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放課後の教室で…
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しおりを挟む盗撮画像を送りつけてきたあの質の悪さを思い出し、授業を行う声も耳を擦り抜けて行く。
「………」
逆上されたわけでもない。
罵倒されたわけでもない。
だから逆に怖かった。
机の引き出しに入れてあった携帯電話がメール受信のランプを灯したのが見え、葉人は教師が黒板に向かっているのを確認してからそっとメールを開いた。
『大丈夫か?さっきの事が気になってるのかもしれないけど、…俺がいるから』
最後の言葉にかぁっと顔が赤くなる。
そうか…居てくれるんだ。
そう実感できただけで気分が軽やかだった。
鷹雄が何かしてくるかもしれない、けれど…乗り越えられる…と心で誓い、威にはピースのマークを送る。
ややすると、再び受信を告げるランプがついた。
『こっち向いて』
「?」
怪訝に思いながら後ろに座る威を振り返る…と、目が合った。
にこりと笑った次の瞬間、微かにちゅっと唇が動く。
「――――っ!!」
慌てて前を向くが、かぁっと頬が赤くなったのが自分でも分かる程で…
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