精霊の神子は海人族を愛でる

林 業

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精霊の愛し子
精霊に愛され、守られ、力を貸してもらえる、精霊を魅了する存在。
それがほぼ無条件、もしくは軽度の対価で行われるそうだ。
しかし愛子の感情によっては過保護な精霊が暴走してしまう可能性がある。
今の精霊の愛し子にそういう話を聞かないので、それだけ精霊との付き合いが上手く言っているのだろう。

産みの母親が精霊に愛し子の一喜一憂で暴走しないようにとお願いしていたからだと精霊から聞いていたと後に知る。

精霊の神子
精霊が側にいると、力を与え、疲れて眠っている精霊に再び活力を与えれる。
また生まれたばかりの、か弱い精霊に力を与え、成長する糧を与えることができる。
そして死に行く力を新たな精霊へと還元する力の源らしい。

なので精霊は生まれたり疲れたりすると神子の元へ。
現れた愛し子を守り、そして神子の元へと戻るのだという。
精霊の巫女は精霊の守り人であり、精霊の愛子は精霊に守られるとされる。

精霊の神子に恩恵はないと思われがちだが、神子のいる土地は精霊が多く訪れ豊穣となり、飢えることはない。
また、危機が迫った時には当然力を貸してくれる。
そして神子の命令は精霊にとって絶対に近い。

本来ならば声だけで気づかれにくく、命令をされることもない。
だが今代の神子、アクアマリンは姿だけは見えた。
だから精霊を奉る教会に発見されてしまった。
そして人と契約を命じられれば拒否できない。

幸いだったのは命じる権限を知らなかったことだろう。
教会も相性がいい精霊と契約させるだけの存在という認識であったため幸いにもそれ以上の悪用はされなかったそうだ。
しかも精霊との契約も一代限りと来たので死ねばすぐ解放され、自由に行動するとのこと。
後は精霊次第だそうだ。

それらのことは神子がいない時や弱っている時は基本的に愛し子が担うこともある。

数年前から最近まで精霊は愛し子の元に来ていたと言う。
アクアが保護され弱っていると判断された結果だそうだ。
そのため体力もあまりなかった愛し子は最初は暫く寝込み、アクアが復帰したここ最近まともに動けるようになったという。
アクアの力の源が復活したためともいう。
本人に自覚はないが。
なのでその間は早く来て説明したかったが動けなかったのだそう。
少しでも動けばそれだけで体力がなくなり気絶していたらしい。
説明を他人に任せてもよかったが寝込んでいる理由の説明すら難しかったらしい。
説明のとちゅうで次第では神子に文句を言い放つ可能性が否めなかったらしい。

アクアが平気で彼が倒れる理由としては、愛し子と神子の力の源は違うらしい。
愛し子は滅多に現れないので本当に一時的な処置の結果そうなるらしい。
申し訳ないと心から謝罪した。
ただ今は元気と教えてくれたので安堵した。

今回は誰が悪いと言えば、正直なところ、教会だろう。
教会所属の人たちだが精霊に頼みアクアマリンは死んでいたという嘘の再教育が行われた。
再教育というか洗脳では?
という言葉は愛し子の旦那に睨まれて言えなかった。
流石に、人の身では竜の威圧は怖い。
メロパールの姉はおじさん怖いとけらけら笑う。


余程過保護な中でいるんだと羨ましく思うと同時に、瞳が夜中に見た赤から緑に変わったのを見て驚いた。
そして彼が聖女と赤目の勇者の子供かと思いついた瞬間、嫉妬が吹っ飛んだ。
流暢に喋らない様子からも色々と察した。
そして精霊が彼の感情に一喜一憂しているのを見るとむしろ過保護に育てられてほしいと思わずにはいられなかったのはここだけの話。



メロパールはそんな事件に巻き込まれているとは知らず明け方まで眠っていた。
朝起きて怪我の心配をしてから、漁に出掛けた。
残ろうとしてくれたが行ってこいと愛し子とその旦那、そして姉に背中を押された。
授業については冒険の話してくるとメロパールの姉と連れが出掛けていった。

そして今説明した話を聞いた。

神子のことを、どう伝えるかは任せると言われた。
もちろん、黙っていてもいい。
精霊のことだと言えば納得せざるおえない。のだそうだ。
そういう物なのだと改めて知った。

普通の生活は今まで通りでいいとのこと。
精霊が勝手に来ては帰っていくだけだだからだ。

頼み事も好きにすればいいと言われた。
あまり物騒なことは勘弁とも言われたが。
今はメロパールと日々を過ごせればそれでいい。
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