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友達より恋人。それは 裏切り? しかし、明日は我が身かも
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「そんなんじゃない!ぼっ、僕はロアンヌが好きなんだ!」
クリスがそう言って地団駄を踏む。
ロアンヌはクリスの告白を前に身を引き裂かれるような痛みを感じていた。
その言葉は、自分よりレグール様を優先しているのかどうか、私の気持ちを確めるものだからだ。
クリスの宣言にロアンヌは深々と頷く。当たり前だ。5歳の時からずっと12年も一緒に育ってきたのだ。私の事を一番理解してくれている。
「知っているわ。私も好きよ」
「本当に? じゃあ、レグールと結婚するの、止めるよね」
クリスの顔にパッと笑顔が浮かぶのを見て、寂しい思いをさせていたんだと心の中で謝る。
(ごめんなさい)
結婚式まで時間が無いと言う事は、裏を返せば、クリスと一緒に過ごす時間もあと少しと言う事だ。
お嫁に行ってしまったら、簡単に会う事もままならない。
私との別れを思って寂しいのだろう。私もクリスを おいて結婚する事に不安が無いわけではない。でも、レグール様と結婚したい。妻にしたいと、こんな私を選んでくれた人だ。今までそんな人はいなかった。
「………」
「どうして、黙ってるの?」
期待に満ちた瞳で見つめられて、私は何と言えばいいの?
私が断れば、元の生活に戻るとクリスは思っている。
でも、その後は? 我が家の信用はどうなるの? 貴族の結婚は家同士の結婚だ。個人の思いだけで どうこう出来るようやものでは無い。
だから私もレグール様も、結婚生活を円満にするため、お互いに相手を知ろうと努力している。
「クリス。そう単純な問題じゃないの」
「どうして? ロアンヌが止めると言えば、伯爵だって賛成してくれるよ」
強ち間違ってはいない。お父様は私に甘い。クリスの言うとおり私が嫌だと言えば中止になるかもしれない。
でも、私自身レグール様との結婚を止めたくない。だから、ここでクリスを説得しないと。クリスのことだ最終手段として家出するかもしれない。
首を振って否定すると反論するようにクリスが胸を叩く。
「どうして? 一番大事なのは心でしょ」
「……… 」
そう、一番大事なのは心は、レグール様に捧げてしまった。この胸を占めているのはレグール様だけだ。
その事を口にしたらクリスが傷つくのは目に見えている。友達より恋人。そんな心変わりをした私はクリスから見たら裏切り者かもしれない。
自分だけ幸せになろうとしている。そう考えると、まともに顔が見られない。
「……ロアンヌ!」
クリスの焦れた様な声に顔を上げる。どう話していいか困って、助けて欲しいとアンを見るが、ジッして微動だにしない。自分で何とかしなさいと言う事だ。そうね。クリスが大事なら逃げては駄目だ。
ロアンヌは持てる自分の気持ち全てぶつけようと、クリスの両手を握って心を込めて話し出した。
「クリス……ごめんなさい。それは出来ないわ。だけど、クリスを」
「何で! たった一回会っただけの男と結婚するの? そんなの幾ら何でもおかしいよ」
私の言葉を遮るとクリスが怒って手を振り解く。信じられないと言う顔で私を見つめている。クリスの言っている事は正しい。
(あの時は何も知らなかったから)
良く知りもしない男性と結婚を決めたのは無謀だったかもしれない。
後で、早まったと傷つくかもしれないと覚悟していた。それでも私は、あの瞳を、あの笑顔を、一人占め出来るならそれにで構わないと思っていた。
何より一緒に居ると自分が特別な存在に感じられる。誰かの特別な女。それは女の子が持つ夢だ。
そうなれるなら、どんな努力も犠牲も厭わない。そう思えるほど今は夢中だ。例えクリスを結果的に悲しませることになっても別れられない。クリスの陰に隠れて霞んでいた自分に、もう二度と戻りたくない。
私を見つけ出して、外の世界の素晴らしさを教えてレグール様の手を離したくない。期待に答えたい。
「それは……そうだけど。私はレグール様と結婚したいの」
「えっ? ……」
クリスが、まるで時が止まったように驚いた表情で私を見詰めている。クリスを置き去りにする事への罪悪感を隠して黙って見つめ返す。すると、黙ったまま私を見つめていたクリスの顔に苦悩の色が広がって行く。
それに対して 何もしないのは胸が詰まる。でも、付け入る隙を与えたらクリスの妨害が終わらい。ロアンヌは心を鬼にして口をつぐむ。
後、半年ちょっとで、この家から出て新しい世界に羽ばたく。
今までずっと一緒だったけど、お互いに別々に生きなくてはいけない。
クリスが辛いように私も辛い。楽しかった子供の時間は終わり。雛が巣立つように大人になるには必要なことだ。
私の言葉を信じたくないクリスが私の手にすがり付く。
クリスが悲しそうに聞いて来た。
「僕より……レグールの方が大事なの? だから、結婚しちゃうの?」
「ああ。クリス。いいえ、あなたの事も大事よ」
「嘘だ!僕が大事ならレグールと結婚したりしない」
それは違うと激しく首を振る。
クリスの事を大切に思っている事は偽りない真実だ。姉弟の様に育ってきた。そんなクリスと縁を切る事など出来ない。
今は私を取られると思ってレグール様の事を嫌っているけど、本心は仲良くして欲しい。そして、私達二人の事を心から祝福して欲しい。
(そう思うのは我が儘な要求なのかな……)
クリスが乱暴に手を振りほどくと、自分の体を抱き締める。傷つき自分を守ろうとしたいるクリスに向かって手を伸ばす。
クリスを傷つけたくない。私に背を向けて欲しくない。逃げないで分かって欲しい。
「クリス。聞いて、あのね」
「僕、何かした? ロアンヌの嫌がる様な事した? もし、したなら直すから。僕を嫌いにならないで。好きでいてくれるなら何でもするから」
私の言葉を遮るようにクリスが腕にしがみ付いて、顔を覘き込んで来る。雨に濡れた仔犬の様な心細そうな顔で 必死に機嫌を取ろうとする姿に、ロアンヌの瞳の縁が赤くなる。
僕を置いて行かないでと全身で叫んでいる。
でも、今はレグール様との時間を大切にしたい。だけど、その事を言ってしまえば、クリスとの信頼関係が壊れそうで言えない。
自分でも卑怯だと思うけど、二人とも大切な人だ。
そんなどっち付かずな態度がクリスに期待を持たせてしまった。
浮かれて、クリスの事を忘れていたつけが回って来た。
ロアンヌは、好きイコール結婚しないと、話しをすり替えようとするクリスの心が見えた。その瞬間、ロアンヌは覚悟を決めた。
仲良し小好しの時間を終わらせなくては駄目だ。お互いに傷ついたとしても受け入れなくてはいけない。
「ロアンヌ? 」
今がその時だ。クリスの細い肩を抱きしめて、その感触を永遠に刻もうときつく抱きしめた。
(大好きよ。今までも、これからも。だから……)
両肩を持って体を離すとクリスが小首を傾げて私を見ている。その顔が何時も通りで胸が痛い。
12年間の思い出が走馬灯のように浮かんでくる。
「クリス。……ありがとう。私の傍にずっと居てくれて」
ロアンヌはクリスの額に感謝のキスをした。
大丈夫。私は、大丈夫だから……。
繋いだ手を離しても、一人で生きていける。そう自分に言い聞かせる。
結婚する事が慣れ親しんだ地を離れて、新しい関係を築くと言う事を意味すると気付かなかった。
クリスは私の事を裏切り者だと思うかもしれない。それでいい。何時かきっと、クリスにも好きな人が出来れば私の気持ちが解る。そしたら昔の様に分かり合えるはずだ。そう、願っている。
「なっ……なっ……」
私の突然のキスにクリスが目を見開いたまま、自分の額を押さえる。ロアンヌは何とか泣かない様に笑顔を浮かべて約束する。
「クリス。私、頑張るから……見守って……いてね」
「うっ、うん。……その……あの……頑張るから、じゃあね」
クリスが赤い顔で、私と視線を合わせようとしないように 目を彷徨わせる。私の自立に怒っているんだ。その顔を見れば一目瞭然。真っ赤な顔は、それほど激昂しているんだ。本当に私は身勝手だ。
クリスが、ぜんまいが壊れた人形のように去っていく。
その姿を傷つけてしまったと悲しい気持ちで見送る。ドアが閉まると一気に涙が零れる。アンが私を抱き締めるとよしよしと頭を撫でる。
「おっ、お嫁に行くんだ……から、何時までもクリスに……甘えていちゃ……駄目よね」
「ロアンヌ様……」
涙に歪んだ瞳で17年暮らした部屋を見渡した。クリスとは誰よりも一緒の時間を過ごした。朝から晩まで一日中。私の思い出には何時もクリスがいた。
「ロアンヌ様がメソメソしていましたら、クリスを困らせるだけでごさいます」
「そうね……」
「はい。人は別れを繰り返して大人になるのですから」
「………」
こみ上げて来る寂しさを黙って飲み込みながら、アンの肩に顔を埋める。アンが背中をあやすようにトントンと叩く。泣くのは今だけ。
「だからと言って、今まで築き上げて来た関係が終わる訳では有りません。新しく変わるだけです」
「………」
クリスとは幼馴染。それは変わらない。それなのに心に穴が空いたように寂しい。だけど、私はアルフォード伯爵令嬢から、スペンサー伯爵夫人になる。大人として責任を背負わなくてはならないんだか、子供ではいられない。
これからは、レグール様と一緒の新しい思い出を作ろう。
クリスがそう言って地団駄を踏む。
ロアンヌはクリスの告白を前に身を引き裂かれるような痛みを感じていた。
その言葉は、自分よりレグール様を優先しているのかどうか、私の気持ちを確めるものだからだ。
クリスの宣言にロアンヌは深々と頷く。当たり前だ。5歳の時からずっと12年も一緒に育ってきたのだ。私の事を一番理解してくれている。
「知っているわ。私も好きよ」
「本当に? じゃあ、レグールと結婚するの、止めるよね」
クリスの顔にパッと笑顔が浮かぶのを見て、寂しい思いをさせていたんだと心の中で謝る。
(ごめんなさい)
結婚式まで時間が無いと言う事は、裏を返せば、クリスと一緒に過ごす時間もあと少しと言う事だ。
お嫁に行ってしまったら、簡単に会う事もままならない。
私との別れを思って寂しいのだろう。私もクリスを おいて結婚する事に不安が無いわけではない。でも、レグール様と結婚したい。妻にしたいと、こんな私を選んでくれた人だ。今までそんな人はいなかった。
「………」
「どうして、黙ってるの?」
期待に満ちた瞳で見つめられて、私は何と言えばいいの?
私が断れば、元の生活に戻るとクリスは思っている。
でも、その後は? 我が家の信用はどうなるの? 貴族の結婚は家同士の結婚だ。個人の思いだけで どうこう出来るようやものでは無い。
だから私もレグール様も、結婚生活を円満にするため、お互いに相手を知ろうと努力している。
「クリス。そう単純な問題じゃないの」
「どうして? ロアンヌが止めると言えば、伯爵だって賛成してくれるよ」
強ち間違ってはいない。お父様は私に甘い。クリスの言うとおり私が嫌だと言えば中止になるかもしれない。
でも、私自身レグール様との結婚を止めたくない。だから、ここでクリスを説得しないと。クリスのことだ最終手段として家出するかもしれない。
首を振って否定すると反論するようにクリスが胸を叩く。
「どうして? 一番大事なのは心でしょ」
「……… 」
そう、一番大事なのは心は、レグール様に捧げてしまった。この胸を占めているのはレグール様だけだ。
その事を口にしたらクリスが傷つくのは目に見えている。友達より恋人。そんな心変わりをした私はクリスから見たら裏切り者かもしれない。
自分だけ幸せになろうとしている。そう考えると、まともに顔が見られない。
「……ロアンヌ!」
クリスの焦れた様な声に顔を上げる。どう話していいか困って、助けて欲しいとアンを見るが、ジッして微動だにしない。自分で何とかしなさいと言う事だ。そうね。クリスが大事なら逃げては駄目だ。
ロアンヌは持てる自分の気持ち全てぶつけようと、クリスの両手を握って心を込めて話し出した。
「クリス……ごめんなさい。それは出来ないわ。だけど、クリスを」
「何で! たった一回会っただけの男と結婚するの? そんなの幾ら何でもおかしいよ」
私の言葉を遮るとクリスが怒って手を振り解く。信じられないと言う顔で私を見つめている。クリスの言っている事は正しい。
(あの時は何も知らなかったから)
良く知りもしない男性と結婚を決めたのは無謀だったかもしれない。
後で、早まったと傷つくかもしれないと覚悟していた。それでも私は、あの瞳を、あの笑顔を、一人占め出来るならそれにで構わないと思っていた。
何より一緒に居ると自分が特別な存在に感じられる。誰かの特別な女。それは女の子が持つ夢だ。
そうなれるなら、どんな努力も犠牲も厭わない。そう思えるほど今は夢中だ。例えクリスを結果的に悲しませることになっても別れられない。クリスの陰に隠れて霞んでいた自分に、もう二度と戻りたくない。
私を見つけ出して、外の世界の素晴らしさを教えてレグール様の手を離したくない。期待に答えたい。
「それは……そうだけど。私はレグール様と結婚したいの」
「えっ? ……」
クリスが、まるで時が止まったように驚いた表情で私を見詰めている。クリスを置き去りにする事への罪悪感を隠して黙って見つめ返す。すると、黙ったまま私を見つめていたクリスの顔に苦悩の色が広がって行く。
それに対して 何もしないのは胸が詰まる。でも、付け入る隙を与えたらクリスの妨害が終わらい。ロアンヌは心を鬼にして口をつぐむ。
後、半年ちょっとで、この家から出て新しい世界に羽ばたく。
今までずっと一緒だったけど、お互いに別々に生きなくてはいけない。
クリスが辛いように私も辛い。楽しかった子供の時間は終わり。雛が巣立つように大人になるには必要なことだ。
私の言葉を信じたくないクリスが私の手にすがり付く。
クリスが悲しそうに聞いて来た。
「僕より……レグールの方が大事なの? だから、結婚しちゃうの?」
「ああ。クリス。いいえ、あなたの事も大事よ」
「嘘だ!僕が大事ならレグールと結婚したりしない」
それは違うと激しく首を振る。
クリスの事を大切に思っている事は偽りない真実だ。姉弟の様に育ってきた。そんなクリスと縁を切る事など出来ない。
今は私を取られると思ってレグール様の事を嫌っているけど、本心は仲良くして欲しい。そして、私達二人の事を心から祝福して欲しい。
(そう思うのは我が儘な要求なのかな……)
