184 / 349
枷
7
しおりを挟む「…ふ…っぅ……う…」
口枷の為に閉じる事の出来なかった唇から流れる唾液が、シーツに擦り付けられて染みになる。
体内を掻き回す光彦の杭に、いやいやと首を振って身をよじった。
「うー…っ…」
「…俺のものだよ……」
そう呟き、逃げようとする葉人の腰を掴んで荒々しく腰を打ち付ける。
「こんなものをつけて…他の男に触らせるなんて…」
小さく怨み言を囁く口が、胸元に散らされたキスマークに噛みついていく。
歯の食い込む痛みと滅茶苦茶に内臓をかき混ぜられる苦しみに、固く閉じた瞼の隙間から涙が溢れる。
「うぅ…っう…」
「どうして泣く?泣きたいのは俺の方だよ?違う?」
ぐっと腰を突き上げた光彦が、低く呻いて吐精する。
「…っ…………やっぱり…最初にしっかり躾をしておくべきだったね」
噛まれて血の滲んだ唇を腹の指で撫で、光彦はサイドテーブルから赤い首輪を取り出した。
真新しいそれを葉人に見せる。
「君には、やっぱり、赤が良く似合うね」
仰け反って震える葉人の華奢な首に、ゆっくりとそれを嵌めた。
0
あなたにおすすめの小説
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる