ハズレスキル《創造》と《操作》を持つ俺はくそみたいな理由で殺されかけたので復讐します〜元家族と金髪三人衆よ!フルボッコにしてやる!~

ゆーき@書籍発売中

文字の大きさ
50 / 61
第三章 メグジス

第一話 好きな人

しおりを挟む
「よし。メグジスに着いたぞ!」

 次の日の昼過ぎに、俺達はメグジスに到着した。

「ここに来たのは一年ぶりだな」

 ケインはメグジスの街並みを懐かしそうに眺めていた。

「一先ず宿を探すか。そして、その後は裏組織の情報収集を軽くやっといた方が良いな」

 俺は、ハルスと繋がっているであろう裏組織について、ある程度知っておいた方が良いと思った。

「そうだな。この街にはやっべぇ裏組織があるって聞いたことがあるからな。多分それと繋がっているんだろう。因みにその組織に名前はない」

「名前がない?」

 裏組織にとって名前と言うのはかなり大切なものだ。特に大きな組織程、名前は他の裏組織を威圧したり、貴族の裏仕事を引き受けたりすることが増えるので、必要になってくる。

「まあ、名前がないと情報収集も少し大変になるな」

 組織に入る収入を上げるよりも、生存を優先する組織。めちゃくちゃ厄介だ。

「まあ、その裏組織は無理に滅ぼす必要はないしな」

 その裏組織によって、苦しんでいる人は沢山いるだろう。だが、ここでの俺の目的は、あくまでもハルスとネイルを殺すことだ。それを達成することを俺は優先する。まあ、やれるのなら潰すけどな。

「俺とノアで宿を取ってくる。その間にケインは情報を集めてくれ。くれぐれも無理はするなよ」

「無理をするなよって……森で散々無理をさせたお前が言える言葉じゃねーだろ」

「それをまだ引きずってるのかよ。時効だ。時効だ」

「昨日のことだぞ! 流石にその言い分は通らないぞ!」

 なんか最近言い争いばっかりしている気がする。だが、険悪な雰囲気はなく、軽口をたたきあうような感じだ。そして、その関係を互いに楽しんでいるのだ。

 その後、言い争いを終えた俺はノアと共に宿探しを始めた。

「ん~と……宿なら門周辺に必ずあると思うんだけどな……お、あった、あった」

 俺は程よい値段の宿を見つけると、中に入った。

「一人部屋を二つ頼む」

 俺は小銀貨一枚、銅貨六枚を宿の主人に手渡した。
 因みに部屋割りは俺とノアで一つ。ケインで一つだ。

「まいど。ほれ、鍵だ。明日の朝に返してくれ」

 宿の主人は明るい声でそう言うと、鍵を二つくれた。

「ありがとう。じゃ、ケインの所に行くか」

「うん」

 俺達は頷きあうと、宿を出て、ケインが向かった冒険者ギルドへ向かった。



 今、俺達は冒険者ギルドにいる。
 そして、目の前にはゴロツキどもが苦しんでいる。

「やっぱだめだな。俺みたいな成人したての人間が、ノアみたいな美少女と一緒にいたら絡まれる。上手い解決策はないものだろうか……」

 俺は顎に手を当てると、ため息をついた。

「美少女? ふふっ 嬉しい」

 ノアは嬉しそうに微笑んだ。

 今から五分程前の話だ。
 冒険者ギルドに入った俺とノアは、毎度の如くゴロツキに絡まれた。普段なら、俺に怒りを向けさせて返り討ちにしている、だが、それをする前にこいつらは――

「何ガキが入ってんだぁ~ いい女連れてさぁ~」

 パシャン

 何と、こいつらはノアに酒をぶっかけたのだ。
 酔っぱらっているだなんていい訳にならない。

「ブッコロス」

 俺はノアより先に怒りの感情をあらわにすると、ゴロツキ四人をマリアにすら非情すぎるという理由でやらなかった”鉄粒子内部破壊”を使った。これは口の中に大量に鉄の粒子を入れる技で、これによって与えられる苦しみは想像を絶するものになるだろう。

(それにしても何故こいつらにはこれを使ったんだ? この世の誰よりも恨んでいる人間の一人、マリアにすらやらなかったのに……)

 そう考えてみたが、実はもう答えは出ている。

(ああ、やっぱり俺はノアのことが好きなんだな。この世の誰よりも好きなんだな。だから、ノアを害されたことに最上級の怒りを感じたんだ……)

 俺はノアの横顔を見つめながらそう思った。

======================================

作者からのお知らせ

ファンタジー小説大賞の現在の順位は64位です!

昨日よりも少し上がったので嬉しいです!

まだ投票していない方は是非、上にある”投票する”と書かれている黄色いバーナーから投票してくださると嬉しいです。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。 そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。 王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。 しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。 突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。 スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。 王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。 そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。 Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。 スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが―― なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。 スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。 スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。 この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣

織部
ファンタジー
 ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。  背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。  母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。  セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。  彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。  セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。 「セラ、ウミ」 「ええ、そうよ。海」 ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します! カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~

榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。 彼はその日から探索者――シーカーを目指した。 そして遂に訪れた覚醒の日。 「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」 スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。 「幸運の強化って……」 幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。 そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。 そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。 だが彼は知らない。 ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。 しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。 これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...