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第二話 交際開始
01-5.
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「それにかっこいい律を遠くから見るのは好きだし」
「かっこいいかな?」
「かっこいいって騒がれていたぞ」
葵は廊下に溢れた律のことが好きな女子の言葉を覚えていた。
律は気を許した人以外の前では口数が少ない。それなのに、文武両道で顔も良いため、多くの人に群がられていた。
本性は甘えん坊なのだと知る人は少ない。
それが葵の優越感を刺激した。
「俺の知らない律の顔を見るのも好きなんだよ」
「そう? それなら、それでいいけど。でも、寂しいから、二人だけの時はいつも以上に甘えさせてね」
「おう。好きなだけ甘えていいぞ」
葵は両手を広げる。
それに待っていましたと言わんばかりの勢いで律が飛びついた。
「葵、好きだよ」
「俺も好き」
「大好きだよ、愛しているからね」
律は愛の言葉を口にする。
それにつられるように葵も口にしていた。
「ずっと、ずっと、一緒にいてね」
律は呪いを吐くように言った。
その言葉がどれほどに重いものなのか、深く考えず、葵は頷いた。
「ずっと一緒だ」
葵は律を安心させるように返事をした。
……不安みたいだ。
葵は律の背中に腕を回す。
それから子どもをあやすかのように、背中を摩った。
「心配するなよ、律。俺は律と違ってモテないからな」
「……嘘。自覚ないの?」
「自覚? なんの話だ?」
葵は瞬きをする。
……典型的な非モテだろ。
告白されたことも一度もない。
好意的な目線を向けられたことはあったかもしれないが、葵は気づいていなかった。
「葵、モテるんだよ」
律に言われて初めて知った。
「かっこいいかな?」
「かっこいいって騒がれていたぞ」
葵は廊下に溢れた律のことが好きな女子の言葉を覚えていた。
律は気を許した人以外の前では口数が少ない。それなのに、文武両道で顔も良いため、多くの人に群がられていた。
本性は甘えん坊なのだと知る人は少ない。
それが葵の優越感を刺激した。
「俺の知らない律の顔を見るのも好きなんだよ」
「そう? それなら、それでいいけど。でも、寂しいから、二人だけの時はいつも以上に甘えさせてね」
「おう。好きなだけ甘えていいぞ」
葵は両手を広げる。
それに待っていましたと言わんばかりの勢いで律が飛びついた。
「葵、好きだよ」
「俺も好き」
「大好きだよ、愛しているからね」
律は愛の言葉を口にする。
それにつられるように葵も口にしていた。
「ずっと、ずっと、一緒にいてね」
律は呪いを吐くように言った。
その言葉がどれほどに重いものなのか、深く考えず、葵は頷いた。
「ずっと一緒だ」
葵は律を安心させるように返事をした。
……不安みたいだ。
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それから子どもをあやすかのように、背中を摩った。
「心配するなよ、律。俺は律と違ってモテないからな」
「……嘘。自覚ないの?」
「自覚? なんの話だ?」
葵は瞬きをする。
……典型的な非モテだろ。
告白されたことも一度もない。
好意的な目線を向けられたことはあったかもしれないが、葵は気づいていなかった。
「葵、モテるんだよ」
律に言われて初めて知った。
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