電子の帝国

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第8章 四国沖海戦

8.2章 日米攻撃隊発進

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 ハルゼー中将の司令部では、偵察機からもたらされた報告を分析していた。ブローニング大佐が結果を中将に報告した。

「我々の西北西の方向、190マイル(306km)の海域に空母機動部隊を発見しました。発見した空母は4隻です。しかも、我々の攻撃隊を迎撃したのは、この艦隊が発進させたジーク(零戦)とジュディー(彗星)のはずです。つまり、この艦隊には最新の機体が配備されているのです。脅威になると考えて間違いないでしょう」

「この距離ならば、我々の攻撃圏内に入っているな。空母が4隻ともなれば大艦隊だ。すぐにも攻撃隊を発進させてこの艦隊を攻撃したいと思うが、何か意見はあるか?」

 遠距離からの偵察機では、空母なのかそれ以外の艦艇なのかの判別は容易だ。しかし、艦橋や煙突が特徴的な形状でない限り、空母の艦種の判定は難しい。SBDドーントレスの偵察報告にも空母の種別に関する情報は含まれていなかった。もちろん、米艦隊の司令部は、3隻が小型空母だとは全く考えなかった。

「呉への第二次攻撃隊は後回しにして、空母への攻撃を優先させるということですね?」

「当然だ。呉まで行っても、空母は停泊していない。ここで空母4隻に損害を与えることができれば、開戦当初に可能な限り日本海軍の戦力をすり減らすという、我々の作戦目的とも合致している」

 ブローニング大佐にも異論はない。
「相手は4隻の空母です。私も攻撃の優先順位は高いと判断します。直ちに、第二次攻撃隊をこの艦隊に向けて発艦させます」

 司令部の決断に基づいて、対艦攻撃の装備で待機していた第二次攻撃隊は発艦を開始した。ハルゼー中将が日本の空母に向けて発進させた攻撃隊は合計106機の大編隊だった。

 第二次攻撃隊:F4Fワイルドキャット30機、SBDドーントレス43機、TBFアベンジャー33機

 攻撃隊の発艦後に「エンタープライズ」の北側を航行していた「ノースカロライナ」がレーダーで未確認機が北から接近してくるのを探知した。上空の直衛機が直行してゆく。

 レーダーに探知されたのは、真っ先に九州の鹿屋基地を飛び立って、太平洋上を飛行してきた須藤中尉の一式陸攻だった。

 双発の日本軍偵察機を追い払っている間に、ハルゼーの司令部に、第二の日本空母部隊発見の報告が上がってきた。

 バローズ少佐があわてて偵察機の報告を書き写したメモを持ってくる。
「我々の北方に新たな日本艦隊を発見しました。空母2、艦隊から北北西、200マイル(322km)の海域です。最初の日本軍の艦隊よりも東寄りの紀伊半島の南方を航行しています」

 ため息をつきながらハルゼー中将が命令する。
「2つの日本艦隊の距離から考えて、間違いなく日本の攻撃隊はやってくるだろう。今のうちに、上空の戦闘機を一度おろして補給してくれ。二番目の艦隊に攻撃隊を向かわせるのは、呉を攻撃した部隊が戻らなければ不可能だ。できるだけ短時間で泊地攻撃から帰投した部隊に補給して発進させる」

 ブローニング大佐も最初に発見した空母部隊に攻撃隊を発進させたために、今すぐできることはそれほどないことを理解していた。
「わかりました。呉を攻撃した部隊が帰投次第、攻撃隊の準備を進めます」

 大佐は素早く計算して、呉の攻撃隊が戻るまでには、まだ2時間は待つ必要があるという答えを出した。何しろ、呉と艦隊の距離は350マイル(560km)もあるのだ。

 考えたくはないが、距離から考えると、それよりも先に日本軍の攻撃隊がやってくる可能性が高い。

 ……

 鹿屋を離陸した一式陸攻の米艦隊発見の報告は呉鎮守府から、情報研究所に伝えられた。五航戦を飛び立った彗星の打電した内容と四航戦が米偵察機の接触を受けたという通知は、呉の無線局が直接受信した。鎮守府は、すぐにそれを連合艦隊と軍令部に転電してきた。

 やはり、情報研究所ビルの建設時に各所との通信回線をしっかり整備していた効果があった。軍令部ということもあり、海軍各部門から受け取った情報が、格段に早く伝えられてくる。

 まずは計算機に入力するために偵察機からの情報を整理して、確認した。
「索敵機の報告を合わせると、2隻と1隻の正規空母から構成される艦隊とそれよりもやや西側に2隻の空母艦隊という3群に別れた機動部隊と考えて間違いはないでしょう。2隻の新型戦艦が空母の護衛として随伴しています。空母の数や新型戦艦の護衛など、諜報活動などで事前に入手した情報とも矛盾はありません」

