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郵便物
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しおりを挟む映像は泣きじゃくる葉人の顔のアップで終わっていた。
「…ぁ…あああっ!!」
吸い込んだ息がうまく吐き出せず、胸元を押さえて苦しさに転げ回ると、目の前に転がってしまったUSBメモリの蓋がある。
いやらしい形をした卑猥なそれにたまらない嫌悪感を抱き、投げつけようと手に持った瞬間、締め付けられた胃に押し上げられ、酸っぱい胃液が口に広がる。
「…なんで……なんで!」
あの事が映像として残されていた事が、威との会話で浮上しかけていた葉人を打ちのめした。
「…っう…うぅ…」
USBメモリのキャップを握りしめた手でベッドを何度も叩きつけ、嗚咽をもらす。
「なんで…っこんなことに…!?」
涙で歪む視界の端で、パソコン画面が動いているのが見えた。
「な…に…?」
ふらふらと立ち上がって机にすがり付くと、更に葉人を痛めつける文字が点滅をしていた。
『ねっとニ、流サレタクナケレバ、24日放課後、図書室ヘ』
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