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第11章 新たな戦い
11.5章 ニューギニア島近海2
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戦艦の護衛をしていた「エンカウンター」艦長のモーガン中佐のところに、聴音員から報告が上がってきた。
「潜水艦の魚雷発射音を探知。6本の発射と推定。方位は北西、距離は不明」
モーガン艦長は、艦橋に立っていた航海士官のフォール中尉に向かって命令した。
「魚雷が北西からくるはずだ。魚雷の侵攻方向を見極めてくれ。今は回避が優先だが、魚雷を避けたら潜水艦に反撃するぞ」
中尉は艦橋の左舷側に駆けて行った。潜水艦が発射したのは、酸素魚雷だった。しばらくして、大声で報告する。
「左舷側の北東方向に魚雷を確認できず。船上からは魚雷が見えません」
聴音手が報告した。
「本艦の前方を複数の魚雷が通過します。狙われているのは、2時方向の『レゾリューション』です」
「『レゾリューション』に向けて、発光信号を送れ。魚雷が接近中」
もちろんモーガン艦長は、ここまで航走してきた魚雷の回避が今から間に合うとは思っていない。それでも、被雷に備えるくらいのことはできるだろう。
魚雷の進む方向が判明すると、モーガン艦長は、反撃を命じた。
「発射地点に向かうぞ。とりかーじいっぱーい」
「エンカウンター」は北西に艦種を向けた。フォール中尉は艦橋上の位置を変えて、魚雷に狙われている南東の戦艦を見ていた。
駆逐艦が北西を向いたところで、面舵による転舵を始めた「レゾリューション」の左舷側艦尾から白い水柱が上がった。中尉は思わず、叫び声を上げてしまう。
「艦長、『レゾリューション』の左舷側に魚雷命中。後部に1本を被雷」
モーガン中佐は、短くうなずいた。
(やはり命中したのか。しかし、1本くらいの命中はあり得るだろう)
潜水艦の距離はどれほどだろうと考えていたところで、フォール中尉が再び叫んだ。
「『レゾリューション』の右舷側中央に2本目と3本目が命中しました。更に右舷後部に1発」
中佐は、思わず質問してしまった。
「右舷なのか? 左舷ではないのか?」
「間違いありません。左舷への命中に続いて、右舷側から立ち上る3本の水柱が見えます」
(反対側の右舷に別の潜水艦が潜んでいるということなのか? いや異なる潜水艦の魚雷が同一艦にほぼ同時に命中するなど、とんでもなく小さい確率だろう)
そこまで考えて、別の可能性に思い当たった。
「フォール中尉。ぐるっと回って戻ってくる魚雷のことを聞いたことがあるか?」
「ええ、ドイツ海軍が船団攻撃のために往復運動する魚雷を開発していると聞いたことがあります。あの魚雷も、一度通り過ぎた後にUターンして戻ってきたと思われます」
「そういうことか。ドイツと同じような魚雷を日本海軍が使っていても不思議ではないな」
そんなことを話しているうちに、聴音室から報告があった。
「魚雷発射音が聞こえた方向に艦首が向きました。すぐに潜水艦の想定位置に達します」
「アスディックを作動させろ。海中で息をひそめていても反射音で捕捉できるはずだ」
しかし、「伊26」が雷撃したのは、英海軍の想定雷撃距離よりも、5,000m以上は遠かった。アスディックは音波を放射して、その反射波により目標を探知するというアクティブ型のソナーだ。しかし、1つの方向のみしか音波発信できないため、全周の探知には時間がかかった。それに加えて、ニューギニア近海の海中状態では、探知できる有効距離は5,000ヤード(4,572m)が限界だった。
「エンカウンター」は一瞬だけ潜水艦の音波反射を受信したが、すぐに失探した。これでは、正確な位置は特定できない。それでも、モーガン中佐は攻撃を命令した。
「このままでは逃げられる可能性があるぞ。はっきりと位置が分からないのはやむを得ない。爆雷攻撃を実施せよ」
……
「伊26」は艦首を10度ほど下げて、戦艦から遠ざかりながら潜っていった。既に深度は100mだ。聴音手が、やや声を抑えて横田艦長に報告する。
「接近してくる艦あり。大型艦ではありません」
「おそらく、戦艦の斜め後方に位置していた駆逐艦だ。爆雷攻撃があるかもしれん。敵の攻撃に備えよ」
ストップウォッチを見ていた水雷長が報告してきた。
「まもなく魚雷命中の時間になります」
その時、グワーンという大音響の低音と、やや遅れて振動が伝わってきた。音と振動は、4回繰り返された。それが意味することは明確だ。
誰も万歳の声を上げることはないが、水雷長がにんまりと笑いながら両手を少し上げて万歳のポーズをして見せる。
しかし、駆逐艦から攻撃されるかもしれないという艦長の心配はまもなく現実になった。ピーン、ピーンという探針音が繰り返し聞こえてきたのだ。
「爆雷が来るぞ」
艦長が叫んだ次の瞬間、ドーン、ゴゴゴという大音響と振動が伝わってきた。爆雷が爆発している。但し、この艦が被害を受けるほど近くではない。音と振動は数回繰り返したが、幸いにもそれ以上接近してくることはなかった。「伊26」は海中で2時間ほどやり過ごしてから浮上した。
……
「レゾリューション」は、1916年に就役してから、近代化改装により、船腹にバルジを追加して水雷防御を強化していた。これにより船体中央部では幅が13フィート(4m)増加したが、3層の水雷防御区画を備えることができた。しかし、第一次大戦時に設計された船体内部構造は十分な抗堪性を有するとは言えない。英海軍は改装時の一般的な魚雷の性能を基にして、800lb(363kg)程度の弾頭であれば防御可能と考えていた。
一方、「伊26」が使用した九五式酸素魚雷三型は、弾頭を550kgまで増加させた二型に航跡追尾機能を追加した最新型だった。結果的に魚雷の弾頭の破壊力が戦艦の防御力を上回った。
左舷の船体中央部に命中した2本の魚雷は、水雷防御内側の垂直隔壁も破って、ボイラー室に浸水を引き起こした。船体中央部の3基のボイラーがすぐに停止した。艦の後部に命中した2本の魚雷の被害はもっと深刻だった。船体後方には、スペースの制限から十分な防御力を付与することが不可能だ。その割には、舵や推進軸、発電機などの重要な機能が詰まっている。
艦尾から大規模な浸水が発生して、2基の機関が停止した。やがて、缶室への浸水が増加すると残っていた推進軸も停止せざるを得なくなった。それでも洪水のようにあふれてくる海水を防ぐことができない。もはや、ドックに収容して修理しない限り、この戦艦の機関を再起動することは不可能になった。機関と共に発電機も動かなくなったので、艦内の電気も止まってしまった。電気が停止すれば、排水ポンプも動かなくなって、更に浸水が増加してゆく。負の連鎖の始まりだ。
海上に停止して、艦尾の喫水が次第に増加している戦艦の状況を聞いて、フィリップス大将はすぐに処分を決めた。
「乗員の救助が終わり次第、駆逐艦の魚雷で『レゾリューション』を処分せよ。艦隊と行動を共にできない船を、そのまま放置するわけにはいかない」
ここまで来たら、オーストラリアの方が近い。先に進むしかない。
「潜水艦の魚雷発射音を探知。6本の発射と推定。方位は北西、距離は不明」
モーガン艦長は、艦橋に立っていた航海士官のフォール中尉に向かって命令した。
「魚雷が北西からくるはずだ。魚雷の侵攻方向を見極めてくれ。今は回避が優先だが、魚雷を避けたら潜水艦に反撃するぞ」
中尉は艦橋の左舷側に駆けて行った。潜水艦が発射したのは、酸素魚雷だった。しばらくして、大声で報告する。
「左舷側の北東方向に魚雷を確認できず。船上からは魚雷が見えません」
聴音手が報告した。
「本艦の前方を複数の魚雷が通過します。狙われているのは、2時方向の『レゾリューション』です」
「『レゾリューション』に向けて、発光信号を送れ。魚雷が接近中」
もちろんモーガン艦長は、ここまで航走してきた魚雷の回避が今から間に合うとは思っていない。それでも、被雷に備えるくらいのことはできるだろう。
魚雷の進む方向が判明すると、モーガン艦長は、反撃を命じた。
「発射地点に向かうぞ。とりかーじいっぱーい」
「エンカウンター」は北西に艦種を向けた。フォール中尉は艦橋上の位置を変えて、魚雷に狙われている南東の戦艦を見ていた。
駆逐艦が北西を向いたところで、面舵による転舵を始めた「レゾリューション」の左舷側艦尾から白い水柱が上がった。中尉は思わず、叫び声を上げてしまう。
「艦長、『レゾリューション』の左舷側に魚雷命中。後部に1本を被雷」
モーガン中佐は、短くうなずいた。
(やはり命中したのか。しかし、1本くらいの命中はあり得るだろう)
潜水艦の距離はどれほどだろうと考えていたところで、フォール中尉が再び叫んだ。
「『レゾリューション』の右舷側中央に2本目と3本目が命中しました。更に右舷後部に1発」
中佐は、思わず質問してしまった。
「右舷なのか? 左舷ではないのか?」
「間違いありません。左舷への命中に続いて、右舷側から立ち上る3本の水柱が見えます」
(反対側の右舷に別の潜水艦が潜んでいるということなのか? いや異なる潜水艦の魚雷が同一艦にほぼ同時に命中するなど、とんでもなく小さい確率だろう)
そこまで考えて、別の可能性に思い当たった。
「フォール中尉。ぐるっと回って戻ってくる魚雷のことを聞いたことがあるか?」
「ええ、ドイツ海軍が船団攻撃のために往復運動する魚雷を開発していると聞いたことがあります。あの魚雷も、一度通り過ぎた後にUターンして戻ってきたと思われます」
「そういうことか。ドイツと同じような魚雷を日本海軍が使っていても不思議ではないな」
そんなことを話しているうちに、聴音室から報告があった。
「魚雷発射音が聞こえた方向に艦首が向きました。すぐに潜水艦の想定位置に達します」
「アスディックを作動させろ。海中で息をひそめていても反射音で捕捉できるはずだ」
しかし、「伊26」が雷撃したのは、英海軍の想定雷撃距離よりも、5,000m以上は遠かった。アスディックは音波を放射して、その反射波により目標を探知するというアクティブ型のソナーだ。しかし、1つの方向のみしか音波発信できないため、全周の探知には時間がかかった。それに加えて、ニューギニア近海の海中状態では、探知できる有効距離は5,000ヤード(4,572m)が限界だった。
「エンカウンター」は一瞬だけ潜水艦の音波反射を受信したが、すぐに失探した。これでは、正確な位置は特定できない。それでも、モーガン中佐は攻撃を命令した。
「このままでは逃げられる可能性があるぞ。はっきりと位置が分からないのはやむを得ない。爆雷攻撃を実施せよ」
……
「伊26」は艦首を10度ほど下げて、戦艦から遠ざかりながら潜っていった。既に深度は100mだ。聴音手が、やや声を抑えて横田艦長に報告する。
「接近してくる艦あり。大型艦ではありません」
「おそらく、戦艦の斜め後方に位置していた駆逐艦だ。爆雷攻撃があるかもしれん。敵の攻撃に備えよ」
ストップウォッチを見ていた水雷長が報告してきた。
「まもなく魚雷命中の時間になります」
その時、グワーンという大音響の低音と、やや遅れて振動が伝わってきた。音と振動は、4回繰り返された。それが意味することは明確だ。
誰も万歳の声を上げることはないが、水雷長がにんまりと笑いながら両手を少し上げて万歳のポーズをして見せる。
しかし、駆逐艦から攻撃されるかもしれないという艦長の心配はまもなく現実になった。ピーン、ピーンという探針音が繰り返し聞こえてきたのだ。
「爆雷が来るぞ」
艦長が叫んだ次の瞬間、ドーン、ゴゴゴという大音響と振動が伝わってきた。爆雷が爆発している。但し、この艦が被害を受けるほど近くではない。音と振動は数回繰り返したが、幸いにもそれ以上接近してくることはなかった。「伊26」は海中で2時間ほどやり過ごしてから浮上した。
……
「レゾリューション」は、1916年に就役してから、近代化改装により、船腹にバルジを追加して水雷防御を強化していた。これにより船体中央部では幅が13フィート(4m)増加したが、3層の水雷防御区画を備えることができた。しかし、第一次大戦時に設計された船体内部構造は十分な抗堪性を有するとは言えない。英海軍は改装時の一般的な魚雷の性能を基にして、800lb(363kg)程度の弾頭であれば防御可能と考えていた。
一方、「伊26」が使用した九五式酸素魚雷三型は、弾頭を550kgまで増加させた二型に航跡追尾機能を追加した最新型だった。結果的に魚雷の弾頭の破壊力が戦艦の防御力を上回った。
左舷の船体中央部に命中した2本の魚雷は、水雷防御内側の垂直隔壁も破って、ボイラー室に浸水を引き起こした。船体中央部の3基のボイラーがすぐに停止した。艦の後部に命中した2本の魚雷の被害はもっと深刻だった。船体後方には、スペースの制限から十分な防御力を付与することが不可能だ。その割には、舵や推進軸、発電機などの重要な機能が詰まっている。
艦尾から大規模な浸水が発生して、2基の機関が停止した。やがて、缶室への浸水が増加すると残っていた推進軸も停止せざるを得なくなった。それでも洪水のようにあふれてくる海水を防ぐことができない。もはや、ドックに収容して修理しない限り、この戦艦の機関を再起動することは不可能になった。機関と共に発電機も動かなくなったので、艦内の電気も止まってしまった。電気が停止すれば、排水ポンプも動かなくなって、更に浸水が増加してゆく。負の連鎖の始まりだ。
海上に停止して、艦尾の喫水が次第に増加している戦艦の状況を聞いて、フィリップス大将はすぐに処分を決めた。
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