放課後教室

Kokonuca.

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図書室

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 逃げようともがくとつるつるとした紙に滑り、食虫植物の中に落ちた気になる。 

「はな…はなし……」 

 覆い被さってくる気配に言うと、耳元で男の囁きが聞こえる。 

「みんなに、ばれてもいいの?」 

 マスクでもしているのか、くぐもったその言葉を聞いて身がすくむ。 
 ネットの普及した昨今、ああ言った映像はあっと言う間に広がり、回収できないどころか世界に筒抜けになるだろう。 

 友人に見られたら? 
 母に知られたら? 

 …威に…嫌われるだろうか…? 

 さんざん流して枯れ果てたと思った涙が溢れ、ネクタイの隙間からこぼれ落ちていく。 

「ごめ…ん…なさい……」 

 カチカチと恐怖で歯を鳴らしながら言うと、頭をよしよしと撫でられる。 

「じっとしてるんだ」 

 そう言い、ガムテープらしき物で両手首を手錠をかけるかのように巻き、ネクタイの上からも貼り付けてくる。 

「震えなくていいよ」 

 遠慮がちに手がシャツのボタンを外し始め、葉人はこれから自分に降りかかることを思い首を振る。 

「なに…す……」 
「あの時と同じことさ」 
「…や…やめて……お願い……」 
「泣かなくていいよ。酷いことしないから」 

 ベルトに手をかけられたが、小さくいやいやと首を振るしかできない。 

 機嫌を損ねたら… 

 ぎゅぅっと胸が締め付けられ、息が苦しくなる。 

「君だって、イッてたでしょ。ああ言うの、好きなんでしょ」 

 空気に晒された芽を握られると、体がびくんと跳ねる。 
 男は性急な手つきで葉人の性器をしごきながら覆い被さり、唇を奪ってきた。 

「…っぅ…」 

 …気持ち悪い… 

 他人の唾液の臭さが、視界がきかない分強調され、吐き気が込み上げるが、舌を絡めとられてどちらのものともわからないほど混ぜ合わされ、喉の奥へと流れていく。 
 しごかれる手が緩急をつけ、敏感な先端をいじる度に嫌悪感を抱きながらも生理的快感が押し寄せる。 

「っ…ぁ…ぁぁ!いやだ……やめ…て…」 
「やめて?先走りが出てるよ。なんだ…感じてるんだ……こう言うプレイが趣味なんだろ?」 

 全力で首を振るが、男はくすくすと笑うばかりで取り合ってはくれなかった。 


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