326 / 349
威
11
しおりを挟む体を伝う水流にもじもじと身を捩り、密着した威の足を避けて膝を擦り合わせる。
「ここも、洗おうな?」
「あっ―――ふ、ぁ…」
葉人の変化に気付いた威が、脇腹からするりと手を下げて下の茂みへと辿る。
しゃり…と音のするそこは濡れそぼり、そしてその中心からはすでに起立が天を向いていた。
柔らかなバラ色の突端に指先が触れる。
「―――っ!!」
声を飲み込んで、葉人はぶるりと震えそうになるのを全身に力を入れてやり過ごす。
鋭敏で、けれど威からの刺激をもっととねだるそこは浅ましく、たらりと白みの混じる先走りをあふれさせた。
「全部…全部、綺麗に洗って……それから…やり直そう」
きゅっと縮み上がった袋をやわやわと揉み、そのまま奥へと指を這わす。
「――ひっ」
それはほんの微かな、喘ぎにも似た悲鳴。
葉人の胸を食んでいた唇を話し、威は困ったような傷ついた顔で葉人の顔を覗き込んで俯いた。
「怖い…な」
破瓜の痛みと凌辱の記憶は、幾ら上書きされたとしても根底にくすぶり続けて本能的に葉人の恐怖を与える。
威のがっしりとした腕が、ぎゅっと葉人を包み込む。
0
あなたにおすすめの小説
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる