女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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露天風呂

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 フェルーナの慰安旅行で宿に着いた僕たち、西伊豆という場所柄、宿には大きな露天温泉があり、夕食後にみんな温泉に入ることにした・・

「ここの温泉は男女混浴じゃないのよね~」
「えぇ~、ざんね~ん、ユウト君と一緒に入りたかったわ~」
「そうよね~、一緒に入って自慢のこの身体でユウト君を骨抜きにしちゃうつもりだったのにぃ~」
 と、女子たちはいろいろ危険なワードをブツブツ言いながら露天風呂に向かってる。
(まったく、女子たちには羞恥心はないのかな? こんな旅館の中でまで危険なことを平気でしゃべってる・・それにしても、混浴でなくって助かった・・)

>露天風呂
ザザザ~ チャポン、バサ~
「ふわぁ~、やっぱり大きいお風呂ってイイわねぇ~、しかも天然温泉だからお肌にも優しい感じよ~」
{お~い、ユウトく~ん、聞こえるかしら~?」

 この宿の露天風呂は男女の風呂が隣り合わせになっていて、簡素な木の目隠しで仕切ってあるだけだから、隣の女湯にいるイズミちゃんたちのワイワイ声もハッキリ聞こえてくる、だから僕に「聞こえる~?」って声なんか、すぐ隣で話されてるくらいにクリアに聞こえるって感じ・・

「あ、あぁ、イズミちゃん、聞こえるよ、でもすぐ隣で板で仕切ってあるだけだからそんなに大きな声じゃなくっても大丈夫だよ」
「あら、ということは、この板のすぐ先にユウト君がいるってことかしら?」
「うん、まぁそんな感じ、だいたい3メートルくらいってとこかな」
「キャ~! こっち覗いてるんでしょ~ッ? ユウトのエッチ~ッ!」
「い、いやいや、覗くんなんてしてないって! だいたい覗ける隙間や穴なんて無いし・・」
 僕は仕切り板をよ~く見て隙間や穴が無いかどうかチェックした。
「えぇ~、ホント~? どこかに穴があるんじゃないの~? ユウト君そこから今もこっちをギロギロ覗いてたりしてな~い?」
「してない! してない!」
「そう? まぁもし覗てても、覗いてるよなんて言わないわよね、ウフフ」
「いや、ホントにしてないから!」
 ここで薫ちゃんの声で・・
「ところでユウトくんのほうは他の人がいる?」
「いや、今は僕だけ、貸し切り状態」
「ふ~ん」
・・・・
「??」
 妙な間が開いたので、心配で・・
「急に静かになってどうしたの?」
・・・・
(ん~? 返事がない・・)

 と、僕が不思議に思ってるといきなり男湯の風呂の扉が開いて、隣にいるはずのイズミちゃん達4人が男湯に乱入してきた!
ドタバタ~
「えっ?えぇ~ッ?」
「なに?なに?何なの~?」
「誰もいないって聞いてきちゃったわ~!」
「ここからは混浴よ~! ウフフ~」
「ちょ、ちょっと~!?」

ザッブゥ~ン!!!
 いきなりの女子4人の乱入に僕の思考はぜんぜんついていけてない、しかし、必死に思考力を復活させて・・
「いやいや、誰か来るかもしれないからマズいよ~」
「来たらその人も混ぜてみんなで混浴しちゃえばイイのよ、簡単でしょ? ウフフ」
「みんなで混浴って・・」
「それに女子はみんなタオル巻いてるから、見えないでしょ? それともユウト君はタオル無しのぜ~んぶマルっと見えちゃうほうがイイかしら、ウフッ」
「それは・・」
「あら~、言葉が詰まるってことは、丸見えをご希望ってことかしら? 男性って丸見えより、エロいランジェリーとか着けてるほうがイイって殿方もいるって聞いてるわ、ユウト君はどっち派かしら~?」
(こっちはまだ高校生だぞ、そんな妙な性癖なんてまだ付いてないよ~(汗))

 僕以外に誰もいないとはいえ、男湯に堂々と入ってきちゃったイズミちゃん達、いくら大学生とはいってもその行動力は規格外!
「あら~、男湯って女湯よちょっとぬるくな~い?」
「そうね~、あぁ~、男性って痛みに弱いらしいから、それでお湯もぬるめに調整してるんじゃな~い?」
「あぁ~、男子ってホントだらしないって言うか、根性無いわよねぇ~、フフフ」
 男子である僕の前で言いたい放題言ってくれちゃってる女子メンバー、さんざん言いまくった後でワザとらしく僕を見て・・・
「あらあら、ユウト君も男子だったわね、ゴメンナサ~イ、でも、女子は出産に備えて痛みに強くできてるのよ、男子は出産が無いぶん痛みに弱いらしいの、分かってくれた? ウフフ」
「あぁ、はい・・」
 今の説明はお湯の温度の差についての説明だけど、そもそも男湯に乱入してきたほうの説明はまったくないまま・・・
「あ、え~と、そこより男湯に来た理由のほうは?」
「あぁ、そこ? まぁいいじゃない、だれもいないんだし、即席混浴ってことにしちゃいましょうよ、ネッ」
 イズミちゃんは身体にタオルを巻いたままの姿で僕に寄ってきて妙にかわいくクネクネしながらウィンクしてみせた・・・
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