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ナナの初めてのお料理
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ーーぐうぅぅ~。
「お腹すいたねぇ、ミミちゃん。
ミミちゃんもご飯食べたいよね」
ナナは、大切なリスのぬいぐるみのお友だちーーミミちゃんに話しかけました。
普段なら、ナナのお母さんはもう帰ってきて、美味しい夕ご飯を作ってくれる時間です。
けれど、今日はどうしたことか、お母さんはまだ帰ってきてません。
「冷蔵庫の中にも、食べられそうなものはないしなあ。
ミミちゃん、どうしたらいいと思う?」
ナナがミミちゃんに問いかけると、ミミちゃんがーー不思議そうにナナを見返してる気がしました。
「うーん、そうだよね。
ミミちゃんには、わからないよね。
じゃあ、まずはミミちゃんのご飯を作ってーー」
そこで、ナナはハッとしました。
「そうだよ!
ナナが自分のご飯を、自分で作ればいいんだよ!
ナナ、いつもお母さんがご飯作ってるところ、見てるから作れるはず!」
そうと決まれば、やることは一つです。
ーーお母さん、いつもナナに大好きなおにぎりを作ってくれる
ナナはお母さんがしていたことを思い出して、早速、炊飯器の蓋を開けます。
すると、ホカホカのご飯がもう炊けていました。
ーーお母さん、いつもラップにくるんで握っていたな
ナナはラップの筒を持ってきて、ちょうどいい大きさにラップを切ります。
そして、しゃもじでご飯をすくって、広げたラップの上に落とします。
「あっ!
忘れるところだった!
お塩!
お塩入れなきゃ、美味しくないって言ってたんだっけ」
ナナはテーブルの上にある、お塩の小瓶を持ってきて、お塩をパッパとご飯にふりかけます。
ーーよーし、あとは三角に握って、お海苔を巻くだけ
「!!
あっ、あちち」
ナナはご飯を三角に握ろうとして、ご飯を落っことしそうになります。
「……うう、こんなに熱いなんて聞いてないよお」
ナナは思わず、涙目です。
けれど、ここで諦めたら美味しいおにぎりは食べられません。
「あっ!
そうだ!」
ナナは水道水で手を洗いました。
ーー手が冷たければ、あまり熱くないよね
もう一度、ご飯を握ってみます。
ーーあっ、熱くない
今度は、上手に三角に握ることができました。
後は、握ったご飯をラップから外して。
仕上げにお海苔を巻いて、おにぎりの完成です。
「やったあ!
ミミちゃん、見てた?
ナナ、初めておにぎり作れたよ!!」
誇らしげなナナを見て、ミミちゃんもなんだか誇らしげに、ナナを見ている気がします。
「そうだ!
ナナがこんなに、お腹空いてるんだもん。
お母さんだってお腹きっと空いてるよね」
ナナちゃんは決めました。
「よし!
今日はナナがお母さんにご飯を作ってあげるの!」
ナナちゃんは、もう一度、同じ手順でおにぎりを作ります。
そこへーー
「ナナちゃん、ただいま~!!
ごめんね、すっかり遅くなっちゃって……
今、夕ご飯作るからーーあら」
「へっへーん!
お母さん、大丈夫だよ!
ナナ、一人でおにぎり作れたよ!
お母さんの分も作ったんだから」
「あらあらあら、まあ……
ナナちゃん、少し見ない間に、お姉ちゃんになったのね」
ナナちゃんのお母さんは、こころなしか涙ぐんでいるようです。
「当たり前でしょ!
ナナ、もう小さい子どもじゃないんだよ!」
「ふふ、そうね。
ナナはもう立派なお姉ちゃんだものね」
ナナの言葉を聞いた、お母さんはくすりと笑いました。
「お母さん、今から、ナナちゃんの大好きな卵焼きを焼くからね。
ナナちゃんが握ってくれた、おにぎりと一緒に食べましょう」
「はーい!」
ナナちゃんは元気よく返事をしてーー気付きました。
「いけない!
ミミちゃんのご飯がまだだった!
ミミちゃん、急いでご飯作ってあげるからね」
ナナは、急いでおままごとの道具をとりに、自分の部屋へ戻ります。
椅子の上から、そんなナナちゃんを見る、ミミちゃんはどこか笑っているようにみえました。
おしまい。
「お腹すいたねぇ、ミミちゃん。
ミミちゃんもご飯食べたいよね」
ナナは、大切なリスのぬいぐるみのお友だちーーミミちゃんに話しかけました。
普段なら、ナナのお母さんはもう帰ってきて、美味しい夕ご飯を作ってくれる時間です。
けれど、今日はどうしたことか、お母さんはまだ帰ってきてません。
「冷蔵庫の中にも、食べられそうなものはないしなあ。
ミミちゃん、どうしたらいいと思う?」
ナナがミミちゃんに問いかけると、ミミちゃんがーー不思議そうにナナを見返してる気がしました。
「うーん、そうだよね。
ミミちゃんには、わからないよね。
じゃあ、まずはミミちゃんのご飯を作ってーー」
そこで、ナナはハッとしました。
「そうだよ!
ナナが自分のご飯を、自分で作ればいいんだよ!
ナナ、いつもお母さんがご飯作ってるところ、見てるから作れるはず!」
そうと決まれば、やることは一つです。
ーーお母さん、いつもナナに大好きなおにぎりを作ってくれる
ナナはお母さんがしていたことを思い出して、早速、炊飯器の蓋を開けます。
すると、ホカホカのご飯がもう炊けていました。
ーーお母さん、いつもラップにくるんで握っていたな
ナナはラップの筒を持ってきて、ちょうどいい大きさにラップを切ります。
そして、しゃもじでご飯をすくって、広げたラップの上に落とします。
「あっ!
忘れるところだった!
お塩!
お塩入れなきゃ、美味しくないって言ってたんだっけ」
ナナはテーブルの上にある、お塩の小瓶を持ってきて、お塩をパッパとご飯にふりかけます。
ーーよーし、あとは三角に握って、お海苔を巻くだけ
「!!
あっ、あちち」
ナナはご飯を三角に握ろうとして、ご飯を落っことしそうになります。
「……うう、こんなに熱いなんて聞いてないよお」
ナナは思わず、涙目です。
けれど、ここで諦めたら美味しいおにぎりは食べられません。
「あっ!
そうだ!」
ナナは水道水で手を洗いました。
ーー手が冷たければ、あまり熱くないよね
もう一度、ご飯を握ってみます。
ーーあっ、熱くない
今度は、上手に三角に握ることができました。
後は、握ったご飯をラップから外して。
仕上げにお海苔を巻いて、おにぎりの完成です。
「やったあ!
ミミちゃん、見てた?
ナナ、初めておにぎり作れたよ!!」
誇らしげなナナを見て、ミミちゃんもなんだか誇らしげに、ナナを見ている気がします。
「そうだ!
ナナがこんなに、お腹空いてるんだもん。
お母さんだってお腹きっと空いてるよね」
ナナちゃんは決めました。
「よし!
今日はナナがお母さんにご飯を作ってあげるの!」
ナナちゃんは、もう一度、同じ手順でおにぎりを作ります。
そこへーー
「ナナちゃん、ただいま~!!
ごめんね、すっかり遅くなっちゃって……
今、夕ご飯作るからーーあら」
「へっへーん!
お母さん、大丈夫だよ!
ナナ、一人でおにぎり作れたよ!
お母さんの分も作ったんだから」
「あらあらあら、まあ……
ナナちゃん、少し見ない間に、お姉ちゃんになったのね」
ナナちゃんのお母さんは、こころなしか涙ぐんでいるようです。
「当たり前でしょ!
ナナ、もう小さい子どもじゃないんだよ!」
「ふふ、そうね。
ナナはもう立派なお姉ちゃんだものね」
ナナの言葉を聞いた、お母さんはくすりと笑いました。
「お母さん、今から、ナナちゃんの大好きな卵焼きを焼くからね。
ナナちゃんが握ってくれた、おにぎりと一緒に食べましょう」
「はーい!」
ナナちゃんは元気よく返事をしてーー気付きました。
「いけない!
ミミちゃんのご飯がまだだった!
ミミちゃん、急いでご飯作ってあげるからね」
ナナは、急いでおままごとの道具をとりに、自分の部屋へ戻ります。
椅子の上から、そんなナナちゃんを見る、ミミちゃんはどこか笑っているようにみえました。
おしまい。
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