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第61話 領主会議ーカプランド領編18
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『カプランド領都の“転移の祠”も久しぶりですね…』
「ルーシャ様はあまり使用されなかったですからね…」
『シエラは魔動力車の誘導を、メルモアはここの警備の者に許可の確認をお願いします』
「「かしこまりました」」
魔動力車はシエラお姉ちゃんの誘導でゆっくりと中に進みます。
“転移の祠”の中は奥に行くほど広くなっているようで、先には商用の魔動力車が余裕で止められるくらいの円形上の空間が見えています。
たぶんあの中央付近まで行くと、そこから転移が出来るのでしょう。
「「ルーシャ様、準備が出来ました」」
メルモアお姉ちゃんとシエラお姉ちゃんも乗客室に戻ってきました。
『じゃあ、メルモア準備をお願いします』
「はい」
お母さんがそう言うと、メルモアお姉ちゃんが乗客室内の後部からいくつか魔道具を取り出しています。
僕も初めて見ましたが、それは掌に乗るほどの四角い形状の物でした。
それが4個です。
「これが魔力を蓄えておく魔道具なの?」
『ええ、そうよ』
「魔力を蓄えるのは難しいの?」
魔動力車にも同じ物が使われているそうです。
『いいえ、そんなことはないわよ。魔力は流し込むと言うわけではなく、簡単に言えば吸収されていく感じなの。だから、魔力を持っている者が持っているだけで自然に蓄えられていくのよ』
『でも蓄えられる速さは人によって違うでしょうけどね…』
「そうなんだ~」
「うわっ、眩しいっ!」
僕がその内の一つに触らせてもらうと、その魔道具が一瞬ピカッと灯りのように輝きました。
「なにっ!?」
「光りましたよ!?」
『シャ、シャルル…、今あなた…何かしたの!?』
「ううん、何もしていないよ…。眩しくてびっくりしたね。落としそうになっちゃたよ」
お母さんは僕からその魔道具を受け取り、ジィ~っと見つめています。
『……』
いったい今のはなんだったのでしょう。
この魔道具の魔力の蓄積量はほぼいっぱいのはず。
シャルルに反応するなんて…。
メルモアが見ているから聞けませんが、機会があったら確認してみましょう。
『と、とりあえずエルスタイン領都へ帰りましょうか…』
「そ、そうですね」
そう言ってお母さんは4個の魔道具に触れ、【転移】の魔法を発動させたのです。
一瞬だけ身体を上下に揺さぶられた感覚になったと思うと、次の瞬間には同じような祠の中にいることが分かりました。
『着きましたよ…』
「えぇ~っ! 本当にもう着いたの?」
さっきまでカプランド領都にいたのに…。
僕が驚いている間にも、魔動力車が動き出します。
“転移の祠”を出ると警備の人がいて、こちらを確認しにきました。
ハッ…!
「ル、ルーシャ様、おかえりなさいませ」
『ご苦労様です』
『今回の領主会議は終わり、みんな無事に戻ったことを報告しておきます』
「皆様、お疲れ様でした…」
(こんなところにもメイドじゃないお姉ちゃんがいるんだ…)
祠を出ると、ここは街から少し離れたところでしたが、魔動力車ではすぐのところです。
“転移の祠”は屋敷から近くても遠くてもダメなんだそうです。
「もう屋敷が見えてきましたね」
「あれだけ日数を掛けて行ったのに、もう屋敷だなんてまだ不思議な気分だよ」
『また来年も領主会議に行く事になりますからね。シャルルにはいい経験になって良かったです』
フフ…、私やシエラ達にも良い経験になりましたね…。
「うん、お母さんありがとう、とても楽しかったよ」
お父さんやみんなに早く“コロケ”を食べさせてあげようと思うのでした。
XX XX XX XX XX XX
修正するのも大変なほど稚拙な文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ続きますので、のんびり楽しんでいただけると嬉しいです。
「ルーシャ様はあまり使用されなかったですからね…」
『シエラは魔動力車の誘導を、メルモアはここの警備の者に許可の確認をお願いします』
「「かしこまりました」」
魔動力車はシエラお姉ちゃんの誘導でゆっくりと中に進みます。
“転移の祠”の中は奥に行くほど広くなっているようで、先には商用の魔動力車が余裕で止められるくらいの円形上の空間が見えています。
たぶんあの中央付近まで行くと、そこから転移が出来るのでしょう。
「「ルーシャ様、準備が出来ました」」
メルモアお姉ちゃんとシエラお姉ちゃんも乗客室に戻ってきました。
『じゃあ、メルモア準備をお願いします』
「はい」
お母さんがそう言うと、メルモアお姉ちゃんが乗客室内の後部からいくつか魔道具を取り出しています。
僕も初めて見ましたが、それは掌に乗るほどの四角い形状の物でした。
それが4個です。
「これが魔力を蓄えておく魔道具なの?」
『ええ、そうよ』
「魔力を蓄えるのは難しいの?」
魔動力車にも同じ物が使われているそうです。
『いいえ、そんなことはないわよ。魔力は流し込むと言うわけではなく、簡単に言えば吸収されていく感じなの。だから、魔力を持っている者が持っているだけで自然に蓄えられていくのよ』
『でも蓄えられる速さは人によって違うでしょうけどね…』
「そうなんだ~」
「うわっ、眩しいっ!」
僕がその内の一つに触らせてもらうと、その魔道具が一瞬ピカッと灯りのように輝きました。
「なにっ!?」
「光りましたよ!?」
『シャ、シャルル…、今あなた…何かしたの!?』
「ううん、何もしていないよ…。眩しくてびっくりしたね。落としそうになっちゃたよ」
お母さんは僕からその魔道具を受け取り、ジィ~っと見つめています。
『……』
いったい今のはなんだったのでしょう。
この魔道具の魔力の蓄積量はほぼいっぱいのはず。
シャルルに反応するなんて…。
メルモアが見ているから聞けませんが、機会があったら確認してみましょう。
『と、とりあえずエルスタイン領都へ帰りましょうか…』
「そ、そうですね」
そう言ってお母さんは4個の魔道具に触れ、【転移】の魔法を発動させたのです。
一瞬だけ身体を上下に揺さぶられた感覚になったと思うと、次の瞬間には同じような祠の中にいることが分かりました。
『着きましたよ…』
「えぇ~っ! 本当にもう着いたの?」
さっきまでカプランド領都にいたのに…。
僕が驚いている間にも、魔動力車が動き出します。
“転移の祠”を出ると警備の人がいて、こちらを確認しにきました。
ハッ…!
「ル、ルーシャ様、おかえりなさいませ」
『ご苦労様です』
『今回の領主会議は終わり、みんな無事に戻ったことを報告しておきます』
「皆様、お疲れ様でした…」
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祠を出ると、ここは街から少し離れたところでしたが、魔動力車ではすぐのところです。
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「もう屋敷が見えてきましたね」
「あれだけ日数を掛けて行ったのに、もう屋敷だなんてまだ不思議な気分だよ」
『また来年も領主会議に行く事になりますからね。シャルルにはいい経験になって良かったです』
フフ…、私やシエラ達にも良い経験になりましたね…。
「うん、お母さんありがとう、とても楽しかったよ」
お父さんやみんなに早く“コロケ”を食べさせてあげようと思うのでした。
XX XX XX XX XX XX
修正するのも大変なほど稚拙な文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ続きますので、のんびり楽しんでいただけると嬉しいです。
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