56 / 173
第11章 新たな戦い
11.4章 ニューギニア島近海1
しおりを挟む
英艦隊は、セレベス海からニューギニア島の北側の太平洋へと出てきた。
「パリサー少将、ここからは北側に大きく開けた海域に出ることになる。日本海軍の待ち伏せに十分注意するように艦長たちに周知してくれ」
「潜水艦の待ち伏せですね?」
「ああ、太平洋上で日本の潜水艦の活動が報告されている。中部太平洋から潜水艦が南下してきても不思議ではない。その海域からならば、我々より先にやってきて待っているのも可能だろう」
……
「伊号第二十六潜水艦」は、もともとカロリン諸島の近海で警戒を続けていた。しかし、ニューギニア島北方海上を西から東に航行してくる英艦隊の索敵命令を受けて、太平洋を南下していた。
発令所では、横田艦長と山中航海長が今後の行動について相談していた。
「艦長、司令部からの情報にはニューギニア島の北方を通過する可能性が高いとありました。それを信じて、現状の位置でしばらく待っていましょう。ハワイから広い太平洋を横断してくる米艦隊と異なり、英艦隊はこの大きな島の北側海域のどこかを通過しなければなりません」
「現状の我々の位置は、ニューギニア島の沿岸からはある程度離れているが、英軍を見つけられる可能性の高い位置というわけか」
「英艦隊にできることは、遠回りを承知で北寄りを航行するか、それより島に近いところを通るかの数種類からの選択です。しかも、大回りしても利点はほとんどありません。その中から距離を優先した航路を選択すれば、我々の近くを通過するはずです」
二人で話し込んでいると、電信員がやや小さな声で報告した。
「逆探が西方からの電探と思われる電波を探知。我が軍の電探とは異なる周波数」
横田中佐は、反射的に受話器をとると、艦橋上の見張員を呼び出した。
「西の海上に何か見えるか?」
「ちょっと待ってください。あっ、西の水平線上の雲の間に航空機が見え……」
最後まで報告を聞くことなく、艦長が命令した。
「急速潜航。両舷前進半速。英艦隊には空母がいるぞ。航空機は我々の天敵だ」
航海長が、艦橋の監視員も含めて甲板上の要員が下りてきたのを確認した。
「潜航配置、完了」
艦長は、待っていた言葉を聞いて、すぐに命令した。
「ベント開け」
「伊26」は急速に海中へと沈み始めた。海中で姿勢を安定させると、しばらくして聴音員が海上の音をとらえた。
「海上の音響を探知。多数の艦艇が航行しています。大型艦です」
水雷長の今井大尉が艦長にたずねる。
「雷撃しますか?」
「まだ状況がわからない。それに司令部からの命令は索敵だ。魚雷攻撃は、司令部に英艦隊の位置と編制を報告してからだ」
偵察が主任務といっても、聴音だけでは艦隊の数も艦種もわからない。横田艦長は危険を承知で潜望鏡を一瞬上げた。
周りをぐるりと確認すると、特定の方向を数秒見ていた。すぐに潜望鏡を下げる。
「空母だ。やはり艦載機がいるな。深度50m。一旦、潜るぞ」
艦長は後ろを振り返ると、潜望鏡で確認できたことを説明した。
「戦艦2、空母1を確認。巡洋艦と駆逐艦も見えた。距離は20,000m以上なので、雷撃には少し遠すぎるな。航海長、我々の位置と時間を追加して、司令部に報告する通信文を準備してくれ。機会をみて報告したいが、しばらく電波は出せないだろう」
海中の潜水艦はしばらくじっとしていた。巡潜乙型の「伊26」は、日本が昭和14年末ごろにドイツから購入したⅦB型Uボートの静粛化技術を取り入れていた。Uボートの技術が明らかになった時期には既に起工して、進水間近だったが、竣工の時期が遅れるのを承知で船殻内部の変更を行ったのだ。床の構造やディーゼル機関や変速機の支持部の変更と騒音防止のゴムの追加などによる効果は大きかった。このために、今までの日本潜水艦に比べて、海中での騒音は格段に低下していた。
横田中佐は、今までも呂号や伊号など複数の潜水艦への搭乗経験があった。そのため、中佐は、かっての潜水艦に比べてかなり静かになったこの艦の実力を高く評価していた。これだけ深く潜っていれば、英艦隊に見つけられることはないはずだ。静粛化だけでなく、電探や逆探も最新型の機器を搭載して全般的な能力も向上している。
潜航深度を増してからは、「伊26」は音を立てずに微速で前進していた。やがて聴音手が、艦隊が遠ざかっていることを報告する。
横田艦長は、再度潜望鏡を上げて、海上の状況を確認することを決断した。
「潜望鏡深度まで浮上。英艦隊を確認する」
「案の定、艦隊は東方に遠ざかっていくぞ。進路を北西にとってくれ。20分後に艦橋を露頂させて司令部に向けて報告を行う」
……
艦橋を海上に出すと、電波の送受信が可能となった。その状態で、司令部への通信を行った。しかし、送信直後に再び逆探が電波を受信した。
「西南から逆探に反応あり。先般の英艦隊と周波数は同じですが、方向が異なります」
すぐに潜航を命じると、海中で艦を南に移動させた。
「潜望鏡上げ。第二の艦隊の編制を確認する」
潜望鏡を上げて確認すると、それは機動部隊の後方を航行していた英軍の戦艦部隊だった。先頭を航行している艦は、特徴的な主砲配置と後方にずれた艦橋の位置から、一瞬見ただけでも見間違えようがない。
「『ネルソン』型が2隻見えた。その後方には恐らく、『リベンジ』型の戦艦が数隻だ。それに加えて並走している駆逐艦が数隻見えた」
艦内の誰もが、索敵報告だけで英国の部隊を見逃すつもりなどさらさらなかった。
「報告は済んでいる。今度は雷撃可能な位置に移動するぞ。聴音、戦艦が進んでいく方向を間違えるな」
しかし、潜水艦が海中を南南東に進んでゆく間に、英艦隊はどんどん通り過ぎていった。隊列に接近した時には、2列の縦列になって航行していた艦隊の斜め北側の後方から接近することになった。潜水艦の水中速力では、このまま時間が経過すれば、ますます引き離されることになる。横田艦長はすぐに決断した。
「魚雷攻撃のために測距する。潜望鏡上げ」
聴音による測定で雷撃も可能だが、実際に目標を見て距離と方位を計測すれば、命中率は格段に高まる。
潜望鏡を上げると、すぐに目標を視認できた。戦艦の斜め後方に駆逐艦が航行しているが、もちろん狙うのは戦艦だ。
やはり東方に航行する戦艦から引き離されつつある。艦長は独り言のようにつぶやいた。
「少しばかり離れているが、目標の速度が速いのでこれ以上は距離が縮まらないぞ」
横田艦長は、やや声を大きくして水雷長に命令した。
「今しか雷撃の機会はない。距離9,500m、方位140度。魚雷戦用意」
命令を聞いた水雷長の今井大尉が、水雷科員に命じて一式魚雷方位盤に数値を入力をしてゆく。彼も遠距離発射になるが、今が唯一の雷撃チャンスだと承知していた。通常の雷撃では、遠すぎるがここは航跡魚雷の能力にかけるしかない。
潜望鏡を下した艦長に、水雷長が報告した。
「魚雷方位盤への入力完了。答えが出ました。発射方位125度」
「伊26」が前年に装置した一式魚雷方位盤は、小型の計算機を内蔵しており、従来の九二式方位盤よりも格段に正確な発射諸元を短時間で求めることができた。
「雷数6。発射管1から6番に注水。艦首を125度に向けろ。魚雷はすべて航跡誘導」
水雷長が前部発射管室の状況を確認した。
「発射準備完了」
報告が終わるやいなや横田中佐が命令した。
「魚雷発射。テーッ」
艦長は、ズーンという魚雷発射の連続音を確認してから、潜航深度を増すように命じた。間違いなく、魚雷発射音は探知されるだろう。やることを済ませたら、逃げるしかない。
「反撃がくるぞ。深度80mまで潜る。方位300度に転針。両舷前進半速」
「パリサー少将、ここからは北側に大きく開けた海域に出ることになる。日本海軍の待ち伏せに十分注意するように艦長たちに周知してくれ」
「潜水艦の待ち伏せですね?」
「ああ、太平洋上で日本の潜水艦の活動が報告されている。中部太平洋から潜水艦が南下してきても不思議ではない。その海域からならば、我々より先にやってきて待っているのも可能だろう」
……
「伊号第二十六潜水艦」は、もともとカロリン諸島の近海で警戒を続けていた。しかし、ニューギニア島北方海上を西から東に航行してくる英艦隊の索敵命令を受けて、太平洋を南下していた。
発令所では、横田艦長と山中航海長が今後の行動について相談していた。
「艦長、司令部からの情報にはニューギニア島の北方を通過する可能性が高いとありました。それを信じて、現状の位置でしばらく待っていましょう。ハワイから広い太平洋を横断してくる米艦隊と異なり、英艦隊はこの大きな島の北側海域のどこかを通過しなければなりません」
「現状の我々の位置は、ニューギニア島の沿岸からはある程度離れているが、英軍を見つけられる可能性の高い位置というわけか」
「英艦隊にできることは、遠回りを承知で北寄りを航行するか、それより島に近いところを通るかの数種類からの選択です。しかも、大回りしても利点はほとんどありません。その中から距離を優先した航路を選択すれば、我々の近くを通過するはずです」
二人で話し込んでいると、電信員がやや小さな声で報告した。
「逆探が西方からの電探と思われる電波を探知。我が軍の電探とは異なる周波数」
横田中佐は、反射的に受話器をとると、艦橋上の見張員を呼び出した。
「西の海上に何か見えるか?」
「ちょっと待ってください。あっ、西の水平線上の雲の間に航空機が見え……」
最後まで報告を聞くことなく、艦長が命令した。
「急速潜航。両舷前進半速。英艦隊には空母がいるぞ。航空機は我々の天敵だ」
航海長が、艦橋の監視員も含めて甲板上の要員が下りてきたのを確認した。
「潜航配置、完了」
艦長は、待っていた言葉を聞いて、すぐに命令した。
「ベント開け」
「伊26」は急速に海中へと沈み始めた。海中で姿勢を安定させると、しばらくして聴音員が海上の音をとらえた。
「海上の音響を探知。多数の艦艇が航行しています。大型艦です」
水雷長の今井大尉が艦長にたずねる。
「雷撃しますか?」
「まだ状況がわからない。それに司令部からの命令は索敵だ。魚雷攻撃は、司令部に英艦隊の位置と編制を報告してからだ」
偵察が主任務といっても、聴音だけでは艦隊の数も艦種もわからない。横田艦長は危険を承知で潜望鏡を一瞬上げた。
周りをぐるりと確認すると、特定の方向を数秒見ていた。すぐに潜望鏡を下げる。
「空母だ。やはり艦載機がいるな。深度50m。一旦、潜るぞ」
艦長は後ろを振り返ると、潜望鏡で確認できたことを説明した。
「戦艦2、空母1を確認。巡洋艦と駆逐艦も見えた。距離は20,000m以上なので、雷撃には少し遠すぎるな。航海長、我々の位置と時間を追加して、司令部に報告する通信文を準備してくれ。機会をみて報告したいが、しばらく電波は出せないだろう」
海中の潜水艦はしばらくじっとしていた。巡潜乙型の「伊26」は、日本が昭和14年末ごろにドイツから購入したⅦB型Uボートの静粛化技術を取り入れていた。Uボートの技術が明らかになった時期には既に起工して、進水間近だったが、竣工の時期が遅れるのを承知で船殻内部の変更を行ったのだ。床の構造やディーゼル機関や変速機の支持部の変更と騒音防止のゴムの追加などによる効果は大きかった。このために、今までの日本潜水艦に比べて、海中での騒音は格段に低下していた。
横田中佐は、今までも呂号や伊号など複数の潜水艦への搭乗経験があった。そのため、中佐は、かっての潜水艦に比べてかなり静かになったこの艦の実力を高く評価していた。これだけ深く潜っていれば、英艦隊に見つけられることはないはずだ。静粛化だけでなく、電探や逆探も最新型の機器を搭載して全般的な能力も向上している。
潜航深度を増してからは、「伊26」は音を立てずに微速で前進していた。やがて聴音手が、艦隊が遠ざかっていることを報告する。
横田艦長は、再度潜望鏡を上げて、海上の状況を確認することを決断した。
「潜望鏡深度まで浮上。英艦隊を確認する」
「案の定、艦隊は東方に遠ざかっていくぞ。進路を北西にとってくれ。20分後に艦橋を露頂させて司令部に向けて報告を行う」
……
艦橋を海上に出すと、電波の送受信が可能となった。その状態で、司令部への通信を行った。しかし、送信直後に再び逆探が電波を受信した。
「西南から逆探に反応あり。先般の英艦隊と周波数は同じですが、方向が異なります」
すぐに潜航を命じると、海中で艦を南に移動させた。
「潜望鏡上げ。第二の艦隊の編制を確認する」
潜望鏡を上げて確認すると、それは機動部隊の後方を航行していた英軍の戦艦部隊だった。先頭を航行している艦は、特徴的な主砲配置と後方にずれた艦橋の位置から、一瞬見ただけでも見間違えようがない。
「『ネルソン』型が2隻見えた。その後方には恐らく、『リベンジ』型の戦艦が数隻だ。それに加えて並走している駆逐艦が数隻見えた」
艦内の誰もが、索敵報告だけで英国の部隊を見逃すつもりなどさらさらなかった。
「報告は済んでいる。今度は雷撃可能な位置に移動するぞ。聴音、戦艦が進んでいく方向を間違えるな」
しかし、潜水艦が海中を南南東に進んでゆく間に、英艦隊はどんどん通り過ぎていった。隊列に接近した時には、2列の縦列になって航行していた艦隊の斜め北側の後方から接近することになった。潜水艦の水中速力では、このまま時間が経過すれば、ますます引き離されることになる。横田艦長はすぐに決断した。
「魚雷攻撃のために測距する。潜望鏡上げ」
聴音による測定で雷撃も可能だが、実際に目標を見て距離と方位を計測すれば、命中率は格段に高まる。
潜望鏡を上げると、すぐに目標を視認できた。戦艦の斜め後方に駆逐艦が航行しているが、もちろん狙うのは戦艦だ。
やはり東方に航行する戦艦から引き離されつつある。艦長は独り言のようにつぶやいた。
「少しばかり離れているが、目標の速度が速いのでこれ以上は距離が縮まらないぞ」
横田艦長は、やや声を大きくして水雷長に命令した。
「今しか雷撃の機会はない。距離9,500m、方位140度。魚雷戦用意」
命令を聞いた水雷長の今井大尉が、水雷科員に命じて一式魚雷方位盤に数値を入力をしてゆく。彼も遠距離発射になるが、今が唯一の雷撃チャンスだと承知していた。通常の雷撃では、遠すぎるがここは航跡魚雷の能力にかけるしかない。
潜望鏡を下した艦長に、水雷長が報告した。
「魚雷方位盤への入力完了。答えが出ました。発射方位125度」
「伊26」が前年に装置した一式魚雷方位盤は、小型の計算機を内蔵しており、従来の九二式方位盤よりも格段に正確な発射諸元を短時間で求めることができた。
「雷数6。発射管1から6番に注水。艦首を125度に向けろ。魚雷はすべて航跡誘導」
水雷長が前部発射管室の状況を確認した。
「発射準備完了」
報告が終わるやいなや横田中佐が命令した。
「魚雷発射。テーッ」
艦長は、ズーンという魚雷発射の連続音を確認してから、潜航深度を増すように命じた。間違いなく、魚雷発射音は探知されるだろう。やることを済ませたら、逃げるしかない。
「反撃がくるぞ。深度80mまで潜る。方位300度に転針。両舷前進半速」
55
あなたにおすすめの小説
藤本喜久雄の海軍
ypaaaaaaa
歴史・時代
海軍の至宝とも言われた藤本喜久雄造船官。彼は斬新的かつ革新的な技術を積極的に取り入れ、ダメージコントロールなどに関しては当時の造船官の中で最も優れていた。そんな藤本は早くして脳溢血で亡くなってしまったが、もし”亡くなっていなければ”日本海軍はどうなっていたのだろうか。
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年中盤まで執筆
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
戦神の星・武神の翼 ~ もしも日本に2000馬力エンジンが最初からあったなら
もろこし
歴史・時代
架空戦記ファンが一生に一度は思うこと。
『もし日本に最初から2000馬力エンジンがあったなら……』
よろしい。ならば作りましょう!
史実では中途半端な馬力だった『火星エンジン』を太平洋戦争前に2000馬力エンジンとして登場させます。そのために達成すべき課題を一つ一つ潰していく開発ストーリーをお送りします。
そして火星エンジンと言えば、皆さんもうお分かりですね。はい『一式陸攻』の運命も大きく変わります。
しかも史実より遙かに強力になって、さらに1年早く登場します。それは戦争そのものにも大きな影響を与えていきます。
え?火星エンジンなら『雷電』だろうって?そんなヒコーキ知りませんw
お楽しみください。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
超量産艦隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
海軍内では八八艦隊の議論が熱を帯びていた頃、ある一人の天才によって地味ではあるが大きく日本の未来を変えるシステムが考案された。そのシステムとは、軍艦を一種の”箱”と捉えそこに何を詰めるかによって艦種を変えるという物である。海軍首脳部は直ちにこのシステムの有用性を認め次から建造される軍艦からこのシステムを導入することとした。
そうして、日本海軍は他国を圧倒する量産性を確保し戦雲渦巻く世界に漕ぎ出していく…
こういうの書く予定がある…程度に考えてもらうと幸いです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる