手を振った。
「そのかわりヴェラは書けないさ。向き不向きなんてのは、人それそれだからな」
「そうでしょうか」
「そうだ」
ゾーヤもうなづく。つい数時間前に占拠した際に出た「ゴミ」の処理に、彼らは追われていた。
筋書きはカシーリン教授が用意した。彼は自分の提唱した「言葉の力」を実践すべく、文系サークルの学生達に指示をしたことになっている。
無論その指示の実体は、「MM」の筋書きに他ならない。既にそのお膳立ては出来ていたのだ。シミョーン医師の弾劾から始まり、それは司政官自体の政治、現状のこの州の体制批判へとつながった。
ヴェラはあれからずっと市民に向けて語り続けている。時々流す、他州からのフィルム、VTR、そういったものの合間にしか休憩を取らない。
これが、彼らの今回の演劇のコース変更の結果だった。当初は批判を中に込めた、あくまで「劇」。ただの演劇だったはずなのだが、それはやがて、現実とリンクするものへと変わっていった。
「とりあえず、俺はずいぶんと君に対しての見方が変わったよ」
ありがとう、とジナイーダはうなづいた。実際、彼女はこの一連の活動に、言い様のない充実した気持ちを感じていたのは事実だったのだ。そして、どうして自分がずっと鬱屈していたのか、それがひどく不思議に思える。
何故だろう。
彼女は時々考える。そのたびに、何かが頭の隅をよぎるのだが、そのたびに、ライトや日射しのきらきらする光が目に入って、うるさい。そしてそのうちに、そんなことを考えていたことを忘れてしまうのだ。
だがそれはそれでいい、と彼女は思う。
そんなことをいちいち考えている暇は無いのだ。今の自分には、やるべきことがあまりにもたくさんある。
「……そう言えば、お腹すきませんか?」
ジナイーダは二人に問いかけた。
そう言えばそうだな、とイリヤはゾーヤと顔を見合わせる。彼は立ち上がり、束の間の休憩を取っている仲間に向かい、問いかけた。皆そういえば、という顔を見合わせた。時計は既に、夕刻を指していた。
ふう、とジナイーダは姉の姿をうかがう。元気な声を張り上げてはいるが、その顔にはやや疲れが見える。
「じゃああたし、食料調達に行ってきます」
「いやそれは危険だ」
イリヤは慌てて切り返す。だが彼女は首を横に振った。
「大丈夫です。それにどっちかといえば、女のほうが、気付かれないんじゃないかしら」
「……それも一理あるぞ、イリヤ」
ゾーヤも腕を組んでうなづく。
「食料は調達しておいたほうがいい。我々の行動は確かに計画は計画としてあるが、それはあくまで机上のことだ。この先何があるか判らない。せめてきちんと腹ごしらえくらいはしておいた方が得策だ。彼女一人で危険というなら、私も行こう」
彼女はあくまで冷静に言う。
女なら、という仮定は実は彼女は考えていない。そこまで当局は甘くはない。だがどうやら言い出したら、この最近元気になった友人の妹は、今は何でもやりたい矢先のようである。使っても悪くはない。
そこまで自分の恋人が考えているかを推測しているかは判らなかったが、そうだな、とイリヤもうなづいた。
「それじゃ、とりあえず外へ行きます。何か食料以外に必要なものはありますか?」
「化粧水シートを買ってきて!」
姉の声が飛んだ。慌ててマイクの方を見ると、フィルムが流れてる様子だった。
「何かお肌がかさかさしてるわ。これじゃあアップに耐えられない!」
無論、「お肌」だけではないのだ。疲れが目の端や髪の毛の乱れにもやや出かかっている。そういうのを彼女は嫌うのだ、とジナイーダは知っていた。
放送のちょっとの隙をついて何度もヴェラは化粧を直していた。できれば一度完全に落として、さっばりとした顔にもう一度念入りに「舞台メイク」をしたいところだろう。
だがそういう場所ではない。そしてそんな弱音を吐くのも彼女の嫌うところである。
判った、とジナイーダは声を張り上げた。
0
あなたにおすすめの小説
銀河太平記
武者走走九郎or大橋むつお
SF
いまから二百年の未来。
前世紀から移住の始まった火星は地球のしがらみから離れようとしていた。火星の中緯度カルディア平原の大半を領域とする扶桑公国は国民の大半が日本からの移民で構成されていて、臣籍降下した扶桑宮が征夷大将軍として幕府を開いていた。
その扶桑幕府も代を重ねて五代目になろうとしている。
折しも地球では二千年紀に入って三度目のグローバリズムが破綻して、東アジア発の動乱期に入ろうとしている。
火星と地球を舞台として、銀河規模の争乱の時代が始まろうとしている。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
Millennium226 【軍神マルスの娘と呼ばれた女 6】 ― 皇帝のいない如月 ―
kei
歴史・時代
周囲の外敵をことごとく鎮定し、向かうところ敵なし! 盤石に見えた帝国の政(まつりごと)。
しかし、その政体を覆す計画が密かに進行していた。
帝国の生きた守り神「軍神マルスの娘」に厳命が下る。
帝都を襲うクーデター計画を粉砕せよ!
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる