電子の帝国

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第17章 外伝(ドイツ本土防空編)

17.2章 ドイツ夜間防空戦2

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 1942年3月後半になって、イギリス空軍は、双発爆撃機と四発機を合わせて、200機以上の夜間出撃が可能になった。ハリス中将は、1942年3月28日の夜にリューベックを爆撃目標として攻撃することを決断した。オランダから南ドイツ沿岸のフライヤ早期警戒レーダーは、イギリスの爆撃機が離陸して上昇を始めると、北海の上空で大型機を探知した。アムステルダムの北西海上を飛行していたKG200のFw200もほぼ同時に大規模な編隊が、イギリス本土から東に飛行を開始したのを探知した。

 沿岸のレーダーと索敵機が探知した情報は直ちにデュッセルドルフの第12航空軍団の司令部に通報された。レーダーからの情報は同時に計算機に入力されて、攻撃隊の規模や攻撃目標などの推定が行われる。

 カムフーバー中将にも緊急事態の連絡が入った。彼がオペラハウスの大広間に降りてゆくと、既に参謀長のホフマン大佐が情報を収集していた。

「これは今までにない大規模な爆撃です。現在は、イギリス本土からオランダの北方に向けて北海上空を東に向けて進んでいます。このまま東に直進すると、ユトランド半島に達すると思われます。今まで探知した情報から、計算機は爆撃機の総数は200機から300機と想定しています。なお、攻撃目標については、西側はブレーメンのあたり、東はリューベック近郊に含まれる都市のいずれかと予測しています」

「OKWから事前に通知された諜報情報の通りだな。攻撃目標はリューベックかロストックだろう。こちらも、今まで大規模夜間爆撃への備えを進めてきたのだ。オランダとベルギー、北ドイツに集結させた夜間戦闘機隊に出撃を命じたまえ。全ての夜間戦闘航空団は全力出撃だ。空軍の高射砲部隊も戦闘配備だ。想定される爆撃隊の飛行経路に沿って射撃準備だ」

 カムフーバー中将には、イギリス空軍の暗号解読の結果、爆撃目標として、リューベック、ロストック、ハンブルグが候補となる可能性が高いとの情報が伝えられていた。事前情報を得て迎撃準備を進めていたが、予測が的中した形になった。

 中将の眼前の大きなスクリーンには、ドイツを中心として、フランスとイギリス、スカンジナビア半島の一部までが含まれる地図が映し出されていた。イングランドの東側には、多数の赤色の三角形が投影されていた。しかも時間が経過すると、わずかに右側に移動していた。イギリス爆撃隊を示す赤い三角形が東のユトランド半島の方向に向けて進軍しているのだ。沿岸のレーダーで探知した爆撃機が増えるのに従って、赤い三角形はどんどん数が増えていった。

 司令部からの出撃命令により、オランダから北部ドイツにかけて出撃可能だった夜間戦闘航空団の全ての戦闘機が離陸した。カムフーバー中将は、諜報情報を知ったときから、ドイツ中央部隊の夜間戦闘機を抽出して移動させていた。このため、爆撃機隊がユトランド半島の付け根に達する前に、100機余りの夜間戦闘機が迎撃可能となった。しかも、いずれの戦闘機隊も地上のフライヤとウルツブルグが探知した目標の情報を得て、爆撃機の進路予想に従って飛行していた。

 司令部のメインスクリーンに、数個の青色の三角形が、アムステルダムとブレーメンの間に出現した。夜間戦闘機が発進して爆撃機に向かっているのだ。正面の大型スクリーンの左手の小さなスクリーンには部隊の状況が映し出されていた。NJG1とNJG2の表示が出撃に変わっている。一部の中隊はおそらく北海上空で戦闘を開始したのだろう。中隊別になっている表示のいくつかが戦闘中表示に変わった。

 ……

 第1夜間戦闘航空団第1飛行隊(Ⅰ/NJG1)のシュトライプ大尉は夜間戦闘機型のJu88Cに搭乗して迎撃戦に参加していた。NJG1はベルギーからオランダ北方の空域を防空範囲としていた。大尉が北北西に向けて上昇してゆく途中で地上の誘導局から連絡が入った。

「アムステルダムの北方180kmの海上の編隊を探知した。高度は4,000mから5,000m。ハンブルグの北方に向かっているようだ。司令部では、リューベックまたはロストックを爆撃目標と予測している。規模は、200機から300機と想定」

 シュトライプ大尉は、Ⅰ/NJG1の列機を率いてどんどん北上していった。
「敵の爆撃機が、我が領土の上空に侵入する前に、ヘルゴラント島の南方あたりで迎撃する。海上では、ヒンメルベットの誘導範囲から外れるが問題ない。我々の南方にはFw200警戒機が飛行していて、イギリス爆撃機の位置を教えてくれる。しかも敵に接近できれば、機体に搭載したベルリンで探知できるはずだ」

 編隊各機への連絡が終わらないうちに、KG200の早期警戒機から連絡が入ってきた。
「偵察飛行隊のフォーゲルハイムだ。イギリス爆撃隊は、編隊の先頭部隊がワッデン海の北側に達している。東西に長く延びた爆撃機の流れが続いている」

 大尉が期待していた通り、Fw200はイギリスの爆撃隊の最新位置と飛行方向を連絡してきた。敵機の予想進路に向けて飛行すれば、Ju88が搭載したレーダーで見つけられるだろう。

 レーダー操作員のフィッシャー伍長が、レーダーの探知を報告してきた。
「10時方向に爆撃機の編隊を探知。このまま真っすぐ北上すれば、爆撃機の飛行進路を横切ることになります」

 FuG240ベルリンの探知に従って飛行してゆくと、星空を背景にして爆撃機のシルエットが判別できるようになった。細長い胴体にややアンバランスな幅の短い主翼がついている。主翼には4つの空冷エンジンが取り付けられていた。この特徴的な外形はショート・スターリングだ。

 シュトライプ機が、スターリングの下方から接近して機首を持ち上げて一連射すると、20mm弾を浴びたスターリングは左翼の付け根に大きな破孔が開口して炎が噴き出した。そのままぐらりと左翼を下げて北海の海上へと墜ちていった。胴体に備えた機銃から、何の反撃もしなかったところを見ると、20mm弾が命中するまで狙われていることさえ気が付かなかったに違いない。

 ドイツ空軍は機銃の榴弾に「Minengeschoss」(英語名:Mine Shell)と呼ばれる大威力の爆裂弾を採用していた。Minengeschoss弾頭は、弾丸の外殻を鋼板プレスにより成型することにより内容積を増やして、内部の炸薬量を大幅に増加した弾頭だ。例えば日本海軍が採用した九九式20mm通常弾の炸薬が10g弱だったのに比べて、20gの炸薬を充填していた。命中時の威力も格段に大きい。

 炎の尾を引いて墜ちてゆく機体を注視することは、夜戦乗りは誰もしない。暗闇に慣れた視力が落ちるからだ。機銃弾が命中した時点でシュトライプ大尉は機首を西に向けていた。
「後方に爆撃機が続いている。爆撃機の流れの中で攻撃を続けるぞ」

 何も言われなくともフィッシャー伍長は次の目標を探していた。30機近くを撃墜しているスーパーエースの機体に同乗できているのは、それなりの実力があるからだ。
「1時方向に反応あり。友軍機ではありません。複数の機体が編隊で飛行しています」

「ヤー」

 大尉は短く返事を返すと、言われた方向に機体を向けた。発見した爆撃機に対して、先ほどと同じような攻撃を繰り返すと、あっという間にスターリングを撃墜した。

 この日、シュトライプ大尉は、機銃弾を撃ち尽くすまで攻撃を続けた。彼の戦果は、スターリング2機と双発のウェリントン2機だった。

 フィッシャー伍長は帰路の機体の中で、シュトライプ大尉のスコアが30機に達したことに気が付いた。
(これで、隊長も少佐への昇格と柏葉付騎士鉄十字章の受賞候補になるだろう。それが本決まりになったら、部隊でパーティを準備しなければならないな)

 ……

 Ⅱ./NJG1(第1夜間戦闘航空団第2飛行隊)のシュナウファー少尉は、夜戦型Bf110に搭乗してブレーメンの北側をデンマークの方向に向けて飛行していた。このまま飛行を続ければ、爆撃機に接触できると基地から指示されていた。レーダー網の完成と司令部に計算機が設置されてからは、迎撃の指示がかなり的確になった。地上から示された方向に飛んでいれば、夜間でもほぼ間違いなく敵機を発見できる。

 少尉のBf110は、期待していた通り、イギリス爆撃機に接近できた。レーダーの操作をしていたルンペルハルト伍長が、目標探知を報告する。
「2時方向、同高度に目標探知。10kmもありません」

 機体をやや右に向けて飛行すると、細長い胴体の双発機が見えてきた。爆撃機のほぼ真後ろから近づいて射撃すると、慌てて尾部銃座が反撃してきた。しかし、もう遅い。次の瞬間、シュナウファー機の機銃弾が胴体後部に命中した。シュナウファー少尉は、命中を確認することなく、2連射目を撃っていた。20mm弾が胴体中央部に命中すると、双発機はきりもみになって墜ちていった。

 爆発炎に照らし出されて、角ばった機首と双尾翼の液冷双発機であることがやっと判別できた。イギリス空軍機の識別写真を何度も見ていたシュナウファー少尉は、その機体の種別がわかった。
「この目標は、双発のアームストロング・ホイットレーだ」

(それにしても、こんな旧式機まで引っ張り出してくるとは、数をそろえることを優先したということか。それだけ、イギリス空軍も今日の爆撃を重視して、本気で攻撃してきたのだ)

 後席では、ルンペルハルト伍長が騒いでいた。
「少尉、おめでとうございます。間違いなく1機撃墜です」

 シュナウファー少尉は、今までも嫌がらせのような小規模爆撃に対して何度となく出撃していたが、撃墜は今回が初めてだった。ドイツ夜戦のトップエースとなるシュナウファーが最初の一歩を踏み出した瞬間だった。

「レーダーに再び反射が出ています。12時方向、2km。イギリス爆撃機の編隊はまだまだ続いているようです」

「わかった。今日は徹底的に攻撃するぞ」

 少尉は、帰投するまでに更に2機をスコアに加えた。

 ……

 夜間戦闘機により激しく攻撃されたが、被害を出しながらもイギリス爆撃機はユトランド半島南部の上空へと侵入した。大都市のハンブルグの周辺には高射砲部隊が展開していたが、リューベック周囲への高射砲配備はまだ途中だった。そのため、やや北側を飛行してゆく爆撃隊には、十分な高角砲の射撃ができなかった。しかし、南寄りを飛行していた爆撃編隊は、ハンブルグの北方からリューベックに向けて飛行している間に対空砲火にさらされることになった。イギリス空軍が初めて経験するレーダー照準による近接信管の高射砲射撃だった。

 うかつに高射砲の射程内に踏み込んだイギリス軍機の一隊は、猛烈な対空射撃にさらされ続けて、短時間で14機が撃墜された。墜落しなかった機体も少なからず被害を受けて、12機がリューベック手前で爆弾を投棄して退避することになった。

 少ないながら、うまく飛行コースを選択して、対空砲火の少ない北側からリューベックに接近した部隊もあった。ネトルトン少佐のランカスターもその中の一機だった。

「目標だ。GEEの信号からも間違いないだろう。このまま爆撃コースに乗せるぞ。爆撃手あとは頼んだぞ」

 爆撃手は既に、Mk.ⅩⅣ爆撃照準器に必要な諸元を入力して狙いを定めていた。ランカスターの細長い爆弾倉の扉が外側に開いた。機首の向きを微調整してゆくと、右手に持った押しボタン式のスイッチを親指で押し込んだ。

 1,000lb(454kg)の爆弾14発が機体から離れていった。重量が減ったおかげで、一瞬機体が浮き上がる。しばらくして、暗闇に包まれた地上で次々に爆発する閃光が見えた。火災が発生したようだ。焼夷弾を混在させておいた効果だ。

「我々の任務は終了した。これより帰投する」

 ドイツ軍の激しい迎撃にあって、少佐機のように攻撃に成功した機体は、多くはなかった。

 ……

 攻撃が終わって、ハリス中将は、リューベック爆撃の被害が想定上に大きかったことを認めざるを得なかった。イギリス本土を飛び立った234機のうちの76機が戻ってこなかった。とはいえ、中将は爆撃目標の破壊に関しては、それなりの被害を与えたはずだと考えていた。しかし、実際には夜間に投下した爆弾の半数以上は目標を外れて着弾して、市街地を破壊した有効弾は投下した爆弾の1割程度だった。

 ハリス中将は、次の爆撃目標としてロストックを考えていた。しかし、作戦可能な数の爆撃機がそろって、更に被害を減らすための方法が確定するまでは、作戦を延期せざるを得なかった。

 さすがに、リューベック攻撃で受けた被害に対して、ボンバー・ハリスも損失の原因に対処しなければ、次の作戦実行は不可能だと考えていた。

 分析の結果、目標近くまで飛行しながら、市街地を外れて投弾してしまった事例が多くあったことが判明した。目標までの往路で、ドイツ軍機に攻撃されたために、回避運動を繰り返しているうちに、航法の間違いや誤差が増大したことが原因と推定された。リューベック爆撃では、航法支援装置のGEEはまだ全ての機体に行き渡っていなかった。自機の位置を正確に認識できなければ、都市を目標としても、命中精度が悪くなることは明らかだ。

 更に、ドイツ軍による被害の原因を分析すると、レーダーに誘導された夜間戦闘機からの攻撃により、最も多く被害を与えられたのは明らかだった。また、高射砲の射程範囲内に入り込んだ爆撃機の被害も馬鹿にならない。夜間でも正確に爆撃機の位置を測定して射撃していることから、明らかにレーダーにより照準をしているはずだ。

 ハリス中将は、電波応用の専門家であるラベル博士とサワード大佐からレーダーに対する対策を聞いた。

「オランダやドイツの沿岸に配備されたレーダーが我々の爆撃機を探知して、夜間戦闘機を誘導しているのは明らかだ。また、高射砲の射撃時にもサーチライトを使わずに命中させている。レーダーを射撃照準に活用しているはずだ」

 すぐにラベル博士が答えた。
「レーダーを妨害しない限り、損害は減少しませんよ。しかも、捜索用レーダーと照準用のレーダは波長が大きく異なるのでそれぞれに対する対策を考えないといけません」

 爆撃司令部でレーダー参謀に任命されているサワード大佐は対策を準備していた。
「既に沿岸に設置されたドイツのレーダーに対しては、妨害電波を発信する装置が完成しています。それに加えて、精密測位用のレーダーも波長がわかっています。波長が判明すれば、それに合わせた金属箔を散布することにより、効率的な妨害が可能です」

 サワード大佐は、捜索レーダーを妨害するためにイギリス空軍が開発していたムーンシャインとマンドレルの機能について説明した。ムーンシャインはレーダー電波を受信するとそれを増幅して返すことにより、大編隊のような偽の映像を映し出す装置である。一方、マンドレルはレーダーの周波数に合わせた雑音のような電波を発信することにより、レーダースコープにノイズを映す装置である。

 ウィンドウの電波反射によるレーダー妨害についてはハリス中将も聞いたことがあった。しかも、サワード大佐は実験により、レーダー波長の整数倍の長さに金属箔を裁断すれば、電波反射がかなり増大することを理解していた。電磁気学の基本的性質だが、無線アンテナと同じく波長に共振させれば、電波反射が増加するのだ。

 イギリス空軍では、ウィンドウの準備は、かなり進んでいたのだが、ドイツが同様の金属箔により妨害してくるのを警戒してあえて使ってこなかった。しかし、今の状況ではそんな理由で躊躇しているわけにはいかない。

 次に、人員効率についての分析も行われた。数をそろえるためにウェリントンやランカスター、スターリングの四発爆撃機トリオの他にホイットレーやウエリントンというやや旧式の双発機も爆撃に参加していた。爆弾搭載量と、必要な搭乗員の数を考えれば、明らかに四発機が優れている。多量の爆弾を効率的に運ぶ観点からは、搭載量の大きい四発爆撃機は効率が良いのは自明だった。何よりも、エンジンが攻撃された事態を考えれば、多発機ほど帰投できる確率が高いのは自明だ。つまり生存確率も高いはずだ。

 ハリス中将は、自分が検討を重ねてきたボンバー・ストリーム作戦をここであきらめるつもりなど毛頭なかった。
「次の爆撃作戦では、電波妨害を全面的に実施する。レーダーを妨害すれば、ドイツの夜間攻撃は過去の水準に戻るはずだ。つまり、耐えられるレベルの被害に戻すことが可能になるだろう」

 ……

 一方、ドイツ第12航空軍団の司令部では、イギリス側に与えた戦果を推定していた。ディール少佐が、イギリス軍に与えた戦果を見積もって来た。
「中将、今回の迎撃戦で撃墜機数の集計が出てきました。夜間戦闘機隊は約160機の撃墜を主張しています。高射砲部隊は80機を撃ち落としたとのことです、なお、リューベックが受けた爆撃の被害は市街地の2割程度とのことです。国防軍最高司令部からは、今回の迎撃戦はよくやったとの評価が出ています」

「両方合わせれば、200機を超えるな。あの夜、飛行していたイギリス軍機はレーダーと計算機の推定から250機程度と判明しているのだぞ。そんなに撃墜できるはずがない」

「夜間戦闘ですから、戦果が過大に出てくるのはいつものことです。今までの経験から、戦果が実際の2倍以上になっている可能性は極めて高いと考えます」

 前例を確認したり墜落した爆撃機の残骸を数えてから、デュッセルドルフの司令部では、4割程度が現実的な戦果であろうと判断した。つまりイギリス本土に帰れなかったのは90機程度と推定したのだ。

「さすがにイギリス空軍であっても、これだけの損害を与えたのですからしばらくは爆撃を控えるでしょうね」

 ファルク少佐のところには、別の報告が入っていた。
「撃墜した機体から電波によって爆撃ルートを誘導する装置が出てきました。イギリス本土からビーム状の電波を放射して、それを受信して自機の位置を求めるようです。単純な仕掛けなので、同じ周波数の電波を我々の地上基地から発信すれば妨害できます」

「大きな被害を受けて、イギリスの爆撃隊は、次の作戦を再開するのには、時間がかかるかもしれない。しかし、私はこのまま引き下がることはないと思う。被害を減らすために、何らかの対策をしてくるだろう。我々も、次の対策を準備するのだ。誘導電波の妨害策を急いで準備してくれ」

 ディール少佐とファルク少佐は、互いに顔を見合わせた。既に次の作戦を考えている上司に感心したのだ。
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