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アミューズメントパーク
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しおりを挟む「あれで結構面倒見いいんだよ、何かと気にかけてくれるし」
「へぇ…」
「俺は葉人が知り合いって方が意外だけど?」
「…うん……ちょっとね」
千明がいい人と言う司郎にレイプされた挙げ句、体の関係だとも言えず、やはり曖昧に言うしかできない。
「最近、それ多いなぁ」
「そうかな?…で、どうする?もう帰るんだろ?」
話題を変えると、千明はあっさりとそちらに注意を向けた。
「後一つだけ!どうしてもやりたいシューティングがあるんだっ」
両手を合わせる千明に、葉人はしかたないな…と肩を落とす。
「威もいいだろ?最後に一個だけ!」
「それ、ガキの決まり文句だろ」
「お子様でいいよ~だ。行こうぜ」
もう場所はチェック済みなのか、千明はさっさと歩き出す。
ついていこうと歩きかけたとき、威に肩を掴まれた。
「…っ」
ぐっと肩に食い込んだ指の痛みに、葉人ははっと息を飲む。
「な…なに…?」
「………あいつと…」
見下ろしてくる威の目が怖くてうつむくと、肩を掴んでいた手が離れた。
「…いや……なんでもない…」
そう言い、千明の後を追って歩いて行く威が悲しげに見え、葉人は「トイレに行ってくる」と告げて駆け出した。
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