3 / 120
第一話 告白
01-3.
しおりを挟む
……モテる男は違うな。俺だったら速攻中身を見る。
葵は告白をされたことがなかった。
されたとしても、断るだけだ。好きな相手でなければ意味などないのだから、しかたがない。律に告白をする勇気はでなかった。
「メアドもIDも交換しないから」
浩二の交流関係は狭い。
今時、ラブレターをもらうのはそれ以外だと直接告白する以外の手段しかないからだ。メアドはともかく、LIVEを交換しないなんてありえない。LIVEのメッセージ機能は便利だ。葵は女子から求められたら、速攻で教える自信があった。他のSNSだってオタク垢じゃなければ教えてしまうだろう。
それが律の交友関係に関わるものだと知っていても、教えてしまうことだろう。
浅はかだとは思う。
しかし、求められるのは嫌いではなかった。
葵のその性格を知っているからだろう。葵に極力接触をしないように律は親衛隊に言い聞かせていることを、葵は知らなかった。
「好きじゃない相手からもらっても嬉しくない」
浩二のその言葉に葵は納得する。
……好きな人がいるんだよな、たぶん。
浩二は好きな人がいるらしい。
本人からは教えてもらえていないが、言動を見ていればなんとなくわかった。
……誰かは教えてくれないが、見当はついてる。というか、見ていてわかった。
浩二の視線は武に向けられた。しかし、武は最新のアニメ情報をスマホで追うのに必死になっており、その視線に気づかない。
……浩二の好きな人は武だと思う。
本人が伝える気がない限り、葵はなにも言わないが。友人同士でくっついたら、葵は蚊帳の外だろうか。いや、二人のことだから、それはないだろう。
「かっこつけちゃって、羨ましいですぞー」
武はヘラヘラ笑いながら、浩二をつっついた。
視線に気づかず、笑っていた。その表情を見て浩二の表情も緩む。マスクをしているため、わからないものの、なんとなく雰囲気が和らいだ。
……わかりやすいやつ。
浩二が武のことが好きなのは葵以外にも気づいていうのだろう。
マスクをして顔を隠しているのは、顔に表情が出やすいからかもしれない。
……武は鈍すぎだな。
冷静に友人たちのやり取りを分析をする。
葵も鈍感な部類に入っているとは自覚していなかった。
葵は告白をされたことがなかった。
されたとしても、断るだけだ。好きな相手でなければ意味などないのだから、しかたがない。律に告白をする勇気はでなかった。
「メアドもIDも交換しないから」
浩二の交流関係は狭い。
今時、ラブレターをもらうのはそれ以外だと直接告白する以外の手段しかないからだ。メアドはともかく、LIVEを交換しないなんてありえない。LIVEのメッセージ機能は便利だ。葵は女子から求められたら、速攻で教える自信があった。他のSNSだってオタク垢じゃなければ教えてしまうだろう。
それが律の交友関係に関わるものだと知っていても、教えてしまうことだろう。
浅はかだとは思う。
しかし、求められるのは嫌いではなかった。
葵のその性格を知っているからだろう。葵に極力接触をしないように律は親衛隊に言い聞かせていることを、葵は知らなかった。
「好きじゃない相手からもらっても嬉しくない」
浩二のその言葉に葵は納得する。
……好きな人がいるんだよな、たぶん。
浩二は好きな人がいるらしい。
本人からは教えてもらえていないが、言動を見ていればなんとなくわかった。
……誰かは教えてくれないが、見当はついてる。というか、見ていてわかった。
浩二の視線は武に向けられた。しかし、武は最新のアニメ情報をスマホで追うのに必死になっており、その視線に気づかない。
……浩二の好きな人は武だと思う。
本人が伝える気がない限り、葵はなにも言わないが。友人同士でくっついたら、葵は蚊帳の外だろうか。いや、二人のことだから、それはないだろう。
「かっこつけちゃって、羨ましいですぞー」
武はヘラヘラ笑いながら、浩二をつっついた。
視線に気づかず、笑っていた。その表情を見て浩二の表情も緩む。マスクをしているため、わからないものの、なんとなく雰囲気が和らいだ。
……わかりやすいやつ。
浩二が武のことが好きなのは葵以外にも気づいていうのだろう。
マスクをして顔を隠しているのは、顔に表情が出やすいからかもしれない。
……武は鈍すぎだな。
冷静に友人たちのやり取りを分析をする。
葵も鈍感な部類に入っているとは自覚していなかった。
160
あなたにおすすめの小説
隣に住む先輩の愛が重いです。
陽七 葵
BL
主人公である桐原 智(きりはら さとし)十八歳は、平凡でありながらも大学生活を謳歌しようと意気込んでいた。
しかし、入学して間もなく、智が住んでいるアパートの部屋が雨漏りで水浸しに……。修繕工事に約一ヶ月。その間は、部屋を使えないときた。
途方に暮れていた智に声をかけてきたのは、隣に住む大学の先輩。三笠 琥太郎(みかさ こたろう)二十歳だ。容姿端麗な琥太郎は、大学ではアイドル的存在。特技は料理。それはもう抜群に美味い。しかし、そんな琥太郎には欠点が!