 望月少佐がすぐに同意してくれた。
「赤軍の艦隊の構成については、筧君の解釈が正しいと考える。四航戦も見つかったのだから、赤軍だけでなく、青軍の空母も同時に発見されたという状況は現実とも合致している」

 我々が入手した新たな情報の入力をしている間に、計算機室の椅子に座ったまま動こうとしない前田少将が疑問を口にした。
「そういえば、関東にも米艦隊が攻撃を仕掛けてくるんじゃないかという懸念が連合艦隊司令部で出ていたはずだ。他の地域の状況はどうなっているのか? 空母と空母の戦いになるとしても、赤軍にはまだ別の艦隊がありましたとなれば、計算機の出す答えも全く違ってくるだろう」

 前提条件が変われば、計算の答えも変わる。計算機に入力する条件については、我々は、入手できた情報の範囲内でしか判断できない。私と望月少佐が顔を見合わせていると、小倉少佐が状況を説明してくれた。
「関東の基地を離陸した陸攻隊からは何も報告がありません。同じく九州の沖合や沖縄周辺を偵察している機体も米艦隊を見つけていません。加えて一航戦と二航戦から発進して関東地方の南方に向かった偵察機からも発見報告はありません。状況から考えて、現在日本近海を航行しているのはこの艦隊だけと判断します」

「米艦隊が他に存在しないならば、別の質問がある。米軍は既に呉への攻撃隊を出撃させたはずだ。一方、わが軍の機動部隊には偵察機以外の艦載機がまだ残っているだろう。別働の米艦隊が存在しないならば、空母対空母の戦いは我々の兵力が圧倒的に有利な状況で進むんじゃないのか? もはや計算機で戦闘の推移を検証するまでもないと思うがね」

「計算機の予測を信じるならば、赤軍にはまだ出撃を保留していた100機以上の機体が残ってるという予測が出ています。その艦載機を青軍の空母への攻撃に振り向ければ、楽な戦いというわけにはいかないでしょう」

 そこまで話したところに、軍令部の富岡大佐が計算機室に入ってきた。
「現在の状況を教えてくれ。ここで話を聞けば、最も整理された結果が得られることがわかった。しかも情報の内容が新鮮なうちに、次の行動分析を知ることができる」

 望月少佐が今まで議論していた状況を説明することになったが、富岡大佐の想定していた状況だったらしい。
「私の想像していた状況と大して変わらないようだ。それで、わが軍に相当する青軍は、次にどういう行動をするのか?」

 私は、もう一つの計算機が出力した内容を確認していた。青軍の行動を中心として予測させている計算機だ。
「青軍も相手の艦隊を発見次第、攻撃隊を発艦させます。しかし、四航戦に相当する青軍の部隊は、迎撃戦闘に向かっていた戦闘機と爆撃機を収容してから補給まで終わらせる必要があります。そのため、攻撃隊の発進が遅れて、2つの艦隊からは時間差での攻撃となります。空母の護衛に関しては、赤軍からの攻撃を予測して興味深い作戦を提示しています。それぞれの艦隊の位置は本土の戦闘機の行動範囲圏内です。本土の基地から戦闘機隊を空母の上空に飛来させて艦隊防空の戦闘機を増強する作戦を提示しています」

 すぐに、富岡大佐は納得した。
「総力戦のつもりで、本土基地の戦闘機を呼び寄せて、空母の護衛戦闘機を強化させようという考えか。艦隊近くに基地が存在するならば、十分採用可能な案に思えるな」

「青軍空母の損害について、比較した計算結果が示されています。四航戦に相当する艦隊が攻撃された場合、本土戦闘機の護衛がない場合には、4隻全ての空母と護衛の艦艇が被害を受けるとの結果です。当然ですが、十分な援護を受けられれば、損害を半分以下に減らせると計算機は示しています」

「戦闘機隊を空母の上まで飛行させるとすると、四航戦の位置から考えて、呉や岩国、北九州の基地が候補になるだろうな。五航戦に対して戦闘機の傘をかぶせるとすると、候補の基地は三重、鈴鹿、名古屋あたりだが、戦闘機の配備はあったかな」

 基地航空隊の詳細な配備情報までは計算機に入力していないので、具体的な候補は提示できない。小倉少佐が答えた。
「短時間で機動部隊上空に飛来できる近距離の基地からの出撃を指示すべきです。四航戦に対しては、呉と岩国となります。五航戦の応援は、やや遠いですが鈴鹿と名古屋あたりの基地が候補でしょう。今すぐに出撃すれば、わが軍の空母を狙って北上してくる攻撃隊を迎え撃つことが可能だと思います」

「呉鎮守府に呉と岩国の戦闘機を四航戦上空に派遣するように要求しよう。他の基地には軍令部から直接依頼を出す。直ちに軍令部として本土の戦闘機隊に出撃を要請する」

「次に青軍からの攻撃隊ですが、空母の攻撃隊に続いて本土の基地から陸攻隊を発進させて、赤軍空母を攻撃させています。護衛の戦闘機が付けられないので爆撃隊の被害は大きくなるかもしれませんが、先行する攻撃隊が赤軍の戦闘機の数をかなり減らしている前提での攻撃です。計算機らしい犠牲を顧みない戦法だとも言えます。赤軍の機動部隊が航空機の行動圏外に出る前に、波状的に攻撃する殲滅戦だと思います」

 これも、富岡大佐が決断した。
「一式陸攻による攻撃隊の編制が可能なのは、西日本ならば鹿屋基地だろう。少し遠くなるが、木更津や横須賀からでも一式陸攻の足の長さならば攻撃可能なはずだ。戦いは今でもどんどん進んでいる。基地航空隊の司令部に出撃を命令するぞ」

 ……

 呉基地と岩国基地では、軍令部からの連絡を受けて戦闘機隊を出撃させるための準備が始まった。四国上空の迎撃戦に参加していた雷電が補給のために岩国基地に着陸してきた。同様に零戦隊が呉基地に戻っていた。それが、再度戦闘機を発進させることになった。まだ戦闘は続いているので、着陸した戦闘機には待っていた整備員がすぐに補給を始めた。その間に搭乗員は、直ちに空母の直衛に向かうように命令を受けた。

 岩国基地からは、神崎大尉が率いる18機の雷電が離陸した。呉基地からは浅井大尉を先頭に24機の零戦が出発した。戦闘機隊を四航戦の上空まで誘導するために、九七式艦攻が先導している。

 これらの編隊とは別に宇佐基地から豊後水道上空に飛行してきた9機の零戦と九七式艦攻も四航戦に向かった。

 ……

 四航戦は、豊後水道の米編隊を攻撃するために飛び立った零戦と彗星の部隊を待っていた。艦隊上空に戻ってきた機体を収容して、弾薬や燃料の補給をしなければ米艦隊への攻撃隊は発進できない。もちろん艦隊に残っていた艦攻や艦爆の準備は前もって進めていたが、少数で攻撃隊を編制することはできない。

 さすがの角田司令もしばらくは、準備の完了を待つしかない。
「鮫島参謀、攻撃隊の準備ができるまでに、どれほど時間がかかりそうか?」

「おそらく1時間以内には完了します。一方、我々は米軍の偵察機に発見されていますので、1時間後には攻撃を受ける可能性が高くなります。発艦前あるいは途中で攻撃を受ければ、飛行甲板や格納庫には爆弾と魚雷を搭載した機体が残っており、非常に危険です」

「わかった。40分後に攻撃隊の準備状況を教えてくれ。状況により、準備ができた機体のみを送り出すことも考える。甲板上に爆撃機が駐機されている状態で攻撃を受けるわけにはいかん。それと戦闘機の割り振りに関しては、艦隊の防空よりも攻撃隊の護衛を優先したい。単純に半数に分けることには反対だ」

 結果的に、攻撃隊の準備は40分後には完了した。帰投前から整備員が燃料や弾薬の補給準備をして待ち構えていたためだ。呉から友軍戦闘機が飛来するとの報告を受けていたので、戦闘機の割り振りは角田少将の命令に従った。艦隊の護衛は10機以下として、残りの40機以上は全て攻撃隊の護衛についた。

 ……

 一方、第五航空戦隊も米艦隊発見の報告を受けたにもかかわらず、直ちに攻撃隊を発進させることはできなかった。原少将は既に三度も攻撃隊の準備状況を確認していた。

「大橋参謀、攻撃隊の準備はまだ終わらんのか?」

「深夜から艦攻や艦爆の発艦準備を開始すればよかったのですが着手が遅れました。連合艦隊司令部からの情報が、本土の直接攻撃の可能性が高いとの内容でした。それで、米艦載機を迎撃するために戦闘機隊の準備を優先していました」

 実際には、五航戦は距離が離れていたことから、四国上空の空戦には戦闘機隊を派遣する機会を失していた。四国中央部は五航戦の艦載機の行動圏内ではあったが、戦闘の推移が早すぎて、数機の零戦が発艦した時には呉の迎撃戦は終盤だった。戦闘機を戻して、攻撃隊の準備をしていたところで米軍の空母発見の報告が入ってきた。

「言い訳はよい。この後、どれくらいかかるのか?」

 大橋中佐は、中将の言葉にムッとしたが口には出さずに質問に答える。
(早朝の打ち合わせで、米軍との戦いがすぐに始まるとはとても思えないと言っていたのはあんただろう。まさかあの楽観的な発言を忘れたわけではありますまい)

「魚雷と爆弾搭載もかなり進展していますので、30分もあれば完了すると思います。準備が終わっている30機程度であれば、すぐにも発艦可能ですが、どうしますか?」

「いや、ここは落ち着いて攻撃の準備が完了してから発進させよう。準備ができている攻撃隊を発進させて、残りの機体で次の攻撃隊を編制するのは、結果的に戦力の逐次投入になる。しっかりと準備をさせる。攻撃隊を発艦させてから、我々が攻撃を受ける可能性もある。艦隊の護衛も抜かりなく上げてくれ」

 大橋参謀の言葉通り、30分後には第一次の攻撃隊の準備が完了した。五航戦の空母には、昭和16年末から大型空母に優先的に配備が開始された天山が搭載されていた。新型艦爆の彗星に加えて、艦攻も最新型に更新されていた。

 五航戦が準備に時間を要したために、全くの偶然だったが、四航戦と五航戦からはほとんど同時に攻撃隊が発艦することになった。

 四航戦第一次攻撃隊:零戦27機、彗星12機、九七式艦攻25機(偵察型含む)
 五航戦第一次攻撃隊:零戦15機、彗星30機、天山29機(偵察型含む)

 四航戦の護衛戦闘機の数が多いのは、空母上空の直衛を減らしても護衛の戦闘機を増やしたからだ。

 軍令部からの情報で、空母5隻の他には米艦隊が近海にいないとわかっていたので、四航戦も五航戦も、残った機体の準備が完了次第、米艦隊への第二次攻撃隊として発進させた。これで、両艦隊共に直衛の戦闘機を除いて航空機は全て送り出したことになった。

 四航戦第二次攻撃隊:零戦21機、九七式艦攻29機(偵察型含む)
 五航戦第二次攻撃隊:零戦11機、彗星24機、天山23機(偵察型含む)

 ……

 近藤中将の巡洋艦隊は、四航戦が攻撃隊を発艦させている間にも東進を続けて、「隼鷹」を中心とする空母艦隊と合流することができた。中将は米編隊が南の方向から飛来することを考慮して、艦隊を二分することにした。

「巡洋艦部隊は対空砲火を用いて、空母の南方に進出して米軍の攻撃部隊を迎撃する。『神通』と第16駆逐隊は主力隊から更に南に離れて米攻撃隊を警戒せよ。『高雄』と第15駆逐隊は空母の周囲から離れず直衛につけ」

 参謀長の白石少将は近藤中将の考えがわかった。
「電探を装備した『神通』と駆逐艦をかなり離れた南側に配置して、早期に攻撃隊を探知する。それを、北方の巡洋艦隊で、米攻撃機を迎え撃つ。更に空母近傍の最後の防衛を『高雄』の一隊が担うわけですね」

「ああ、電探装備の第16駆逐隊は、巡洋艦隊から10海里(19km)くらい南に離れてもらう。駆逐艦相互の距離も10海里程度離れる。そうすれば、いずれかの駆逐艦が早期に米軍の攻撃隊を探知するはずだ」

「駆逐艦相互の距離は電探の探知覆域も考慮して、警戒海域をなるべく大きくするという隊形ですね」

「戦隊の巡洋艦は新型の高角砲や射撃照準器を装備しているので、航空機に対する防衛戦闘が可能だと思う。一方、わが艦隊の駆逐艦は、新型の電探を装備しているが、対空機銃以外は有効な対空装備がないから、電探を利用して早期に米編隊を探知してもらうつもりだ」

 ……

 すぐに駆逐艦と巡洋艦が移動を始めたが、近藤中将が希望した配備が完了する前に、通信室から報告が上がってきた。
「『初風』より連絡。南方から接近する編隊を電探で探知。距離40海里(74km)。反射波から間違いなく多数機の大編隊です」

 南の方角を見ながら、命令を発した。
「いよいよ、来たぞ。四航戦に通知だ。背の低い空母の電探ではまだ探知できていない可能性がある。まずは上空の零戦で迎撃してもらう。その次は我々の艦による対空戦闘だ」
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