クリスが乱暴に手を振りほどくと、自分の体を抱き締める。傷つき自分を守ろうとしたいるクリスに向かって手を伸ばす。
クリスを傷つけたくない。私に背を向けて欲しくない。逃げないで分かって欲しい。
「クリス。聞いて、あのね」
「僕、何かした? ロアンヌの嫌がる様な事した? もし、したなら直すから。僕を嫌いにならないで。好きでいてくれるなら何でもするから」
私の言葉を遮るようにクリスが腕にしがみ付いて、顔を覘き込んで来る。雨に濡れた仔犬の様な心細そうな顔で 必死に機嫌を取ろうとする姿に、ロアンヌの瞳の縁が赤くなる。
僕を置いて行かないでと全身で叫んでいる。
でも、今はレグール様との時間を大切にしたい。だけど、その事を言ってしまえば、クリスとの信頼関係が壊れそうで言えない。
自分でも卑怯だと思うけど、二人とも大切な人だ。
そんなどっち付かずな態度がクリスに期待を持たせてしまった。
浮かれて、クリスの事を忘れていたつけが回って来た。
ロアンヌは、好きイコール結婚しないと、話しをすり替えようとするクリスの心が見えた。その瞬間、ロアンヌは覚悟を決めた。
仲良し小好しの時間を終わらせなくては駄目だ。お互いに傷ついたとしても受け入れなくてはいけない。
「ロアンヌ? 」
今がその時だ。クリスの細い肩を抱きしめて、その感触を永遠に刻もうときつく抱きしめた。
(大好きよ。今までも、これからも。だから……)
両肩を持って体を離すとクリスが小首を傾げて私を見ている。その顔が何時も通りで胸が痛い。
12年間の思い出が走馬灯のように浮かんでくる。
「クリス。……ありがとう。私の傍にずっと居てくれて」
ロアンヌはクリスの額に感謝のキスをした。
大丈夫。私は、大丈夫だから……。
繋いだ手を離しても、一人で生きていける。そう自分に言い聞かせる。
結婚する事が慣れ親しんだ地を離れて、新しい関係を築くと言う事を意味すると気付かなかった。
クリスは私の事を裏切り者だと思うかもしれない。それでいい。何時かきっと、クリスにも好きな人が出来れば私の気持ちが解る。そしたら昔の様に分かり合えるはずだ。そう、願っている。
「なっ……なっ……」
私の突然のキスにクリスが目を見開いたまま、自分の額を押さえる。ロアンヌは何とか泣かない様に笑顔を浮かべて約束する。
「クリス。私、頑張るから……見守って……いてね」
「うっ、うん。……その……あの……頑張るから、じゃあね」
クリスが赤い顔で、私と視線を合わせようとしないように 目を彷徨わせる。私の自立に怒っているんだ。その顔を見れば一目瞭然。真っ赤な顔は、それほど激昂しているんだ。本当に私は身勝手だ。
クリスが、ぜんまいが壊れた人形のように去っていく。
その姿を傷つけてしまったと悲しい気持ちで見送る。ドアが閉まると一気に涙が零れる。アンが私を抱き締めるとよしよしと頭を撫でる。
「おっ、お嫁に行くんだ……から、何時までもクリスに……甘えていちゃ……駄目よね」
「ロアンヌ様……」
涙に歪んだ瞳で17年暮らした部屋を見渡した。クリスとは誰よりも一緒の時間を過ごした。朝から晩まで一日中。私の思い出には何時もクリスがいた。
「ロアンヌ様がメソメソしていましたら、クリスを困らせるだけでごさいます」
「そうね……」
「はい。人は別れを繰り返して大人になるのですから」
「………」
こみ上げて来る寂しさを黙って飲み込みながら、アンの肩に顔を埋める。アンが背中をあやすようにトントンと叩く。泣くのは今だけ。
「だからと言って、今まで築き上げて来た関係が終わる訳では有りません。新しく変わるだけです」
「………」
クリスとは幼馴染。それは変わらない。それなのに心に穴が空いたように寂しい。だけど、私はアルフォード伯爵令嬢から、スペンサー伯爵夫人になる。大人として責任を背負わなくてはならないんだか、子供ではいられない。
これからは、レグール様と一緒の新しい思い出を作ろう。
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