まさかの片付け苦手男子だった。誘われた部屋の中はゴミ屋敷。部屋を提供する代わりに片付けを頼まれる。智は嫌々ながらも、貧乏大学生には他に選択肢はない。致し方なく了承することになった。
しかし、琥太郎の真の目的は“片付け”ではなかった。
そんなことも知らない智は、琥太郎の言動や行動に翻弄される日々を過ごすことに——。
隣人から始まる恋物語。どうぞ宜しくお願いします!!
俺の妹は転生者〜勇者になりたくない俺が世界最強勇者になっていた。逆ハーレム(男×男)も出来ていた〜
陽七 葵
BL
主人公オリヴァーの妹ノエルは五歳の時に前世の記憶を思い出す。
この世界はノエルの知り得る世界ではなかったが、ピンク髪で光魔法が使えるオリヴァーのことを、きっとこの世界の『主人公』だ。『勇者』になるべきだと主張した。
そして一番の問題はノエルがBL好きだということ。ノエルはオリヴァーと幼馴染(男)の関係を恋愛関係だと勘違い。勘違いは勘違いを生みノエルの頭の中はどんどんバラの世界に……。ノエルの餌食になった幼馴染や訳あり王子達をも巻き込みながらいざ、冒険の旅へと出発!
ノエルの絵は周囲に誤解を生むし、転生者ならではの知識……はあまり活かされないが、何故かノエルの言うことは全て現実に……。
友情から始まった恋。終始BLの危機が待ち受けているオリヴァー。はたしてその貞操は守られるのか!?
オリヴァーの冒険、そして逆ハーレムの行く末はいかに……異世界転生に巻き込まれた、コメディ&BL満載成り上がりファンタジーどうぞ宜しくお願いします。
※初めの方は冒険メインなところが多いですが、第5章辺りからBL一気にきます。最後はBLてんこ盛りです※
不器用に惹かれる
タッター
BL
月影暖季は人見知りだ。そのせいで高校に入って二年続けて友達作りに失敗した。
といってもまだ二年生になって一ヶ月しか経っていないが、悲観が止まらない。
それは一年まともに誰とも喋らなかったせいで人見知りが悪化したから。また、一年の時に起こったある出来事がダメ押しとなって見事にこじらせたから。
怖い。それでも友達が欲しい……。
どうするどうすると焦っていれば、なぜか苦手な男が声をかけてくるようになった。
文武両道にいつも微笑みを浮かべていて、物腰も声色も優しい見た目も爽やかイケメンな王子様みたいな男、夜宮。クラスは別だ。
一年生の頃、同じクラスだった時にはほとんど喋らず、あの日以降は一言も喋ったことがなかったのにどうして急に二年になってお昼を誘ってくるようになったのか。
それだけじゃない。月影君月影君と月影攻撃が止まない。
にこにことした笑顔になんとか愛想笑いを返し続けるも、どこか夜宮の様子がおかしいことに気づいていく。
そうして夜宮を知れば知るほどーー
なぜかピアス男子に溺愛される話
光野凜
BL
夏希はある夜、ピアスバチバチのダウナー系、零と出会うが、翌日クラスに転校してきたのはピアスを外した優しい彼――なんと同一人物だった!
「夏希、俺のこと好きになってよ――」
突然のキスと真剣な告白に、夏希の胸は熱く乱れる。けれど、素直になれない自分に戸惑い、零のギャップに振り回される日々。
ピュア×ギャップにきゅんが止まらない、ドキドキ青春BL!
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
告白現場に遭遇したら、まさかの俺の推しだった
花魁童子
BL
配信者である主人公の浅葱は、推しの告白現場に居合わせてしまった。そしてそれと同時に推しには好きな人が⁉ それを知ってしまって、推しとまさかの付き合うことになってしまう。偽りの恋人だけどなぜか嬉しく感じる。高校生活を送っていくうちに芽生える思い‼ 二人の気持ちはどうなるのか⁉
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる