電子の帝国

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第6章 戦いの始まり

6.2章 戦いの前兆

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 ホノルル総領事館の森村書記官は、出勤のために領事館に向かう途中で突然警察官に取り押さえられた。しばらくして、奥田副領事のところにハワイ警察から連絡が入った。奥田副領事はこの異常事態をすぐに嘉多総領事に報告した。

「本日朝に森村君が警察に拘束されました。理由は、今のところ明らかにされていません。外交官に対する権利侵害だとして抗議しましたが、まだなしのつぶてです」

 喜多総領事は、これがすぐにアメリカからの警告だと気がついた。
「君も彼の裏の仕事には気がついていただろう。森村という名前はそもそも偽名で、海軍の吉川少尉だからな。今年になって、我が国とアメリカの関係は急速に悪化している。情報収集作業が、アメリカにとって好ましからざる行動だと判断されたということだろう」

「すると、アメリカ側は彼の影の活動に気づいたということですね?」

「そう考えて間違いないだろう。最近は私にだって尾行がつくようになっている。おそらく、FBIが嗅ぎつけたのだ。彼が行動している間に、どこかで尻尾をつかまれたに違いない。これは、アメリカ国内であちこち嗅ぎ回ると、同じ目に合うぞという我々への脅しでもある。脅しに屈するのは悔しいが、当面行動を控えるように注意する必要がありそうだ」

 総領事の心配が当たって、森書記官はスパイ行為を理由として、1942年3月末までに国外退去を命じられた。警察からは釈放されたものの、退去するまでは自宅に見張りがついた軟禁状態で外出もままならない。その頃には、総領事の心配した通り、ほとんどの職員に見張りや尾行がつくようになった。

 嘉多総領事もここに至って、ホノルル大使館の日本人職員全員に注意を促した。
「疑わしい行動をとるならば、即時国外退去をさせるというのがアメリカ合衆国の意思だ。私が許可するまでは、アメリカ側から怪しまれるような行動は、全て禁止する」

 ……

 この事件は、海軍軍令部情報担当の立花中佐に領事館から暗号電で報告された。中佐はすぐに第三部長の前田少将に相談した。
「今まで真珠湾の米艦艇の動向を収集してくれていた吉川少尉が強制送還になりました。既に、ハワイから日本に向かう船に乗船したとのことです。それに加えて、ホノルル総領事館の活動も大きく制限されています。しばらくの間、真珠湾に関する情報は、ほとんど入ってこないと覚悟するしかなさそうです」

「このところ、ホノルルからはかなり頻繁に情報が来ていた。アメリカ側の監視や盗聴の危険があるにもかかわらず、派手に活動しすぎたのかもしれん。アメリカ国内の情勢については、しばらくは『東機関』からの情報が主体になるだろう。彼らは、外務省の傘下で活動している。私から外務省北米1課に、今後は米太平洋艦隊の情報を多く取得するように依頼してみよう。アメリカ西海岸にも『東機関』の諜報員は多数配置されているはずだ」

「東機関」は、外務省が中心となって、アメリカ合衆国の情報を専門的に収集するために設立された機関である。情報収集の拠点はスペインに設置されて、アメリカ国内で活動する諜報員もスペイン人が中心であり、日本人は含まれていない。そのため、アメリカ国内では祖先がスペイン語圏からやってきたアメリカ人として生活することができた。この時、アメリカで活動している人数は、50名以上といわれたが定かではなかった。アメリカへの警戒は徹底していて、収集情報を送る場合には、用心のためにアメリカから一度メキシコに出国してから、スペインの拠点に連絡していた。

 メキシコと欧州のスペインにまたがった諜報組織の指揮をとっていたのは、須磨公使だ。彼は、組織の設立時からかかわっており、自ら駐スペイン特命全権公使として赴任した。駐在後は、「東機関」の活動をスペイン国内から指揮していた。この時点で、外務省は、須磨公使にアメリカ海軍に関する情報収集を強化せよとの命令を発した。しかし、公使は海軍についての知識が十分ではなかった。船の名前がアメリカからの盗聴文にあっても、それが戦艦なのか巡洋艦なのかもわからない。海軍に関する知識を有する人材がスペインに必要だ。軍事情報を即座に分析できる人員を補充してくれない限り、有効な情報収集は無理だと本国に返電した。

 日本から返事が来る前に、諜報活動を強化するための人間が直接やってきた。
「初めまして、ドイツで駐在武官をしていた由利釜之助と言います。海軍からの命で、須磨さんの補佐役として仕事をさせてもらいます。これでもこの手の活動についてはいろいろ経験していますので、多少はお役に立てると思います」

 須磨公使が話しを聞いてみると、ドイツやフランス、イタリアなどで表の情報取集に限らず密偵のような仕事をしていたとわかった。しかも、かなりの軍事情報を入手した実績があるとのことだ。
「この種の活動には私よりも適任だと思います。これからよろしくお願いします」

 須磨公使の活動拠点には、扉に鍵のかかる地下室があった。地下室の最も奥には、短波通信機に加えて、昭和15年末に日本から持ち込まれた新型の暗号機が据え付けられていた。作り付けの物入れを備えた簡素な木製の机の上には電動タイプライターが置かれていた。しかし、横の物入れの扉を開けるとその中には計算機が納められていた。計算機は、ちょうど船旅に使う旅行鞄程度の大きさだった。性能はそれほど高くないが、電文の暗号処理をさせるには十分だった。

「電子式の計算機ですね。この機器の符丁は『窓』と呼ばれていたはずですね」

「ええ、私のような仕事をしている人間は、外の世界とのやり取りを行う窓口となる装置なので、そこから『窓』(ウィンドウズ)と呼んでいます。最新型はもっと小型になって、性能も向上していると聞いていますが、これは初期型なので、少しばかり大きいのです」

「それにしても、穏やかじゃないものが机にねじ止めされていますね。これは手榴弾ですね」

「これは万が一のためです。他国の手に渡る可能性があるときは、迷わず計算機を破壊しろとの命令なんでね。2個の手榴弾を取り付けていますよ。どちらか一つでも使えば計算機はばらばらです。この部屋の入り口には灯油も置いています。室内には紙の資料もあるので、やむを得ず逃げることにでもなれば、全部燃やすつもりです」

 ……

 しばらくして、軍令部の前田少将から立花中佐に連絡があった。
「外務省のアメリカ局一課長から連絡がきたぞ。今までも『東機関』からは時々北米情報が送られてきたが、最近の情勢の緊迫化に応じて、アメリカ太平洋艦隊に関する情報の頻度と量を増やしてもらうように依頼した。情報収集を強化するために、ドイツから由利中佐がスペインに移動した。既にスペインにはアメリカ大陸からの情報がある程度到着しているので、それをまずは送ってくるそうだ」

「由利さんに活動してもらえば、我々が必要とする情報を理解して送付してくれるでしょう。我が国と米国の関係が緊張している現状で、アメリカ海軍の動向が全くわからないならば、禍根を残しかねないと思っていましたが、何とかなりそうですね。私は過去に『東機関』から情報を受けたときに、他からの情報と照らし合わせて確認しましたが、彼らの情報は正確でした。偽情報はほとんど含まれていないと思われます」

 3日間後には、西海岸の艦艇の出入りに関する情報が、スペイン経由で軍令部にもたらされるようになった。立花中佐は、手元の情報とともにアメリカ太平艦隊の最新動向をまとめて、前田少将に報告した。

「今年の4月に入って、サンフランシスコ港とサンディエゴ港への艦船の出入りがかなり活発になっています。4月上旬に多数の輸送船とタンカーが出航していますが、いずれも喫水の深さから貨物を満載していると思われます。行先は不明ですが、半数以上はハワイに向かったと考えられます」

「当然、輸送物資の増加には目的があるということだな。それで、軍艦の動きはどのようなのか?」

「最近の諜報情報には船名が入る様になってきました。サンディエゴ軍港ですが、正規空母を2隻目撃しています。外見から『エンタープライズ』と『ヨークタウン』もしくは、『ヨークタウン』と『ホーネット』のいずれかとなります。真珠湾配備の『エンタープライズ』をわざわざ西海岸にまで回航してくる理由は考えられないので、後者の可能性が高いと思います。次に、『レキシントン』級が1隻、出航しています。これは、工廠で対空砲などの装備改修をしていた『サラトガ』に間違いありません。更に、2隻の『ノースカロライナ』級戦艦が出入りしています。パナマからやってきて、ハワイに向かうのでしょう」

「これは、とんでもない数の増加じゃないか。現在の太平洋の正規空母は、真珠湾の空母と合わせると4隻ないし5隻になったということか。これだけ空母をそろえて、しかも新型戦艦を追加している。真珠湾配備の戦艦や巡洋艦と合わせて、かなり大規模な艦隊になるぞ」

「空母を追加して、新しい戦艦を配備したのは、間違いなく高速機動部隊を編制するためでしょう。ハワイの旧式戦艦では空母に置いて行かれますからね。連合艦隊の航空艦隊に対抗するためだと考えられます。貨物を搭載した輸送船が出航しているのも、何らかの作戦行動に対する補給任務でしょう」

 前田少将は窓の外を眺めながら、しばらく考えていた。誰が考えてもこの時期に太平洋艦隊を増強する意味は明らかだ。

「大西洋では連合国とドイツとの戦いが続いている。それなのにわざわざ太平洋の空母や戦艦を増強してきた。まさか、訓練が目的ではあるまい。本気で我が国と戦うことを前提として、艦隊を強化しているということだ」

 前田少将は、「戦史分析」(暗号解読)を行っている第10課の小倉少佐を呼んだ。電文解析の結果と合わせれば、艦隊の動きを裏付けることができるはずだ。

「米太平洋艦隊の動きに関する最近の情報を教えてくれ」
「サンディエゴからハワイに向けて航行する艦船からの通信量が増えています。輸送船のハワイへの到着日時を連絡する通信が多いようです。なお、我々が傍受した情報には、空母搭載の航空隊がオアフ島の飛行場に到着することを通知する電文が結構ありました。空母の寄港時には、先行して航空隊が陸上基地に飛来しますが、それを通知すると思われる電文です」

 横で聞いていた立花中佐が質問する。
「空母搭載の艦載機を示す番号が無線に含まれているのですか?」

「『VF-5』や『VB-8』という飛行隊を示す番号が電文に含まれています。空母の識別番号で『CV-5』は『ヨークタウン』、『CV-8』は『ホーネット』ですので、その空母の搭載機がオアフ島の海軍基地に飛来したと考えて間違いないでしょう。しかし、オアフ島にとどまっていた期間はわかりません」

 前田少将が別の質問をした。
「アメリカ本土とハワイの通信からは、有益な情報は得られていないのかね?」

「残念ながら、アメリカ大陸とオアフ島は通信用の海底ケーブルで接続されていますので、無線のように本国からの指示を傍受する機会は大幅に少なくなります。それでも、米本土とオアフ島の太平洋艦隊司令部の間で艦隊の編制変更や新たな艦の編入に関する無線が傍受されています。明らかに大量な電文を必要とする目的が存在しているのです」

 しばらく黙っていた前田少将が、勢い良く立ち上がった。
「二人とも、私についてきてくれ。これは我が国にとって重大な事態だ。すぐに軍令部総長と次長に報告するぞ」

 前田少将の情勢判断は軍令部の永野総長と伊藤次長に伝えられた。前田少将は、その日の夕方になって、米内大臣に対して、軍令部総長に同行して報告することになった。

「……以上説明したように第三部の分析では、アメリカ海軍は太平洋艦隊を空母と新型戦艦を中心として強化しています。間違いなく、旧式の戦艦部隊とは分けて、高速艦による複数の機動部隊を編制したはずです。搭載する航空機もハワイで盛んに訓練を行っており、実戦参加が近いと想定します。輸送船も活動しているようです。これも作戦目的の物資の輸送でしょう。一つ注意してほしいのは、分析できているのは1週間程度は古い情報が大半だということです。昨日や今日の情報をアメリカから入手するということは不可能ですから」

 米内大臣が重苦しい空気を破って口を開いた。
「アメリカ海軍が太平洋で戦うとすれば、その相手は我々しかいないぞ。しかも空母と戦艦の増強、航空部隊の訓練増加、輸送の強化まで考えれば、米海軍は本気で我が国と戦うつもりだと言う答えが出てくる。艦隊が日本の近海にやってくるとして、いつ頃になりそうなのか推定ができるか?」

「現状の情報からは、アメリカ艦隊が日本に向けて航行してくる可能性が高いとしか言えません。ハワイでの米艦隊の訓練や準備を考えると、明日にでも攻撃される可能性もあります。一方では真珠湾の空母が発信した無線を10日ほど前から頻繁に傍受しています。それを信じるならば、戦いが始まるのは6月後半以降になるとも推定されます。すぐにでも開戦するかもしれないという情報と、まだ空母が真珠湾に停泊していることを想定させる2つの情報があります。どちらが真実なのか、裏付けられる情報は今のところありません」

 軍令部第一部長の福留少将が我慢できずに発言する。
「時期がはっきりと想定できないと言っても、想定している範囲は限られています。つまり、今から3週間程度の期間で戦いが生起する可能性が高いということになります。その期間以内ならば、日本本土の沖合に米艦隊が出現しても不思議ではありません。今からでも、艦隊を東の海上に出撃させて、戦闘開始に備える必要があります」

 海軍次官の沢本中将は反対だった。
「米艦隊が実力行使をすると決まったわけではありません。強力な艦隊を脅しに使うだけで、我が国に何らかの外交的な譲歩を要求することも考えられます。いわゆる砲艦外交です。とにかく、我が軍が先に手を出して、戦争が始まるようなことは絶対に控えるべきです。たとえ警戒のために艦隊を出撃させても、米国が先に手を出さない限り、戦闘を開始することには歯止めをかける必要があります」

 ……

「筧大尉、至急来てくれ」

 真田少将のところに出頭すると、望月少佐と海野少尉もすぐにやってきた。
「ご苦労だが、至急の要件だ。米国と日本の関係が、かなりきな臭いことになっている。米国情報の取得に対して応援要請が来た。軍令部の大規模計算機施設で『戦史分析』の支援をしてくれ。今回は、多量の情報に対する迅速な処理が必要になる。そのため、遠隔での作業はできないので、軍令部の情報研究所に直接出向いて作業を行う」

 望月少佐が作業内容を確認した。
「軍令部第三部の指示に従えばいいですね? 我々が『戦史関連』の仕事をするとなると、参謀本部戦史分析班と連絡をする必要性がありそうですが、陸軍との調整はできていますか?」

「これは軍令部第三部の前田少将からの直接依頼だ。陸軍との作業の調整は少将が手配しているだろうが、内容は前田少将に直接確認してくれ。私は陸軍との協力については賛成だ」

 我々が情報研究所に到着すると、情報分析担当の立花中佐が既に待っていた。
「今までも、戦史分析はこの施設で実行してきたが、見逃しをなくすために、処理すべき対象を増やしている。つまり我が国にとって、それほど重要でない通信も全て解読しようとしている。ところが、今年の4月以降に設置したばかりの新型計算機と他の計算機との連携がまだできていない。君たちの最初の仕事は、他の計算機と新設の『オモイカネ三型改』で計算機間通信を開通させることだ。次に、複数の計算機を連動させて、『戦史分析』プログラムの処理性能を向上させてくれ」

 望月少佐が確認すると、既に陸軍との解読作業の分担は終わっていた。陸軍が米国の国務省関連の電文解読を担当するのに対して、海軍はそれ以外の軍用電文の解読をすることになっていた。

 我々が新型機で他計算機の間で通信が実行できるように作業をしていると、既に顔なじみになった士官がやってきた。小倉少佐だ。

「ご苦労さん。戦史の方は順調に進んでいるかい?」

「まあ我々は、分析のための道具立てをそろえる役割ですからね。分析作業自身は、軍令部の専門官が行います。新型の三型改を通信網に組み込んで順調に稼働すれば、とりあえずお役御免となるでしょう。今回の作業で、小倉さんの役割は何なのですか?」

 マル秘事項かもしれないが、あえて少佐の仕事を聞いてみた。新型計算機を誰がどのように使うかを知っておきたかったからだ。

「ここでの私の仕事は、解読された情報に対して軍の対応が必要となるのか否かの分析だ。もちろん対応が必要であれば、何をどうするのかの指針も提示する。軍事行動が必要になる場合は、今まで図上演習に使用してきた計算機も活用して、最も費用対効果の高い作戦を示す必要がある。その時は再度君たちの協力も必要になるから、よろしく頼む」

 作業を開始すると、この施設にはかなり多くの情報が世界中から集まって来るのがわかった。収集した情報の中から意味のあるものを抽出して、必要であれば分析を加えて上に報告するのだ。そのための生情報が最初に集まってくるのがこの施設だった。もちろん陸軍側で解読した情報も登戸の計算機から複数の通信回線を経由して、すぐに伝達されることになっていた。

 三型改が本格的に稼働を開始したところで、陸軍の解読情報が転送されてきた。電文種別は「紫」(パープル)で、扱いの程度は「重要」となっている。重要電文なので、受信情報を磁気テープに記憶させた。解読前の情報を用いて、我々の計算機でも間違いがないことを検証する。暗号鍵がわかっているので10分程度で答えが出てくる。表示管の出力を確認すると相違ないとの結果だった。陸海で解読結果に違いはない。

 タイプライターが印字を終えるのを待って、私が小倉少佐に直接渡した。
「重要な内容です。ワシントンから東京のアメリカ大使館への『紫』電文です」

 小倉少佐は、計算機用紙をひったくるようにして、電文を読み始めた。
「アメリカ合衆国の重大な決意を示す文書を打電するので、それを確実に日本の外務大臣に手渡すためにあらかじめ準備しておくように指示している。大臣に文書を渡す期日は書かれていないが、1カ月も先ではないだろう。近日中にアメリカ本国から重要文書を送付してくるはずだ」

 少佐は電文の報告を誰にするか考えていたようだ。
「大至急、第三部長と次長、総長に報告しなければならない。おそらく海軍大臣にも報告することになるだろう」
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