俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第四話 日常が変わる

03-1.手を繋ぎたい

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* * *


 すべての授業が終わり、律と葵は電車に乗っていた。

 隣に座り合う。その際、律は手を繋ごうとしたが葵は避けた。

「どうして」

 律は機嫌が悪そうな声をあげる。

「公共の場はダメだろ」

「どうして?」

「どうしてって、恥ずかしいし。変な目で見られたくねーんだよ」

 葵は両手で鞄を持つ。

 膝の上に乗せた鞄は少しだけ重かった。

「誰も見てないよ」

 律は手を繋ぎたくてしかたがないようだ。

「家に帰ったらな」

 葵は律に言い聞かせる。

 それに対し、律は不満そうな顔をした。

「葵は恥ずかしがり屋だね」

 律は呆れたように言う。

「律が堂々としすぎなんだよ。普通に恥ずかしいだろ」

 それに対し、葵は一歩も引かなかった。

 ……距離が近い。

 肩が当たる。

 わざと当ててきているのだろう。

「このまま二人でどこかに行っちゃう?」

「俺の部屋に来るんだろ。どこかに行っても二人なのには変わりはねーよ」

「それもそうだね」

 律は葵の言葉に納得をしたようだ。

 それから、葵の頬に軽く口付けをする。

「ばか! 公共の場でなにをするんだよ!」

 葵は思わず大声を出してしまった。

 注目を集めてしまったことに気づき、赤面して俯く。

「騒がないで」

 律は当然のように注意をした。

 まるで騒いだ葵が悪いかのようだった。

 ……納得できねー。

 律には羞恥心というものがないのだろうか。
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