305 / 567
第305話 領主会議ールージュ領編3
しおりを挟む
「サマンサ様、なんとか乗り切れましたね」
「シェリー様こそお疲れ様でした。あれだけ“シャルルの風”について釘をさしていただければシャルル様にご迷惑をお掛けすることもないでしょう」
「私達が若返ったようになったことについても思った以上に追求も無かったですし…」
「今はまだ困惑されているのでしょう…」
「“シャルルの風”を使ってみればきっと興味をもたれます。“シャルル巻き”の事もありますし、シャルルというのが人物名だと分かるときっと問い合わせがあるかもしれませんよ」
「今回は都合よくオーリエのパートナー候補について聞かれることもありませんでしたから助かりましたよ」
自分達のお嬢様達にはパートナー候補がいるからでしょうね…。
「しかし、シャルル様が“男”になられてユナとオーリエさんが本当にシャルル様のパートナーになれば、シャルル様の特異性が知られることにもなるでしょう」
「それからが問題ですね」
「シャルル様には早く“男”になっていただき、皆さんに知れ渡る前に私達とも“誕生の儀”をしていただきたいものです」
「サマンサ様のおっしゃる通りですね…。そう思うと年甲斐も無く子宮がドクドクとしてきますよ」
私は期待に震える下腹部を優しく撫でてしまいます。
XX XY
晩餐会の時にもシェリー様とサマンサ様に若々しさについて尋ねてみましたが、それとなくはぐらかされてしまいました。
「お母様…」
あの若返りともいえる変貌には必ず何か原因があるはずです。
食べ物でも魔法でもなければ一体…。
私はサマンサ様達より2歳も若いのに、逆に私よりも2歳以上…、いえもっと若々しいのです。
「お母様ったら…」
「へっ!? あっ、どうしたのアデル…」
「どうしたの難しい顔をして…。領主会議で何か問題でもあったのですか?」
「い、いえ…、今回は驚くことが多くって…」
「あぁ~、サマンサ様とシェリー様が若々しくなられていたこと?」
「すごいよね。どう見てもお母様より…」
「アデル…、その先は言わなくていいわ。それ以上言うともうお菓子を食べさせませんよ」
「ひ、ひどいです。お母様~」
「私もとっても驚いたのよ。今回ルージュ領都に来られて良かったです」
「あんなに美味しいお菓子は食べたことがないわ…」
結局、あの後私とヨルンは3切れ目の“シャルル巻き”を食べたのでした。
「お母様、明日ジャトワン領都に向けて帰る前にもう一度食べに連れて行ってもらえませんか?」
「ヨルンもおいしいって声を出したのよ~」
「えっ!? ヨルンが声を…」
「そんなに美味しかったの? いいわよ、アデルがそこまで言うのなら帰りに寄ってみましょう」
「さぁ、今晩は久しぶりに一緒にお風呂に入りましょうか。サマンサ様から髪を乾かす為の新しい魔道具をいただいたのですよ」
「アデルの髪も乾かしてあげましょう」
「ありがとう、お母様…」
XX XY
「マーガレット様、今回も無難に領主会議が終わりましたね」
「まぁ、問題があっては困るのですけれどね…」
それにしてもサマンサ様とシェリー様の変貌には驚いてしまったわ。
個人的にはその方が問題です。
食べ物でも魔法でもないと言われると他に聞きようが無かったけれど、お風呂で身体を揉むですって…、そんなことで…。
それにいただいたこの魔道具ね。
あの時はシェリー様の気勢になんだか気後れしたけれど、良く考えるとこの魔道具の性能によっては大変なことになるわね。
それも魔道具製作を主としていないルージュ領の発明品なのですから…。
サマンサ様に魔道具製作所のことを聞くのを忘れましたが、フリーノース領都で生産させてくだされば良いのに…。
それを言うとシェリー様も王領で生産させてほしいと言われるかしら…。
同じ魔道具生産基盤のある王領での発明品で無かったことに少し安心してしまいます。
「じゃあ、私はお風呂に入って寝るから、デイジーも部屋に戻っていいわよ」
さて、お風呂上りにどんな魔道具なのか使ってみましょうか…。
「分かりました」
XX XY
「ローレン様、お疲れ様でした」
「もうすぐお風呂の用意が出来ますので…」
「ありがとう、タバサ…」
なんだか今回は腑に落ちない会議だったわ…。
宿に戻り一息ついてから考えてみても、シェリー様とサマンサ様の変貌が解せません。
シェリー様もサマンサ様も髪が艶々とし、肌も瑞々しくシワなどがありませんでした。
おそらく服で見えていないところも若々しくなっておられるのでしょう。
それにお二人の胸も昨年までは重く垂れているようでしたが、一番綺麗に見える位置まで持ち上がり、それは服の上から見ても柔らかく軽やかにプルンプルンと弾んでいたのが分かりました。
(若返ることなんてあるのかしら…)
「はぁ~、本当に羨ましいわ…(ボソッ)」
私が若かった時より綺麗な体型をされていました。
本当なら一日中それについて追求したかったところです。
しかしマーガレット様もどう聞けばいいか分からないご様子でしたし…。
必ず何かしらの要因があると思われますが今は情報が足りませんね。
「ローレン様、お風呂の用意が出来ました」
「ありがとう、タバサ。後はかまいませんので部屋に戻って休んで下さい」
「かしこまりました」
XX XY
お風呂から上がり脱衣場に出ると自然と自分の身体が鏡に映ります。
「はぁ~、私の体型も崩れてきているわね~」
もうサマンサ様やシェリー様より年下とは思えません。
せっかく気持ちの良いお風呂だったのに、またお二人の若返った姿を思い出してしまいました。
胸はお二人より大きくもないから垂れた感じはしませんが、肌全体に張りがなく締まりのない身体になっています。
そのせいか腰回りやお尻に無駄なお肉が付いてきているみたいなのです。
(本当にどうにかしたい…)
サマンサ様のおっしゃられていたように、お風呂で少し揉んでみましたがすぐに分かるほどの効果があるわけがありません。
私はこれ以上見ないようにすぐにパジャマを着るのでした。
(さて、気を取り直していただいていた魔道具を試してみましょう…か)
箱を手に取ると、『どんな時も髪はしっとり・さらさら…“シャルルの風”』と大きく書かれています。
「フフ…、すごいうたい文句ね」
箱の違う面にはサマンサ様がおっしゃっていたように『女性の必需品』とまで書いてありました。
箱から“シャルルの風”を出そうとすると箱の内蓋に使い方が書いてあるのが分かります。
フムフム…。
まずは緑色のボタンを押せばいいのね。
カチッ…。
ブォ~~~~!
この状態は今までに使っている物と同じなのね。
次に、赤色のボタンを押すと…。
カチッ…。
ブォ~~~~!
(えっ!? なに? 熱い風が出てきたわ)
使い方を見て、髪に指を通しながら熱い風を吹き付けると髪がさらさらと乾いていきます。
「はぁ~、とっても気持ちいいわ~」
毛先や頭皮までが少しの時間ですっきりと乾いていきます。
今までの魔道具は何だったの、この“シャルルの風”と比べると不用品に思えます。
綺麗に乾いたら次は青いボタンね。
カチッ…。
ブォ~~~~!
こ、これもすごいわ~。
冷風が熱くなっていた髪と頭皮を冷まし、髪もしっとりとしてきます。
「本当にしっとり・さらさらに…」
この魔道具はすごいわ、うたい文句に偽りなしね。
販売されれば国中の女性が欲しがるでしょう。
もうジメッと湿った感じや臭いに悩まされることも無いでしょうし、この“シャルルの風”を使えばすぐにベッドの中にも入れます。
ここまで完成された商品なのに来年に販売だなんてサマンサ様も悠長なことをおっしゃっていますね。
せめていくつか前もっていただけないでしょうか。
マーガレット様やエンターシャ様も同じことを思われるはずです。
これは生産動向に注視しておく必要がありそうですね。
XX XY
「おはようございます。ローレン様」
「フフ…、おはよう、タバサ…」
「今朝はご機嫌ですね」
「そう? それよりタバサ、私の髪はどう思う?」
ハッ!
「なんだかとっても艶々しているように見えますよ」
「そうでしょ。朝起きたらなんだか艶々になっていたの」
「たぶん、昨日サマンサ様にいただいた新しい魔道具のおかげよ」
「あの魔道具ですか…。髪を乾かす魔道具にそれほどの違いが…」
「大有りよ! 今まで使っていた物はもはやゴミです」
「まぁ、今は一つしかないからタバサに説明しても分からないけれど、ちょっと私の髪を触って匂いも嗅いでみなさい」
「えっ!? この感触は…」
くんくん…。
「す、すごいです。髪がしっとり・さらさらでなんだか柔らかくなっているように思えます。それに生乾きのような嫌な臭いもありません」
「そ、そうでしょ…」
嫌な臭いって…、タバサもそうなのよ…。
「この“シャルルの風”というのはまさに画期的な発明品です」
「タバサも領主会議で聞いていたと思うけれど、これは来年販売されるそうです」
「前もっていくつか譲っていただけたらいいのですが、販売されればおそらく取り合いになるでしょう。ルージュ領都での生産動向に注意しておいてください」
「分かりました」
「それでローレン様、関係があるかどうか分かりませんが、面白いことが分かりました」
「今年の『男性選手権』の優勝者はシャルルという者でした」
「シャ…ルルですって…!?」
「この“シャルルの風”のシャルルとは関係があるの?」
まさかこのシャルルと言うのは人名なの…。
「それは分かりません」
「聞くところによると、『男性選手権』の優勝者は男の子だというのです」
「男の子ですって!?」
『男性選手権』の質も落ちたのかしら…。
しかし優勝者のシャルルという人物が、“シャルルの風”を発明したとは今の所考えられませんね。
魔法を使えない男性がとても考えられる魔道具ではありませんもの…。
しかし、一応『男性選手権』の優勝者が男の子だというのなら少し興味はあります。
「タバサ、そのシャルルという者を探して接触できるようにするのです」
「もし、優れた男性なら多少の条件は受け入れますのでパレス領へ引き入れるのです」
「わ、分かりました」
本当に男の子なら、モナミのパートナー候補として再検討しても良いかもしれません。
モナミは一般的に言われている火属性の印象通り気の強い娘ですからねぇ。
今のパートナー候補も怖がって辞退してくる可能性もあるでしょうし…。
「シェリー様こそお疲れ様でした。あれだけ“シャルルの風”について釘をさしていただければシャルル様にご迷惑をお掛けすることもないでしょう」
「私達が若返ったようになったことについても思った以上に追求も無かったですし…」
「今はまだ困惑されているのでしょう…」
「“シャルルの風”を使ってみればきっと興味をもたれます。“シャルル巻き”の事もありますし、シャルルというのが人物名だと分かるときっと問い合わせがあるかもしれませんよ」
「今回は都合よくオーリエのパートナー候補について聞かれることもありませんでしたから助かりましたよ」
自分達のお嬢様達にはパートナー候補がいるからでしょうね…。
「しかし、シャルル様が“男”になられてユナとオーリエさんが本当にシャルル様のパートナーになれば、シャルル様の特異性が知られることにもなるでしょう」
「それからが問題ですね」
「シャルル様には早く“男”になっていただき、皆さんに知れ渡る前に私達とも“誕生の儀”をしていただきたいものです」
「サマンサ様のおっしゃる通りですね…。そう思うと年甲斐も無く子宮がドクドクとしてきますよ」
私は期待に震える下腹部を優しく撫でてしまいます。
XX XY
晩餐会の時にもシェリー様とサマンサ様に若々しさについて尋ねてみましたが、それとなくはぐらかされてしまいました。
「お母様…」
あの若返りともいえる変貌には必ず何か原因があるはずです。
食べ物でも魔法でもなければ一体…。
私はサマンサ様達より2歳も若いのに、逆に私よりも2歳以上…、いえもっと若々しいのです。
「お母様ったら…」
「へっ!? あっ、どうしたのアデル…」
「どうしたの難しい顔をして…。領主会議で何か問題でもあったのですか?」
「い、いえ…、今回は驚くことが多くって…」
「あぁ~、サマンサ様とシェリー様が若々しくなられていたこと?」
「すごいよね。どう見てもお母様より…」
「アデル…、その先は言わなくていいわ。それ以上言うともうお菓子を食べさせませんよ」
「ひ、ひどいです。お母様~」
「私もとっても驚いたのよ。今回ルージュ領都に来られて良かったです」
「あんなに美味しいお菓子は食べたことがないわ…」
結局、あの後私とヨルンは3切れ目の“シャルル巻き”を食べたのでした。
「お母様、明日ジャトワン領都に向けて帰る前にもう一度食べに連れて行ってもらえませんか?」
「ヨルンもおいしいって声を出したのよ~」
「えっ!? ヨルンが声を…」
「そんなに美味しかったの? いいわよ、アデルがそこまで言うのなら帰りに寄ってみましょう」
「さぁ、今晩は久しぶりに一緒にお風呂に入りましょうか。サマンサ様から髪を乾かす為の新しい魔道具をいただいたのですよ」
「アデルの髪も乾かしてあげましょう」
「ありがとう、お母様…」
XX XY
「マーガレット様、今回も無難に領主会議が終わりましたね」
「まぁ、問題があっては困るのですけれどね…」
それにしてもサマンサ様とシェリー様の変貌には驚いてしまったわ。
個人的にはその方が問題です。
食べ物でも魔法でもないと言われると他に聞きようが無かったけれど、お風呂で身体を揉むですって…、そんなことで…。
それにいただいたこの魔道具ね。
あの時はシェリー様の気勢になんだか気後れしたけれど、良く考えるとこの魔道具の性能によっては大変なことになるわね。
それも魔道具製作を主としていないルージュ領の発明品なのですから…。
サマンサ様に魔道具製作所のことを聞くのを忘れましたが、フリーノース領都で生産させてくだされば良いのに…。
それを言うとシェリー様も王領で生産させてほしいと言われるかしら…。
同じ魔道具生産基盤のある王領での発明品で無かったことに少し安心してしまいます。
「じゃあ、私はお風呂に入って寝るから、デイジーも部屋に戻っていいわよ」
さて、お風呂上りにどんな魔道具なのか使ってみましょうか…。
「分かりました」
XX XY
「ローレン様、お疲れ様でした」
「もうすぐお風呂の用意が出来ますので…」
「ありがとう、タバサ…」
なんだか今回は腑に落ちない会議だったわ…。
宿に戻り一息ついてから考えてみても、シェリー様とサマンサ様の変貌が解せません。
シェリー様もサマンサ様も髪が艶々とし、肌も瑞々しくシワなどがありませんでした。
おそらく服で見えていないところも若々しくなっておられるのでしょう。
それにお二人の胸も昨年までは重く垂れているようでしたが、一番綺麗に見える位置まで持ち上がり、それは服の上から見ても柔らかく軽やかにプルンプルンと弾んでいたのが分かりました。
(若返ることなんてあるのかしら…)
「はぁ~、本当に羨ましいわ…(ボソッ)」
私が若かった時より綺麗な体型をされていました。
本当なら一日中それについて追求したかったところです。
しかしマーガレット様もどう聞けばいいか分からないご様子でしたし…。
必ず何かしらの要因があると思われますが今は情報が足りませんね。
「ローレン様、お風呂の用意が出来ました」
「ありがとう、タバサ。後はかまいませんので部屋に戻って休んで下さい」
「かしこまりました」
XX XY
お風呂から上がり脱衣場に出ると自然と自分の身体が鏡に映ります。
「はぁ~、私の体型も崩れてきているわね~」
もうサマンサ様やシェリー様より年下とは思えません。
せっかく気持ちの良いお風呂だったのに、またお二人の若返った姿を思い出してしまいました。
胸はお二人より大きくもないから垂れた感じはしませんが、肌全体に張りがなく締まりのない身体になっています。
そのせいか腰回りやお尻に無駄なお肉が付いてきているみたいなのです。
(本当にどうにかしたい…)
サマンサ様のおっしゃられていたように、お風呂で少し揉んでみましたがすぐに分かるほどの効果があるわけがありません。
私はこれ以上見ないようにすぐにパジャマを着るのでした。
(さて、気を取り直していただいていた魔道具を試してみましょう…か)
箱を手に取ると、『どんな時も髪はしっとり・さらさら…“シャルルの風”』と大きく書かれています。
「フフ…、すごいうたい文句ね」
箱の違う面にはサマンサ様がおっしゃっていたように『女性の必需品』とまで書いてありました。
箱から“シャルルの風”を出そうとすると箱の内蓋に使い方が書いてあるのが分かります。
フムフム…。
まずは緑色のボタンを押せばいいのね。
カチッ…。
ブォ~~~~!
