ハズレスキル《創造》と《操作》を持つ俺はくそみたいな理由で殺されかけたので復讐します〜元家族と金髪三人衆よ!フルボッコにしてやる!~

ゆーき@書籍発売中

文字の大きさ
58 / 61
第三章 メグジス

第九話 その頃の二人は……

しおりを挟む
 ガルゼン視点

「領主館が襲撃されただと!?」

 帝都の屋敷で、俺とアレンは大声を上げて驚いた。

「父上、兄上、落ち着いてください。まずは報告を最後まで聞きましょう!」

「そ、そうだな。取り乱した。引き続き報告を」

 俺はケイルのお陰で落ち着きを取り戻すと、続きを聞くことにした。

「領主館にいた人は全員死亡又は行方不明になっております。マリア様も行方不明になっておられます」

「そうか……分かった。一体誰の仕業なんだ……」

 少なくとも俺はそこまで恨まれるようなことはしていない。そうなると、アレンとケイルか?いや、この二人は基本帝都にいるから、この二人が理由でゲルディンの屋敷が襲撃されるとは考えにくい。エリスも、同様の理由で否定出来る。そうなると……

「マリアが何かやったのか?」

 マリアは平民を蔑むような態度をいつも取っていた。誰かに恨まれる要素は十分にある。

「取りあえず、犯人は分かっているのか?」

「いえ、まだ分かっておりません。ただ、死体の状態と場所から推測するに、襲撃犯は三人いると思われます。殺され方が違いすぎますので」

「なるほど。具体的には?」

「まず、毒が塗られた剣で首を切られた者が七名。短剣の投擲により殺された者が二十六名。胴を両断された者が二十八名です。これらがそれぞれ屋敷の入り口付近、謁見室の左側、謁見室の右側にありました」

「なるほどな……」

 そこまで殺され方が分かれるというのも珍しい。それにしても、僅か三人で屋敷を制圧できる辺り、侵入してきた人間は最低でも俺とやり合える強さは持っているだろう。

「ちっ……ちゃんと隠蔽はしたんだろうな?」

「はい。騒ぎを聞きつけた領民には、家具が倒れて死傷者が出たと言っておきました。事実を知る者には緘口令を敷いてあります」

「そうか。それならいい」

 領主館が襲撃され、中にいた人が全員死亡又は行方不明になったなんて領民知られてしまったら、ハルドン伯爵家は一気に衰退してしまうだろう。それだけは貴族の誇りにかけて、何としても回避しなければならない。

「あとは犯人を捜せ。屋敷を襲ったんだ。相応の代償は払ってもらわないとな」

「分かりました」

 部下は頭を下げると、部屋の外へ出て行った。

「あとはガルド公爵にも伝えておかないとな」

 マリアがガルド公爵の息子、ハルスと婚約をしている。緘口令を敷いたとはいえ、彼には真実を伝えておかないとマズいだろう。

「……アレン、ケイル。お前たちにもこの事件の調査を任せる。頼んだぞ」

「分かりました父上」

 二人はそう頷いた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ガルド視点

「ほう。ガルゼン伯爵の屋敷が襲撃されたのか」

 屋敷の執務室で、俺は諜報部員から報告を受けた。

「それで、マリア嬢の生死は不明なのか。まあ、奴隷商に売られたか、殺されたかのどちらかだろう」

 ハルスの婚約者としていい働きをしてくれた彼女だが、ここまで計画が進めばもう要は無い。消えたところで損失は無いに等しい。

「犯人は誰か分かったのか? 犯人を捕縛して、ガルゼン伯爵に恩を売っておくのも悪くはないだろう」

 ガルゼン伯爵には最後まで私のことを善人と見て欲しい。その方が、万が一もなくなるだろう。

「状況から推測するに、マリア様がお招きした二名の客人だと思われます」

「そうか。名前は? 容姿は?」

「はい。名前はカインとノアです。二人とも銀髪で、かなりの美形ですね」

「名前も容姿も分かっているのか。よし。探せ。そして連れてこい」

 俺は部下にそう命令した。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~

榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。 彼はその日から探索者――シーカーを目指した。 そして遂に訪れた覚醒の日。 「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」 スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。 「幸運の強化って……」 幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。 そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。 そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。 だが彼は知らない。 ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。 しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。 これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...