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裏切り
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しおりを挟む「せ…先輩?」
「んー?……出たか?」
「先にベッドに戻っててください」
あー?と呻くような声が漏れる。
「お前、漏らしたらどうすんだ…」
「寝ぼけすぎですって!もうっ!!」
そう言って葉人はばたんっと乱暴にトイレの中に入った。
「っ…もぅっ!!すごい寝ぼけ方だし…オレそんなに小さい子じゃないって…」
ぶつぶつと文句を言いながらスウェットを下ろしたその時、がちゃんと音がして戸が開いた。
便器に向けていざと言う瞬間に入ってこられ、葉人は飛び上がる事も逃げ出す事も出来ずにかぁっと顔に血が上るのを感じた。
「や…先輩っ何して……出て行って下さいっオレまだ…」
「ほら、漏らすぞ」
何とも出来ずにおろおろとする葉人の背後から手を伸ばし、構えていたそれを上から握り締める。
「ひゃっ!?」
「ほら…」
そう言う司郎を顔だけで振り返ってみると…
にやり
そう笑みの形に歪んだ唇が見える。
「ちょっ!!もう寝ぼけてないんじゃないですかっ!!」
掴まれたままの股間を取り戻そうと力を込めるが、ぶるりと背筋を悪寒が駆け上がるだけで…
「ほんと…手……離してくださいっ…っ!!オレ…もう限界で…っ」
排尿を堪えるのは、射精感を堪えるよりも快感が伴わない分苦痛だった。
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