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第8章 ミッドウェー海戦
8.15章 ミッドウェー島上陸戦
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日本海軍の艦載機による攻撃により、ミッドウェー島の航空戦力は壊滅した。また、上陸に備えた海兵隊の陣地も空爆により半数以上を既に破壊していた。米軍の機動部隊も全て撃退したため、日本軍の上陸作戦を妨害する海上戦力は存在しなくなった。
ミッドウェー攻略部隊は、6月6日も艦上機による爆撃で島内の米軍陣地を攻撃した。もともとイースタン島とサンド島には、米軍が輸送船のために掘り下げた桟橋につながる航路が存在していた。ところが、その航路を利用しようとすると、複数の沿岸砲が照準を合わせており、真っ先に無力化することが必要になった。上空から、丹念に見つけ出して攻撃した。
当初、上陸作戦は6月7日の予定だったが、偵察の結果、島内に米軍の陣地がいくつか残っていることを発見して、陸軍の要望により更に徹底的に攻撃した。同時に島の周囲の海域で機雷の除去を開始した。上陸作戦が開始されれば、多くの艦艇が島に接近するので、機雷を除去した安全海域の確保が必要だ。
山口長官に草鹿参謀長が報告に来る。
「連合艦隊司令部から明日も爆撃の要請が来ました。毎日、繰り返し爆撃をしていますので、そろそろ空母の弾薬が底をつきそうです。明日の攻撃要請には出撃させますが、それ以降は、空母によっては弾薬不足となる艦が出てくる可能性があります」
「了解だ。もはや敵の航空勢力を全て駆逐したのだから、これからは戦艦と巡洋艦の出番だな。私から山本長官に進言しよう」
6月7日からミッドウェー島への砲撃を開始した。この日は精密な攻撃が要求される目標を除いて、戦艦による艦砲射撃が主体となった。上空に観測機を飛ばして、残った陣地をしらみつぶしに砲撃してゆく。
沖合に4隻の戦艦がやってきていた。上空には砲撃の修正のために4機の零観が飛行していた。沖の伊勢がまず砲撃を開始すると、それが合図となったかのように、日向、扶桑、山城も一斉に砲撃を始めた。弾着補正が終わると、まるで畑を耕すように、一定の範囲内を徹底的に砲撃していった。ある範囲の砲撃が終わると次の場所へと移動してゆく。最後には、海岸から離れたサンゴ礁も砲撃の目標とした。海岸から長方形の範囲を戦艦の榴弾で砲撃することにより、海岸までの通路を切り開いたのだ。2時間あまり砲撃を続けると、海中の浅瀬を榴弾の爆発で掘り下げた通路が数か所出来上がっていた。
6月8日になって、攻略部隊は上陸作戦を開始した。ウェーク島への上陸作戦で得られた経験に、サンゴ礁の浅い岩場の海岸への上陸の困難さがあった。また、米軍は海岸に有刺鉄線を張り巡らして、海岸にはコンクリートで防御された陣地を構築していた。陣地のいくつかは艦砲射撃や爆撃にも生き残っているはずだ。そのため、24両の特二式内火艇が先行してサンド島の海岸に向かった。戦艦の砲撃が切り開いたサンゴ礁の通路を利用して海岸へと接近してゆく。どこからともなく先頭を航行していた特二式の周りで銃弾と砲撃による水柱が立ち上り始める。海兵隊の砲兵陣地がまだ残っていたのだ。特二式も37mm砲で応戦を始める。
沖合に停泊していた3隻の駆逐艦が海岸の内側から砲撃してくる陣地を狙って12.7センチ砲の射撃を始める。それでも衰えない米軍の砲火がついに1隻の特二式内火艇に命中した。海兵隊が射撃をしている地点に駆逐艦が射撃を続けると共に、彗星が沖合から飛んできた。彗星は、急降下すると陣地とおぼしき地点に向かって噴進弾を発射した。一斉に射撃せず、搭載した噴進弾を4回に分けて発射している。ベトンで固められた陣地を見つけた機は、急降下で25番を陣地に命中させる。さすがに攻撃を繰り返していると米海兵隊陣地からの砲火が半減した。上空からの支援により22台の特二式内火艇が上陸に成功した。海岸に到達した特二式は搭載した37mm砲と機銃により海岸近くに潜んでいる海兵隊を駆逐して、上陸地点周辺に占領エリアを広げていった。
特二式の上陸が成功すると、すぐに大発の一隊が海岸に向かって発進した。ほとんどの大発は戦艦の射撃により開通した通路を通ることにより、サンゴ礁にてこずることなく海岸にたどり着いた。上着した地点では特二式が、海岸付近の拠点を確保している。もはや米軍の火砲もほとんど反撃してこない。たどり着いた大発は、人員と小型の火砲や車両を搭載していた。上陸した一木支隊の陸軍部隊は速やかに、輸送船が接岸可能な桟橋のある港湾地区の攻略を開始した。
日本軍は、同様の手順による上陸作戦をイースタン島でも同時に実行していた。上陸後に一部の地区で海兵隊の反撃があったが、上空の艦偵が反撃地点を発見した。艦偵が、その位置への砲撃を駆逐艦に指示すると、猛烈な艦砲射撃により次々と沈黙していった。
輸送船が桟橋に接岸できるようになって、更に大規模な部隊と戦車や砲などの機材の上陸が可能となった。戦車を前面にした攻略部隊の前に海兵隊が抵抗していた陣地も順次陥落していった。イースタン島の海軍基地とサンド島の飛行場地区が日本軍により完全に制圧されると、ついにミッドウェー島に残っていた米軍は降伏した。
日本軍は、占領後、直ちに基地能力の復旧を開始した。最も急がれたのはイースタン島の飛行場の復旧だ。サンド島の飛行艇基地もそのまま海軍の飛行艇基地として活用することを予定していたので、優先して復旧作業を開始した。とにかく、島の周囲を哨戒できる機体と迎撃可能な戦闘機が駐留できる規模の基地とする必要がある。ミッドウェー島はハワイオアフ島からの距離が約2,300kmなので、増槽を装備した四発機であれば偵察の範囲に含まれる。B-24のように長距離飛行可能な機体であれば、爆弾の搭載量を半減して、増加燃料タンクを装備すれば、爆撃作戦も可能だ。
飛行場の復旧作業に続いて、荷揚げを効率的に行うために、破壊された港湾設備も回復が急がれた。揚陸が必要な物資や燃料などがたくさんあるのだ。ミッドウェー島は短時間で戦場から建設現場へと変わっていった。
ミッドウェー攻略部隊は、6月6日も艦上機による爆撃で島内の米軍陣地を攻撃した。もともとイースタン島とサンド島には、米軍が輸送船のために掘り下げた桟橋につながる航路が存在していた。ところが、その航路を利用しようとすると、複数の沿岸砲が照準を合わせており、真っ先に無力化することが必要になった。上空から、丹念に見つけ出して攻撃した。
当初、上陸作戦は6月7日の予定だったが、偵察の結果、島内に米軍の陣地がいくつか残っていることを発見して、陸軍の要望により更に徹底的に攻撃した。同時に島の周囲の海域で機雷の除去を開始した。上陸作戦が開始されれば、多くの艦艇が島に接近するので、機雷を除去した安全海域の確保が必要だ。
山口長官に草鹿参謀長が報告に来る。
「連合艦隊司令部から明日も爆撃の要請が来ました。毎日、繰り返し爆撃をしていますので、そろそろ空母の弾薬が底をつきそうです。明日の攻撃要請には出撃させますが、それ以降は、空母によっては弾薬不足となる艦が出てくる可能性があります」
「了解だ。もはや敵の航空勢力を全て駆逐したのだから、これからは戦艦と巡洋艦の出番だな。私から山本長官に進言しよう」
6月7日からミッドウェー島への砲撃を開始した。この日は精密な攻撃が要求される目標を除いて、戦艦による艦砲射撃が主体となった。上空に観測機を飛ばして、残った陣地をしらみつぶしに砲撃してゆく。
沖合に4隻の戦艦がやってきていた。上空には砲撃の修正のために4機の零観が飛行していた。沖の伊勢がまず砲撃を開始すると、それが合図となったかのように、日向、扶桑、山城も一斉に砲撃を始めた。弾着補正が終わると、まるで畑を耕すように、一定の範囲内を徹底的に砲撃していった。ある範囲の砲撃が終わると次の場所へと移動してゆく。最後には、海岸から離れたサンゴ礁も砲撃の目標とした。海岸から長方形の範囲を戦艦の榴弾で砲撃することにより、海岸までの通路を切り開いたのだ。2時間あまり砲撃を続けると、海中の浅瀬を榴弾の爆発で掘り下げた通路が数か所出来上がっていた。
6月8日になって、攻略部隊は上陸作戦を開始した。ウェーク島への上陸作戦で得られた経験に、サンゴ礁の浅い岩場の海岸への上陸の困難さがあった。また、米軍は海岸に有刺鉄線を張り巡らして、海岸にはコンクリートで防御された陣地を構築していた。陣地のいくつかは艦砲射撃や爆撃にも生き残っているはずだ。そのため、24両の特二式内火艇が先行してサンド島の海岸に向かった。戦艦の砲撃が切り開いたサンゴ礁の通路を利用して海岸へと接近してゆく。どこからともなく先頭を航行していた特二式の周りで銃弾と砲撃による水柱が立ち上り始める。海兵隊の砲兵陣地がまだ残っていたのだ。特二式も37mm砲で応戦を始める。
沖合に停泊していた3隻の駆逐艦が海岸の内側から砲撃してくる陣地を狙って12.7センチ砲の射撃を始める。それでも衰えない米軍の砲火がついに1隻の特二式内火艇に命中した。海兵隊が射撃をしている地点に駆逐艦が射撃を続けると共に、彗星が沖合から飛んできた。彗星は、急降下すると陣地とおぼしき地点に向かって噴進弾を発射した。一斉に射撃せず、搭載した噴進弾を4回に分けて発射している。ベトンで固められた陣地を見つけた機は、急降下で25番を陣地に命中させる。さすがに攻撃を繰り返していると米海兵隊陣地からの砲火が半減した。上空からの支援により22台の特二式内火艇が上陸に成功した。海岸に到達した特二式は搭載した37mm砲と機銃により海岸近くに潜んでいる海兵隊を駆逐して、上陸地点周辺に占領エリアを広げていった。
特二式の上陸が成功すると、すぐに大発の一隊が海岸に向かって発進した。ほとんどの大発は戦艦の射撃により開通した通路を通ることにより、サンゴ礁にてこずることなく海岸にたどり着いた。上着した地点では特二式が、海岸付近の拠点を確保している。もはや米軍の火砲もほとんど反撃してこない。たどり着いた大発は、人員と小型の火砲や車両を搭載していた。上陸した一木支隊の陸軍部隊は速やかに、輸送船が接岸可能な桟橋のある港湾地区の攻略を開始した。
日本軍は、同様の手順による上陸作戦をイースタン島でも同時に実行していた。上陸後に一部の地区で海兵隊の反撃があったが、上空の艦偵が反撃地点を発見した。艦偵が、その位置への砲撃を駆逐艦に指示すると、猛烈な艦砲射撃により次々と沈黙していった。
輸送船が桟橋に接岸できるようになって、更に大規模な部隊と戦車や砲などの機材の上陸が可能となった。戦車を前面にした攻略部隊の前に海兵隊が抵抗していた陣地も順次陥落していった。イースタン島の海軍基地とサンド島の飛行場地区が日本軍により完全に制圧されると、ついにミッドウェー島に残っていた米軍は降伏した。
日本軍は、占領後、直ちに基地能力の復旧を開始した。最も急がれたのはイースタン島の飛行場の復旧だ。サンド島の飛行艇基地もそのまま海軍の飛行艇基地として活用することを予定していたので、優先して復旧作業を開始した。とにかく、島の周囲を哨戒できる機体と迎撃可能な戦闘機が駐留できる規模の基地とする必要がある。ミッドウェー島はハワイオアフ島からの距離が約2,300kmなので、増槽を装備した四発機であれば偵察の範囲に含まれる。B-24のように長距離飛行可能な機体であれば、爆弾の搭載量を半減して、増加燃料タンクを装備すれば、爆撃作戦も可能だ。
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