電子の帝国

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第17章 外伝(ドイツ本土防空編)

17.3章 ドイツ夜間防空戦3

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 イギリス空軍が次の爆撃作戦を開始するには、ドイツ側に対抗できるだけの機材を揃える必要があった。しかも、損害を受けた爆撃機の補充以外にも、電子機器などの搭載が必要だ。幸運だったのは、開発が完了した新型の電子機器の生産が軌道に乗っていたことだ。新たな電子機器の爆撃機への搭載は、ハリス中将が想定していたよりも、早いペースで配備が進んでいった。

 5月になって、ハリス中将が期待した準備が整った。大きな損害を受けていた爆撃隊も数が回復してきた。ハリスが目標とした1,000機を揃えることはできなかったが、500機レベルの作戦ならば、実行可能な機体が揃ってきた。

 二度目の作戦で爆撃目標となったロストックは、ユトランド半島根元の東側に存在する港湾都市だ。前回目標となったリューベックの東方に位置しており、ほぼバルト海の出入り口の都市と言ってよい。

 ……

 5月4日になって、イギリス本土から538機の爆撃機が出撃した。離陸後、直ちに編隊を組んで東へと向かった。爆撃機の中には、爆撃目標に正確に投弾するために、パスファインダーと呼ばれる爆撃隊を先導する機体が含まれていた。経験豊富な搭乗員だけを選んで、目標の位置を正確に測位して、後続部隊に爆撃目標を示すという任務を負っていた。

 そのため、搭載している装備についても最新の航法支援機材と妨害電波発信器を搭載していた。パスファインダーは北海上空の飛行を始めると、さっそくマンドレルによる妨害電波の発信を始めた。アムステルダム周囲のオランダ北岸のレーダー局は表示管が真っ白になって大混乱に陥った。

 ドイツ空軍は、イギリス空軍の夜間攻撃を常に警戒していた。すぐに第12航空軍団司令部に探知報告が上がってくる。
「中将、イギリス本土から爆撃隊が発進したようです。しかし、ベルギーとオランダ北岸のレーダーは妨害電波を受けて正確な位置と進行方向が判定できないとのことです」

 カムフーバー中将は、前回の戦いの後にテレフンケンの技術者から電波妨害対策についての見解を聞いていた。
「妨害電波に対してはレーダーの波長やパルス周期を変えれば、回復できる可能性がある。フライヤは無理でも新型レーダーはいくつも波長を変えられるだろう。妨害を受けない波長を探すように命令を出せ。Fw200の早期警戒機を北上させろ。基地のレーダーと違ってこちらは周波数の違う最新型なので妨害されない可能性があるぞ」

 ……

 シュトライプ少佐は、ブレーメン上空で待たされた挙句、やっとのことで敵編隊がユトランド半島を西から東に敵編隊が飛行しているとの情報を得られた。本来ならば、オランダの北側の洋上で迎撃するはずだった。こんなことになった理由は明らかだ。レーダー基地が妨害を受けたおかげで、爆撃機の進路がわからなくなったからだ。しかし、海岸近くに配備されたレーダー局で機能を維持していた既知が残っていた。夜間戦闘機隊の迎撃態勢は復旧しつつある。

 フィッシャー伍長が話しかけてきた。
「警戒機から情報が入っています。西北西20kmに敵編隊。間もなく我々の機体でもレーダーで探知できるはずです」

 少佐は、すぐに機体を左翼側に旋回させた。しかし、伍長が声をあげたのは、少佐が期待したのとは全く別の報告だった。
「前方に巨大なレーダー反射が出ています。まるで大きな雲が電波を反射しているようで、敵機の判別は不可能です。間違いなく、イギリス空軍の妨害の一つでしょう。ベルリンの設定を変えてみます」

 伍長は後席でカチャカチャとスイッチを動かし始めた。少佐は、レーダーが使えないならば、視界を良くするために高度をとろうと思って、機体を上昇させた。

「波長を変えて、何とか目標が分離できました。但し、雑音が残っているのでいつもよりも性能は落ちています。なお、本機の2時方向に敵機です」

 すぐに、少佐は目標の方向に機首を向けた。
「NJG1航空団司令部に状況を伝えてくれ。新たな電波妨害とそれを回避するレーダーの設定を夜戦部隊に通知するのだ」

 伍長が司令部に連絡している間にも、シュトライプ少佐は四発爆撃機の後方から接近するとあっという間に撃墜した。縦長の胴体と四角い双尾翼が特徴的なハリファックスだ。

「爆撃機が飛行している流れの中に乗ったぞ。ここまでくれば、地上局からの誘導は必要ない。この機のベルリンレーダーで見つけられるだろう」

 ……

 カムフーバー中将の司令部に、次々と戦闘報告が上がってきた。
「海岸の探索レーダーについては、新型のヤークト・シュロスとヴァッサーマンが機能を維持しています。さすがに新型レーダーは妨害電波に影響を受けないように周波数設の定変更が可能です。ヒンメルベットで使用している旧式のウルツブルグは妨害で使えません。但し、ウルツブルグリーゼの設定を変更した局はある程度機能が回復しているようです」

 散布されたウィンドウにより、ウルツブルグは偽の電波反射により目標を探知できなくなった。しかし、イギリスの技術者は大きなあやまちを犯していた。ウルツブルグを警戒するあまり、今までの諜報活動で得たレーダーの波長にぴったりウィンドウの金属箔の大きさを合わせていたのだ。効率を重視するならば、正しい選択だが、周波数を変えられるレーダーに対しては、妨害が可能であるものの、妨害効果が低下する。

 同様に、ムーンシャインとマンドレルはフライヤレーダーの電波情報を入手して、それを効果的に妨害するために開発された。しかし、目的を絞ったために、周波数とパルス周期が全く異なるヤークト・シュロスとヴァッサーマンには効果がなかった。

「ヒンメルベット局に周波数を変更するように連絡しろ。どうやらウルツブルグが使用する周波数が最も影響を受けているようだな。ウルツブルグリーゼならば使えるはずだと連絡してやれ。それと、イギリス爆撃機の誘導電波の妨害だ。我々が準備していた全ての周波数に対して妨害電波を照射せよ。夜間戦闘機隊の状況はどのようか?」

「各隊共に全力で出撃しています。NJG1のJu88が機載レーダーの設定を変更して妨害を軽減できると報告してきています。他の航空団にもにも対策は連絡済みです」

「計算機が爆撃隊の目標を出してきました。時間がかかりましたが、キールあるいは、リューベック、ロストックのあたりです」

 事前の諜報情報で予測された範囲だ。さすがに暗号情報のみでは決めうちできなかったが、レーダーの情報で裏付けられた。
「戦闘機を予想空域に向かわせろ。2時間以内に全力で迎撃しないと我が国の都市はとんでもない被害にあうぞ」

 司令部は、カムフーバー中将の判断に従い、イギリス空軍からの電波妨害を解消すべく動き始めた。レーダーが使えるならば、夜間戦闘の効率は飛躍的に向上するはずだ。

 ……

 遅れて離陸したII/NJG2(第2夜間戦闘航空団/第2飛行隊)指揮官のレント大尉は、ユトランド半島に向かって北に向けて飛行していた。ヒンメルベットの地上局は、電波妨害を受けてかなり混乱していた。しかし、今では3割程度のレーダーは生き返ったようだ。そのおかげで、遅ればせながらも、大尉も爆撃機の飛行位置を知ることができた。

 繰り返し通話を試みて、やっとつながった地上局からの指示によりキールの南に向かった。経験豊富なクビッシュ軍曹は、司令部から周波数を変えればレーダーが生き返るとの情報を得て、要領よくFuG240の設定を変更していた。

「方位310度、距離6km。どうも複数機のようです」

 大尉は北西に向けて旋回してから、爆撃機の後方につけて射撃した。接近すると、軍曹の推測が当たっていた。3編隊のスターリングが密接編隊を組んで東に向けて飛行していた。今までも連続撃墜の経験を有するレント大尉は、蛙飛びのような機動で、後方から連続して2機を撃墜した。2機目を攻撃した時、機体に2度連続する振動を感じた。どこかに機銃弾が2発命中したのだ。

「大尉、今日は有り余るほど爆撃機が飛んでいるようです。しかも、電波妨害を受けて、この空域で攻撃している友軍機はかなり劣勢です」

 7.7mm機銃の命中くらいで帰るな、攻撃を続けろと言っているのだ。言われなくても、レント大尉も2発の機銃弾くらいで帰投するつもりなど毛頭なかった。

「7.7mm弾が命中したくらいで、あきらめないぞ。攻撃を継続する」

 後席で軍曹はニヤリとしていた。
(さすが隊長です。それでも敵弾を喰らっても平然としている人間はそれほど多くはないのですよ)

 ……

 イギリスの爆撃隊は、ハンブルグにうかつに接近すると激しい対空砲火にさらされることを学んでいた。そのため、今回はキールの北方から回り込むルートを選択していた。ドイツ軍が、GEEの誘導電波を妨害しているにもかかわらず、パスファインダーに続いている編隊は迷うことなく爆撃目標に接近できた。

 一方、パスファインダーの責任は重大だ。航法を間違えれば、中隊全体が爆撃目標に投弾できないことになる。ネトルトン少佐は、ランカスターの機内で大声を出して叫んでいた。
「GEEの受信電波が異常だ。これは明らかにドイツ軍の電波妨害だぞ。OBOEの方はどうか?」

 すぐに航法士から返事が返ってきた。
「正常に動作しています。今のところ、我々の位置を正確に把握できています。ただし、間もなくOBOEの有効範囲から外れます。ここからは、私が航法で誘導します」

「問題ない。あと50kmあまりだ。複雑な機動をしなければ位置の誤差はほとんどないはずだ。ここからは直線で飛んでゆくぞ。ありったけのウィンドウをバラまいてレーダーを妨害する。この先は、高射砲が激しくなるだろう。みんな命中しないように神に祈れ」

 ネトルトン少佐の機体は、高射砲弾が炸裂している空域を突破して無事に爆弾を投下できた。爆撃手が嬉しそうに叫んでいる。
「爆弾を投下しました。市内に爆発の閃光が見えます」

 しかし、全員が喜びの声をあげた瞬間に機体にガツンという振動が走った。高射砲弾の破片が命中した。
「3番エンジンのラジエター破損、エンジン温が上昇したので運転を停止します」

 結局、少佐機は3基のエンジンでイギリスに戻ることになった。帰投しながら、ネトルトン少佐は祈りが通じたのだろうと考えることにした。機体に破片は命中したが、砲弾は直撃しなかった。そのおかげで次も作戦に参加できる。

 目標となったロストック近郊は、ぎりぎりのところで、高射砲隊の増備が間に合っていた。それも新たに設置された部隊は、射程の長い105mmFlak38が主力だった。

 レーダーで照準すれば、高射砲は、格段に命中率が高くなることをイギリス空軍も認識していた。それを予想して、高射砲射撃が激しくなるあたりで、大量のウィンドウを散布したのだ。ネトルトン少佐機のバラまいた金属箔もその中の一部分だった。

 ウルツブルグリーゼは設定を変更してかろうじて、測位が可能となっていた。このレーダーを射撃管制に使用していた一部の高射砲部隊だけは、正確に照準できた。しかし、ほとんどの高射砲隊は、ウィンドウの妨害でまともに射撃できなかった。探照灯を引っ張り出してきて目視で照準していたのだ。たとえ近接信管が利用できても、夜間に目視照準では命中率が著しく低下するだろう。

 ……

 イギリス空軍の爆撃航空団司令部では、今回の爆撃の評価が始まっていた。夜が明けた翌日には、偵察型モスキートが、ロストック上空を飛行して写真を撮ってきた。その結果、目標としたロストックには都市の近郊地域も含めて、約1,200トンの爆弾を投下できたと判定された。投下量は満足できる値だったが、位置精度に関しては改善の余地があると判定された。都市部から外れたところに投弾した事例がかなりあったのだ。

 ロストックには、ハインケルとアラドの航空機工場が存在していた。アラドの工場については、20発近くが敷地内に落ちて、工場の2割程度が被害を受けていた。先頭で誘導していた爆撃機の狙いが正確だったと判明していた。ハインケル工場は1発を被弾しただけで、操業には何の影響もなかった。

 爆撃機の被害は、不時着した機体も含めて70機を超えていた。しかし、85%以上が、イギリス本土に帰ることができた。ハリス中将は、被害は削減できたが、航法精度は改善の余地があると判定した。更に、爆撃目標の破壊という観点では全く満足していなかった。
「ドイツ軍のレーダーを妨害する作戦はそれなりに有効だったようだな。しかし、前回の爆撃よりも大幅に被害は減ったが、もっと被害を減らさないと作戦を継続できないぞ。一方、目標に正確に投弾して、破壊するという目的からは不十分な結果だった」

 サワード大佐も中将の意見に賛成した。
「友軍機の被害が減ったのは、カムフーバーラインのレーダーを電波妨害により混乱させたためです。そのために、夜間戦闘機の活動が不活発でした。特に高射砲の射撃がウィンドウにより不正確になったとの報告を受けています。一方、今回の作戦では、航法を助ける機材としてGEEとOBOEという2種類の装置を使用しました。しかしGEEが電波妨害を受けて、OBOEは距離制限に引っかかりました。それで正確な航法に誤差が出たのです」

「ウィンドウの効果については、満足している。次回以降はもっと大規模に実行しよう。ところで、ドイツ軍から妨害された航法支援機器の改善は可能なのかね?」

「H2Sというマイクロ波レーダーを応用して、スコープ上で地上の地形が判別できる装置が完成しています。誘導用の電波を地上から放射する方式ではないので、ドイツ軍からの妨害電波の影響を受けません。さっそくパスファインダーへの搭載を進めます」

「いいだろう。新型の機材も含めて準備を進めてくれ。どうやら夜の電子の戦いでは、我が国も遅れを取り戻したようだ。これからは差を広げるぞ。次の爆撃作戦では、いよいよ1,000爆撃を実現させる。これは、ドイツの都市そのものを地上から消滅させられる数だ」

 ……

 一方、ほぼ同時期に空軍の戦いとは別の極秘作戦がフランスの沿岸で実行されていた。重要な作戦の結果は、直接チャーチルに報告された。

 陸軍のマーゲソン大臣と空軍のシンクレア大臣、それに空軍参謀長のポータル元が呼ばれていた。

 マーゲソン陸軍大臣が、特殊作戦の成果を説明した。
「先月末に、実行したバイティング作戦は成功しました。北フランスのドイツ軍基地に据え付けられていた機器を我が国に持ち帰ることができました」

 陸軍大臣が説明したのは、北フランスのル・アーブル近郊のブルヌヴァルという村に建設されたドイツ軍のレーダー基地を空挺部隊により襲撃して、機器を持ち帰るという大胆な作戦だった。

 ドーバー海峡の北側から4機の木製グライダーが音もなく海岸に降りてきた。深夜になって海峡の上までスターリングに曳航されてきて、その先は滑空で降りてきたのだ。各機から20名の兵隊が降りると海岸の南南等の農場に向かった。

60名のコマンド部隊は、農場の建物内に設置されていた、ドイツ空軍のレーダー基地を奇襲した。建物の構造や約50人のドイツ守備隊の配置は、フランスのレジスタンスからの情報で事前に判明していた。深夜にコマンド部隊からの奇襲を受けて、ドイツ軍の守備隊は有効な反撃をする前に駆逐されていった。突然の攻撃により、ヒンメルベット基地は短時間で制圧された。イギリス軍は、数人の犠牲者を出したものの内部の機器を解体して運び出した。もちろん、大型の装置全てを強奪することはできなかったが、2人のドイツ軍オペレーターまで捕虜にできた。海岸まで迎えに来た小型船でイギリス本土に持ち帰った機器は直ちに分析が始まった。

「作戦が成功したのは、既に聞いているぞ。持ち帰った機器についての分析結果を聞かせてくれ」

 ポータル元帥が説明を始めた。
「ドイツ軍のレーダーはマグネトロンを使って、精密な測距も可能な高機能の装置でした。我が国の最新式レーダーとほぼ同程度の性能だと言ってよいでしょう。入手したもう一つの電子機器は、分析途中ですが、電子式のコンピューターの一部だと我々は考えています。この機器は、奇襲時に被害を受けて破壊されていて、原形の推定にはかなり困難が伴いそうです。それでも、ドイツ軍が戦闘機の誘導などにコンピューターを使っているは確実です」

「コンピューターを既に戦闘に利用しているのか。我々は、これ以上、技術で遅れるわけにはいかない。ドイツ軍が使っている装置は我々も手に入れる必要がある。うろ覚えだが、我が国もコンピューターの開発は行っていたはずだ。その開発を加速できないのか?」

 マーゲソン大臣は、自分の手元にあった書類をチャーチルの前に置いた。
「我が国も暗号を解読するために、チューリングという技術者が中心になってコロッサスと命名されたコンピューターを開発中です。当初の計画では来年末には完成する予定でした。但し、ドイツの計算機はかなり進んでいます。入手した機器の構造を分析して、我々も開発を加速しなければなりません」

 黙っていたシンクレア大臣が話し始めた。
「確定情報ではありませんが、ドイツのコンピューター技術は日本から提供されたとの諜報情報があります。ドイツ空軍の捕虜からの情報ですが、ツーゼという技術者がコンピューターを発明したと言われています。彼は日本のコンピューター技術を参考にしたとのうわさがあるようです」

「それが事実だとすると、この世界でコンピューター技術が最も優れているのは、日本ということになるぞ。どうせアメリカも我々の知らないところで開発しているだろう。つまり、日本もドイツもコンピューターを実用化して、アメリカもそれに続く可能性が高い」

 チャーチルは、しばらく考えていた。
「いいだろう。金をつぎ込んでもいいから、国家として優先開発の一つだ。我が国こそが、優れたレーダーもコンピューターも手に入れた電子の帝国になるのだ。来年末に完成などと言わずに、数カ月で実用可能なコンピューターを完成させてくれ。参考にできるドイツ製の装置があるのだから、我が国はそれができるくらいの技術力を有しているはずだ」

「暗号処理に使えるコロッサスは、我が国内部だけの使用を前提として、友好国にも厳重な機密管理をしてきています。この前提は変えなくてよいですね」

「ああ、連合国であっても暗号に関連する機器は公表しなくてよい。まだ先のことはわからないが、今しばらくは機密保持を厳重にしてくれ」
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