精霊の愛の歌

黄金 

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13 祭りのイベント

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 緑の泰子とジェセーゼは精霊殿の前で立っていた。
 緑の泰子はジェセーゼが桃華だと知っているので、ジェセーゼが下がった後待ち伏せをしたのだ。
 勿論、この後の祭りに誘う為にである。
 しかし、ジェセーゼは少しだけジオーネルと周りたいと言うので、誘おうと待ち構えていた。
 待つ事暫し、金の泰子が出てきた。
 金の泰子は銀玲を連れて中に入ったはずだ。
 黒の巫女が後に付いて行ってたが、赤と青の泰子が誘って連れて行ったのは確認した。面倒なので隠れたが。

「銀玲は着替えてるのか?誘わなかったのか?」

 直接誘って巫女服を脱いで出て来てもらえるのは感謝祭の時ぐらいしかチャンスがない。
 他の祭事は全て精霊殿の中なので、精霊王の力で一度逸れると会えなくなってしまうのだ。

「いや、そう思ってたのだが……。」

 暴走してしまった自覚があるので、金の泰子は口篭った。
 おそらく精霊王にこれ以上ここでするなと弾かれたのだと思う。
 珍しく眦を赤めて困っている金の泰子に、これは何かやらかしたのかと確信する。

「二人は何故ここに?」

 はぐらかそうとしているのだと気付いて、乗ってあげる事にした。

「ジオーネルを待っている。ジェセーゼが誘いたいと言うからね。兄弟水入らずで回れるのが今年だけかも知れないから。」

「ジオーネルはまだ中に?」

「ジェセーゼが言うにはまだ中にいるそうだ。」

 何故それが分かるのかは知らないが、愛しい子の言う通り待つしかない。
 金の泰子から目を離して隣に立つジェセーゼを見ると、ジェセーゼの眼は胡乱な眼差しになっていた。
 …………何故?
 金の泰子もそれに気付いたのか、少し困惑しながら長居は無用だと去って行ってしまう。

「ジェセーゼはもしかして金の泰子が嫌いだった?」

 猫目がキュキュっと吊り上がった。
 どんな表情をしても可愛い。

「ジオーネルはまだ出て来てないのですよ………。」

 ???
 さっきの金の泰子との会話の続きだろうか?
 どう言う事だろうと頭を捻っていると、ジオーネルが出てきた。
 手を振るジェセーゼに気付いたのか、赤い顔をして走って来た。

「お待たせしました、兄上。えと、緑の泰子もご一緒に?」

 此方を気にしながらチラリと見てくる。
 んん?
 ジオーネルは以前の化粧に派手な衣装ではなく、ごく普通の地味な格好だった。
 化粧気もなく素朴で幼い印象になるが、肌はきめ細かくそばかすのが目立つせいか色が白いのが際立っている。
 正直以前よりこちらの方が印象が良いのではないだろうか?
 前のジオーネルはネトっとした陰湿な感じがしたのだが、今はごく普通の善良な青年だ。

「ああ、すまないね。私から一緒にと誘ったんだ。夕食までどうかな?」

 祭りは夜更けまで行われる。
 お酒が出て大人達の時間があるのだ。

「あ~、わかりました。では、私は夕食までご一緒して帰りますね。夜の部はごゆっくり。」
 
「夕食で帰るのか?」

 ジェセーゼは残念そうに言う。最後まで遊ぼうと考えていたらしい。

「ええ、せっかくなので緑の泰子と遊んで下さい。」

 歳はジオーネルの方が下なのに、そういう方面は気が利いている様だ。ジェセーゼは疎い。そこがまた可愛いが。
 
 ジオーネルは少し熱っているのか顔が赤く、手を団扇にしてパタパタと扇いでいた。

「熱いのか?」

 いいえ、と首を振りながらジオーネルは焦っている。
 先程の金の泰子の様子と被る………。
 んんん?



 
 初めてジェセーゼ兄上と遊んだかもしれない。
 緑の泰子が卒なく誘導してくれる為、迷う事なく遊べた。
 屋台を周り出し物を見る。
 今まで白家から出ることも無く修練ばかり積んでいたので、天霊花綾の一般住民の暮らしを初めて見た。
 住民の殆どは長年色が混ざって来た結果か灰色の髪と瞳が多く、たまに色味を持った人がいる、という感じだった。
 暮らしは素朴で住宅は木造だが、格子には彫刻、色は鮮やかに赤や青、所々に金や銀を塗り見た目鮮やかな物ばかり。
 花や樹木を大切にし、庭木や鉢植えを沢山植えてある。
 家々を見るだけでも楽しいのに、屋台は光るジュースや薬草漬けの肉等、知らない物ばかりで楽しかった。
 夕食は緑の泰子が連れて行ってくれたので、高そうな平屋の高級料亭という感じの所に連れて行ってくれて、ジェセーゼ兄上と一緒に感激しながら食べていると笑われた。
 ジェセーゼ兄上との夜の部が楽しみなのか、気前良く緑の泰子は付き合ってくれる。
 兄上はこの後どうなるのだろう…。
 そっち方面に疎い天霊花綾の住人。
 勿論ジェセーゼ兄上もこの後の事など考えていないかも……。単純に遊ぶと思ってそうだ。
 緑の泰子を信頼して預けるしか無い。
 兄上にだけ徐々にお酒を渡して酔わせてる様だけど……、どうせ番うのだろうし、いいのかもしれない。
 触らぬ神に祟りなし。
 弓弦の記憶から諺が出てきた。




 二人に手を振って別れ、精霊殿の方向へ向かう。
 精霊殿の中を突っ切ったほうが安全だし早いからだ。
 
 人の波を避けながら道の端の方を歩く。
 人並みの向こうに金の髪が見えた。
 眩ゆい金髪は金泰家の証。
 だが、淡く光を放つ様な金髪は金の泰子だろう。
 そういえばイベントで祭りを楽しむって言うのがあったはずだ。
 櫓で歌舞音曲を披露した黒の巫女のスチル。これは上手く攻略が進んでいると無課金モードで見れる。
 後の祭りではデートが出来るのだ。
 ちゃんと櫓で歌舞音曲を成功させないと駄目らしいが、それぞれのメイン攻略者とデートが出来て、上手くいけばスチルが貰える。
 だからこそ、翼の攻略を邪魔する為に最後のトリを引き受けた。

 金の泰子は街デート。今日ジェセーゼ兄上と回った様に祭りを楽しむ事になる。
 赤の泰子は興奮した住人に囲まれた黒の巫女が、警備していた赤の泰子に助けられる。
 青の泰子は近くの愁寧湖へ行き船の上で祭りの明かりを見る
 緑の泰子は人酔いした黒の巫女を、少し離れた森に誘い、一緒にお酒を飲んで祭りを楽しむ。

 立ち止まって様子を窺うと、金の泰子の隣には腕を絡ませた翼が引っ付いていた。
 黒の巫女である翼がトリを務めない様、今日は最後を引き受けたのに、無理にでもイベントを進めるつもりだろうか。
 でも更に隣には青の泰子がいて困った様に笑っている。
 赤の泰子はシナリオ通りに警備をやっているのかもしれない。
 もう少し近付いて会話を確認したい……。
 羽織っていた上着を脱いで白髪が目立たぬ様に頭から被る。
 泰子二人に黒の巫女の目立つ取り合わせに、囲う様に人垣が出来ていたので、そこに隠れ潜り込む。

「赤の泰子はお仕事に行ってしまったので、金の泰子も一緒にお祭り周りましょうよ!」

 笑顔に上目遣い。
 短い大学時代によく見た光景だ。
 あれは本当に有効なのだろうか……?
 いや、蒼矢には効いてたな?

 やはり赤の泰子はいない。じゃあイベントはしてないのか?いや、もうした後で仕事に戻ったのかもしれない。
 青の泰子が翼を待っているから、そのまま湖に行くかもしれないが、翼は金の泰子と祭りを楽しみたい様だ。

「赤の泰子にばかり働かせるわけにはいかないだろう。私も見回りに参加するよ。青の泰子と行くといい。」

 金の泰子は笑顔で断っていた。
 それにホッとする。
 翼は金の泰子の攻略が上手くいってないのかもしれない。
 だからと言って金と緑の泰子と翼がくっ付かなくても、青か赤の泰子とくっ付かれれば私は終わりなんだけど。

 この様子なら金の泰子とのイベントは発生し無さそうだと安心して離れる。
 今日は疲れた……。
 一番疲れたのは感謝祭の歌でも無く、金の泰子に触られて初めて射精してしまった事だ。
 ジェセーゼ兄上といた時は忘れていられたが、一人になると思い出してしまう。
 赤くなった顔を隠す為に、俯いて上着を被ったまま精霊殿へ足を進める。
 きっと私の顔は今みっともない事になっているだろう………。





 銀の精霊王が眠る愁寧湖。
 月の光がキラキラと反射し、濃紺の水面を美しく光らせていた。
 湖畔には祭りの明かりが赤に緑に青にと灯り、遠く聞こえる喧騒は実に幸せな世界の象徴の様だった。
 
 クピリと瓶に入った薄桃色の液体を飲み切り、翼は青の泰子へ寄りかかった。
 結局、金の泰子は翼の誘いを断り祭りの喧騒の中へ消えてしまった。
 決してぞんざいに扱われる訳では無い。しかし、特別に扱う訳でも無い。
 金の泰子にとって銀玲以外はその他大勢という扱いに、翼は苛ついていた。
 
「見てください、祭りの灯りがとても美しいですよ。」
 
 ゲームの通りの台詞に翼は笑った。
 ゲーム通り過ぎて生きている人間とは思えなかった。
 操り人形の様な青の泰子へ、翼は手を回して抱き付く。

「水が暗くて怖いです。落ちない様に抱きしめて下さい。」

 一番効果の上がる選択を取る。
 青の泰子と赤の泰子は直ぐに落ちたのに、何故金の泰子は落ちないのか。
 袂には薄桃色の瓶をいつも入れている。泰子達との攻略時は必ず飲んでいるのだ。
 なんなら泰子にもたまに飲ませている。
 霊薬虹色の恋花。精霊力を上げる上に好感度も上げるゲーム御用達のアイテムだ。攻略時のポイント交換か、課金してポイント購入して交換するしか無いアイテムも、この世界では簡単の作ることが出来た。
 ゲームでの購入場所は精霊殿の中だ。
 たまに現れる司祭から購入するのだが、現実には誰にも会わない精霊殿の中に途方に暮れた。
 唯一名前を知っていた司祭フーヘイル。初めてこの世界に来た時案内してくれた司祭だ。
 フーヘイルに会うと考えながら歩くと、なんと彼の前に辿り着いた。
 ダメ元で霊薬が欲しいというと、ただの回復薬と毒消しを見せられ、これ以外が欲しいというと、効能はこれらの薬に自身の精霊力を掛け合わせると効果が変わると教えられた。
 いくつか貰い、人知れずなけなしの精霊力を当てる。
 回復薬は霊薬虹色の恋花へ、毒消しは霊薬紫の腐花へと変わった。
 なんて簡単な世界なんだろう。
 霊薬虹色の恋花を飲んで精霊力を上げながら泰子を攻略していく。
 今も飲んだ効果で青の泰子は僕しか目に映らない。
 大切に抱きしめてくる泰子へ、翼は満足気にキスをした。
 




 去っていく一艘の小舟を見送り、水面に緑の精霊王が立った。

「やばいだろアレ。」

「人とは欲に塗れておる。」
 
 心底嫌だとばかりに返事をするのは艶やかな色気を放つ女性の声。

「だからこそ世界を分けたのだろうに。」

 もう一つの声は低音の穏やかな声の男性のもの。
 川が流れる様に不思議な波を作る濃紺の髪と、ゆらゆらと揺れる青い瞳の妙齢の美女は青の精霊王。
 襟足だけ伸ばした真紅の髪と瞳を持つ、体格の良い壮年の男性の赤の精霊王、二人も水面に静かに降り立った。
 
「金は本当にあの黒の巫女に銀の泰子を産ませるつもりか?」

 青の精霊王は不満気だ。
 赤の精霊王も苦笑気味だ。

「俺もアレはちょっと不味いだろうって言ったんだけど、それはそれで面白いとか言い出してさっ!誰か止めてくんね?」

「あまり関わりとう無い。」

「同じく。」

 えぇ~!?と頭を抱える緑の精霊王。
 止めてほしくて態々集まって貰ったのに、すげなく拒否される。

「そもそも銀が早く起きれば良い。」

 赤の精霊王が言うのは最もだが、銀の精霊王はジオーネルを召喚し銀の眼を与えた事で、また精霊力が低下して眠ってしまっている。
 精霊力が低下した状態で、金の精霊王に会いたく無いのだというのは推測できた。
 精霊王同士助け合っては来てるが、金の精霊王は皆苦手だった。

「任せたぞ、緑の。」

 そう言って青の精霊王はふわりと水面に消える。
 何かあれば呼べ、と言い放ち赤の精霊王も消えてしまう。

「あーーーもう!皆んなちっとは協力しろーーー!!」

 精霊とはそもそも楽しければそれでいい気まぐれな存在。
 緑の精霊王だって自由にしたいのだ。
 ただ目についてしまって、気になってしまってどーしようもないのだ。

「覗かなきゃよかった………。」

 好奇心に負けた自分が憎い。







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