電子の帝国

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第8章 四国沖海戦

8.3章 四航戦迎撃戦

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 TBFアベンジャーに搭乗していたテイラー少佐は、日本艦隊に対して50マイル(80km)の距離に接近したと判断した。当初の予定通りにウィンドウの散布を命令した。

「ウィンドウを搭載しているSBDは東側の空域に散布を開始せよ。繰り返す。東側に飛行してウィンドウを散布せよ」

 12機のSBDが右翼側に機首を向けると飛び去って行った。これで、爆撃編隊から離れたところにウィンドウの雲ができるはずだ。レーダーを搭載した空母に向かって進む限り、攻撃隊を探知から隠すことは不可能だ。そのために、攻撃の本隊とは別の場所に反射を作り出して、わずかでもそちらに戦闘機を引き付ける作戦だった。

 ……

 第四戦隊の司令部では、2つ目の大編隊を探知して混乱していた。白石少将が状況を説明する。
「『時津風』が編隊を探知しました。南東30海里(56km)。『初風』が探知した編隊とは明らかに別です。2群の大編隊が接近していることになります」

 参謀の木暮少佐は、大規模な二つの編隊の来襲に違和感を持った。
「米攻撃隊は四国の太平洋岸でも電探の欺瞞策を実行しています。おそらく今回の戦いでも、似たような手段を準備しているはずです。電探が探知したこの二つの目標も、どちらかが欺瞞であるという可能性があります」

 もっともな指摘に対して、一瞬、司令部が静まり返る。それを破ったのは白石少将だった。
「仮に、木暮少佐の意見の通りどちらか一方が偽物だとしよう。しかし、欺瞞であるかどうかを確認するためには、二つの目標に航空機を向かわせて目視で確認するしかないだろう。結局、目標が偽物か本物かに関係なく、戦闘機隊を二分しなければならない」

 近藤中将も実際に搭乗員の目で確認する以外に対策はないと考えた。
「これは米軍からしたら思うつぼだが、やむを得ない。角田司令に二つの攻撃隊を電探で探知したことを至急連絡してくれ。但し、いずれか一方は欺瞞の可能性ありと付け加えるのを忘れるな」

 ……

「龍驤」から飛び立った吉沢一飛曹は、2機の列機とともに、母艦からの指示に従って、南東に飛行していた。目標への誘導とともに母艦からはとんでもないことを言ってきた。

「南東方向の目標を電探でとらえているが、欺瞞の可能性がある。万が一、何も見つけられない場合は、すぐに方向を西に変えて、艦隊の南に探知している目標を迎撃してくれ」

 それから10分あまり飛行したが、何も見えてこない。これ以上は時間の無駄だ。
「吉沢より連絡。敵編隊を発見できず。繰り返す。我々の前には何も飛んでいないぞ」

(間違いない。我々が飛行してきたのは、電探への欺瞞策が実行された空域なのだ。もう一つの編隊が本当の攻撃隊だ。本当の目標は西側だ)

 母艦も一飛曹と同じ結論に至った。すぐに西方に移動する指示が出る。指示された方向に全速で10分あまり飛行して行くと、まだ遠いにもかかわらず11時方向に大編隊が見えてきた。吉沢一飛曹は、生まれて初めてみる大編隊に一瞬驚いたが、すぐに冷静さを取り戻した。

 よく見ると、既に友軍機が攻撃を仕掛けている。とはいっても、視界内では4機が見えるだけだ。自分たちとは逆の目標に向かっていた零戦が先に攻撃を開始していたのだ。しかし、護衛のF4Fとの空戦に巻き込まれて、爆撃機への攻撃はできていない。

(まずいな、おとりに回り道したおかげで遅れたぞ。見えている範囲では、高い位置の編隊は戦闘機だろう。その下には爆撃機の2群の編隊が見える。後方にも、雷撃機の編隊が続いているようだ。四航戦の直衛機では全く数が足りない)

 吉沢一飛曹は、編隊の規模を通報する必要があることを思い出して、「龍驤」を呼び出した。
「こちらは吉沢だ。米軍編隊を確認した。数十機の編隊が4群見える」

 通信手から若干、上ずった返事が返ってくる。
「わ、わかった。司令部に伝える」

母艦からの返事を最後まで聞くことなく、吉沢一飛曹は自分に言い聞かせるように報告した。
「これより、米編隊への突入を開始する」

 一飛曹機は、列機についてくるように知らせるために軽くバンクをした。一呼吸後には、機首を西南方向に向けてぐんぐん上昇を開始した。この機数で戦闘機と空戦するつもりはない。護衛戦闘機の編隊から最も離れて飛行している西側の爆撃機群に狙いを定めていた。高度をとってから、左に回り込んで、上空から降下攻撃を仕掛けた。

 SBDドーントレスの編隊を狙って、3機の零戦が降下していった。一飛曹が狙ったSBDは、6機が編隊になっていた。零戦が降下してくるのを発見して、一斉に後部から機銃を撃ち始めたがまだ遠い。零戦からもSBDからも射程内ではない。

 吉沢一飛曹は、機体を滑らして後部からの機銃弾を避けながら、冷静に敵機との距離を目測していた。
(まだ、数百メートルはあるな。射撃開始は200メートル以下だ)

 一飛曹は、射距離まで接近したと判断すると、今まで横滑りさせていた機体にあて舵を入れて機体を安定させた。零戦が直進した瞬間に一連射した。SBDドーントレスの前部胴体にそれぞれ数発の20mmと13mmが命中した。SBDの機首と胴体中央で機銃弾が爆発すると、エンジンのあたりから黒い煙が吐き出した。次の瞬間、裏返しにひっくり返ると、機首を真下に向けて墜落して行った。後続の2機も別のSBDに機銃を命中させたようだ。2機のSBDがきりもみになって墜ちてゆくのが見える。

 遠方では米編隊の中央部を零戦が攻撃しているようだ。この時点で、四航戦の上空を飛んでいる友軍機は10機に満たない。どれほど勇敢に戦っても、攻撃隊の前進を止められない。

 ……

 角田司令のところには、接近しつつある米編隊の情報が上がってきたが、できることはそれほどない。
「報告によると米軍の編隊は数十機が4群です。100機から150機の編隊と推定されます。まもなく、わが艦隊上空にやってきます」

「連合艦隊司令部に連絡してくれ。我々が米軍の攻撃を引き付けていることを知らせる必要がある。百数十機が攻撃してきたということは、他の艦隊に向かう攻撃機はそれだけ減るのだからな」

 ……

 雷電の前方を飛行していた九七式艦攻が旋回してゆくと、前方には大編隊が見えてきた。編隊の上空には、航空機が急旋回していることを示す白い円弧や半円形の飛行機雲が見えた。空母搭載機による戦闘が既に始まっているのだ。撃墜された機体が吐き出した幾筋かの狼煙のような煙も見えた。しかし、米編隊の大部分はそのまま飛行を続けていた。

 呉基地を離陸した雷電隊は、しばらく南下して米編隊に接近していたが、頃合いを見て神崎大尉が攻撃開始を命令した。大尉は、爆撃機の編隊を優先して攻撃すると決めていた。特定の部隊に攻撃が偏らないように、対象を事前に割り振っていた。急降下爆撃機を最初に攻撃する小隊と、雷撃機に向かう小隊をそれぞれ決めていたのだ。
「中央の爆撃機と東側の雷撃機に突撃せよ。基地で指示した分担で攻撃だ」

 10機の雷電は左翼の雷撃機に向かった。残りの8機が中央のSBDに向けて突進した。米軍機の編隊を分断する作戦だった。一旦、編隊を突破してから後方に回り込んで、攻撃を開始した。

 神崎機の前方には3座の大型単発機が飛行していた。間違いなく雷撃機だ。慎重に接近すると射撃を開始した。既に、機銃は弾薬を節約するために20mmだけに切り替えてある。胴体中央部に向けて射撃すると、風防が吹き飛んだTBFアベンジャーは煙も吹かないで堕ちていった。すぐにその前の機体につけた。他の機体もそれぞれ米軍機を撃墜したようだ。いくつもの墜ちてゆく機体が見える。

 浅井大尉の零戦隊は米編隊の上空から飛行してくる戦闘機の編隊を目指していた。最初に視認したのは最も視力のいい坂井一飛曹だった。無線で注意を促す。
「こちら坂井、3時方向にグラマンの編隊だ。迎撃する」

 坂井一飛曹には、米戦闘機の行動を予測できた。
(先頭のグラマンは、雷電を攻撃するつもりだな。爆撃機を護衛することが任務だから当然だろう。しかし、思い通りにはいかないんだよ)

 坂井機は、F4Fが飛行してくる右翼側に向けて機首を下げた。降下による加速がエンジンの推力に加わった。増速した坂井機は、F4Fの飛行経路と斜めに交差する直前に左に急旋回しながら機首を思い切り持ち上げた。急上昇により速度はどんどん低下して行くが、前面は何もない空間だ。しかし、坂井機の右翼側から降下してきたF4Fが、絶妙のタイミングで急上昇した零戦の射線に飛び込んできた。しかも下面後方という戦闘機の死角からの接近だ。

(前方ばかりに注意を向けて、後ろ下方の見張がおろそかだったな)

 一飛曹は、新米の操縦員を一瞬哀れに思ったが、次の瞬間、機銃発射のレバーを握りしめた。F4Fの下腹部に向けて至近から一連射すると、胴体下面の外板が吹き飛んだ。F4Fは、薄く灰色の煙を吐き出してくるりと背面になって墜ちていった。

 坂井機の後方を飛行していた本田三飛曹は、降下を始めた時点で坂井一飛曹の意図に気が付いた。離れることなくついて行って、坂井機とは別の1機を下面から狙って撃墜した。

 坂井小隊の下面からの攻撃に驚いたF4Fの一隊は、ロールで背面姿勢になると、そのまま垂直降下で退避していった。坂井機の右翼側では、戦闘機の空戦が続いていた。わずかにF4Fの機数が多いが、零戦隊がF4Fを引き付けていれば、他の編隊は邪魔されずに爆撃機を攻撃できる。

 佐伯の零戦隊は西側のSBDドーントレス編隊の前面から上昇していった。一旦、編隊の上空に飛行してから方向転換しながら降下攻撃を仕掛けた。あっという間に零戦の射撃を浴びて、数機のSBDが墜落してゆく。

 ……

 近藤中将の思惑通り、四航戦から南側にやや離れて航行することで、先行して巡洋艦隊は米軍の攻撃隊とぶつかり合うことになった。第四戦隊の重巡は迂回されることを避けるために、5海里(9km)程度の間隔を空けて、東から西方に一列に並んだ隊形でゆっくりと東方に進んでいた。全ての巡洋艦が接近する米軍の編隊を捜索用の二号四型電探でとらえていた。南方に機影が見え始めると、射撃管制用電探のパラボラアンテナも編隊の方向を向いて測距を開始した。

 南の空を睨んでいた近藤中将が命令を発した。
「対空戦闘開始。各艦、自由に撃っていいぞ」

 しかし、まだどの艦も高角砲の射撃を開始しない。有効射程に入っていないのだ。

 最初に撃ち始めたのは、「愛宕」だった。防空指揮所で目標の方位と距離をじっと見ていた伊集院大佐が射撃開始を命令した。
「高角砲、撃ち方はじめ」


「愛宕」には、1941年に実施された対空兵装機の強化時に、連装の8.8cm高角砲が片舷あたり3基、全艦で6基搭載されていた。しかも、方位と距離共に四号三型射撃用電探が測距を行い、計算機を内蔵した零式高射装置が高角砲を管制していた。

 8.8cm高角砲は、最初は照準補正をしながら、比較的散発的に射撃をしていたが、狙いが定まったと判断すると全力射撃を開始した。右舷側の6門の高角砲が毎分100発以上の砲弾を吐き出し始めた。電探の情報に基づいて、計算機が砲の方位と仰角を求める。砲弾に設定する時限信管の時間も、電探が測定した距離から計算機が弾丸の飛翔時間を算出して設定する。

 米軍編隊の周囲に砲弾の爆発による煙が浮かび始める。最初は編隊の上や前方に浮かんでいた灰色の煙は、次第に編隊方向に移動してゆく。

 すぐに、他の艦も同じように全力射撃に移った。東の方向を先頭にして縦列になったそれぞれの艦は事前に攻撃の範囲を決めていた。先頭の「愛宕」は向かって左翼側の編隊を狙うことにしていた。逆に最後尾の「鳥海」は右翼側の編隊に向けて射撃した。縦列中央部の「摩耶」は編隊中央を狙った。結果的に、大編隊に対して一様に射撃することになった。

 2分も射撃を継続していると、煙を噴き出して墜ちてゆく機体が出てくる。それがきっかけとなって、他の編隊からも、数機が墜落してゆく。米軍機が艦隊の上空を過ぎてゆくと左舷側の高角砲も射撃を開始した。

 10分間で4隻の巡洋艦が射撃した砲弾は、3,000発を超えた。センチ波の電探と射撃管制計算機を使用しても、時限信管の高射砲の撃墜率は0.5%程度だった。それでも、約15機の米軍機を撃墜したことになる。

 猛烈な対空射撃にたまりかねて後続の編隊は、大きく東と西に編隊を分離して迂回を始めた。しかし、3機のSBDが迂回せずに急降下を開始した。先頭の機体から煙がうっすらと噴き出している。空母まで飛行できないと判断して、まずは眼下の邪魔者を攻撃しようとしたのだ。

 急降下の途中で1機に機関銃弾が直撃した。2機のSBDが「愛宕」に向けて投弾した。1弾は外れたが、1弾が後部マストの右舷側に命中した。1,000(454kg)ポンド爆弾は上甲板を抜けて、直下の32mm装甲板も貫通してから後部機関室に達して爆発した。爆圧により水上機用のカタパルトが吹き飛んで、後部マストがバリバリと音を立てて後方に倒れていった。

 機関室での爆発によりスクリューを回転させていた蒸気タービンが破壊された。あっという間に、2軸の推進器が停止した。近藤中将は激しい衝撃で一度床に倒れたがすぐに持ち直した。周りから心配する声がかけられたが、大丈夫だからけが人を優先してくれと答える。

 戦いへの影響が大きかったのは、「愛宕」の射撃が停止したことだ。機関の停止で艦内の電気も一時的に停止した。電源系統に対する応急措置がされるまでの30分以上の間、対空砲の射撃が停止した。処置をしても射撃可能に回復した対空砲は、船体前半部の約半数のみだった。
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