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学校
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しおりを挟む「苦しくて苦しくて…でも、葉を傷つけたくないし………でも、好きで………」
告白して断られ、幼馴染と言う関係すら壊れてしまうのが怖かったと、威は声に苦悩を込めて呟いた。
「すげぇ…好きだから……避けられたくないし。ずっと我慢してたんだ……それくらい、お前は俺にとって大事で……」
「…オレも、威の事が大事だよ。……だからやっぱり…オレは先輩がいい」
「なん…っ」
「オレの体ぐちゃぐちゃだから…いろんな奴に、ヤられまくって…綺麗じゃないし」
威に掴まれたままの、痣の残った足。
「そんなの…気にし…」
「それに、今まで無理してたとか言われて…」
「ちが…そうじゃ……葉を大事にしたかっ」
「それにね」
ふつ…と、威の言葉を遮って葉人が言葉を発した。
その固い声音に、威が怯んで身じろぐ。
「オレ、許せないし」
葉人の手が自分の体を滑り降りる。
白い肌に刻まれた傷の一つ一つをなぞりながら下肢の淡い茂みへたどり着く。
「オレに最初にこんな事した奴」
雰囲気の変わった葉人に気圧され、威は言葉をかける事も忘れて呆然とその顔を見やる。
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