電子の帝国

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第12章 珊瑚海海戦

12.13章 英艦隊海上戦闘

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 日本軍機の嵐のような攻撃がやっとおさまった。被害を受けた英艦隊は、速度を落として、ブリスベンへ向かっていた。「ネルソン」に座乗していたサマヴィル中将のところに副官のウィリス少将から報告が上がってきたのは、既に深夜を過ぎていた。

「後方を航行している『ロイヤル・サブリン』のレーダーが航空機を探知しました。東北東から不明機が接近してきます」

「多数機による夜間攻撃か? それとも偵察機なのか?」
「少数機です。おそらく偵察目的でしょう。むしろ、これからは日本の水上艦や潜水艦からの攻撃を警戒すべきと思います」

 報告の途中で通信担当士官がやってきて、ウィリス少将に耳打ちした。
「逆探知器が海上からの発信電波を捉えたとのことです。複数の周波数の電波です。電波の検知直後に我々の水上捜索レーダーは妨害電波を受けて、一時的に探知不可能になったとのことです。現状は周波数を切り替えて回復しつつあります」

 ……

「比叡」艦上の三川中将は、前方の暗い海をじっと見ていた。
「英海軍の電探については、我々は詳細情報を持っていないだろう。電波妨害装置の効果は出ているだろうか?」

 先任参謀の有田中佐は、なぜか自信を持っていた。
「電探妨害装置は、特定の周波数ではなく、英海軍が使用していると想定する範囲について妨害電波を送信しています。周波数が当たっているわけではないので、雑音を増やして遠距離からの探知を遅らせる程度だと思われます。しかし、我々を探知しても英艦隊にできることは限られています。空母は既に沈んで、戦艦も半減しました。残った艦も被害を受けています」

 後方から、参謀の山本少佐がやってきた。
「上空の電探機からの報告です。まもなく我々の電探で探知可能な距離です。攻撃を開始する前に、妨害電波を停止します。何しろ複数の波長を出力していますので、我が軍の一部の電子機器にも影響が出ています」

 三川長官がすぐに答えた。
「問題ないぞ。攻撃を始めれば、遠からず砲火で我々の位置は暴露される。それが多少早まるだけだ」

 この時、三川長官が率いていた艦隊は、「比叡」を先頭として、2番艦「霧島」の後に「高雄」「鳥海」「加古」「古鷹」が続いていた。また別働隊として、「神通」を先頭にして、第十五駆逐隊と第十六駆逐隊からなる水雷戦隊が随伴していた。

 南西のオーストラリア大陸に向かう英艦隊に対して、三川藤艦隊は東北東から接近していた。英艦隊の東側から追いついて、同航戦に持ち込もうとしていた。

 ……

 さすがに、日本艦隊が30,000mに近づくと、英艦隊の水上レーダーで大まかな艦隊編制を判別できた。
「日本艦隊が北東方向から接近してきます。距離20マイル(32,187m)から更に近づいて来ます。大型の戦艦クラスが2隻に、その後方はおそらく巡洋艦4隻です。艦隊の前後に駆逐艦が随伴しています」

 一瞬、サマヴィル中将の顔が明るくなった。
「戦艦の数は2隻だぞ。戦艦の数ならば我々が有利ではないか。距離が17マイル(27,360m)になったら砲撃を開始せよ。こちらには16インチ(40.6cm)が18門ある」

 サマヴィル中将は、日本の機動部隊に随伴していた戦艦は「金剛」級だという偵察機の報告を聞いていた。それが正しいならば、自軍の主砲戦力の方が優勢だ。しかし、ウィリス少将は、それほど楽観的にはなれなかった。
「我々とは異なり、日本の艦艇は攻撃を受けていません。全力で戦うことができます。ところが我々は既に航空攻撃で被害を受けています。単純な数字のみで比較しない方が良いと思いますよ」

 そんなことは指摘されなくても、中将にもわかっていた。それでも周りを勇気づけるためにあえて話していたのだ。

 主砲戦力に関しては、サマヴィル中将の言うように16インチ(40.6cm)と15インチ(38.1cm)砲を有する英軍が圧倒的に有利だ。戦艦の防御は、基本的に対応防御なので自艦の主砲弾に対しては防御できるが、それ以上の主砲には装甲板も貫通される可能性がきわめて高い。額面通りならば、かなり近づかない限り、「金剛」級の14インチ(35.6cm)艦は16インチ艦の防御を破れないが、16インチ艦の弾丸はほとんどの距離で14インチ艦の装甲を貫通できることになる。

 後方の左舷側から接近してくる日本艦隊に対して、サマヴィル中将の命令に従って、英艦隊は25,000mあたりから砲撃を始めた。

 英艦隊は、レーダー射撃が可能となっていたが、「ウォースパイト」と「ロイヤル・サブリン」がレーダーによる測距を活用したのに対して、「ネルソン」と「ロドネー」は光学照準だった。昼間の戦いで命中した爆弾と魚雷により精密機器であるレーダーは使用不能になっていたのだ。そのため、盛んに照明弾を打ち上げてくる。

 有田中佐が三川中将にたずねた。
「長官、夜間戦闘にしては少し遠いですが射撃を開始しますか? 今回の作戦では、我々の艦の任務は敵を引き付けることです」

「そうだな、しばらくの間は我々の艦に英軍の注意を向けさせる必要がある。26,000mで射撃開始だ。少し距離を詰めるために右舷側に寄せてくれ」

 距離を詰めつつ、日本艦隊も遅れることなく発砲を開始した。「比叡」が射撃を開始すると、後方の「霧島」もそれをみて同時に発砲した。もちろん射法は交互撃ちだ。戦艦の主砲による砲撃戦が始まったにもかかわらず、三川中将は夜戦艦橋に立ったまま動こうとしない。直接自分の目で彼我の艦隊の動きを確認したいというのが理由だ。敵から撃たれているのだから、装甲で防御されている司令塔に入ってくれとは、さすがにだれも言い出せない。

 三川艦隊が28ノットで航行しているのに比べて、航空機により被害を受けた「ネルソン」と「ロドネー」のおかげで、英国艦隊は10ノットをわずかに超える程度しか出せなかった。そのため、後方から接近した日本艦隊は、すぐに英艦隊と並走する態勢となった。

 戦艦の砲撃が始まる前に、戦艦の後方に縦列になって続いていた「高雄」以下の巡洋艦は右舷方向に舵を切って、33ノットの全速で英艦隊に接近していった。敵艦を巡洋艦の8インチ(20.3cm)砲の有効射程に入れるためもあるが、魚雷の命中率を上げようとしたのだ。

「比叡」も「霧島」も射撃管制装置を電子計算機内蔵の一式方位盤に変更して、測距情報も光学と電探の双方から選択できた。しかも射撃の結果を電探で測定して直接補正が可能だ。四号射撃用電探はセンチ波を利用して、更にドイツのウルツブルグのコニカルスキャン技術を参考にして、電波ビームを回転させることにより正確な測位を可能としていた。そのため、電探の特徴である距離の測定は正確だが、方位は誤差が大きいという欠点をかなり克服できていた。

 そのため、戦闘距離が25,000mあたりに近づいてくると、「比叡」と「霧島」は電探による測距と電子計算機を利用した射撃照準により、それぞれ「ネルソン」と「ロドネー」に対して、夾叉一歩手前の至近弾を得ていた。

 英戦艦側で早く着弾を修正できたのは、意外にも旧式戦艦の「ウォースパイト」だった。1930年代中旬に第2次改装されたこの艦は、「キング・ジョージⅤ世」級に類似した箱型の艦橋へと改修されていた。上部構造が一新されて、射撃管制のための装備も最新のものに置き換えられていた。

 半年前に装備された射撃方位盤上のType284射撃用レーダーを利用して、射撃管制が可能だった。そのため、夜間戦闘でもある程度正確に照準することが可能だった。しかも「ウォースパイト」は、これまで日本軍の攻撃対象にならなかったおかげで管制装置の損傷もない。そのため、全装備を活用して射撃することができた。

 日本艦隊の「比叡」と「霧島」がそれぞれ「ネルソン」と「ロドネー」と撃ち合っていたのに比べて、3番艦だった「ウォースパイト」と交戦していたのは、「高雄」以下の重巡洋艦だった。

「ウォースパイト」は、重巡からの射撃に対しては、副砲が応戦しながら15インチ(38.1cm)主砲は「霧島」を狙っていた。「霧島」の船体前部を挟むように4つの水柱が立ち上った。「霧島」に対する夾叉弾だ。

 この様子を確認して、三川中将は転舵を命じた。
「敵艦隊の射撃が正確になってきているな。一時的に距離をとる。艦長、左舷に転舵してくれ。砲戦をこのまま続けても、40センチ砲を持たない我が方の被害が大きくなるだけだ。こんな劣勢の状況で、漫然と砲戦を続けるつもりはないぞ」

 有田中佐などの参謀は、あらかじめ決まった作戦行動と認識しているので、特に意見を述べない。

 艦長の西田大佐はすぐに、取り舵を命じた。「霧島」も「比叡」に続いて、左舷側に転舵した。しかし、回頭が始まる前に、「ウォースパイト」が撃った主砲弾が、「霧島」に落ちてきた。1弾が後部艦橋付近の右舷側に命中した。更に1弾が3番砲塔付近に命中した。

 舷側に命中した15インチ(38.1cm)徹甲弾は、「霧島」の舷側に張られた8インチ(203mm)装甲板を斜めに貫通して機関室で爆発した。2つの機関が破壊されて2軸の推進器が停止した。更に右舷の電気が止まって、右舷側の副砲と対空砲の射撃が不可能になった。

 3番砲塔の近くに右舷側から命中した砲弾は、6インチ(152mm)の舷側装甲を破った後に、4インチ(102mm)の水平装甲板に斜めに命中して貫徹できずに止まった。内側の弾薬庫には貫通しないで、装甲板の上で爆発した。弾薬庫は守られたが上部に噴き上がった爆風により、3番砲塔が傾いて旋回が不可能になった。

 ほぼ同時に「比叡」の36cm砲弾も「ネルソン」に1発が命中した。船体前部のA砲塔に命中した一式徹甲弾はこの距離で約130mm余りの装甲を貫徹できた。しかし、「ネルソン」級のA砲塔の天蓋は、7.25インチ(184mm)の厚さがあった。装甲板で跳ね飛ばされた砲弾は右舷側の海上に落ちていった。

 もともと、戦艦の砲戦力で劣勢な日本艦隊は、最初から主砲だけで戦うことを考えていなかった。水雷攻撃が可能な間合いまで戦艦部隊を引き付けるのが砲撃戦の目的だった。

 この点では、三川中将の意見と雷撃戦で最終的に仕留めろという連合艦隊の命令は一致していた。
「巡洋艦と駆逐艦隊は所定の位置に来ているな。誘導魚雷が届くところまで、接近できれば勝負が決まるはずだ」

 一方、英艦隊では、日本戦艦が同航戦から遠ざかる方向に急転舵したために、主砲の照準がやり直しになっていた。英戦艦は中断前に一度射撃したが、一時的に近弾となってしまう。その後は、再照準ができるまでは、射撃が一旦停止した。

 日本戦艦の最新の方位盤は、電探の測距と共に計算機による補正が可能だった。着弾の修正については、過去の射撃時に発生した誤差を計算機が記憶していて、新たな諸元の補正に反映させることができる。そのため、航路を変更しても英艦に比べて、格段に早く着弾を修正できた。

 ……

 戦艦の砲撃が始まった頃、全速で接近していた巡洋艦隊は主砲を撃ちながら英艦隊の距離を15,000m以内まで詰めていた。「高雄」が放った8インチ(20.3cm)砲弾は2発が「ウォースパイト」に命中した。ほぼ同時に、「高雄」は、戦艦の6インチ(15.2cm)副砲の射撃を受けて、2発被弾した。

 4隻から構成される重巡の後方にはやや距離を空けて、「神通」を先頭に第十五駆逐隊の4隻の駆逐艦と、第十六駆逐隊の4隻の駆逐艦が続いていた。

 英艦隊からは巡洋艦「エンタープライズ」と「エクセター」、その後方に4隻の駆逐艦が縦列になって、日本艦隊側の東方に進み出てきた。低速の「ネルソン」と「ロドネー」の斜め前方に出てきて、重巡洋艦に向けて反撃を開始した。巡洋艦の8インチ(20.3cm)砲弾、6インチ(15.2cm)砲弾、それに加えて駆逐艦の5インチ(12.7cm)砲弾が相互に飛び交った。

 砲戦が続いている間に、日本艦隊は既に魚雷を発射していた。一方、英軍は15,000mを雷撃可能な距離とは考えていないので、10,000m以内への接近を阻止すれば魚雷の危険性はほぼないと考えていた。

 英艦隊に向けられた日本艦隊の魚雷発射管は、巡洋艦と駆逐艦を合わせて、92射線だった。まずは、前方の4隻の重巡が発射した後に、やや時間を空けて後方の「神通」と2隊の駆逐艦隊が航跡追尾型の九三式魚雷を発射することになった。しかも、魚雷同士が追尾することを避けるために、一斉ではなく、一定の間隔を空けての発射となったために、最も後方の第十六駆逐隊の4隻の駆逐艦が発射を終えるまでに10分以上を要した。巡洋艦と駆逐艦の縦列は、そのまま、何事もないように英艦隊を追い抜いて行った。

 最初に、被雷したのは、東方に出てきてネルソンと日本艦隊の間を航行していた軽巡「エンタープライズ」を先頭とする巡洋艦と駆逐艦の戦列であった。

 巡洋艦と水雷戦隊は「ネルソン」と「ロドネー」を狙ったにもかかわらず、手前に出てきた「エンタープライズ」の左舷に2本が命中した。直後に「エクセター」の艦尾にも1本の水柱が立ち上った。しばらくして、巡洋艦に後続していた駆逐艦の列からも、幾本もの魚雷命中の巨大な水柱が上がった。被雷したのは、「エレクトラ」「エンカウンター」「グリフィン」「バンパイア」だった。20ノット以上の速度で、北西方向から日本艦隊に斜めに接近していた英軍の巡洋艦隊は大混乱に陥った。

 次に被雷したのは、後方部隊を構成していた「ウォースパイト」と「ロイヤル・サブリン」だった。英軍の巡洋艦隊が、戦艦よりも高速で東側に進み出ていったために、この2戦艦と日本軍の間にはさえぎるものは何もない。このため、後方の英戦艦を狙うように命令されていた第十六駆逐隊の「雪風」「時津風」「時津風」「初風」は、邪魔されることなく、冷静に英戦艦を狙うことができた。4隻の駆逐艦は、32本の魚雷を2隻の戦艦に向けて発射していた。しかも、この2隻の戦艦は航空攻撃で被害を受けていた旗艦に合わせて低速で航行していた。

「ウォースパイト」の左舷には3本が命中した。ほぼ同時に最後尾の「ロイヤル・サブリン」の左舷に4本が命中する。しばらくして、航跡を感知して戻ってきた魚雷が、「ウォースパイト」の右舷側艦尾に2本が命中した。続いて「ロイヤル・サブリン」の艦尾からも1本の水柱が立ち上った。

 後方の戦艦に命中した魚雷の水柱が静まる前に、「ネルソン」の右舷にも2本の水柱が立ち上った。巡洋艦と駆逐艦の間を抜けた魚雷が命中したのだ。しばらくして「ネルソン」と「ロドネー」の艦尾を一度抜けた魚雷が航跡を追尾して戻ってきた。「ネルソン」の艦尾に1本、「ロドネー」には2本が命中した。

 相次ぐ魚雷の命中に英艦隊は大混乱に陥った。各艦が魚雷を避けようと個別に転舵したので縦列がばらばらになってしまった。左舷に大きな浸水が発生した「ウォースパイト」と「ロイヤル・サブリン」は、被雷による傾斜のために主砲射撃が不可能になった。

 一方、日本艦隊は被弾した「霧島」が東側へと戦列から外れて、「比叡」と4隻の重巡が砲撃を続けていた。雷撃による混乱で英戦艦もまばらに砲撃してきたが、照準はかなり不正確だった。この間に2発の比叡の14インチ(35.6cm)砲弾が「ネルソン」に命中した。いずれもバイタルパートの装甲が艦の中心部の被害を防いだが、上部構造が破壊された。

 重巡部隊は、雷撃後は速度をとして、「比叡」の前方に縦列となって砲撃を続けていた。「高雄」が先頭の「ネルソン」を狙い、「鳥海」は2番艦の「ロドネー」に向けて射撃をしていた。同様に「加古」と「古鷹」はそれぞれ「ウォースパイト」と「ロイヤル・サブリン」を狙って砲撃していた。8インチ(20.3cm)砲弾はそれぞれの戦艦に数発が次々と命中して戦艦の上部構造を破壊した。一部では艦上での火災も始まった。

「神通」を先頭とする8隻の駆逐艦は、雷撃後は30ノットを超える高速で英艦隊を南方に追い抜いて行った。軽巡と駆逐艦の縦列は、英艦隊の東南東に抜けると、一斉回頭した。その間に駆逐艦は、魚雷を再装填していた。その結果、今度は最後方の「初風」が先頭になって、英艦隊に反航するように戻ってきた。8隻の駆逐艦と1隻の軽巡が72本の魚雷をすれ違いざまに再び発射した。

 先頭の「ネルソン」には左舷に1本が命中して、艦尾に航跡誘導の2本が命中した。「ロドネー」には左舷に2本が命中して、航跡を横切って戻ってきた2本が尾部に命中した。同様に「ウォースパイト」には3本が、「ロイヤル・サブリン」に2本が命中した。

 戦艦の東側で護衛をしていた軽巡「ダナイー」と「ガンビア」も雷撃のあおりを受けてそれぞれ1本を被雷した。

「ネルソン」と「ロドネー」は左舷に多数の魚雷を受けて、すぐに左に傾きながら沈み始めた。「ウォースパイト」と「ロイヤル・サブリン」も被雷により、左舷に横転した。これらの艦はとても大型艦とは思えない速さであっという間に沈没していった。

 戦艦とほぼ同時に2本を被雷した「エンタープライズ」が沈んでいった。「ダナイー」、「ガンビア」はもう少し長く浮いていた。しかし、700kgを軽く超える九三式酸素魚雷の弾頭の破壊力が、防水の応急処置を上回っていた。

「エクセター」は艦尾への被雷によりすべての推進器が破壊されて海上に停止していた。ダメージコントロールにより浸水を止めることには成功したが、「高雄」と「鳥海」から砲撃を受けて、数発の8インチ(20.3cm)砲弾が命中すると沈んでいった。この頃には被雷した4隻の駆逐艦も海面下に没していた。
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