31 / 31
31 おまけの精霊王達
しおりを挟むスッとフォークを入れるとフワリとへこむ生クリームに、銀の精霊王の口元は綻ぶ。
既に五個目に突入したケーキ。
しかし飽きない。
「銀はケーキ好きじゃの~生クリーム付いとるぞ?」
銀の精霊王の口元についたクリームを指で掬ってパクリと食べる。
「よくそんな食えるな。」
緑の精霊王も甘い物は食べるがそこまでではない。
隣に座る赤の精霊王に至ってはプリンを一口食べただけだ。
「食べねーの?」
「食うか?」
一匙掬って顔の前へ出され、緑の精霊王はパクリと食べる。
甘さ控えめのトロトロプリンにほんのり微笑んだ。
「うめーじゃん。」
そんな四人を見る青の精霊王。
ワナワナと震えている。
「おかしい!何故精霊王は奇数なのか!?一人あぶれるではないか!」
「なんじゃ、嫉妬か?」
「青、落ち着け。」
「おかしいではないか!私の何がいけないのだ!?何故誰も引っ付いてこん!!」
それはまぁ、性格だったり、性格だったり?
「金よりマシではないか!」
カッチーーーン。
「ほぉぉう、では何処かで野良精霊王を探してくればいいのじゃよ。」
「………………なに?野良精霊王?」
「昔はいっぱいいたのじゃ、何処かの世界にいる奴を連れてくれば良い。」
青の精霊王の目が見開いた。
「あ、ちょっと待て…!」
「なるほど!!!」
光の速さで青の精霊王はいなくなった。
「ばっ!おま……!!どーすんだよ!?ホントに探しに行ったんじゃねーのか!?」
「行ったぞ?今、招霊門をくぐった。」
「はあぁぁぁ!?よーやく五人揃ったんだぞ!?また四人にしてどーする気だ!?」
ガクガクガクガク。
「……やめよ!目が回るではないか!?」
肩を掴まれた金の精霊王の首はガクガクと揺らされる。
「お前バカだろう!?しかも最近端っこの方に山作っただろう!?維持する大地増やしてどーすんだ!!??」
「秋の味覚。きのこ狩り。」
「銀か!?銀が作ったのか!?何考えてんだ!!お前ら!!!!」
「銀を怒るな。」
「うるせーーーーーー!!!!」
怒鳴る緑の精霊王の横では、赤の精霊王がジーと見ていたプリンを食べ始めた。
「緑にやるんじゃなかったの?」
「ああ。」
「緑が食べたから?」
銀の精霊王の質問に、赤の精霊王はフッと笑った。
「きのこはホイル焼きも美味しいぞ?トマトとベーコンも入れて塩胡椒してチーズを乗せて焼くんだ。」
「ホイル焼き…………。」
銀の精霊王の脳内は全てホイル焼きに変わった。
「お前ら、ちっとは足並み揃えろーーーーーー!!!!!!」
619
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(40件)
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
全作読破しました!
どの物語も読みごたえがあって、楽しませていただきました!
どれもリピートします!!
青の精霊王が連れてきた存在とどうなるのか気になります…
想像するのも楽しいけど…作者さまの考えるその先も読みたいです!(((o(*゚▽゚*)o)))
感想有難う御座います。
全話読破嬉しいです!リピートも有難うございます!
精霊の〜は初期作品ですのでもっと掘り下げて書けたのかなと思っている作品です。なるほど、青の精霊王が連れてくる存在。どれもいつか番外編か書き直しを〜と思いつつ、新しいのを書きたくなって書いているんですね〜(汗)いつかは、と思っています。
金泰子と緑以外の精霊王が浅はかすぎましたね。
ジオーネルは金泰子のどこが好きだったのかわかりませんが、一緒になって幸せそうで良かったです。
感想有難う御座います。
そうですね〜まだまだ書き始めで書き込みが足りなかったですね。どこに惚れるかはやはり重要。精進します〜。成長出来てるといいんですが(汗)
やはりハッピーエンドがいいですね!
あの、作者様や作品に対する批判とかではなく、作品読ませて頂いた上での個人的な感想なのであしからず…
ジオーネルの正体が分かった途端に手のひらくるくるしてる金の泰子に、浅いやつだなーってなりました。
マヌケにも翼の悪行見抜けなかったりいいようにされてて、カッコイイ所が1ミリも無かった攻めなのに、何故ジオーネルがそこまで惚れてたのか全く理解出来なくて終始??って感じでした。
今まで読んだ作品の中で最も魅力を感じる事のできない攻めでした!!!!!
迎えに来て、あっさり帰っちゃうの!?恨み節は?謝罪は?お前それで良いと思ってんの??っとなりました(#^ω^)ピキピキ
ハッピーエンドよりもがっつり捨てられた方がすっきりしました!
なるほど。捨てるのもアリなんですね。とりあえず、そこらへんを指摘される事が多いので、次回作に繋げていければと思います。読んで頂き有難う御座います。