DNAの改修者

kujibiki

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第90話 【閑話】キルシッカとソフィー

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コンコン、コン…。

ガチャ…。
「待ってたわ、キルシッカ。さぁ、小さい部屋だけど入って」

「ソフィー、久しぶりね。ここに着いた時にあなたがエリシモア様の傍にいるのを見て驚いたわ」

「私こそ、まさかキルシッカが領主会議のお供をしているなんて…」

「みんなシャルル様のおかげなのよ」

「シャルル様…ねぇ。確かに不思議な気持ちにさせてくれる男の子ね」

「シャルル様ってまだ9歳なのよ。でもかわいくて、格好良くて、とってもたくましいの…」

「そ…そうね、エリシモア様から前もって聞いていなかったらビックリするところだったわ。すでに“男”より男らしいものね」

「あのたくましい身体で抱きしめられながら寝るのは本当に気持ち良いのよ。シャルル様ってとってもいい匂いがするの~」

「抱きしめられながらって…、キルシッカ、まさか…」

「い、いけない。絶対内緒なんだからね。旅の間は順番にシャルル様と同じ部屋で寝られるのよ」
「本当に、誰かに言ったら幼馴染の縁を切るからっ!」

「わ、分かっているわよ」
まさか、キルシッカが男性に触れられて喜んでいるなんて…。



「領都には薄褐色の肌の人がほとんどいないから嫌な思いをしているって言っていたのに…」

「そうねぇ。本当につい最近まではそうだったのよ…」
「でも、シャルル様に私を知ってもらうことが出来たせいで、そんなことは気にならなくなってきたわ。私はシャルル様だけに気に入ってもらえればそれでいいんだもの…」

「ちょっと驚いたけれど、キルシッカがそんな風に変わって安心したわ」
「もし私の方が領都に行くことになっていれば、同じように悩んでいたかもしれないし…」

「いいのよ。本当に私はシャルル様に出会えたことを幸運に思っているから」

「そのシャルル様が、大きな属性石を採って来られたのを知っている?」

「うん、私も見せてもらったよ。あんなに大きな属性石が存在するんだね…」

「エリシモア様達もビックリされていたわ。なんでも明日ナモアイの話題として発表されるそうよ」
「ルーシャ様は後々国宝にされる考えかもしれませんね。領主会議でも大きな話題になるわよ…」

「国宝…かぁ」
「まぁ、シャルル様のことだから何もおかしいことはないわね。フフ…」

「本当にキルシッカは良いように変わったわね~」

そして少し女性らしくなったキルシッカを羨ましくも思うのでした。



XX XY



翌朝、久しぶりに一人部屋で目を覚ましました。
もうすぐトリスお姉ちゃんが起こしにくるのかな…。

コンコン、コン…。

「シャルル様、入ります」

「は~い…」
うん? トリスお姉ちゃんではなさそうです。

「あっ、ソ、ソフィーお姉さん…が起こしに来てくれたの?」

「は、はい、シャルル様は薄褐色の肌を気にされないとキルシッカから聞きまして…」

「キルシッカお姉ちゃんと仲が良いの?」

「実は私達は幼馴染なんです」

「へぇ~、そうだったんだ。元々出身がバルゼ領の近くだって聞いてはいたけど、キルシッカお姉ちゃんもナモアイに来られて良かったよ」

「ナモアイでは私のような肌の者も少なくはありませんが、領都ではほとんどいないと聞いていましたので心配していました」

「そうだね。初めてキルシッカお姉ちゃんと話をした時も少し怖がっていたよ」
「薄褐色の肌って健康そうで綺麗なのにね」

そう言うと、ソフィーお姉さんも少し顔を赤くしていました。

(シャルル様…か…)
キルシッカはシャルル様のお傍にいることが出来て幸せですね…。
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