電子の帝国

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第9章 小笠原沖追撃戦

9.4章 太平洋の指導者たち

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 ノックス海軍長官は、朝から憂鬱だった。大統領に今回の戦いについて、その顛末を説明しなければならない。どういうわけか艦隊司令のキングという男は、このような局面でもあまり動じない性格らしい。あるいは、彼の長い軍歴がそのように振舞わせているのかもしれない。

「今から大統領に我々の戦いを報告しに行くぞ。戦いの推移と結果については君から説明するのだ。いいな」

「もちろんです。戦いの結果に対して大統領から責任を取れと言われたら、私は辞任します」

 ノックス長官は、この男が今も冷静さを保っている理由がわかったような気がした。いつでも職を辞するという覚悟を決めているのだ。

 海軍長官と大将が大統領執務室に入ってゆくと、挨拶もしないうちに大統領の声が響いた。
「緒戦からとんでもない負け戦だったようだな。いったい海軍はどんな戦い方をしたのか教えてくれ」

 キング大将が、簡単な資料で戦闘の推移とその結果を説明した。但し、日本軍に対する戦果は、柱島泊地で撃沈した「鳳翔」と「摂津」をそれぞれ正規空母と戦艦に誤認していた。しかも、爆撃を受けて四航戦から脱落した「愛宕」も撃沈と判断していた。

 その結果、米軍の戦果は、空母3隻、戦艦を2隻、巡洋艦を1隻を沈めたことになった。その他に、空母1隻と戦艦4隻を大破させて、呉の工廠にも一定の被害を与えたと判断していた。いつの時代でも友軍の戦果は過大になるが、この程度の誤りならばむしろ正確な部類に入るだろう。

 米軍の被害の大きさを聞いて、怒り心頭だった大統領は、日本軍に対してもある程度は戦果を挙げていたことを聞いて若干落ち着いた。

「うむ、日本軍からやられっぱなしでないことはわかった。それでこれからどうするのかね? 今や太平洋の我々の戦力は日本に対してかなり劣勢になったのだろう。このまま放置すれば太平洋は日本の海になるぞ」

「はい、まずは太平洋の戦力を回復しなければなりません。しかも、日本海軍は我々が知っている艦艇に加えて新型艦を完成させています。これからは、日本軍の戦力が増強されて、ますます差が開くことが予想されます。我々はこれに対抗するために、当面は大西洋の空母と戦艦、護衛艦艇などの戦力を大西洋から移動させます。さらに建造中の新型空母艦の工期を早めるように働きかけています。逆に、空母の建造を大幅に前倒しするために大型巡洋艦などは建造を中止します」

 沈鬱な表情で黙っていたノックス長官が顔を上げた。
「当面、我が軍の戦力が日本に対抗できる程度に回復するまでの間は、我々だけで積極的な攻勢に出るのは不可能です。戦いの代わりに必要になるのは外交です」

「それは、どういうことかね?」

「シンガポールとインド洋には大英帝国の艦隊が今も居座っています。太平洋の戦力バランスを保つために、もう少し英国に頑張ってもらいたいと思います」

「チャーチルに対して、東洋艦隊を北上させて日本を攻撃せよとでも依頼すればいいのかね?」

「おそらく、英国は東南アジアの状況を気にしているはずです。フランス領インドシナが今回の戦いの結果を認識すれば、ヴィシー政権からの圧力も加わって、かなり動揺するはずです。英国は何としてもマレーとインドに不穏な動きが拡散するのは避けたいので、何らかの行動を起こす可能性があります。それに加えて、赤道近くのオランダ領東インドに対しても連合国側に引き留めるような対応が必要になるでしょう」

「まだそれらの地域の南方にも大きな国家が存在するぞ。オーストラリアは、連合国の一員としての立場はゆるぎないと私は思っている。しかし、我々の太平洋の戦力が劣勢から回復できないならば、1年後はどうなるのかわからんぞ。地理的な距離は変えようがない。彼らは直接的な日本からの圧力を気にするはずだ」

「その意味からもフィリップスの東洋艦隊が太平洋でプレゼンスを示す必要があります。なにもヤマモトの艦隊と正面から戦う必要はありません。インドシナやオーストラリアの沖合で英国艦隊がまだ健在なことを示せばいいのです」

「わかった。それは英国にとっても必要なことだろう。チャーチルと相談することにしよう。そういえば話題は変わるが、昨年から空母への改造に入った巡洋艦と戦艦はどのような状態なのかね?」

 キング大将は、昨年の出来事をよく覚えていた。昨年の8月に、海軍の建造計画を確認していた大統領は、当面の間、新規空母の竣工予定がないことを知った。それで、多数建造中だった巡洋艦の一部を空母に改造するように要求したのだ。しかし、海軍は、小型空母の効率の悪さや離着艦の難しさからそれを拒否した。

 大統領はそれを聞いて、自分の要求を引っ込めるどころか、船体の大きな戦艦ならば効率の良い空母に改造できるだろうと要求をエスカレートさせた。腹を立てた大統領は、与党が絶対多数だった下院まで利用して海軍に空母建造の圧力をかけてきた。最終的にノックス海軍長官が取りなして、大統領の怒りは静まったが、巡洋艦と戦艦の空母への改造という命令はそのまま実行せざるを得なくなっていた。

「改造は、順調に進んでいますよ。半年以内に順次竣工する予定です。空母の威力は今回の戦いで証明されました。我々は、太平洋の貴重な戦力としてこれらの空母を活用してゆきます。これも全て大統領の深慮遠謀のおかげです」

 ルーズベルトは、昨年の自分の判断が正しかったと言う意見が出て少しばかり悦に入った。それを聞いていた、海軍長官は大統領が正しいこともあるということを再認識した。
(まあ、だからやりにくいんだがな。いつも間違いばかりならばむしろ御しやすいのだが)

 ……

 帰りの車の中でノックス長官は一息ついていた。
「首の皮一枚でつながったな。しばらくは太平洋でも英国艦隊に踏ん張ってもらおう」

 キング大将は、長官が説明したほどにはうまくいかないと思っている。
「ええ、次はないと私も思っています。ところで、英国艦隊が太平洋に出てくれば、日本は黙っていませんよ。日本海軍は、あのモンスター戦艦をはじめ、正規空母も多く保有しています。私は、日本海軍が英国艦隊を見逃してくれるなんて、楽観論は持ち合わせていません」

 ノックス長官は鼻を鳴らしただけで返事をしなかった。
(そんなことは、私でも想定できる。それでも、頼らざるを得ないのが我が軍の現状なのだ。英海軍に犠牲が出たとしても、それは彼ら自身の判断の結果だ)

 長官は、話題を切り替えた。
「日本軍の攻撃力が強力だった理由はわかったかね?」

「多くの魚雷が空母や戦艦に命中したことが、我が艦隊の大きな被害の一因になっています。一度通り過ぎた魚雷がUターンして戻って、命中したとの目撃情報が報告されています。それも複数です。何らかの誘導装置を魚雷が内蔵していると考えて間違いありません。海中では誘導電波は使えませんので、我々は音響誘導と考えています。ドイツ軍も似たような誘導魚雷を開発中との情報があります。ドイツの技術が日本に流れた可能性はあり得るでしょう。誘導原理が解明できれば、音波で妨害することは可能です。すぐにも妨害装置を開発させますよ」

 ……

 キング大将に知恵を与えたのは、太平洋艦隊司令部のレイトン中佐だった。中佐は無線連絡を受けて、残存艦艇がハワイに戻ってくる前にハルゼー艦隊の被害状況を大まかながら知ることができた。日本軍の魚雷の命中率が非常に良いということを知って、キング長官に伝えていたのだ。

 レイトン中佐は、戦闘状況が整理できるとキンメル長官に報告した。
「戦闘機や爆撃機の性能推定については、別途報告します。現状では、四国上空で新型戦闘機が登場したことに加えて、新型のジュディー(彗星)と新型艦攻が攻撃に加わっていたことがわかっています」

「現状で被害が大きくなった主要因は、日本軍機の性能だということなのかね?」

「高性能な航空機に加えて、艦隊の被害を大きくしたのは魚雷です。どう考えても魚雷の命中率が異常に高いのです。しかも、一度通り過ぎた魚雷が戻ってきて命中したという目撃談があります。魚雷が何らかの誘導機能を有していることは間違いありません。ドイツも似たような誘導機能を有する魚雷を開発していたはずです


 ボロボロになって真珠湾にたどり着いた艦艇には軽巡洋艦の「フェニックス」が含まれていた。船体前部には、食い込んだままの不発の魚雷がそのまま残っていた。もちろん爆発の危険性がある魚雷は優先して処置しなければならない。すぐに信管を抜いて回収が始まった。

 この不発魚雷の件は、レイトン中佐の耳にも入ってきた。まさに彼にとって最大の疑問の答えが向こうからやってきた。
「大至急、日本軍の魚雷を調査するんだ。間違いなく高度な誘導装置を内蔵しているはずだ。内部を徹底的に調査してくれ。すぐにもこの魚雷の秘密を明らかにするのだ。誘導機能の妨害装置の開発が最優先だ。その次は、我が軍も同じ兵器を開発しなければならないぞ」

 魚雷内部の調査を開始すると、海水の低周波振動を感知するセンサーと小型のジャイロ、それに構造が不明の電子機器が内蔵されていることが判明した。それ以外には、装置に電気を供給するバッテリーと電子装置の信号により操舵をするためのソレノイド式の動作機構が搭載されていた。

 巡洋艦にぶつかったために魚雷の頭部は破損していた。そのため、魚雷内部が海水に浸かると共に、電子機器は物理的にも衝撃で損傷していた。当然、動かして機能を確認することはできない。

 中佐が大至急と命令したために、すぐに一次報告が上がってきた。
「魚雷内部の機構は大体わかったが、肝心の誘導をしている電子機器の機能がわからないのか? 我が軍の専門家はいったい何をしているのだ? 動かして見せろとは言わない。それでも分解すれば機能を推定するぐらいはできるだろう。これを読む限り、想像すら全く不可能と言っているようなものじゃないか」

 それでも調査を指揮していた大尉は負けずに答えた。
「誘導装置のボックスを開封しましたが、内部には我々が見たこともないような部品が多数使われていました。その部品の機能を解明しない限り、電子機器の動作もわかりません。その部品を分析をするためには電子分野の専門家の知識が必要です。それも電子素子に関して最新の知見を有している第一人者のような科学者が分析しなければ何も判明しないでしょう」

「見たこともない部品とはどういうことなのか?」

「おそらく真空管に代わる機能を有する固形型の電子素子です。封止している樹脂を破壊すれば内部の構造が見られるでしょう。しかし、そんな手荒な手段を行使するのは、専門家の意見を聞いてからの方が良いかと思います」

 レイトン中佐は、大尉の発言を信用した。論理的に正しいことを言っているだろう。彼の言う通りアメリカ本土の科学者に日本製電子装置の解析を任せることにした。

 ……

 フランス領インドシナを統治するカトルー総督は、海軍中将のドゥクー提督からアメリカ海軍と日本の戦いについての報告を受けていた。

「アメリカの太平洋艦隊は、空母と戦艦が全滅したというのか。これでは太平洋に残っているのは駆逐艦と旧式戦艦だけじゃないか。太平洋の戦力は大きく変わってしまったな」

 今までインドシナ植民地は、ヴィシー政権から、再三にわたりフランス本国に従うよう要求されていたが、回答をうやむやにしてきた。

 ドイツの影響力がほとんどない東南アジアでは、枢軸国よりの立場をとってもほとんど利点はない。むしろアメリカやイギリスから睨まれるだけだ。インドシナの隣のシンガポールには今も英軍の東洋艦隊が駐留している。海を隔てたフィリピンのアメリカ軍も無視できない規模だ。少し遠いが、オーストラリアも連合国に属している。

 それが、仏領インドシナがかなり連合国寄りの態度をとってきた理由だ。ところが、アメリカとイギリスが、日本に宣戦布告をしたことで大きく状況が変わってしまった。しかもその後すぐに太平洋の戦いで勝利したのは日本人だ。

「このまま連合国側についていれば、日本と敵対することになるぞ。今回の戦いで日本軍は強いということが証明されただろう。日本がこの地域にやってきたら、君の軍隊は防衛できるのかね? 私は、日本人が独立運動などをしている連中とも取り引きをしていることを知っている。その意味では個人的には全く好きにはなれん。それでも嫌いだからといって、戦争の相手にする訳にはいかない」

 顔をしかめながらドゥクー中将が答えた。
「ご存じの通り、この地域には母国からは軽巡洋艦と駆逐艦くらいしか派遣されていません。私も日本に対する思いは複雑ですが、戦争するとなると話は別です。彼らに対抗することなど最初から無理ですよ。彼らが本気になれば、極めて短時間でこの半島全体を占領することが可能でしょう」

「戦うことなど論外ということか。我々は今までは半島の資源を日本に輸出する代わりに、日本で生産された様々な製品を輸入するという持ちつ持たれつな関係を保ってきた。一方、彼らはこの植民地で我々と敵対している独立勢力とも遠慮なく商売をしている。日本とは戦闘をしたくはない。できれば貿易は維持したい。かといってアメリカやイギリスと関係が悪化するのも困る」

 明確な答えが出ないまま、数日が過ぎた。

 海軍中将が情報を入手したぞと叫びながら、総督のところにやってきた。
「ソビエト連邦は、日本とアメリカ、イギリスが交戦状態になっても、日本との間の不可侵条約を破棄しないとのことです。日本もこれに応じて、ソ連と断交はしない方針です」

「つまり、連合国の一員としてドイツと戦っているが、日本との関係は従来通りに維持するということか?」

「ええ、その通りです。それに対してアメリカもイギリスもソ連への特段の非難はしていないようです。スターリンにできる外交的な立ち回りは、我々でも可能だと思いませんか?」

「その話を聞いて、私たちの進むべき方向を決断できたよ。ヴィシー政権とは手を組まない。我々は枢軸国への対応という意味では、連合国寄りの行動をとることに決めた。そうでなければ、イギリスやアメリカからいらぬ疑いを持たれかねないからな。しかし、日本に対してだけは、我々は中立だ。日本との貿易も今までと同様に継続する。これだけは譲れない」

「日本や、イギリス、アメリカに我々の方針を説明するメッセージを送りますか? 日本の外務省に対しては、関係悪化を避けるために特に早く文書を送る必要があると思いますよ」

「ああ、そうしてくれ。日本の外務大臣とアメリカの国務大臣には私の名前で親書を送ろう」

 ……

 インドシナの動向を横目で見ながら、似たような悩みを持っていた人物がもう一人いた。オランダ領東インド総督のスタハウェルだ。

「なるほど、カトルーは太平洋では実質的に中立を宣言するが、ヨーロッパでは連合国と行動共にすると言っているのか。日本は我々にとっても重要な顧客だ。石油や鉱石、それに天然ゴムなどの熱帯地域の資源を今でもたくさん買ってくれる。以前は本国にも輸出していたが、今はドイツの一部になって不可能だ。我々が生き残るためには、日本との貿易の中断などできない」

 スタハウェル総督も当然のごとく、インドシナと同様の決断を行った。欧州では、連合国としてドイツとイタリアとは戦うが、太平洋では日本に対しては、中立を堅持するという判断だ。極めて中途半端な立場だが、彼は、自分の領土を保全するためにはやむを得ないと考えていた。

 ……

「首相、イギリス政府から通知が来ました。またも我が国の兵力の派遣要請です。シンガポールの防衛力強化の名目で、海軍艦艇をセレター軍港に派遣するように要求しています。加えて、北アフリカ戦線の補強のために陸軍部隊の派兵も要望事項に含まれています」

 オーストラリア首相のカーティンは、外務大臣のエヴァット博士が差し出した書類を受け取ると、しばらく食い入るように見つめていた。

「我が国の陸軍は既にヨーロッパで戦っているのだぞ。北アフリカでは、多くのオーストラリアの若者の命が失われている。いったい、チャーチルは、我が国のことを何と思っているのか。太平洋の戦いが始まって、むしろ我々が、この大陸の防衛のために援助を要求する立場だろう」

「ノーと答えてもよろしいのですか?」

「いいや、さすがにあからさまに拒否するのはまずい。それでも、チャーチルには少し焦ってもらう必要があるぞ。そういえば、インドシナや東インドはうまく立ち回ったな。連合国とはお互いに仲間だという立場を変えずに、日本との貿易も維持した。むやみに敵を増やしたくない日本も歓迎していることだろう」

 エヴァット大臣は、唐突もなく話題が変わって少しうろたえた。
「ええ、インドシナ総督も東インド総督も、戦いを大幅に拡大させることなく、早期の終結を願うというメッセージも発しています。つまり、表面上は平和を希求するという大義にもかなっています。まあ、本音は領土の保全と経済的利益の確保なんですがね」

「我々もドゥクー提督の仲間に加わるという選択肢もあるかもしれないな。そうなれば、日本人は我が国の資源を今まで以上に買ってくれるぞ。幸いにも、アメリカの日本への宣戦布告があまりに唐突だったので、我が国はまだ日本に宣戦布告していないからな」

「本気ですか? そんなことをすれば、イギリスのコモンウェルス(英連邦)から離脱する意志があると解釈されかねませんよ」

「安心してくれ。私もコモンウェルスから離脱するような返事をするつもりはない。イギリスの兵力派遣要求に対する回答は、条件付きでイエスだ。条件とは我が国の防衛と支援にもっと力を入れてくれということだ。それが受け入れられなければ、インドシナや東インドの方針と同じ方向に傾くこともあり得る。イギリス政府への回答はそんなことを匂わせる程度の文面にしてくれ。これは冗談ではない。将来はこの太平洋の状況もどうなるかわからんぞ。我々の想定以上に、日本がいい戦いをしたのは事実だからな。しかも日本は枢軸には属していない。ヒトラーと手を結ぶ意思はないということだ」

 エヴァット大臣も首相の意見に納得して、素直にうなずいた。

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