この状態は今までに使っている物と同じなのね。
次に、赤色のボタンを押すと…。
カチッ…。
ブォ~~~~!
(えっ!? なに? 熱い風が出てきたわ)
使い方を見て、髪に指を通しながら熱い風を吹き付けると髪がさらさらと乾いていきます。
「はぁ~、とっても気持ちいいわ~」
毛先や頭皮までが少しの時間ですっきりと乾いていきます。
今までの魔道具は何だったの、この“シャルルの風”と比べると不用品に思えます。
綺麗に乾いたら次は青いボタンね。
カチッ…。
ブォ~~~~!
こ、これもすごいわ~。
冷風が熱くなっていた髪と頭皮を冷まし、髪もしっとりとしてきます。
「本当にしっとり・さらさらに…」
この魔道具はすごいわ、うたい文句に偽りなしね。
販売されれば国中の女性が欲しがるでしょう。
もうジメッと湿った感じや臭いに悩まされることも無いでしょうし、この“シャルルの風”を使えばすぐにベッドの中にも入れます。
ここまで完成された商品なのに来年に販売だなんてサマンサ様も悠長なことをおっしゃっていますね。
せめていくつか前もっていただけないでしょうか。
マーガレット様やエンターシャ様も同じことを思われるはずです。
これは生産動向に注視しておく必要がありそうですね。
XX XY
「おはようございます。ローレン様」
「フフ…、おはよう、タバサ…」
「今朝はご機嫌ですね」
「そう? それよりタバサ、私の髪はどう思う?」
ハッ!
「なんだかとっても艶々しているように見えますよ」
「そうでしょ。朝起きたらなんだか艶々になっていたの」
「たぶん、昨日サマンサ様にいただいた新しい魔道具のおかげよ」
「あの魔道具ですか…。髪を乾かす魔道具にそれほどの違いが…」
「大有りよ! 今まで使っていた物はもはやゴミです」
「まぁ、今は一つしかないからタバサに説明しても分からないけれど、ちょっと私の髪を触って匂いも嗅いでみなさい」
「えっ!? この感触は…」
くんくん…。
「す、すごいです。髪がしっとり・さらさらでなんだか柔らかくなっているように思えます。それに生乾きのような嫌な臭いもありません」
「そ、そうでしょ…」
嫌な臭いって…、タバサもそうなのよ…。
「この“シャルルの風”というのはまさに画期的な発明品です」
「タバサも領主会議で聞いていたと思うけれど、これは来年販売されるそうです」
「前もっていくつか譲っていただけたらいいのですが、販売されればおそらく取り合いになるでしょう。ルージュ領都での生産動向に注意しておいてください」
「分かりました」
「それでローレン様、関係があるかどうか分かりませんが、面白いことが分かりました」
「今年の『男性選手権』の優勝者はシャルルという者でした」
「シャ…ルルですって…!?」
「この“シャルルの風”のシャルルとは関係があるの?」
まさかこのシャルルと言うのは人名なの…。
「それは分かりません」
「聞くところによると、『男性選手権』の優勝者は男の子だというのです」
「男の子ですって!?」
『男性選手権』の質も落ちたのかしら…。
しかし優勝者のシャルルという人物が、“シャルルの風”を発明したとは今の所考えられませんね。
魔法を使えない男性がとても考えられる魔道具ではありませんもの…。
しかし、一応『男性選手権』の優勝者が男の子だというのなら少し興味はあります。
「タバサ、そのシャルルという者を探して接触できるようにするのです」
「もし、優れた男性なら多少の条件は受け入れますのでパレス領へ引き入れるのです」
「わ、分かりました」
本当に男の子なら、モナミのパートナー候補として再検討しても良いかもしれません。
モナミは一般的に言われている火属性の印象通り気の強い娘ですからねぇ。
今のパートナー候補も怖がって辞退してくる可能性もあるでしょうし…。
11
あなたにおすすめの小説
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
※表紙は生成AIで作ってみたイメージです。(シャルルが難しい…)
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる